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マートンのノート

タイガースの今シーズンは昨日で終了したが、今シーズンCSまで進めたのはマートンによるところが大きいと言っても、過言ではないだろう。

10/10のNHKのサンデースポーツで、イチローの最多安打を抜いたマートンの特集を放送していた。
このマートン、敬虔なクリスチャンである事はすでにいろいろなところで紹介されているが、たんなる真面目外人でなく非常に細かい分析を行う選手のようだ。
そこで映し出されたのはマートンノート。
各球団の先発ピッチャーについて、事細かにビッシリと書かれていた。

野村克也の「野村ノート」では、打者は4つのタイプに分けられるとしている。

A型:直球に重点を置きながら変化球に対応しようとする
B型:内角、外角、打つコースを決める
C型:右翼方向か、左翼方向か打つ方向を決める
D型:球種に山を張る

サンデースポーツを見る限り、マートンはD型のように見えた。
しかしNHKの調べでは、マートンはレフトからライトまでほぼ均等にヒットを打っている。
実際に本人が何を重視しているかはわからなかったが、対戦するピッチャーによって、A~Dまでタイプを変えているのではないかとも思う。
実際、D型のバッターは、追い込まれた後A型に変える選手が多いそうだ。
そしてもしマートンが、ピッチャーによってA~Dまでタイプを変える選手だと、この後もヒットを量産するかもしれない。

メジャーは直球だとわかっていても打てないくらい速い球だったり、手元で微妙に揺れ動く球を投げるピッチャーが多い。
駆け引きなんかはほとんどないそうだ。
しかし日本のピッチャーは、イニング、ランナーの数など状況によって、投げる球種とコースを変えてバッターを押さえるピッチャーがほとんどだ。
現在直球だけで三振が取れるのは、タイガースの藤川球だけではないかと言われている、昨日は打たれちゃったけど。
(ダルビッシュも変化球を有効に使う事によって三振を取っていると、野村克也は言っていた)
ピッチャーがだいたいどんなボールを投げてくるか、それによってタイプを変える能力がマートンにあるとしたら、投げる方は対応できない。
ひょっとしたら、マートンとはとても日本にあっている選手なのかもしれない。

取材陣に、ノートの一部を平気で取材させているのも自信の表れなのだろう
ノートには球種、スピードだけではなく、回数、点差、カウントなどまで細かく書き込まれていた。

マートンはイチローの安打数を超えても、「試合数が違うから」と謙虚である。
しかし日本球界初年度で、いきなりイチローの安打数を超えた選手である。
来年以降はこんなには打てないと、誰が言い切れるであろうか。
さらに日本のピッチャーを理解した来年は、もっともの凄い事になるかもしれない。

タイガースはたまたま昨年赤星が突然引退したため急遽マートンを獲得したのだが、結果的にはいい買い物だったね。
昔のオマリーみたいに、しばらくしたらスワローズに来てくれないかな。


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by ksato1 | 2010-10-18 22:23 | 日記 | Comments(0)