「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」

ホリプロ50周年記念作品として作られたそうだ。
たしかに女優陣は、今のホリプロを支える面々である。

実験と言う名目の下に「暗鬼館」に集められた10人は、1週間何もなく過ごせば大金がもらえる。
しかし各人の部屋には、なぜか1種類ずつ凶器が用意されていた。
そして2日目の朝、メンバーの一人が殺害されて見つかる。
そこからお互い疑心暗鬼に陥り、犯人捜しが始まる。

ネタバレになってしまうが、一人ひとりが武器を持って殺しあうというシチュエーションはまんま「バトル・ロワイアル」だ。
人によって持たされる武器が異なるという部分も含めて。
そして実験全体の仕組みとしては、貴志祐介の小説「クリムゾンの迷宮」に非常に近い。
そう言えば「レベル・サーティーン」って言うタイの映画もあったっけ。

この映画をそれらからの「パクリじゃん」と思う人にとっては、あまり面白くない作品だろう。
また、最大の謎である全体の仕組みについては、法治国家でこんな実験が許されるのか、という大きな疑問が残る。
「バトル・ロワイアル」は主催者が国で、「クリムゾンの迷宮」は舞台が海外だったからまだ納得できたけど、その部分に納得できない人も多いだろう。
特に映像化されると生々しくなっちゃうからね。

でも私個人としては、なかなか面白かった。
理由はやっぱり役者の演技が巧かったから。

藤原竜也は正直あまり好きじゃないけど、「カイジ」に続いてのこの結城役はハマっている。
見た目も知的な感じはしないので、「デスノート」の夜神役よりよっぽどいい。
どちらかと言えばダメ人間、でも悪いヤツじゃなくて最後まで諦めずに一生懸命という役がいいんじゃないかな。

片平なぎさの渕佐和子もいい。
片平なぎさをミステリー小説大好き、自分が推理するのも大好きなオバサンにもってくるところはなかなか面白い。
ただ渕佐和子のミステリー好きという描写は、ちょっと弱いんだよね。

石原さとみの演技も迫真に迫っていた。
綾瀬はるかよりも難しい役どころだったと思うが、なかなかのものである。
現在テレ朝系で放送中の「小田霧響子の嘘」とは対照的な役柄だよね。
演技の幅の広さを感じる。

細かい部分で言うと、最初の殺人のカラクリは誰かが気づいても良さそうなので、それを言い出した人が最初に犯人と疑われる、と言う展開でもよかったかな。

それほど悪い作品じゃないけど、「ホリプロ50周年記念作品」と言う看板掲げるにはちょっとお粗末かもしれない。
DVDで見る分にはまずまずの面白さだと思うけどな。


94.インシテミル 7日間のデス・ゲーム
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by ksato1 | 2010-11-22 00:50 | 映画 | Comments(0)