「3月のライオン 後編」

前編は将棋を前面に押し出して、かなり骨太な作品に仕上がっていた。
しかし後編は、川本三姉妹を中心にした、人間関係を中心にストーリーは展開して行く。


新人王を獲得した桐山零(神木隆之介)は、その後も順調に実力を発揮していた。
やがてトーナメントの獅子王戦が始まるが、そこで育ての親の幸田(豊川悦司)が獅子王戦をケガで欠場した事を知る。
幸田自身は転んだケガだと言うが、幸田の娘の香子(有村架純)は、弟の歩が父を付き飛ばした事が原因だと告げる。
香子も歩もプロ棋士になる事を夢見ていたが、零に将棋で勝てなくなったため、幸田からプロになるのを諦めさせられていた。
そのため二人とも、零を憎んでいた。

そんな時、零を受け入れてくれていた川本三姉妹の次女ひなた(清原果耶)が、中学でイジメにあってしまう。
ひなたはいじめられていた子をかばおうとして、自分がイジメの標的になってしまったのだ。
酷いイジメを受けるひなただったが、いじめられていた子をかばおうとした自分の決断が間違っていたと認める事になるので、自分の取った行動は絶対に後悔しないと強い心を見せる。
零はそんなひなたの心に、これまで自分が感じていた疎外感を払拭される。
そして、なんとかひなたと川本家に対し、これまでの恩を返そうと模索を始める。

獅子王戦を戦うにあたり、前年の挑戦者島田(佐々木蔵之介)がスランプに陥っていた。
王者の宗谷冬司(加瀬亮)と対戦するとすべてをバラバラにされてしまうため、多くの者が島田同様スランプに陥るのだった。
一方、獅子王戦を勝ち上がっていた後藤(伊藤英明)も、タイトルを獲るためにすべてを犠牲にしていた。
対局中だったため妻の死に目にも会えず、付き合っていた香子とも別れる事を決意する。

各々が決意を持って挑んだ獅子王戦だが、零も考えるところがあった。
ひなたと結婚をして川本家の一員になり、川本家を護ろうと考えていたのだ。
そんな時、三姉妹の父誠二郎(伊勢谷友介)がひょっこり帰ってくる。
失業して社宅を追われる事になったため、現在の家族と一緒に川本家に戻ってこようとしたのだ。
誠二郎の非常識な態度に零は激怒して誠二郎を罵倒するのだが、ひなたから「そんな人でも私の父親だから」と止められてしまう。
長女のあかり(倉科カナ)から「今日は帰って」と言われ、再び疎外感を感じる零だった。

冒頭でも書いたが、後編は人間関係がストーリーの軸となるので、将棋のシーンは非常に少ない。
だが、イジメに耐えるひなたのシーンは、非常に心を打たれるものがあった。
前編同様、役者陣は実力者ばかりで、全員がキッチリと仕事をしている。
非常によくまとまった良作と言えるだろう。

ただ、零と歩との和解もあり、前編、後編を通して一応の完結を迎えているが、正直ちょっと物足りない部分もある。
原作自体がまだ未完なので仕方ないかもしれないが、この後さらに続編を作ってもらわないと、この2作だけではかなり消化不良だ。
原作がどこまで続くかわからないが、原作にあわせた完結編を期待したい。



49.3月のライオン 後編


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# by ksato1 | 2017-05-02 22:59 | 映画 | Comments(0)

「パージ:大統領令」

まったく知らないで観に行ったのだが、「パージ」と言うシリーズ物の第三弾だそうだ。
Wikiによると、アメリカ大統領選を題材にしたこともあり、シリーズ最大のヒットとなったとの事だ。

近未来、アメリカでは社会不安を封じ込めるため、年に一度「パージ」という日を設定していた。
パージは19時から翌7時までの12時間の間、政府、警察、消防などすべての公的機関が機能を停止し、その間に行われた事はすべて合法とする特別な日である。
抑圧された市民はこの日にすべての不満をぶつけるため犯罪率は減少したものの、一方でパージは社会保護が必要な貧困層を合法的に処分する日とも言われていた。

アメリカの政権を握っているのは極右政権のNFFAで、オーエンズ牧師が指導をしていた。
このNFFAに対抗するのが、パージに反対するローン上院議員だ。
ローン上院議員はかつてパージで家族を殺害されており、パージを心から憎んでいた。

大統領選を控えてNFFAとローン議員が激しくぶつかっている間に、その年もパージを迎える事となった。
そしてNFFAは、パージが貧困層の排除につながっていると言う論調を封じ込めるため、これまで対象外であった議員もすべてパージの対象とする事を決定する。
他の議員が強固なセーフティゾーンに身を潜める中、ローン議員は貧困階級と同様に、自宅でパージを過ごす事にした。

パージの難を逃れるために、市井の人間は保険会社にパージの時の警護を頼んでいた。
ダウンタウンで食料雑貨店を営んでいたジョーも、このパージ保険に入っていた。
しかしパージの前日、保険会社が保険料を大幅に釣り上げたため、自ら店を護る事になった。

ローン議員は自宅で警護をされていたが、そこにNFFAに寝返った裏切り者がいたため急襲を受ける事となる。
ボディガードのレオがこの急襲部隊を撃破し、二人はなんとか自宅から夜の街へと逃げ出す。
しかし街は無法地帯と化していた。
レオとローン議員は無法者の攻撃を受けている最中、ジョーの助けを受ける。
ジョーの店に逃げ伸びた二人だが、今度はジョーの店をイカれた女子高生が襲い始めた。

非常に分かりやすい、近未来のバイオレンス・ムービーである。
パージ実施中のアナーキーな世界観は悪くなく、特にイカれた女子高生の乗る電飾の車はかなりいい味出している。
ただ、レオとローンがジョーと出会った後は、この世界観が消えてしまう。
単純に、パージに反対する集団 vs NFFAの戦い図式になっていて、パージの参加者たちの影が薄くなってしまう。

題材自体は悪くないが、二つの集団の戦いにもっと無法者のパージ参加者たちが絡んで混乱させた方が、展開が読めなくて面白いストーリーになったんじゃないかとも思う。


48.パージ:大統領令


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# by ksato1 | 2017-05-01 23:25 | 映画 | Comments(0)

天皇賞(春)

前日発売でサトノダイヤモンドが単勝2.1倍、キタサンブラックが2.7倍、三番人気のシャケトラが10.6倍だから完全に2強の様相を呈している。

3強の場合は3強で決まりやすいが、2強の場合はどちらかが崩れる場合が多い、という論調がここそこに見られる。
たしかにこれまではそうだったかもしれないが、今回の2頭は昨年と一昨年の菊花賞馬で、昨年の有馬記念でもこの2頭が1、2着になっていることを考えると、大きなトラブルさえなければやはりこの2頭で決まると考えるのが普通だろう。
ではどちらが上かという事になるのだが、キタサンは常にサトノの前で競馬をすることになる。
サトノは不利を受けた皐月賞、落鉄していたダービーを除けばすべて直線きっちりと差し切っているので、何回戦ってもサトノ有利は動かないのではないかと思う。
もしキタサンが勝つとすれば、2000mの距離をキタサン自身がハイペースで引っ張って、後続に脚をなし崩し的に使わせる展開だけだろう。
3200mであれば展開が極端に早くなることは考えづらく、若干早くなる程度ならむしろサトノに有利に働くのではないだろうか。
坂の下りでごちゃついてサトノのスパートが遅れることも考えられるが、今回はサトノの方を上に取ることにする。

残りの馬で、この2頭の一角を崩す馬は本当にいないのか。
今回、メンバー中最大の惑星馬はシャケトラだ。
これまでの戦績が4.1.1.0で4着以下に沈んだことがない。
準オープンを勝った後に挑んだ日経新春杯では2着、前走の日経賞で重賞制覇を成し遂げている。
クラシックには乗り遅れたが、バケモノ級の強さの可能性もある。
ただ、G1初挑戦で、これまでデビュー戦の56kgまでしか斤量の経験がない。
3200mで初めて背負う58kgは、大きなディスアドバンテージになると思う。

昨年の菊花賞2着だったレインボーラインも同様だ。
JCは不向きな流れだったものの、上がり最速を記録している。
前走休み明けの日経賞は4着だったが、一叩きされた上昇度も見込めるだろう。
ただ、2着だったとはいえ菊花賞はサトノに2+1/2馬身も離されている。
日経賞でシャケトラにも同斤量で2馬身差を付けられており、この先大きく化ける可能性はあるが、現段階ではまだ家賃が高いと見た。

3000m以上の重賞を3勝しているアルバートも、少々食指が動く。
ただ戦ってきた相手のレベルを考えると、この馬も掲示板がやっとだろう。

ディーマジェスティ、ワンアンドオンリーのクラシック馬2頭も、まだ復調途上のようだ。

となると、やはり候補になるのは実力馬2頭である。

有馬記念3着だったゴールドアクターは、前走の日経賞が5着だった。
ただしこれは完全に太目残り。
一叩きされ前走より上昇していることは間違いなく、さらに今回は横山ノリが騎乗する。
昨年のこのレースは木曜輸送が裏目に出て掛かったものであり、度外視していい。
万一キタサンが早めに下がってくるようなら、この馬にもチャンスがある。

もう1頭はシュヴァルグランだ。
前走の阪神大賞典は2着だったが、早めに抜け出したところをサトノに捕まってしまった格好だ。
このレースでは、サトノはシュヴァルグラン1頭をマークすればよかったから、簡単に捕まってしまったが、今回は標的はキタサンとなる。
中間の調教の動きは絶好で、直線、サトノより先にキタサンを捕まえることができれば、この馬にも勝機はある。


◎サトノダイヤモンド
〇キタサンブラック
▲ゴールドアクター
△シュヴァルグラン

今回は3連単でも配当が低いと思われるので、馬券は絞って以下の通り。
◎〇1着固定、◎〇▲△2、3着固定の三連単12点で勝負。


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# by ksato1 | 2017-04-30 12:29 | 競馬 | Comments(0)

備忘録の4本

3月に放送されて、すでに3月に見終わっているのだが、備忘録として記録する4本。

まず、「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2 / Air / まごころを、君に」。
正確には「DEATH (TRUE)2」と「Air / まごころを、君に」の2本になる。

この冬にNHKがBSで、鶴巻和哉を監督した「龍の歯医者」というアニメを、90分×2週の枠で放送した。
その前宣伝の意味もあって、昨秋からTV版エヴァのリマスターを毎週放送し、最後に旧劇場版2作を放映した。

2年くらい前の夏に「Air / まごころを、君に」だけはレンタルして見ていたが(「DEATH (TRUE)2」はレンタル中で借りられなかった)、その時はいま一つストーリーに入りこめなかった。
しかし今回はTV版からの流れで旧劇場版2作を見たため、かなり深く内容が理解できた。
音楽もとてもよく、ゼーレの刺客からシンジを護ろうとするミサトに、ちょっと感情移入してしまった。

続いて「アンフェア the answer」と「アンフェア the end」。

2006年から始まった「アンフェア」シリーズも、2015年の「the end」をもってラストとなった。

「SPEC」のように、TVシリーズを映画化すると風呂敷を広げすぎて畳めなくなってしまうパターンも多いのだが、「アンフェア」に関してはなんとかうまくまとめたという感じである。
映画館で観た2015年当時はよくわからなかったが、「the end」は2013年のスノーデン事件をモチーフにして、ストーリーにうまく取り込んでいる。

このシリーズが始まった当初、阿部サダヲすらそれほどメジャーな役者ではなく、西島秀俊も復活しかけている程度だった。
さらに志賀廣太郎や、当時まだ新人だった瑛太や三浦春馬など、ここからメジャーになった役者も多い。

「the end」でシリーズはいったんのエンディングを迎えたが、すでに北乃きいと寺島進でリブート作品がTVSPとして3本制作されている。
これに向井地美音の美央を絡ませれば、篠原涼子をメインに据えなくても十分新シリーズを制作する事はできるんじゃないかと思う。

ファンとしては、どうしても新シリーズに期待してしまう。


44.新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)2
45.新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air / まごころを、君に(再)
46.アンフェア the answer(再)
47.アンフェア the end(再)


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# by ksato1 | 2017-04-22 10:08 | 映画 | Comments(0)

「ゴースト・イン・ザ・シェル」

ご存知、士郎正宗原作の「攻殻機動隊」の実写映画だ。

近未来、人々は自分の体で失った部分や機能を人工物で補う「義体化」を行っていた。
ミラ・キリアン少佐(スカーレット・ヨハンソン)は、脳を除いたすべての義体化に人類で初めて成功していた。
しかし義体化の反動もあってか、義体化する前の記憶はほとんど覚えていなかった。

ミラはサイバー犯罪を取り締まる公安9課に所属していた。
ある日、芸者ロボットが宴席で暴走するという事件が発生する。
ミラは命令を無視し、芸者ロボットのメモリにダイブして、この犯罪にクゼ(マイケル・ピット)が関わっている事を突きとめる。
さらに捜査を進めるうちにミラと公安9課のメンバーたちは、義体化を進めるハンカ社が、事件の大きなカギとなっている事に気付いた。

義体化された人たちや街並みなど、サイバーパンクの世界観の表現は本当に素晴らしい。
「ブレードランナー」を初めて見た時もその世界観に圧倒されたが、それから35年が経ち、CGにより表現されたサイバーパンクの世界は、さらに驚嘆する映像となっていた。
個人的には、義体化した捜査官とは言え、スカーレット・ヨハンソンの体格がややがっちりし過ぎかなという気はした。
しかしバドーの義眼など、おそらく数十年後には実際にこういう義体化がされているのではないかと思った。

ただストーリーとしては、かなりありきたりである。
ネタバレになるので詳しく書けないが、映画の中盤でオチがほぼわかってしまい、かつ目新しさはない。
ハッキリ言って映像は21世紀だが、ストーリーは20世紀のままである。

ビートたけしも存在感はあったが、やはり事故の影響か、セリフ回しがかなり怪しくなってしまっていた。

世界観を考えるとこの1作で終わってしまうのはややもったいない気がするが、次回作を作るのであれもっとストーリーを作り込んで制作して欲しい。


43.ゴースト・イン・ザ・シェル


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# by ksato1 | 2017-04-21 06:01 | 映画 | Comments(0)

「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」

監督は21世紀版「009 RE:CYBORG」の神山健治と言う事で、まったく期待しないで観に行った。
だが、最悪と言う作品ではなかった。

岡山で暮らす高校三年生の心羽(ここね、高畑充希)は、自動車修理工場を営む父モモタロー(江口洋介)と二人暮らしだった。
父はあまり欲のない人で、近隣住民の車を商売抜きで治してしまったりしていた。

そんな心羽は、よくある夢を見た。
心羽は、国を挙げて自動車を作るハートランド王国の姫エンシェンで、このエンシェンはタブレットを用いて魔法を掛ける事ができた。
しかしその魔法が原因で、エンシェンは塔の上に閉じ込められてしまっていた。
そしてそのエンシェンの魔法を狙い、謎の鬼がたびたびハートランドを襲っていた。
国王は鬼を倒すためにエンジンヘッドというロボットを何体も開発、国を護ろうとしていたが、鬼はエンシェンの魔法を掛けたエンジンヘッドしか倒すができないのだった。

一方現実世界では、父のモモタローがなぜか警察に拘留されてしまう。
さらに心羽が一人で家にいると、不思議な男たちが現れて家の中を物色し始めた。
息を殺して心羽が男たちの様子を見ていると、いきなりモモタローからのメールを着信する。
そこには、タブレットを取られるなと書いてあった。
しかしタブレットは男たちに取られてしまう。

心羽は幼馴染のモリオ(満島真之介)と、タブレット奪還のために家にあったサイドカーに乗って、高松空港に向かう。
二人は首尾よくタブレットを取り返すのだが、夜のうちにサイドカーでウトウトしている間に、なぜか大阪の道頓堀にたどり着いていた。

人工知能による自動運転をモチーフにして、心羽と父モモタロー、そして亡き母の想いが語られるストーリーだ。
タブレットの争奪に絡んだアクションシーンのほとんどを、心羽の夢の中のハートランド王国にした発想は、アニメならではでなかなか素晴らしい。

ただ、やはり全体のストーリー構成がダメダメだ。
そこそこ重要な登場人物であるモリオの登場シーンはインパクトが弱くて中途半端だし、ハートランド王国内の設定もかなり甘い。
タブレットの中にあるSNSアプリで父と連絡を取ろうとするが、登録ユーザーが他にもかなり見えており、普通に考えたら敵に情報が漏れる可能性を考えて使用しないだろう。
心羽とシジマ自動車会長の出会いもかなり強引だ。

子ども向けのアニメと言う点では悪くはないと思う。
しかし、ハッキリ言ってジブリ作品のように、一緒に観ている大人が満足できるレベルではない。


42.ひるね姫 ~知らないワタシの物語~


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# by ksato1 | 2017-04-20 07:56 | 映画 | Comments(0)

「キングコング 髑髏島の巨神」

この春はかなり多くの映画が封切られたが、面白いと思えた映画は数少ない。
この作品についても少々危惧をしていたのだが、悪い方に的中してしまった。

第二次大戦中、ある島に墜落した米兵と日本兵が最後の戦いをしようとしているその時、二人の目の前に巨大なゴリラが現れた。

時は流れて1973年、ランドサットから未知の島髑髏島を監視していたランダ(ジョン・グッドマン)は、議員に地質調査隊を派遣するよう要請する。
ちょうど、アメリカがベトナム戦争からの撤退を発表した日で、ベトナムから帰還する予定だったパッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)の部隊が、そのままその任務にあたることになった。
そして元特殊空挺部隊隊員のコンラッド(トム・ヒドルストン)もチームに加わった。

島は常に雷雲に囲まれているため、外海からは見えない場所にあった。
パッカード大佐はヘリの部隊を率いて島に上陸、そのまま巨大生物をおびき出すために爆撃を開始した。
そこで現れたのが巨大なゴリラ、キングコングだった。
ヘリの部隊はコングにほぼ殲滅され、大佐は多くの部下を失った。
復讐に燃える大佐。

その他の者もみなバラバラとなったが、そのうちコンラッドたちは島の原住民と接触をする。
その中には、第二次大戦中に島に墜落した米兵のマーロウ(ジョン・C・ライリー)もいた。
マーロウによると、島には地底から這い出てきた謎の怪物がいて、その怪物の天敵がコングだと言う。
コングは島民から神と崇めたてまつられていたのだ。

コンラッドたちは3日後に島の北東に到着する補給部隊と合流するために、マーロウとともに原住民の村落を出て、合流地点に向かう事にする。

髑髏島の雰囲気やそこに住むクリーチャーたちの描き方はなかなかで、かなりいい世界観を作り上げている。
コングの数々のバトルシーンも迫力満点だ。
だがしかし、いかんせん脚本がまるでダメダメである。

この手の作品の場合、島の状況がわからずどこから襲われるかわからない緊迫感→島の実状を知っている者との邂逅による安心感→脱出期限が迫る中でクリーチャーから逃げ切れるかと言う危機感、という構成になるのが普通である。
だが、この作品にはこのメリハリがまったくない。
なんだかいろいろな人がいろいろと島を彷徨うのだが、展開から考えてここでこの人がやられる、などのストーリー性をまったく無視して、いきなり人が死んだりする。
島民の最大の脅威である2足歩行のクリーチャーも、火炎放射きではほぼダメージを受けないのに、発生したガスに引火させると燃えあがるなど、強いのか弱いのかさっぱりわからない。

クライマックスに向けて、今どのあたりの展開なのかがよくわからないので、観ていてまったく感情移入ができなかった。

2020年にはゴジラとの対戦も予定されているとの事だが、さすがにこの流れでゴジラを登場させるのだけは、勘弁願いたい。


41.キングコング 髑髏島の巨神


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# by ksato1 | 2017-04-19 06:24 | 映画 | Comments(0)

「夜は短し歩けよ乙女」

原作は森見登美彦で、2007年本屋大賞2位になった作品だが、私はよく知らなかった。
だが脚本はヨーロッパ企画の上田誠で、監督は「ピンポン THE ANIMATION」の湯浅政明である。
これはテンション上がりまくりである。

が・・・。
正直、想像していた内容とはちょっと異なっていた。

大学生の「先輩」(星野源)は、同じ大学の後輩「黒髪の乙女」(花澤香菜)に一目ぼれをしていた。
以降、彼女を気を引くために、先輩は偶然を装って、なるべく彼女の目に触れる場所に出没するのであった。
名付けて「ナカメ作戦」(なるべく、彼女の、目に触れる)である。
先輩はそうやって外堀を埋めて行くのだが、いつしか外堀を埋める事が目的になりつつあり、その事を親友の学園祭事務局長に指摘されたりもしていた。

一方黒髪の乙女は、小さい事など気にしないポジティブな娘だった。
とにかく飲むのが大好き、酒豪の老人と飲み比べをしても負けないほどのうわばみである。
思い立ったら行動あるのみ、小さい頃の思い出の古本をゲットするために古本市に行き、その足で学園祭にも行く。
不思議な空間をまい進する黒髪の乙女と、彼女に振り回される先輩の不思議な物語が繰り広げられる。

一夜のうちに、四季の物語が展開するという設定である。
今どき珍しい紙芝居のようなべたべたな2Dの絵柄に加え、独特の色彩で画面が展開する。
天狗の樋口やパンツ総番長などキャラクターも風変わりで、森見登美彦の世界観をきちんと再現しているのだろう。

しかし原作を読んでいない私にとっては、正直ちょっと入り込みづらく、ファンの人なら満足できる、とも言えないほど、判断が難しい映画だった。

一度、原作ファンの人の評価も聞いてみたい。


40.夜は短し歩けよ乙女


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# by ksato1 | 2017-04-18 22:21 | Comments(0)

「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」

「ジャッキー」とは後のジャクリーン・オナシス、暗殺されたJ.F.ケネディの夫人である。
映画は、暗殺当日からその1週間後までが語られている。

J.F.K暗殺から1週間後、ジャッキー(ナタリー・ポートマン)は幼い子どもたちとホワイトハウスを出て、別の家で仮住まいを始めていた。
そこに記者が取材に来る。
ストーリーは、ジャッキーが記者にこの1週間を語る形で進んでいく。

J.F.K暗殺直後、ジャッキーは混乱に陥っていた。
しかし周囲は彼女を気遣うことなく、訳のわからないまま飛行機に乗せられワシントンDCに戻る事になり、その機内では副大統領だったジョンソンが大統領就任宣誓式を行った。
義弟のボビー(ロバート)と落ち合い、彼は一緒に夫の死を悲しんでくれるが、それ以外の人間はこれからの事だけ考えてジャッキーに質問をしてくる。
特に、ジョンソンの側近のヴァレンティの態度は酷く、執務室を早急に片付け、ジャッキーと子どもたちにホワイトハウスから早く立ち退くように告げてきた。

混乱の中でも、強くあろうとするジャッキー。
彼女はボビーに、リンカーン大統領の時と同じ葬儀を提案する。
夫がリンカーン並みの功績をあげたと、世間に知らしめたかったからだ。

ケネディ大統領就任直後にジャッキーがホワイトハウスを修復した思い出などを交え、混乱するジャッキーの揺れる心のうちを描いた作品だ。
神父に慰めを求めた際の二人の哲学的な会話も、彼女の心を代弁しているかのようである。

特にJ.F.K暗殺の真相に迫っている訳ではないが、事件当時のジャッキーの心情を知ると言う意味では、歴史的価値もあるのではないかと思う。


39.ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命


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# by ksato1 | 2017-04-17 21:25 | 映画 | Comments(0)

皐月賞

群雄割拠、何が勝ってもおかしくない今年の皐月賞。
1番人気は牝馬のファンディーナである。

前走のフラワーCはスプリングCより0.7秒も早い勝ちタイムで、かつ直線は追わずに流していた。
この部分だけ考えると、ここをあっさり勝っても不思議はない。
だが4歳春の若駒だけに、タイムだけで決めてしまうのはやや乱暴だ。
特に、ファンディーナは馬格はあるとは言え、デビュー以降すこしずつ馬体重を減らしている。
しかも中3週で2度目の長距離輸送だ。
実力は認めるものの、精神面で最後に伸びを欠く、という事があってもおかしくない。

本命は、アウトライアーズにする。
休み明けのスプリングSはウインブライトの2着で、このウインブライトは休む前のひいらぎ賞で降している。
一叩きして上昇傾向は確実、父ヴィクトワールピサ、その父ネオユニヴァースとも皐月賞を制しており、コース適正も問題ない。
どこからでも競馬ができる自在性も強みだ。

対抗はウインブライトだ。
デビュー後2戦は振るわなかったが、一息入れた秋以降は3.1.0.0の成績だ。
前走のスプリングSも、好位抜け出しから上がり最速の脚で鮮やかに勝ち上がった。
この馬も自在性があり、最後の直線で足を伸ばしてくることは間違いない。

三番手はカデナ。
前走弥生賞を勝ち、今回のメンバーでは唯一の重賞2勝馬だ。
実績的にはあっさり勝っても不思議はないのだが、持ち時計が無い点が気になる。
ディープインパクト産駒なので切れ味は間違いないが、早い決着への対応に不安が残るので、評価を少し落とした。

四番手はサトノアレスだ。
昨年の2歳王者で、休み明けのスプリングSは4着。
今回は前走より上昇していることは間違いない。
距離適性が取りざたされているが、デインヒルの肌馬にディープなので、その点は問題ないだろう。

五番手はアルアイン。
前走の毎日杯を快勝して駒を進めてきた。
シンザン記念は6着だったが、直線で不利を受けたもので度外視していいだろう。

最後はファンディーナにする。
実力は認めるものの、先週のソウルスターリングも3着に敗れており、やはり牡馬相手では3着がやっとではないだろうか。


◎アウトライアーズ
〇ウインブライト
▲カデナ
△サトノアレス
×アルアイン
×ファンディーナ

馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。

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# by ksato1 | 2017-04-16 14:44 | 競馬 | Comments(0)