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「さんかく」

この作品は面白かった。
「男ってなんてバカな生き物なんだろう」って言う事を再認識させられるが、それでいて観ていてニヤリとさせられたり、爆笑させられてしまう。
女性はどうなんだろうか。
「私もこういうダメ男好きになっちゃた事あったなぁ」なんて共感するのかもしれない。

百瀬はいわゆる一般的な男である。
年は30歳、中学時代はちょっと「やんちゃ」だったようで、今は釣具店で働いている。
趣味は車で、ゴテゴテにデコレーションワゴン車に乗っている。
しかもバックドアに自分をペイントしてしまうようなナルシストな部分がある。

同棲する佳代は、田舎から出てきてデパートで美容品の販売をしている。
友達は少なく親友が一人だけ。
たいしてカッコいい訳でもない百瀬になぜかベタ惚れし、世話を焼くことに生きがいを感じている。
ハッキリ言って「だめんずうぉ~か~」だ。

百瀬を演じるのは高岡蒼甫、宮崎あおいの旦那だ。
この高岡が演じるダメ男がメチャメチャリアル。
「演技じゃなくてそのまま『地』じゃないの?」と思ってしまうほど巧い。

そしてこの二人の間に入ってくるのが佳代の妹の桃だ。
「中3の夏休みなのに、受験の準備もしないで東京に遊びに来るか?」なんて一瞬思うが、彼女の天然小悪魔っぷりにそんな事はどうでもよくなってしまう。
15歳と言う、その時の都合によって子どもと大人を上手く使い分ける微妙な年頃が、きっちり脚本と演技で表現されている。
冒頭で、桃が上京した意味をなくして若干自棄っぱちになる部分も巧いしね。

佳代は、百瀬と分かれたくないためにだんだん追い詰められていくのだが、この部分だけがちょっとリアルすぎるかもしれない。
見ていて若干ツラいものもある。
が、それ以外はよく練りこまれた脚本と演出で、2時間弱たっぷり楽しませてくれる。

脚本にあわせたキャスティングもいいんだよね、きっと。
ちなみに「えれぴょん」はこの演技が認められたんで、AKBを引退することになったんだとさ。
でも、たしかに巧い演技だったよ。
アイドル集団に埋もれさせてしまうには惜しい人材かも。


46.さんかく
by ksato1 | 2010-07-16 22:16 | 映画 | Comments(0)