3部作が好評だったため4作目を作った本シリーズだが、4作目は陸上のシーンが多かったことでシリーズのファンには不評だったようだ。
で、今回は海上に話が戻った。
だがストーリー全体に大きな矛盾が存在していたため、個人的にはちょっとがっかりした。

フライング・ダッチマン号の船長となり、10年に一度しか陸に上がれないウィル(オーランド・ブルーム)。
その息子ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は、父の呪いを解くためにポセイドンの槍を探していた。
そのために、世界中の海の呪いなどを調べまくっていた。

9年後、ヘンリーは英国海軍の船に漕ぎ手として乗り込んでいた。
船が海賊船を追って魔の三角水域に入ろうとしている事を知り、危険だと船長に進言する。
しかし船長はその言葉を聞かず、船は幽霊船の襲撃を受けてしまった。
ヘンリーはその幽霊船サイレントメアリー号の船長サラザール(ハビエル・バルデム)から、ジャックのコンパスを手に入れるように言われる。

その頃ジャックは、カリブ海のとある島で落ちぶれた生活を送っていた。
銀行から金庫を盗もうとするが失敗、部下からの信頼も失ってしまう。
カネがないジャックは酒と引き換えでコンパスを手放すのだが、その事でサラザールが解き放たれてしまった。
その後ジャックは、牢獄でヘンリー、天文学者のカリーナ(カヤ・スコデラリオ)と出会う。
処刑寸前、かつての部下に助けられたジャック達は、ポセイドンの槍を探す旅に出る。
一方、ジャックと異なり勢力を広げていたバルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)は、ジャックを捕らえてサラザールに引き渡そうと考えていた。

これまでの集大成と言える作品かもしれない。
シリーズの過去の作品で登場した布石がいろいろと登場する。
そういう意味では、シリーズのファンも満足するのではないか。
アクションシーンもなかなか作りこまれており、海上の戦闘シーンはもちろんの事、金庫を盗みだしたり、ジャック達を処刑から救う陸上のアクションシーンもなかなか見ごたえがあった。

ただ、ストーリー全体に大きな矛盾がある。
今回、ポセイドンの槍の在りかのヒントは、カリーナが持つ彼女の父が残した手帳に記されている。
結構なネタバレになるので詳しくは書けないのだが、ノートに基づいて槍探しが進行している際に、ノートを記したカリーナの父と深くかかわる人間が一行の中にいる事がわかってしまう。
その人物はノートの内容も熟知しているはずなのに、カリーナが天文学を使って手帳のヒントを読み解いてる間もボーっとしている。
ラストの感動を盛り上げるためにストーリーが作られたのだと思うが、この整合性に誰も気づかなかったのか、大きな疑問である。

今回で過去のシリーズの遺産を使い切った感もあるし、これ以上無茶な矛盾をはらむストーリーで作品を作るくらいなら、今回でスッパリとシリーズ終了にしてほしい。


81.パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊


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前作も観たつもりでいたが他の作品と勘違いしていらしく、観ていなかったことに後から気づいた。
しかしこの作品単体でも十分楽しめた。

ジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は業界でも名を知られた殺し屋だったが、最愛の女性と知り合った事で引退していた。
しかし最愛の妻は病死してしまう。
ジョンは、妻が遺してくれた子犬と静かに暮らそうとしていた。
だがロシアンマフィアにその子犬を殺され、愛車も盗難されてしまう。
ジョンは殺し屋たちが情報収集のために利用する「コンチネンタル・ホテル」のオーナーのウィンストンの助けを得て、ロシアンマフィアに復讐を遂げるのだった。
ここまでが前作である。

本作はその続きから始まる。
ジョンはロシアンマフィアの元にあった愛車を取り戻して帰宅する。
するとそこに、かつて仕事をしたイタリアンマフィアのサンティーノが訪れた。
ジョンはサンティーノに借りがあり、コンチネンタル・ホテルのルールではジョンはサンティーノにその借りを返さなければならない。
彼は静かに暮らしたいがためにサンティーノの申し出を断るが、サンティーノはジョンの家を爆破炎上させてしまう。
ジョンはウィンストンに相談をするものの、コンチネンタルのルールではサンティーノの申し出を断ることはできないと告げられる。
仕方なくジョンは、サンティーノの申し出である、彼の実姉ジアーナを殺害した。

ジアーナのボディガードは、ジョンもよく知っているカシアンであった。
ジョンはカシアンをはじめとしたジアーナの側近から命を狙われることになる。
さらにあろうことか、サンティーノが「姉を殺した復讐だ」と言い出し、ジョンの命を狙い始めた。
ジョンはすでにサンティーノとの契約がなくなったことを確認し、サンティーノを返り討ちにすべく準備を始める。
その動きに気づいたサンティーノは、ジョン・ウィックに700万ドルの懸賞金を掛けたと、N.Y.中の殺し屋に対して発信する。
すべての殺し屋がジョンの首を狙う事になった。

いわゆる、ネオ・ノワール系のハードボイルド作品だ。
「コンチネンタル・ホテル」のルールと設定が面白く、N.Y.の裏社会の争いをスタイリッシュに見せてくれる。
特に、ガンアクションのシーンは素晴らしい。
ジョンがこれでもかこれでもかと相手を倒していく。
これだけでも観る価値がある。
ジョンを狙う殺し屋たちのキャラクターもなかなか魅力的だ。
ただ、ホームレスのリーダーとジョンの関連性がよくわからなかったり、ジアーナを殺害した後で地下通路を逃げる際、なぜいろいろな所に武器が置いてあるのかなど、細かい部分で分かりづらい点もあった。

ラストはやや切ない終わり方であったが、ひょっとするとホームレスのリーダーの力を借りて復活、と言う自作が画策されているのかもしれない。
それはそれで面白そうである。


80.ジョン・ウィック:チャプター2


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米林宏昌監督のスタジオポノックでの初長編作品だ。
絵柄や米林監督の経歴から、ついつい宮崎駿的な作品を期待してしまうが、あくまでもスタジオポノックの米林作品であった。

赤毛で癖っ毛のメアリは、大叔母の住む田舎に引っ越してきた。
父母は仕事のため遅れてくるのだが、メアリは夏休み明けの新学期に間に合うように先に越してきていた。
新生活を始めた村は小さな村で人口も少ない。
まだ友達と言える人もおらず、メアリは退屈をしていた。

ある日メアリは裏山でお弁当を食べていたのだが、そこに黒猫が現れる。
猫の導くままに森に入っていくと、黒猫の恋人の灰色猫が現れ、さらに森の奥で美しい花が咲いているのを見つけた。
その花を持ち帰えると、夜中に黒猫が部屋に現れる。
黒猫は何やら様子がおかしかった。
翌朝黒猫を探すが、姿が見えない。
その後メアリは、大叔母の使いで同世代の少年ピーターの家に届け物に行く。
黒猫と灰色猫はピーターの家猫で、ピーターも2匹を探していた。

メアリはピーターが止めるのを振り切り、森の奥に猫を探しに行く。
そこで黒猫を見つけ、再び黒猫の導くまま森の奥に行くと、古い箒を見つけた。
メアリが箒を手にしたとき、美しい花が潰れる。
すると箒が反応し、メアリと黒猫を乗せて空を飛び始めた。

メアリたちがたどり着いたのは、魔法世界の最高学府エンドアだった。
そこで出会った科学者ドクター・デイと校長マダム・マンブルチュークは、メアリが史上最高の魔女だと思い込む。
メアリは花の力で強力な魔力を持つことができたのだが、自分ではそれに気づかずその場をやり過ごしてエンドアを後にする。
しかしマンブルチュークは、メアリが花を持っていることに気づいてしまう。

花はかつて、赤毛の魔女の学生がエンドアから種を持ち出した「夜間飛行」という名の花であった。
赤毛の魔女は大学からの追っ手を振り切り、夜間飛行をマンブルチュークから隠してしまう。
夜間飛行を取り戻そうとしたマンブルチュークはピーターをさらい、メアリに夜間飛行を持ってくるように告げた。

冒頭にも書いたが、良くも悪くも米林作品である。
全体的にはっきりした色使いの絵柄で、宮崎作品よりもファンタジー色を強く感じる。
セリフもメアリに状況を語らせるなど直線的で、子供にもわかりやすい構成になっている。

初期のころの宮崎作品は、アニメなのに圧倒的な現実感があった。
「未来少年コナン」「カリオストロの城」「ナウシカ」「ラピュタ」など、現実にはあり得ない機械なのに、あたかも本当に存在しそうな動き、重量感を見せていた。
それゆえ、主人公たちが危機に陥った時の緊迫感がハンパなかったのである。

ところがこの「メアリと魔女の花」では、そのあたりの現実感が皆無だ。
エンドアの中で働く謎のロボットも、くねくねして現実感がまるでない。
魔法大学のロボットなのでこれでいいのかもしれないが、クライマックスの爆発シーンもあまり緊迫感が伝わってこなかった。
あくまでも子供向けのファンタジーという事であれば、それはそれで正解である。
あまりにも生々しい演出は、子供を怯えさせてしまう可能性もある。
宮崎作品と同じ物を求める方が、そもそも間違っているのだ。

これまでの「借りぐらしのアリエッティ」と「思い出のマーニー」は、そのあたりがやや曖昧であった。
どちらも淡々としたファンタジーで好きな作品ではあるが、米林作品が目指す方向が今一つわからなかった。
だがこの作品で方向性がわかったのでスッキリした。
ファンタジーとして考えた場合、この作品はきちんとまとまっており、完成度は高い。

一つだけ難癖を付けるとすれば、過去の宮崎作品をやや引きずり過ぎだ。
実験場に向かうメアリを乗せたシカは「もののけ姫」のヤックルだし、たどり着いた巨木の根元は「ラピュタ」である。
さらに、原作版だけで映画版の「ナウシカ」には出ていないが、エンドアのロボットはヒドラを連想させる動きであった。
あるいはオマージュと言う事でそれらを登場させたのかもしれないが、ちょっと今回は盛り過ぎだ。
米林監督ならこの後何本も映画を製作すると思われるので、その時に少しずつオマージュを盛り込むべきだったと思う。


79.メアリと魔女の花


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原作が和田竜、監督が中村義洋という事で期待して観に行ったが、期待ほどではなかった。

伊賀の下忍無門(大野智)は、仲間内の中でも随一の腕を持つ忍者だった。
「無門」の名の由来は、どんな城でも忍び込んで城門を必ず開けてしまうため、「門の意味が無い」というところからきている。
伊賀は12人の上忍が十二家評定衆と名乗って取り仕切っていた。
しかし各家は小競合いを繰り返し、死人が出ることも日常茶飯事だった。
無門は百地三太夫(立川談春)の一家に属していたが、その日も下山甲斐(でんでん)の城を攻めて開門を行っていた。
さらに三太夫から、甲斐の次男の次郎兵衛(満島真之介)抹殺の命を受ける。
無門は一騎討ちで次郎兵衛を殺害した。
目の前で弟を殺された兄の平兵衛(鈴木亮平)は、怒り狂って無門に戦いを挑むが、その時十二家評定衆を招集する合図の音が聞こえる。
皆が戦いをやめ招集に応じようとするが、平兵衛は納得がいかない。
平然としている父甲斐に向かっても抗議するが、甲斐は「次男は下人」と相手にしなかった。
平兵衛は父、そして伊賀の忍者に不信感を強くする。

その頃、伊勢を治める北畠具教(國村隼)の元に、織田信長の次男信雄が婿養子に入ることになった。
信雄はかつての北畠の家臣日置大膳(伊勢谷友介)、長野左京亮(マキタスポーツ)を従えていた。
左京亮は信雄の言う事を聞くものの、大膳はかつての主君を裏切ることを割り切れずにいた。
しかし信雄のために具教を討った。

その事を聞いた伊賀の十二家評定衆は、織田が伊賀も攻めてくるのではないかと考える。
織田と一戦交えても勝ち目はないと考え、伊賀は織田に下ると結論を出す。
そして、使者として平兵衛が伊勢に向かう事になった。
だが伊賀に不信感を持っていた平兵衛は、伊賀を裏切って信雄に伊賀攻略を進言する。
まずはじめに、伊賀と結ぶ振りをして領内に築城するよう勧める。
平兵衛の言う通り信雄は伊賀内に築城、しかし伊賀の忍者たちは、自分たちで築城した城を完成直後に燃やしてしまう。
伊賀に騙されたと思った信雄は平兵衛を投獄、武力で伊賀に攻め入ろうとする。

大膳は一度は伊賀攻めに反対する。
しかし一連の動きは初めから伊賀の十二家評定衆が仕組んだ罠であることを見抜く。
不信感を抱いた平兵衛を使者に出し裏切らせ、築城を進言させてそれを焼き落とし、信雄が大膳抜きで伊賀攻めした際に返り討ちすると言う目論見だった。
大膳は信雄に従い、伊賀を攻めることする。

無門は十二家評定衆の命に従い、築城などで糊口を凌ごうとしていた。
しかし自らがさらってきた妻お国(石原さとみ)はなかなか厳しい女で、無門の稼ぎが少ないことを日々攻めていた。
無門は伊勢の城に忍び込んで信雄の命を狙おうとすると、その時ふとしたきっかけで北畠家の家宝の茶入「小茄子」を手に入れる。
無門は「小茄子」を売り払って、京で商売を始めようとお国に持ち掛ける。
二人だけではなく、織田軍が攻め入れば勝ち目はないと、伊賀の忍者の大半が逃げ出していた。
忍者の大半が逃げてしまったとき、織田軍が伊賀に攻め入ってきた。

上映時間は125分だが、内容的にはちょっと詰め込み過ぎな感じがした。
「すべてが十二家評定衆が仕組んだ罠」という話は面白いのだが、時間の制約の中ですべてのエピソードを詰め込んでおり、さらにアクションシーンもかなり力を入れているため、ストーリー展開がとてもせわしなく感じてしまう。
見終わった後も、アクションシーンの印象が強くて、ストーリーの印象が残りづらかった。
エンターテイメント作品だからそれでもいいのかもしれないが、ストーリー自体も悪いものではなく、かつ役者陣の演技もよかったので、ちょっともったいない感じがした。
思い切って、アクションシーンをもうちょっと削れば、バランスのいい作品になったような気がする。


78.忍びの国


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ジャッキー・チェンが親子で出演しているアクションムービーである。

舞台は日中戦争時の中国。
日本軍が支配する鉄道駅で、マー・ユェン(ジャッキー・チェン)は荷役係の親方だった。
しかしその一方で、日本軍を懲らしめるゲリラ隊「レイルロード・タイガース」のリーダーも兼ねていた。
「レイルロード・タイガース」が盗むのは日本兵の軍服、そして必ず倒した日本兵の体に羽の生えた虎の落書きを残していた。

ある日、レジスタンスである八路軍の兵士が彼らの元に逃げ込んで来る。
八路軍の兵士は、近々に鉄道の橋を爆破しなければならないと言う。
兵士の意思を汲んで、橋の爆破を目論む「レイルロード・タイガース」の面々。
倉庫から爆薬を盗んで橋を落とそうとするのだが、日本軍の追手にあい計画は失敗する。

日本軍に行方を追われる「レイルロード・タイガース」。
もう橋の爆破は不可能かと思われたが、仲間の副駅長が、2日後に橋を通る列車に弾薬や兵器が積まれていると言う情報を入手する。
マー・ユェンは、列車の中の爆薬を使って橋を爆破する計画を立てる。

そして計画当日、手前の駅から「レイルロード・タイガース」のメンバーが列車に乗り込むが、彼らの動きに気付いた由子(ジャン・ランシン)と言う日本人将校も一緒に列車に乗り込んでしまう。
さらに、由子が列車に乗った事を知った隊長のケン・ヤマグチ(池内博之)も列車を追い始めた。

一言でまとめると、いかにもジャッキー・チェンらしい列車アクションムービーである。
ストーリー全体は大したことないのだが、アクションシーンはかなり作り込まれている。
日本軍を面白おかしく茶化した部分はいかにも中国映画と言う感じがするが、コミカルなケン・ヤマグチを池内博之が巧く演じていて好感が持てる。
ただ、由子役に中国人の女優を配したのはどうかと思う。
日本語がカタコトのため、日本語のセリフなのに字幕が入っていた。

久しぶりにジャッキー・チェンのアクションを見ると、言葉にできない懐かしさと安心感があった。
愛すべきB級映画とまでは言えないが、かつてジャッキー・チェンのファンだった人なら、そこそこ楽しめると思う。


77.レイルロード・タイガー


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予告編からは想像できないほど激しい沖縄戦の戦闘シーンが描かれている。
実話を基にしているためそれほどドラマチックな展開はないのかと思っていたが、この戦闘シーンによって作品にメリハリが付き、かなりいい出来に仕上がっていた。

デズモンドはアメリカの田舎町で、両親、弟の4人家族として育った。
父は第一次世界大戦で心に傷を負っており酒浸りの毎日、家族にも暴力をふるっていた。
そんな中で育ったデズモンドは、暴力を嫌っていた。
母とともに宗教を信じ、厳格な生活をするのだった。

青年になったデズモンドは、ある日看護師のドロシーと出会う。
一目で恋に落ちたデズモンドは、ドロシーにプロポーズする。
一方、第二次世界大戦の激化で、弟や友人達が次々と兵士に志願していた。
デズモンドも志願を決意するが、ドロシーのように衛生兵として国の役に立とうと考えた。

入隊の後、デズモンドは訓練を受けるのだが、銃を手に取る事を拒否して衛生兵志望である事を上官に告げる。
苦しい訓練をこなして周囲を納得させようとするのだが、銃の訓練を受けない事は上官の命令拒否とみなされ、軍事裁判に掛けられてしまう。
その事を聞いた父のトムがかつての自分の上官である准将に掛けあった結果、デズモンドは衛生兵として銃を持たない従軍を認められた。

訓練が終わったデズモンド達が派遣されたのは、ハクソー・リッジと呼ばれる激戦地だった。
崖の上には日本軍が塹壕とトーチカを築き、それ以前に6度の戦闘が行われたものの、6度とも米軍は撤退を余儀なくされ、最後には一個師団が壊滅させられていた。
そしてデズモンドの部隊が攻撃を仕掛け、敵味方がわからないほどの激戦が始まった。

デズモンドがハクソー・リッジに派遣されるまでがストーリーの半分以上になるのだが、この部分が最初は長く感じられた。
特に日本人には宗教の戒律と言う部分がわかりづらく、銃すら持ってはいけないと言う教えを頑なに守り続けるデズモンドに、ややイライラしてしまう。
しかし、この教えを貫き通すデズモンドの精神力が、ハクソー・リッジで70人以上もの負傷兵を救う事になるのだ。
ストーリーの組み立ても巧く、訓練中デズモンドの頑固っぷりと激戦の戦闘シーンが、デズモンドの偉業を際立たせる演出になっている。

自分が成すべく事を愚直にやり遂げる、そう言う部分で今の若者や子供たちに観てもらいたい映画なのであるが、何しろ激しい戦闘シーンだ。
PG12に指定されてもいるので、おそらく地上波でノーカットでの放送は不可能だろう。
それでも、若い人にぜひ観てもらいたい作品であった。


76.ハクソー・リッジ



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印象としては、今年公開されたチャン・イーモウの「グレートウォール」に近いと感じた。
歴史を題材としていて、かつ3D上映を意識してバトルシーンに力を入れた作品になっている。

すべてのイングランドを治めるユーサー王の城は、黒魔術師が操る巨大な象の襲撃にあっていた。
とてつもない攻撃力を誇る2頭の象の前に、なすすべなく落城寸前となってしまう。
ユーサー王の弟ヴォーティガン(ジュード・ロウ)は兄に勝ち目はないと告げるが、王は弟に王冠を預け、勇敢にも一人で巨象に挑むのだった。
そしてユーサー王は聖剣エクスカリバーで黒魔術師を撃破、見事城を救った。
その後城内では、なぜ黒魔術師が城を攻撃してきたか、議論する事になった。
諸侯たちはヴォーディガンがおかしな動きをしたせいだと責め立て、実際に一連の騒動はヴォーディガンの計略によるものだった。
ヴォーディガンは妻を生贄にして黒魔術を味方に付け、兄を追い落とし自分がイングランド王になろうと企んでいた。
弟の謀反に気付いたユーサー王は、妻と息子のアーサー(チャーリー・ハナム)を逃そうとする。
しかし妻はヴォーディガンの手にかかり、自らも力尽きてしまう。
なんとかアーサーだけは船で脱出し、ロンディニウムと言う街に流れ着くのであった。

アーサーは売春宿の女に拾われ、そこでたくましく育って行った。
スラム街でリーダー的な存在になるのだが、ある日売春宿に来たバイキングの男たちと揉めてしまう。
そのバイキングはヴォーディガンの息のかかる者だったため、アーサーは捕らえらてヴォーディガンの元に連れられてしまった。

それと並行して、城の周りから水が引いてしまい、かつてヴォーディガンがユーサーを倒した時に沈んでいたエクスカリバーが現れてしまった。
剣は岩に突き刺さっており、ヴォーディガンはユーサーの血をひく者なら剣を引き抜けると考え、何人もに剣を引き抜きさようとした。
誰も剣を引き抜けない中、アーサーが剣に触ると剣が光を放ち、岩からスラリと抜け落ちた。
アーサーはそのショックで気を失うが、ヴォーディガンはアーサーがユーサーの息子である事を確信する。

いわゆる、アーサー王と聖剣エクスカリバーをテーマにした作品だ。
個人的にはあまりアーサー王伝説には興味がなかったのだが、バトルシーンがなかなか迫力があり、黒魔術などの世界観の表現も良かったためかなり堪能できた。
ただ、映像にこだわったためか、ストーリーはわかりやす過ぎた感もある。
基本的には時系列通りに話が進み、キャラクターも出てきた瞬間に役どころがわかってしまうため、先が読めてしまい途中で若干飽きが来てしまった。
この流れであれば、もう少しコンパクトにまとめた方が良かったんじゃないかとも思う。


75.キング・アーサー



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今回の予想のポイントは、キタサンブラックを負かす馬がいるかどうか。
ここ10年宝塚記念で1番人気の馬は2頭しかいない。
春の天皇賞のあと、梅雨時のレースに向けての調整の難しさという事だろう。
そしてキタサンブラック自体、グランプリレースで勝ったことがない。
これは、その前のレースで圧勝したことによりマークがきつくなっている事が理由と思われる。
今回天皇賞春をレースレコードで勝っており、蓄積された疲労が残っている可能性も十分ある。

だが、週中の追切の動きは万全で、かつ馬体重も前走増えていた。
という事は、調子落ちという事はあり得ないだろう。
マークされる点も、外枠に回ったことがむしろ有利に働き、外々を回って自由イン動けるだろう。
競馬に絶対はないが、今回はキタサンブラックを1着固定に考える。

では、キタサンに続く馬はどう考えるか。
元々残りは10頭しかいないので、できるだけ点数を絞りたい。
先行して粘れそうなゴールドアクター、道悪でも着実に差してくれるミッキークイーン、道悪の方がよさそうなサトノクラウン、まだ底を見せていないシャケトラまでか。

シュヴァルグランは、長距離場によくあるタイプで夏場に弱いのではないかと考える。
福永は昨日5勝をあげて絶好調、ハーツクライ産駒も道悪にも強いし成長力もあるが、今回は無印にする。

◎キタサンブラック
△ゴールドアクター
△ミッキークイーン
△サトノクラウン
△シャケトラ

馬券は◎1着固定、2~3着△4頭のボックスで、三連単12点勝負。


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予告編を見た時には「未知との遭遇」に近い映画かと思ったが、イメージとはかなり異なる作品だった。

ルイーズ(エイミー・アダムス)は大学で教鞭をとる言語学者だ。
彼女は独身だったが、時折自分の娘が難病で死亡すると言う幻覚を見ていた。
ある日ルイーズが授業を始めようとすると、世界中に謎の物体が飛来したと言うニュースが入る。
世間はこのニュースで持ちきりとなりパニックになった。
そんな時、ルイーズの元に米軍のウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)が訪れる。
彼はICレコーダの音声を聞かせて理解できるかと質問をするが、ルイーズはそれだけではわからないと答える。
一度はその場を去るウェバー大佐だが、夜中にルイーズを迎えに来て飛行物体の現場に連れて行った。

現場には物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)が来ており、彼と二人で飛行物体の中に入り、そこにいた生物体とコンタクトを試みる事になった。
飛行物体は全世界で12体飛来しており、各々を回線でつないで情報交換をしていた。

各国が生物体とのコンタクトにてこずっている中、ルイーズは文字を使ってのコンタクトを試みた。
この試みは見事に成功し、少しずつ生物体と意思を共有できるようになった。
その結果、生物体が地球人に「兵器」を与えに来た、と意思表示するようになった。
その他の国でも同じ情報が共有されていたのだが、民衆が不安で暴動を起こしかねない状況の中、この「兵器」と言う言葉に各国は過敏に反応した。
そして中国とロシアが、各国との回線をシャットダウンし、飛行隊に宣戦布告をしようと画策を始める。
やがてその他の国々も中国とロシアに追随して回線をシャットダウン、宣戦布告の準備に入った。
ルイーズとイアンは再度生物体と遭遇、彼らの最後のメッセージを受け取り、その意味を解読しようとする。

異星人との遭遇という意味では「未知との遭遇」のようなのだが、単純に遭遇するだけではなく、生物体が与える「兵器」に重要な意味が隠されている。
しかしその意味が非常に分かりづらい。
実際、生物体のメッセージを解読したルイーズはその「兵器」の力を見に付ける事になるのだが、なぜ解読しただけで力を身に付けられるのかが意味不明だ。
解読できれば力を身に付けられるのであれば、イアンをはじめその他の人々も力を身に付けてもおかしくないはずだが、ストーリー展開を見るとそういう訳でもなさそうである。
この部分が釈然としないので、ラストシーンもちんぷんかんぷんのまま終わってしまう。

異星人との接近遭遇と言う事で、「エイリアン」や「プレデター」のような危険な接近なのか、あるいは「未知との遭遇」のような友好的な接近なのか、かなり期待をして観に行ったのだが丸っきりの肩すかしだった。
原作もかなり難解な作品のようで、実写映画化には少々無理があったのではないかとも思う。



74.メッセージ



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韓国映画のリバイバルと言う事でそれほど期待していなかったが、構成の巧さと役者の演技力でかなりいい作品に仕上がっていた。

刑事の牧村(伊藤英明)は22年前、ある連続殺人事件を追っていた。
犯人は被害者を後ろからロープなどで絞殺、その姿を必ず被害者の近しい人に見せると言う猟奇的な殺人だった。
警察が張った罠に対して犯人は姿を見せるが、逮捕まで至らず逆に牧村は口を鋭利な刃物で切られてしまう。
さらに犯人は逆に牧村の住んでいた部屋に爆発物のトラップを仕掛け、当時の牧村の上司である滝(平田満)を殺害した。
その15年後、日本は刑法を改正して死刑が予測される犯罪に関しては時効を廃止する。
しかし一連の事件は、15年前に滝が殺害された最後の日が改正の1日前だったため、時効を迎えてしまった。

その時効から7年後のある日、この一連の事件の犯人を名乗る男が現れた。
男の名は曽根崎雅人(藤原竜也)。
彼は事件関係者しか知り得ない事実を含んで、事件のすべてを本にして出版した。
当然、残された事件の被害者家族たちは怒りを隠しきれない。
さらに曽根崎は、牧村や被害者家族達に会って挑発をしようとする。
世間は曽根崎に翻弄された。

そんな中、22年前にこの事件をジャーナリストして追い、現在はニュースキャスターとなっていた仙堂(仲村トオル)が、事件を自分の番組内でセンセーショナルに取り上げようとする。
仙堂は曽根崎を自分の番組に呼び、彼が本当の犯人かどうかを暴こうとした。
仙堂は番組内で、この事件には3人の被害者と刑事の滝の計4人のほかに、知られざる5人目の被害者がいたのではないか、しかし曽根崎は本の中でその事に触れていない、と告げる。
一瞬、曽根崎の顔色が変わる。
さらに仙堂は、番組開始前にネットにアップされた動画を紹介、それは遠景で撮られた牧村の部屋で、滝が殺害された爆発が映っていた。
そしてその動画には、牧村の妹里香(石橋杏奈)も映っていた。
牧村は妹が事件以降行方不明である事は、近しい者以外には教えていなかった。
放送された動画を見て驚愕する牧村。

妹の里香は、かつて神戸で看護師をしていたが、阪神淡路大震災で住むところを失い、当時一緒に暮らしていた小野寺拓巳(野村周平)とともに兄を頼って上京していた。
そんな折、爆発事件が起きる。
拓巳と里香は上京後に婚約をしていたのだが、里香が行方不明となり事件が時効を迎えた7年前、絶望した拓巳は牧村の目の前でビルの屋上から飛び降りてしまった。

その後、仙堂が番組内でさらなる挑発をした結果、ネットに動画をアップした真犯人が番組に生出演すると連絡をしてきた。
その条件は、曽根崎と牧村を一緒に番組に出演させる事だった。
牧村は退職願を上司に預け、曽根崎、そして真犯人を名乗る男と番組に出演する。
真犯人を名乗る男は最後にスタジオ入りするが、その際に、犯人が撮影したと思われる殺人現場のDVDを持参していた。

ここまでで、おおよそ上映時間の2/3くらいである。
そしてそこから、ストーリーは大きく展開する。
この番組までのストーリーの組み立て方が非常に巧みだ。
伏線が巧妙に張られ、全体のからくりが明らかになった時には、その意外な展開にかなり驚かされた。
映画を観終わった後、思わず劇場に貼られていたポスターを見返してしまったほどだ。
ただ逆に言えば、ここまでの構成があまりにも素晴らしすぎるので、最後の真犯人にたどりつくまでの展開がやや稚拙に感じられてしまった。
落とし所としてはこの結末になるのだろうが、ちょっと強引過ぎる感じもした。

それでも藤原竜也、伊藤英明をはじめ、石橋杏奈と野村周平、仲村トオル、さらに被害者家族の夏帆、岩城滉一、岩松了ら役者陣の演技も素晴らしいため、見応えのある作品になっている。
特に、生放送までの藤原竜也の抑えた演技は秀逸だ。
藤原竜也が主役なのか脇役なのかわからないが、映画賞の候補になる事は間違いないだろう。


73.22年目の告白 -私が殺人犯です-



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