ウディ・アレンの最新作だ。
最近のウディ・アレン作品はやや難解だったり、まったく希望がないまま終了したりする作品が多いのであまり期待しないで観に行ったが、本作は比較的わかりやすい作品だった。

1930年代のアメリカ。
N.Y.で生まれたボビーは、エンターテイメントビジネスで成功する事を夢見てロスに行く。
ロスには、映画界の有名エージェントである叔父のフィルがいた。
母の口利きでフィルの元で働き始めるボビー。
働き始めてすぐ、フィルの秘書であるヴォニーにロス案内をしてもらうのだが、ボビーはヴォニーに一目ぼれしてしまう。
しかしヴォニーにはダグという恋人がいた。
落ち込むボビーをフィルが慰めるのだが、実はヴォニーの恋人はフィルその人だった。

フィルは妻と離婚をしてヴォニーと結婚しようと考えていたが、その事をなかなか妻に切り出せない。
結局ヴォニーに別れを告げることになる。
傷心のヴォニーはボビーの元を訪れ、ボビーの優しさに少しずつ二人は距離を縮めていく。
一方フィルはやはりヴォニーに事が忘れられない。
ボビーがヴォニーにプロポーズをした後で、妻と離婚するから結婚してくれとヴォニーに求婚する。
迷った挙句、ヴォニーはフィルを選んでしまった。

その後、ボビーはN.Y.に戻り兄のナイトバーを手伝うことになる。
兄のベンは裏社会とつながっており、違法な手段を使って店を大きくしていった。
また、元々社交家であったボビーの貢献もあり、ナイトバーはみるみるN.Y.でも評判の店となる。
ボビーは店の客のヴェロニカと知り合い、結婚する。
幸せな生活を送っていたボビーの元に、フィルとヴォニーが現れた。
ヴォニーはフィルに内緒でボビーを誘おうとするのであった。

ウディ・アレン作品特有の、早いテンポでストーリーは展開する。
正直、ストーリー自体はやや古臭いようにも思う。
クライマックスはボビーとヴォニーの再開で、この二人がくっつくのか離れるのか、微妙な距離感でドキドキさせられる。
このドキドキ感は非常に巧いと思うのだが、いかんせん90分の作品でラストの10分程度である。
しかもラストはかなりあっさりしている。
もうちょっと前半を短くして、この再開後の距離感で30分くらい使ったほうが、今風の映画になったんじゃないかとも思う。

とはいえ、あまり不倫のシーンを前面に押し出すと「昼顔」に近くなってしまうかもしれないので、ウディ・アレン作品としてはこれでいいのかもしれない。


59.カフェ・ソサエティ


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原作は古屋兎丸。
かつて「COMIC CUE」で面白い作品を描いていたので期待したのだが、期待したほどの作品ではなかった。

赤羽帝一(菅田将暉)は通産省事務次官の父(吉田鋼太郎)に持つ。
父譲介と同じ超進学校海帝高校に入学するのだが、帝一の目標は生徒会長になることであった。
海帝高校の生徒会長経験者は独自のコミュニティを持っており、そこから総理大臣になる者も多い。
かつては父も生徒会長を目指していたが、夢破れている。
ちなみに父に勝った東郷卯三郎は現在通産大臣で父の上司となり、さらに次期総裁候補と呼ばれていた。

海帝高校の生徒会は執行委員のほか、クラス長を意味するルーム長、副ルーム長、各部の部長で構成される。
帝一はルーム長となり生徒会に参加した。
生徒会長の選挙は、まず現生徒会長の3年生が次期会長候補2年生3名を指名する。
その3名に対し、生徒会の中で選挙が行われるのだが、最初に生徒会長に指名されることが重要となってくる。
指名された現2年生のうち最有力な候補は氷室ローランド(間宮祥太朗)だ。
当初帝一は氷室派に付くのだが、父の譲介と氷室の父スティーブ・レッドフォードが仕事上の仇敵になっていることを知り、第二候補の森園億人(千葉雄大)に鞍替えをする。
しかし森園は氷室にかなり水を開けられていた。
同じく1年生のルーム長で、人望の厚い大鷹弾(竹内涼真)とともになんとか森園を盛り上げようとする帝一。
だが、東郷卯三郎の息子で幼少時から帝一をいじめ続けてきた東郷菊馬(野村周平)の邪魔が入り、帝一はさらに窮地に追い込まれていく。

一言で言ってしまえば、生徒会をテーマにした学園モノである。
ただ、設定が非常に安易で面白味がない。
悪役の氷室ローランド、東郷菊馬に加え、善良の大鷹弾のキャラが絵に描いたようなステレオタイプだ。
深い洞察力を持つ森園億人だけは、通常は前面に出るキャラではなくナンバー2的な役割だと思う。
しかしそれ以外のキャラがあまりにもわかりやすすぎるので、全体のストーリーも簡単に予想ができてしまう。
そのため氷室 vs 森園の選挙シーンが非常に間延びした感じになり、観ていてやや飽きてしまった。

個人的には、エンディングロールの永野芽郁のダンスが一番の見どころだった。



58.帝一の國


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このGWで大人に一番人気と思われる「美女と野獣」。
正直あんまり気が進まなかったが、フリーパスもあることだし観に行くことにした。

フランスのとある森の中の城に王子が住んでいた。
王子は傲慢で村人から税を徴収しては、毎夜パーティを行っていた。
ある夜、パーティの最中に老婆が雨宿りをさせてくれてと訪ねてくる。
老婆はお礼に一輪のバラを差し出すが、王子は当然その申し出を無下に断る。
すると老婆は魔女に代わり、王子を野獣に、そして召使たちを城の調度品に変えてしまった。
さらに、老婆が差し出したバラの花びらがすべて散るまでに、野獣が心から愛する人を見つけ、その相手からも愛されることがなければ、魔法は永遠に解けることがないと告げる。
魔女は周辺住民の記憶をすべて消し去り、城は森の中に隠され忘れられた存在となった。

数十年後、ベル(エマ・ワトソン)はかつて城があった森にある村に、父モーリスと住んでいた。
常に本ばかりを読んでいるため、村人から変人扱いされるベル。
そんなベルにご執心だったのが、村の若者の中ではまともなガストンである。
他に目ぼしい若者が見当たらないためか、ガストンは娘からも人気であった。
しかしベルはガストンにまったく興味がない。
いつか、村の外に出て旅したいと考えていたのだ。

ある夜、モーリスが馬車で村に帰ろうとしていると、雷が落ち木が真っ二つに割れる。
すると木の後ろに道が現れ、モーリスはその道を進んでしまう。
途中でオオカミに襲われ、命からがら城に逃げ込むモーリス。
しかしそこは野獣が住む件の城であった。

基本的には、よく知られた「美女と野獣」である。
実写版という事でキモとなるのはミュージカルシーンであるが、画面的にはそれほど訴えかけてくる物はなかった。
理由は、ミュージカルシーンは歌だけでなく、出演者のダンスもポイントになるのだが、そのダンスがイマイチだからだと思う。
もちろん村人たちのダンスはいいのだが、城の中では調度品に変えられた召使たちが躍るので、当然CGでの表現になる。
このCGのミュージカルが、かなり味気ない。

倒れた野獣にベルがキスするシーンも、個人的にはほとんど感動しなかった。
ベルがエマ・ワトソンだから観に行ったが、個人的にはそれ以外に見どころのない作品であった。


57.美女と野獣


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訳あって「クレヨンしんちゃん」を観る、しかも一人で。
訳と言っても特に隠す必要もないのだが、GW用にTOHOシネマズのマイルを1か月のフリーパスにしたのだが、意外と観たいと思う映画が少なかったので、勢いで観に行ってしまったのだ。

クレヨンしんちゃんを観るのは、おそらく「嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ」以来だ。
その時は当然、子どもを連れて観に行った。
「夕陽のカスカベボーイズ」がそこそこ面白かったのでそこそこ期待して観に行ったが、まあそれなりな感じだった。

ある夜、野原家の2階にUFOが降ってきた。
乗っていたのは宇宙人シリリ。
父親の命を受けて一人で地球インやってきたのだ。
シリリは命の危険を感じた時のみ光線を発することができる。
その光線を浴びたものは子どもに戻ってしまうのであった。
いろいろとすったもんだしているうちに、ひろしとみさえが子どもにされてしまった。
シリリによると、父親は元に戻すスクスク光線を出すことができるという。
父親はなぜか種子島に飛来していると言う事で、シリリと野原家の家族は種子島に向かうことにした。
しかしひろしもみさえも子どものまま。
春日部駅前でカスカベ防衛隊にでくわしてしまい、あっという間にシリリの存在が周知にさらされてしまった。
期待していたほどではなかった理由は、予想よりもストーリーがかなりシリアスに展開していたから。
もっと1分に1度くらいしんちゃんのボケが入るかと思ったが、そうではなかった。
出来の良い子どもではないシリリは、父親の期待に応えることができていないことを気にしており、ちょっと卑屈になっている。
その部分が、ストーリー全体を笑いにくい展開にしてしまっていた。

とは言え、そもそもがしんちゃんなのでこんなものなのかもしれない。
きっと子どもなら、十分に笑える作品なのだろう。


56.クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ


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2010年に起きたメキシコ湾原油流出事故をもとにした作品だ。
この作品もあまり話題になっていないが、パニック映画としては非常に良い出来の作品だった。

マイク・ウィリアムズ(マーク・ウォールバーグ)は妻と娘がいるエンジニアだった。
休暇のあと仲間とともに、ルイジアナ沖に浮かぶ石油掘削調査船「ディープウォーター・ホライゾン」に乗り込んだ。
マイクたちが到着したとき、船の中ではある問題が発生していた。
予定の期日から50日近くも調査が遅延していたのだ。
雇い主のBPから二人の役員が船にやってきており、とにかく調査を急がせていた。
その結果、非常に重要であるセメントテストを行わず、調査員を陸に帰してしまっていた。
調査船の責任者ジミー(カート・ラッセル)はその事を怒り、とにかく負圧調査は行うように強く言った。
しかし負圧調査でも、目立った不具合は発見されなかった。
BP社の役員から「だから言っただろう」と責められ、ジミーは自室に戻ってしまう。

だがその後、負圧調査をドリルからパイプに変えたところ、一気に泥水が吹き上がってきた。
その勢いはすさまじく、人力でバルブを閉めようとしたが間に合わなかった。
あっという間にメタンガスが吹き上がり、掘削の機械に引火して爆発が起きる。
船上で作業する126人は、爆発に巻き込まれてしまった。

上映時間は110分程度であるが、そのほぼ半分が事故によるパニックシーンである。
この描き方がとてもリアルだ。
泥水の吹き上がり方、連続する爆発、逃げ場を失う作業員など、観ていて思わず前のめりになってしまうほどのリアリティである。
前半は専門用語が多くてややわかりづらいのだが、BP社の役員が仕事を急ぐあまりいい加減な事をしている、という部分はきちんと強調されているので、どこに原因があるのかもわかりやすくなっている。

爆発シーンなどは演出が多く入っていると思うが、事故を最小限に抑えようと、自らの危険も顧みず船の操作を継続する作業員たちの心意気はおそらく事実に近いと思われ、思わず涙しそうになった。
126人のうち犠牲者は11人。
これが多いのか少ないのか私にはよくわからないが、おそらく全員が、事故を最小限に抑えようと作業を続けた結果命を落としたのではないかと思う。

役者陣の演技も責任感がにじみ出ており、作品全体が引き締まった感がある。
個人的にはかなり評価したい作品である。


55.バーニング・オーシャン


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本年度のアカデミー賞作品である。
映画を観て、どうしてアカデミー賞を取ったのかが分かった。
ただしその理由を書くためには、大きなネタバレをしなければならない。

マイアミに住むシャロンは、学校で「リトル」と言うあだ名をつけられいじめられていた。
その日もやっぱりいじめられ、シャロンはドラッグ販売の危険地帯に逃げ込んでしまう。
そこで、キューバ系のドラッグの売人のフアンと知り合う。
フアンはシャロンをかわいがり、シャロンもフアンを慕うようになった。
だが、ドラッグの常用者であったシャロンの母は、フアンの事を煙たく思っていた。
ある日フアンは、自分の販売地帯でシャロンの母がドラッグを吸っているのを見かける。
フアンはシャロンの母に立ち去るように言うが、口論になってしまう。
翌朝、シャロンがフアンに、「母親にドラッグを売っているのか」と質問をする。
シャロンは母親だけはなく、フアンをも軽蔑するようになる。

時が流れ、シャロンはハイスクールに通っていた。
しかしそこでもまだ、シャロンはたびたびいじめにあっていた。
母親はさらにひどいドラッグの常用者となっており、自分の友達にも体を売るような生活を送っていた。
フアンはこの世を去っていたが、フアンの彼女だったテレサが、シャロンの面倒をよく見てくれていた。
だがシャロンの母親は、テレサがシャロンに渡した小遣いさえ、ドラッグの代金にするために取り上げるのだった。
そんなシャロンの唯一のなぐさめは、親友のケヴィンだった。
ケヴィンはシャロンの話をよく聞いてくれ、いろいろとアドバイスをくれた。
ある夜、シャロンが砂浜で海を見ていると、隣にケヴィンがマリファナを吸いに来た。
二人はマリファナを吸って語り合った後、キスをする。

翌日、ケヴィンはいじめの中心人物のテレルと話をする。
テレルはケヴィンのパンチ力の強さを称賛し、以前ケヴィンがパンチで人を倒した時のように、また誰かを殴らないかと誘う。
ケヴィンはあまり乗り気ではなかったが、遊びでかつテレルが全責任を取ってくれるならとOKする。
しかしテレルが指名したのはシャロンだった。
ケヴィンは仕方なくシャロンを殴る。
何発か耐えたシャロンだったが、地面にうずくまった瞬間、テレルと仲間たちがシャロンを囲んで踏みつけ始めた。

さらに翌日、投降したシャロンはまっすぐテレルのところに向かい、彼を椅子で殴りつける。
シャロンはそのまま逮捕され、少年院送りになってしまった。

さらに時は流れ、シャロンはアトランタでドラッグの売人になっており、母親は薬物依存の治療施設にいた。
そんなシャロンのところに、ケヴィンから電話が入る。
ケヴィンはダイナーを経営していたが、そこのジュークボックスで掛かった曲を聴き、シャロンの事を思い出したという。
一度自分の店に来てくれというケヴィン。
シャロンはケヴィンに会うために、マイアミに向かった。

ネタバレになってしまうが、黒人版「ブロークバック・マウンテン」と言っていいだろう。
「ブロークバック・マウンテン」に、黒人社会の中の差別と閉塞感を加えた作品だ。
だが、やはり日本人の私にはこの部分のニュアンスが伝わってこない。
現代のアメリカで、カラードがどれだけ差別されているのか、そしてゲイがどういう扱いなのかが私にはわからないので、作品の根底にある物が見えてこない。

単純に私が無知なだけ、と言われてしまえば否定のしようもないのだが、少なくとも私にとっては「ラ・ラ・ランド」より面白い作品ではなかった。



54.ムーンライト


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牡馬も牝馬も主役が不在の今年のクラシック戦線。
このNHKマイルCも主役は不在だ。
通常、重賞の勝ち馬がコロコロ変わる年はレベルが低いと言われる。
強い馬なら、コースが変わっても馬場が多少渋っても、ペースが速くても遅くても対応ができるが、それができない馬ばかりだからレースによって勝ち馬が変わるのである。

今回のメンバーも、距離に不安があったり折り合いに問題があったり、マイナス要素がない馬がいない。
そもそも、出走馬で3勝以上した馬が全体の1/3の6頭しかいない。
しかも唯一の4勝馬リエノテソーロは、地方で2勝なのでJRAで言えば2勝馬だ。
あまりにも小粒なメンバーで、まったく当たる気がしない。
だが、3連単はすべて万馬券なので、運よく当たればそこそこの配当にはなるだろう。

まず前日発売1番人気のカラクレナイだが、府中のマイルはやや距離が長い印象だ。
前走の桜花賞は馬場に脚を殺された感が強い。
その桜花賞も含めて上がり3Fは常に最速か二番目のタイムを記録しており、今回も着実に脚を伸ばしてくるとは思う。
鞍上がデムーロに戻った点も心強いが、基本的に後方一気の脚質であり、前が止まりにくい現在の府中の馬場ではいい脚で追い込むもののなかなか届かず、ラスト200mでタレてしまいそうな気がする。

展開なども考えると、本命はモンドキャンノにしたい。
前走休み明けのスプリングSは10着。
しかしこれは折り合いを欠いた結果で、敗因ははっきりしている。
陣営は皐月賞をスキップしてここ一本に絞り、その間折り合いをつける調教に専念した。
鞍上は、昨秋同コースで行われた京王杯2歳Sを制した時のルメールを確保。
折り合いさえ付けば、好位から一気の末脚で突き抜けるだろう。

対抗はアウトライアーズだ。
前走の皐月賞は12着だったが、これは位置取りが後ろ過ぎた。
ヴィクトワールピサ産駒だけに、2000mという事で距離を考え田辺が大事に乗りすぎたのかもしれない。
しかしこの馬も、皐月賞を除けば常に上がり最速か2番目で追い込む脚がある。
モンドキャンノ同様、好位で折り合えれば勝負になって不思議はない。

三番手はレッドアンシェルにする。
前走のアーリントンCは皐月賞2着馬のペルシアンナイトの2着。
同じくらいの位置から切れ負けした感じだが、決して力負けではない。
その時3着だったディバインコードは、その後橘Sを快勝。
前走より体調はさらに上昇しており、好勝負は必至だ。

四番手はアエロリット。
前走の桜花賞は後方からいい脚で突っ込んできたが届かなかった。
馬場を気にしたのか、この馬にしては位置取りがかなり後ろだった事が原因と思われる。
好位抜け出しがこの馬の勝ちパターンであり、今回も能力的にはあっさり勝っても不思議はないが、外枠に回ってしまった事が非常に気になる。
スタート直後の位置取り次第だが、今回はやや評価を下げた。

五番手はボンセルヴィーソだ。
おそらく今回はこの馬が逃げるだろう。
ただこの馬は一介の逃げ馬ではなく、朝日杯FSも渋太く粘って3着を確保した。
前走のNZTも2番手を進んで3着、標的にされるので勝ちきるまでは難しいと思うが、前が止まりづらい馬場状態を考えると入着は十分考えられる。

ラストはディバインコードにする。
前走の橘Sは、馬場状態が良かったとは言え好タイムで制した。
好位から上がり最速で抜け出すレースセンスは素晴らしく、これまで7戦して4着以下に沈んだことがない。
勝ち味に遅いが相手なりに好走するタイプのようなので、馬券も押さえておく。


◎モンドキャンノ
〇アウトライアーズ
▲レッドアンシェル
△アエロリット
×ボンセルヴィーソ
×ディバインコード

馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


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インドの田舎町で母、兄、妹と暮らす5歳のサルーは、兄と一緒に出稼ぎに行くことにした。
電車でかなり遠くまで来たとき、乗り換えの駅で兄と離れ離れになってしまう。
サルーはよくわからないまま電車に乗って2日間閉じ込められ、カルカッタに到着する。
そこで危険な目に遭いながら数か月を過ごした後、孤児院に引き取られた。

サルーはすぐに、オーストラリア人の夫婦に引き取られ、タスマニアに移住する。
そこで実の子供のように育てられ、オーストラリア本土の大学に進学した。
大学では彼女もでき、ホテル経営を学んでタスマニアに戻り就職するサルー。
しかし大学時代、友達に自分の出生の話をしたとき、「google Earth」で生まれ故郷を調べられるのではないかと言われ、その事がずっと頭の中に残っていた。
だが、故郷を調べることは、愛する育ての母への裏切りになってしまう。
それでもこっそりと調べ続けるサルー。
苦しむサルーは彼女と別れ、仕事も辞めてしまった。
心身ともに疲労したサルーは、ある日偶然、自分が生まれた街を発見する。

今年のアカデミー賞で作品賞にノミネートされた作品だ。
実話をもとにしているだけに、なかなかの感動作である。
ただ、ストーリー展開はかなり間延びした感がある。

サルーがカルカッタを放浪し、オーストラリアに渡るまでが約半分の1時間。
サルーが危険な目に遭いそうになるシーンが延々続く。
インドではいまだに年間8万人の子供が行方不明になるそうで、実話にかなり近い演出になっているのだろうとは思うが、「スラムドック・ミリオネア」を観ているので焼き直し感が強かった。
子供をさらおうとする悪人も似たような感じばかりだったので、このシーンはばっさり短くしてもよかったんじゃないかと思う。

また、サルーが故郷を探す事に葛藤するシーンも長い。
ストーリーの流れでは、サルーが故郷を探す事に関して、母親が悲しむような人間には描かれていない。
正直に話せば理解ができる人のように見え、恋人からもそのように諭され、実際に打ち明けてもやっぱり理解してくれたのに、サルーが一人で勝手に悶々としていた。
普通に考えて、理由も言わずに仕事辞めてしまう方が、母親としてはよっぽど心配じゃないかと思う。

前半、後半ともかなりカットできるシーンが多く、バッサリ90分間くらいの作品にまとめれば、もう少し評価も上がったんじゃないかと思う。


53.LION/ライオン 〜25年目のただいま〜


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監督は「HERO」「LOVERS」のチャン・イーモウで主演がマット・デイモン。
これで話題にならないという事はあまり期待しない方がいいのかと思って観に行ったが、期待以上の出来であった。

ウィリアム(マット・デイモン)とトバールの一行は、火薬を求めてシルクロードを東に進んでいた。
しかし地図もなく、自分たちがどこにいるのかもわからない。
さらに馬賊にも襲われてしまう。
馬賊から逃げたその夜、ウィリアムズとトバール不思議なバケモノに襲われる。
なんとかバケモノを退治してさらに進むのだが、今度は宋の禁軍に捕まってしまった。
二人は万里の長城内で取り調べを受けるが、その時ウィリアムズたちを襲ったバケモノが、万里の長城を襲撃し始めた。
バケモノは饕餮(とうてつ)と呼ばれ、60年に一度現れて人々を襲うと言う。
禁軍は備えをしていたものの、饕餮は大群で襲ってくる上に、りーだーとなる女王のもとよく訓練され統率されていた。
少しずつ押されて、ついに長城への侵入を許してしまう禁軍。
ウィリアムズとトバールは饕餮を何頭か倒して信頼を得ることになる。

饕餮は女王の合図で撤収を始めた。
信頼された二人は先に捕らえられていたバラードと結託し、火薬を盗んで城を脱出する計画を考えた。
だがウィリアムズだけは、必死に饕餮と戦う禁軍に共感を覚え、一緒に戦おうと言い出す。
そんなとき、宮中からの使者が現れ、饕餮は磁石の力で女王との交信が不能となり、動くことができなくなるはずだと言う。
禁軍はそれを試すために饕餮を生きて捕らえることにした。
そしてまたまた饕餮捕獲に多大な協力をしたウィリアムズとトバールは、禁軍から信頼を得る。
トバールとバラードは火薬を奪って逃げだす用意を始めるが、ウィリアムズは二人を止めようとする。
その時、饕餮が長城の壁に穴を開け、すでに群れが都に向かっていることが発覚する。
禁軍は熱気球を使って饕餮の群れを追う計画を立てた。

チャン・イーモウ作品の特徴である、色彩の協調は本作品でも健在だ。
禁軍の各部隊が、4色の鎧で色分けされている。
それに加えて、クリーチャーである饕餮のCGが素晴らしい。
デザイン的にはやや古臭い感もあるのだが、逆にそれが宋の時代のクリーチャーっぽくもなっている。
そして動きが秀逸だ。
長城から打ち出される火玉や、城壁の途中に設置されている裁断機、そして熱気球など、武器の動きにもセンスを感じる。

ストーリーは非常にわかりやすく、死亡フラグが立っているキャラが一人ずつ離脱する。
アクションとCGが素晴らしいだけに、ストーリーもこれくらいシンプルの方がわかりやすくていい。
映画館の大きなスクリーンじゃないと迫力は伝わらないかもしれないが、アクション映画としても評価されていい映画だ。

3D施設がある映画館では2D上映がなく、そのためあまり観客が動員できなかったのかもしれない。
個人的にはこのまま忘れられてしまうのは忍びないと思った作品だった。


52.グレートウォール


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「ワイルド・スピード」シリーズも8作目で、この作品がシリーズ最終章三部作の第一作となるそうだ。
だが、「ワイルド・スピード」シリーズを観るのは今回が初めてだ。
これまではあまり興味がなかったのだが、諸所の理由で観に行く事にした。

ヴィン・ディーゼルらおなじみの"ファミリー"が集結し、ニューヨーク、キューバ、アイスランドなど世界中を舞台に、史上最大スケールのアクションが展開される。
史上最悪の敵との激しい戦いを終え、ドミニク、レティら、固い絆で結ばれた"ファミリー"は束の間の日常を味わっていた。
しかし、ドミニクのまさかの裏切りにより、ファミリーは崩壊の危機に直面。
残されたレティたちは、その背後に謎の女サイバーテロリストの存在を突き止め、ドミニクを取り戻そうと試みるが、史上最強のドライバーでもある彼に、誰もかなうはずがなかった。残された最終手段は、最大の敵デッカート・ショウと手を組む事だった…果たしてファミリーの運命は!?

以上が、TOHOシネマズのサイトに掲載されていた紹介文である。

正直、誰が誰やらよくわからず、人間関係もまったくわからずちんぷんかんぷんだった。
ただ、それでもそこそこ楽しめた。

とにかくカーアクションは1級品だ。
クライマックスの軍事基地のシーンでは、潜水艦の基地とは言えヘリぐらいはあるんじゃないかと思うのだが、氷の上を疾走する兵器と氷の下の潜水艦だけでバトルが繰り広げられる。
しかしそれも迫力満点だ。

さすがにこれからシリーズ全部を一気に見返そうとは思わないが、何かの機会があったら順不同でも少しずつ過去作品も見てみたいと思う。



51.ワイルド・スピード ICE BREAK


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