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「デイブレイカー」

バンパイア物はあまり好きではないのでこれまでほとんど観なかった。
しかし、この作品はちょっと世界観が違うようなので観てみた。

通常のバンパイア物はバンパイアがマイノリティで、正体を隠して生きる、と言うパターンが多かったと思う。
だがこの作品では、全世界の95%がバンパイアという設定だ。
ノーマルの人間は、餌として捕獲されないよう逃げ回っている。

ノーマルな人間がマイノリティとなると、「バイオハザード」シリーズや「ターミネーター4」のように「逃げ回る人間 vs 追うそれ以外のもの」に近いかとも思うが、それともちょっと違う。
マイノリティの人間があまりにも少なくなりすぎて、バンパイアは深刻な血液不足に悩んでいる。
血液が不足するとサブサイダーという化け物に変異してしまうバンパイア。
世界中でこのサブサイダー問題が深刻になり、バンパイア自体も絶滅の危機に瀕している。

物語の途中までは、みんなが破滅に向かっているんで「どーなっちゃうのよ?」てな感じだ。
だが、ある一つの方法ですべての問題が解決する事がわかる。
その解決方法と後半部分は、強引っちゃー強引な展開だ。
でもまあ、バンパイアの弱点が太陽光という点を考えると、こういうのもアリかなと思う。

序盤でバンパイアが普通に地下鉄を使って生活しているシーンから、ティルティングで地下鉄の下に潜むサブサイダーを映すなど、かなり細かい部分を考慮して作られている。
その分ストーリーで強引な部分が目立つようになってしまったが、全体としてはきちんと丁寧に作られているんじゃないかな。

この手の映画が好きな人にはおススメできると思う。


105.デイブレイカー
by ksato1 | 2010-12-16 00:21 | 映画 | Comments(0)