今回のギンレイは「愚行録」と「しゃぼん玉」の2本。
「愚行録」はすでに観ているので、今回は「しゃぼん玉」だけ観る事にした。

原作は乃南アサで、まったく知らなかったが2017年春にシネスイッチ銀座でロードショウされた作品だ。
そこそこ期待できるかなと思って観に行ったが、なかなかの完成度の作品であった。

両親に見捨てられた伊豆見(林遣都)は、大阪でひったくりをして生計を立てていた。
しかしある晩、女性をナイフで脅そうとした拍子に相手を傷つけてしまう。
伊豆見は通りがかりのトラックに乗り込み運転手を脅し、最果ての地まで流れ着いた。

伊豆見がたどり着いたのは、宮崎県の山間の村だった。
明け方、道路に横たわっていた50ccバイクを発見し、それに乗って逃走をしようとしたところ、茂みから女性の声が聞こえた。
バイクの持ち主スマ(市原悦子)である。
伊豆見はケガをしたスマを見捨てず、なんとか彼女をバイクに乗せ自宅まで届けた。
隙を見てカネを盗んで逃げようとした伊豆見だが、スマを心配した近所の老婆たちが駆け付け、伊豆見に御馳走をすると、伊豆見は居心地がよくなりしばらく滞在する事になる。

日がな1日何もせずに数カ月過ごすと、ささくれていた伊豆見の心が穏やかになってきた。
そんなある日シゲ爺(綿引勝彦)がやってきた。
10日後に椎葉平家まつりが行われるので、その祭りで売る物を山で採るから手伝えとの事だった。
最初はあまり気が進まなかった伊豆見だが、シゲ爺に従って山に入る事にする。

やがて祭りの日がやってくる。
伊豆見は祭りの数日前から、シゲ爺とともに会場の準備を手伝っていた。
そこで美知(藤井美菜)と出会う。
美知は伊豆見に好感を持ってくれ、伊豆見も悪い気はしなかった。
祭りの準備の間に二人は距離を縮めて行くのだが、美知が半年前に大阪で通り魔の被害にあい、そのショックで椎葉村に戻ってきている事を伊豆見が知る事となる。

まず、林遣都と市原悦子のキャスティングが絶妙だ。
世を拗ねて犯罪に及んだ伊豆見が、スマの大きな心によって次第に心を溶かして行く。
二人の会話のテンポも絶妙である。
前半、伊豆見がスマの家でごろごろし続けるシーンが長いため、観ていてやや飽きてしまうのだが、その後の展開が早く、そのための布石ともなっている。
想いを寄せている美知が犯罪の被害者である事を知った後の、伊豆見の葛藤の描き方も良い。

作品の出来も良く、舞台、ストーリー展開、役者などが玄人受けしそうな感じなので、一般的にはあまり話題になってはいないものの、何かの映画賞を取っても不思議はない作品だった。


93.しゃぼん玉


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忙しかったり、上映されるのがすでに観た映画だったり、あまり興味のわかない映画だったりしたため、すっかり足が遠のいてしまったギンレイだが、今回はカンヌで賞を取った2本と言う事で観に行く事にした。

まず、コンペ部門で審査員特別グランプリを受賞した「たかが世界の終わり」。
人気作家のルイは12年前に家を出て、それ以来家族と音信不通だった。
だが余命宣告を受けたため、その事を家族に打ち明けるべく帰郷をした。

母と妹はルイを歓迎、初めて会う兄嫁もルイを温かく迎えようとした。
しかし兄のアントワーヌはなぜかイラだっており、家族の一挙手一頭足に難癖を付けてきた。
家族はオードブルや食事中に会話をするが、必ず兄がその会話を台無しにした。
ルイはその間妹、兄嫁、母と個別に話をし、最後に兄とも話をするが、どうしても兄とは話がかみ合わなかった。
そして兄は、デザートの最中にルイを強引に帰宅させようとする。
母と妹は横暴だと怒り始め、兄はさらに反発を強める。
家族が争っている中、ルイは静かに実家を出るのであった。

ハッキリ言って、何が言いたいのかよくわからない作品だ。
まず、なぜ兄がそんなにいら立っているのかがわからない。
弟に嫉妬しているのか、あるいは元々怒りっぽい性格なのか。
いずれにしろ尋常ではない怒り方なので、観ている方はかなり引いてしまう。
ルイが自分が病気である事を家族に言い出せない、と言う部分が作品の主題なのだと思うのだが、兄があれだけ怒っていれば、誰だってどんな話も言い出せないだろう。
そういう部分で、本来の主題がかすんでしまっている。
この作品が審査員特別グランプリを取ったのかと、やや疑問を感じてしまった。

続いて「エリザのために」。
こちらは監督賞を受賞している。

舞台はルーマニア。
医師のロメオには成績優秀な娘エリザがいた。
エリザは学期末のテストの成績次第でケンブリッジに留学するチャンスがあり、普通に受験すれば合格する可能性も十分あった。
しかし受験が始まる前日の朝、ロメオがエリザを車で高校に送る際、学校の少し手前でエリザを降ろすと、わずか数分の間にエリザは暴漢に襲われてしまった。
エリザが抵抗したためレイプ未遂で終わったものの、精神的ショックは大きく、初日のルーマニア語は合格点9点に対し8点しか取れなかった。
警察に被害届を出しながら、なんとか娘を留学させようと奔走するロメオ。

ロメオは、かつて彼の患者であったエリザの高校の女教師と不倫関係である事を利用し、高校の校長に再試験を掛けあったが断られてしまう。
そこで旧知の間柄の警察署長に相談すると、副市長に話を通してくれた。
副市長から校長に話が通り、なんとかエリザを救えそうになる。
しかしそのためには、エリザの答案用紙とわかるように細工をしなければならない。
その事をエリザに告げると、エリザは反発をした。
さらにロメオが不倫している事がエリザにバレてしまい、エリザはロメオの言う事全く聞かなくなる。
その上、副市長のかつての不正がばれ、検察の捜査が入る事になってしまった。
検察官はここ数日の副市長の通話履歴を把握しており、ロメオの事もすべて知っているのだった。

ロメオが少しずつ追い詰められていく様子がうまく描かれ、かなりわかりやすいストーリーである。
ルーマニアの現状や、そこから娘を救いたいというロメオの焦りも伝わってくる。
ラストは解決する部分と語られない部分があり、やや消化不良な面もあるが、現実的な着地点になっている部分も良かったと思う。
こちらの作品は監督賞を受賞していると言うのも納得できた。


91.たかが世界の終わり
92.エリザのために


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「少年ジャンプ」連載の人気作品の実写映画だ。
監督、脚本を福田雄一が担当し、役者陣も実力者を揃えているため、非常に笑える作品に仕上がっていた。

20年前、幕府が治めていた江戸に複数の宇宙人が襲来し、無理矢理開国をしてしまった。
宇宙人は「天人(あまんと)」と呼ばれて実質的に日本を支配し、幕府は傀儡政権と化していた。
天人襲来時に攘夷を唱えて戦った志士たちもいたが、その後廃刀令が実施され、彼らも普通の人間として市井で暮らさざるを得なかった。
かつての志士の一人だった坂田銀時(小栗旬)は、万屋を開いて便利屋的な仕事をしていた。
そこには剣術道場の跡取りだったものの職を失った志村新八(菅田将暉)や、天人の神楽(橋本環奈)も所属していた。

そんな江戸で、辻斬りをする者が現れた。
銀時の盟友であった桂小太郎(岡田将生)もその犠牲者となっていた。
小太郎の相棒であるエリザベスから依頼を受け、新八と神楽は小太郎を捜索に行く。
一方銀時は、刀鍛冶の村田鉄矢(安田顕)、鉄子(早見あかり)の兄妹から、兄妹の父が作った名刀紅桜の捜索を依頼される。
そして調査の結果、岡田似蔵(新井浩文)が紅桜を所有し、辻斬りの犯人である事がわかった。
銀時は似蔵と戦い片腕を落とすが、同時に深手を負ってしまう。

ストーリーだけ記すとシリアスな展開に見えるが、この話がすべてギャグベースで進行する。
しかもボケと突っ込みの間合いが絶妙のため、原作を知らなくてもかなり笑ってしまった。
特に、発明家の平賀源外(ムロツヨシ)と銀時の掛けあいは爆笑物だった。
新井浩文の岡田似蔵と堂本剛の高杉晋助の二人は、一切ギャグに関わらないという部分もメリハリになっている。

ただ、ラストのバトルシーンはちょっと長かったかな、という印象だ。
バトルシーンはほとんどギャグがなく迫力はあったものの、かなりステレオタイプでありがちなバトルだっただけに、少々冗舌に感じられてしまった。

今回は原作のエピソードのほんの一部だけで制作されたようなので、続編にも期待したい。


90.銀魂


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1932年の「ミイラ再生」のリメイク作品であるが、「ダーク・ユニバース」の第1作でもある。
「ダーク・ユニバース」とはなんぞや、と思って調べたところ、かつてユニバーサルスタジオが制作したモンスター映画をリブートするシリーズのようである。
ということはいずれ、フランケンシュタインや狼男などもリメイクされるということなのだろう。

舞台は古代エジプト。
アマネット(ソフィア・ブテラ)は女性ながら王位を継承する素養を兼ね備えており、父親からも厚い信頼を受け誰もが次期の女王であると考えていた。
しかしその後、父親に腹違いの男児が生まれたため、アマネットは王位継承者ではなくなってしまう。
悲しみに暮れたアマネットは暗黒の神セトと契約、宝石を付けた刀剣で父、腹違いの弟、そしてその母を次々と殺害してしまう。
さらにその刀剣で、パートナーに自分と同じ力を得させようとしたとき、神官たちに取り押さえられてミイラにされ、エジプトから遠く離れた地に埋められてしまった。

時は流れて現代。
イラクで従軍していた米軍偵察兵のニック(トム・クルーズ)は、相棒のヴェイルとともに命令を無視し、宝物を盗んで横流ししようとしていた。
だが企みは巧くいかず、考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)と一緒に遺跡を発掘することになる。
そこで石棺を発見し、イギリスに運ぶこととなった。

だがその石棺はアマネットが収められており、イラクを出発した段階からおかしな事が起き始める。
まずヴェイルが、突然飛行機内でナイフを振り回し始めた。
その後大量のカラスが出現し、バードストライクで飛行機は墜落する。
ニックはなんとか一つだけパラシュートを確保し、ジェニーに着けさせ脱出させた。
飛行機ともに墜落したニックは、一度は死体として病院に安置されるのだが、そこで息を吹き返す。
やがてヴェイルの幽霊が現れ、これはアマネットの呪いだという。
ニックとジェニーは飛行機の墜落現場を訪れるが、そこにいたのは復活したアマネットと、アマネットに生気を吸い取られミイラ化した人々だった。
二人はアマネットに襲撃されるが、すんでのところで救援部隊に救われる。
救援部隊は「プロディジウム」と言い、ロンドン自然史博物館の地下に本部がある対モンスターのための組織であった。
組織を統括するのはヘンリー・ジキル博士(ラッセル・クロウ)、ジェニーもプロディジウムの一員で、ミイラを本部に運ぶことが彼女の任務であった。
目覚めたアマネットの体内にマイナス38度の水銀を注ぎ込み、解剖を行おうとするジキル博士。
だがそうこうするうちに、ジキル博士の態度がおかしくなる。
彼の中にいるもう一人の人格ハイドが目覚めたのだ。

そしてハイドとニックたちが争っている間に、アマネットは拘束を解いて脱出してしまった。
アマネットは周囲の人間の生気を吸ってどんどん復活、そしてニックにかつてのパートナーにした儀式と同じ儀式を行おうとする。
ロンドンの地下に眠っていた十字軍のミイラたちも目覚め、街はパニック状態になった。

「ミイラ物」という事でホラー要素の強い作品かと思ったが、主演がトム・クルーズという事もあってか、アクションシーンがメインの映画であった。
どれだけ元の作品に忠実なのかはわからないが、特にどんでん返しがあるわけではない。
ストーリーとしては、あまり見どころはなかった。

ただ冒頭でも書いたが、「ダーク・ユニバース」シリーズの第一作という事であれば、これでいいのかもしれない。
この後は、ラッセル・クロウのジキル博士を中心に、「プロディジウム」が次々とモンスターたちを引っ張りだしてくれるようだ。
詳しく書くとネタバレになってしまうのだが、ジキル博士の部下のジェニーは当然ほかの作品にも出演するだろうし、その恋人役であったニックのトム・クルーズも、他の作品に出演する可能性を残している。

アベンジャーズやジャスティスリーグのようにシリーズ化すると予測するのであれば、この第一作は見逃してはいけない作品と言えるだろう。


89.ザ・マミー/呪われた砂漠の王女


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原作は住野よるのデビュー作で、2016年の「本屋大賞」第2位である。
個人的に「本屋大賞」は、一番信頼のおける賞だと考えている。

志賀春樹(小栗旬)は母校で国語の教師をしていたが、自分が教職にあっているかどうか疑問を感じていた。
そんな時、図書館の取り壊しが決定される。
春樹はかつて自らが在学中に図書委員をしており、蔵書のほとんどの分類を行ったのだった。

高校時代の春樹(北村匠海)は目立たない生徒で友達もいず、クラスメートも彼を名前で呼ぶものはいなかった。
教室でも常に本を読み、放課後は図書館にこもる春樹に注目をしたのが、クラスでもマドンナ的な存在の山内桜良(浜辺美波)だった。
桜良は膵臓を患っており、余命1年を宣告されていた。
にもかかわらず、常に明るく笑顔を振りまく桜良。
春樹はそんな桜良が近づいてくることに戸惑っていたのだが、桜良は構わず図書委員になって、春樹の手伝いをしようとする。
クラスでも二人は噂になり、春樹は嫌がらせを受けたりもするのだが、桜良は意に介せず春樹との関係をさらに近づけようとする。

桜良の親友の恭子(大友花恋)も、嫌がらせこそしないものの、春樹と桜良の関係を面白く思っていなかった。
しかし桜良から春樹に近づいていることがわかっていたので、春樹に対して強く意見をすることができなかった。

桜良は春樹に、次々と自分の希望を押し付けてくる。
GWには二人で泊りがけで福岡に旅行に行った。
春樹は戸惑うが、桜良の希望をかなえたいと考え旅行に同行する。
だが嘘のつけない不器用な春樹は、桜良の「私はクラスで何番目にかわいい?」という質問に、正直に「3番目」と答えてしまったりする。
桜良はちょっとがっかりするが、それでも明るく笑っていた。

桜良は文庫サイズのノートに「共病文庫」という日記を書いていた。
そこには二人の思い出がたくさん記されていた。

桜良が検査入院をしていた時、夜中に電話がかかってくる。
その様子から何かあったと考えた春樹は、病院に忍び込んで桜良と会った。
桜良の様子がおかしく、時間があまりないと考えた春樹は、検査入院の後、二人で蝦夷桜を見に行くための北海道旅行を計画する。
桜良は病院を退院した後、家で荷物をまとめ、学校の図書館に寄ってから待ち合わせ場所に来るとメールしてきた。
だが桜良が春樹との待ち合わせ場所に現れることはなかった。

全体の構図としては、「世界の中心で、愛を叫ぶ」に近い。
余命宣告された少女と主人公が、短い時間の中で思い出を積み重ねるストーリーである。
しかし決定的に異なるのは、少女のキャラクターだ。
「セカチュー」のアキも明るいキャラクターであったが、この作品の桜良の明るさは格別だ。
言葉の端々に「本当は死ぬのが怖い」という部分を見せたりもするのだが、セリフ、表情、仕草のすべてが底抜けに明るく、底抜けにピュアである。
このピュアな透明感を、浜辺美波が好演している。
TVドラマ版「あの花」のめんまを演じた時の透明感も素晴らしかったが、今回の演技も、見ていて眩しすぎるほどピュアであった。
それに対応する北村匠海の押し殺した演技も良かった。
それが本人の演技力なのか、あるいは演出によってそう見えていたのかは定かではないが、いずれにしろこの作品の中ではピッタリとハマっていた。
脇役の一晴役に、高校時代は矢本悠馬、現在は上地雄輔を配した点も、目立たないが機能している。
現在の恭子(北川景子)が桜良の手紙を読むシーンは、隣に座っていた女性がかなり大きくすすり泣いていた。

設定はラブストーリーであり、本来ならヒゲ面のオッサンが一人で観に行くのはちょっと恥ずかしい作品だ。
しかし、どこまでも透明でどこまでもピュアに突き抜けているので、ヒゲ面のオッサンが一人で観ても全然恥ずかしくなかった。
日本アカデミー賞は難しいかもしれないが、どこかの映画賞で浜辺美波が主演女優賞を取っても何の不思議もないほどの作品である。


88.君の膵臓をたべたい


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原作は未読だが「ヤングジャンプ」の人気作品で、続編やスピンオフなども発表されているようだ。

東京では、食物連鎖の最上位にいて人間を捕食する喰種(グール)による殺人事件が頻発していた。
政府は喰種対策局(CCG)によるグールの捜査を続けるものの、グールの個体数すら把握できてない状態で、事件を未然に防ぐことはできないでいた。

東京20区の大学生金木(窪田正孝)、学校の近くの喫茶店「あんていく」で出会った神代利世(蒼井優)に思いを寄せ告白をした。
利世も金木の事に気づいていたといい、首尾よくデートに持ち込む。
しかし利世はグールで、金木は捕食されそうになる。
すんでのところで一命をとりとめる金木だが、内臓を利世に破壊されていたため、死亡直後の利世の内臓を移植されることになる。
そのため金木は、グールとなってしまった。

当初、自分がグールになったことに気づかない金木。
しかしグールの特徴である、人肉以外の食べ物を受けつくなくなってしまう症状が出て、苦しみのあまり街を徘徊する。
偶然、別のグールが捕食している現場に出くわすが、さらに別のグールの西尾(白石隼也)が現れる。
西尾は先にいたグールを殺し、金木に対しても「俺の縄張りを荒らすな」と攻撃を仕掛けようとする。
そこに董香(清水富美加)が現れ西尾を撃退した。

董香は金木が通っていた「あんていく」の従業員で、店のオーナーの芳村(村井國夫)以下、従業員全員がグールであった。
さらに20区のグールのほとんどが、「あんていく」から供給される人肉で飢えを凌いでおり、自ら殺人を犯すものはいなかった。
金木も芳村から人肉を分けてもらうが、自分がグールであることを認められず、それを食べられずにいた。
その後金木は、親友のヒデから連絡を受け大学に行くのだが、そこにいたのは西尾であった。
西尾がヒデを捕食しようとしたとき、金木は目覚めてグールへと変形する。
大学で西尾を倒した金木は、董香と仲間のグール四方(柳俊太郎)に救われ「あんていく」に運び込まれる。
グールとしての生活に慣れていない金木は、ここでいろいろな事を学ぶことにした。

「あんていく」で配給される人肉は、四方が自殺の名所から運んできた死体を解体された物だった。
そのため「あんていく」に出入りするグールに犯罪者はいないのだが、CCGの捜査官真戸(大泉洋)と亜門(鈴木伸之)は、他の区から逃げ込んだグールが20区にいると判断し、区内を捜索していた。
彼らが捜しているグールは、「あんていく」に出入りするリョーコ(相田翔子)であった。
リョーコは夫のグールを二人に殺されたため、むすめのヒナミ(桜田ひより)を連れて「あんていく」に逃げ込んでいたのだ。
芳村と四方は、二人を別の区に逃がすことを計画する。
だが二人が「あんていく」を出た直後、真戸と亜門に発見されリョーコは殺されてしまう。
芳村と四方が止めるのを聞かず、正義感にかられた董香は、CCGに復讐をしようと考える。
そして金木は董香を助けようとトレーニングを始めた。

一般社会に潜む怪物というテーマだが、その王道ストーリーと言っていいだろう。
怪物たちも人の心を持っており、正体がばれないように身を寄せ合って助け合って暮らしている。
しかし中には秩序を守れない者たちがいて、そのためみんなが危険にさらされる。
主人公が怪物であるだけに、その捜査をする者たちは敵役になっている。
さらに主人公が怪物になったところからストーリーが始まり、主人公の師匠(この作品では董香)とともに捜査官に挑む。

ある意味非常にわかりやすいストーリーなのだが、アクションシーンが素晴らしく、かつグールとなった後の金木の葛藤を窪田正孝が好演しているので、一本筋の通った作品となっている。
そのほかの配役も素晴らしく、特に捜査官に不気味な雰囲気の大泉洋と熱血漢の鈴木伸之を配したことが、かなり効果的となっている。
清水富美加の演技も素晴らしく、この作品も続編が期待されるだけに、事実上の芸能界引退は非常に残念である。

唯一の難点は、亜門の持つ武器が安っぽいところか。
真戸の武器は見るからに攻撃力が強そうで、かつその武器の出どころもストーリー中で確認できるのだが、亜門の武器はデカい肉の塊のようで、武器としての意味があるのか疑問だった。
もちろん原作ではその武器の意味が説明されているのだろうが、実写映画になると絵面がかなり間抜けになってしまっていたので、原作と変えてもよかったのではないかと思う。



87.東京喰種トーキョーグール


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「君の名は。」のBR発売に合わせて放送された、「雲のむこう、約束の場所」を録画して見る。

舞台は1996年の青森。
中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は、2年生の頃から二人で小型飛行機「ヴェラシーラ」の制作を行っていた。
協力してくれるのは岡部が社長を務める蝦夷製作所で、二人はバイトをしつつここから部品の調達も行っていた。
浩紀は同級生の沢渡佐由理に想いを寄せていたが、ある日佐由理に飛行機制作の秘密がばれてしまう。
佐由理は二人の仲間となり、ヴェラシーラが完成した際には蝦夷にある塔まで飛行しようと約束する。

この頃の日本は、南北に分断されていた。
かつて北海道と呼ばれていた地は1970年代からユニオンと言う国家に支配され、呼称も蝦夷と変わっていた。
そしてユニオンは蝦夷の中心に、あたかも軌道エレベーターのような高い塔を建設していた。
三人が目指していたのは、この蝦夷にある塔だった。

3年が過ぎ、拓也は在日米軍のアーミー・カレッジに所属していた。
拓也はここで、蝦夷の塔の秘密を調査していたのだ。
米軍の調査によると、塔は並行宇宙の実在を証明した天才物理学者、エクスン・ツキノエが設計したもので、この塔を中心に並行宇宙とのシンクロを行っていた。
拓也は塔の調査をすると同時に、反ユニオンのゲリラ組織ウィルタ解放戦線にも所属していた。
ウィルタ解放戦線は、日本が南北分裂した際に家族が引き裂かれた者を中心に構成され、その中心人物は蝦夷製作所の社長岡部だった。

一方浩紀は、東京の高校に進学していた。
ヴェラシーラを制作していた中学3年生の夏休みに、突如佐由理が行方不明になってしまい、悲しい思い出のある青森を離れたかったからだ。
浩紀には東京で彼女と呼べる存在もいたのだが、どこか満たされない生活を送っていた。
そしてたびたび、不思議な世界に一人で取り残され救助を求めている佐由理の夢を見た。

行方不明になった佐由理は、東京の病院にいた。
元々持病であった睡眠障害が深刻化し、中学3年生の夏休みから昏睡状態になっていたのだ。
だが佐由理の昏睡はただの睡眠障害ではなく、並行宇宙とシンクロする蝦夷の塔と深い関係がある事がわかっていた。
佐由理は塔の設計者、エクスン・ツキノエの孫だったのだ。
そして佐由理は、昏睡状態になる直前、浩紀に手紙を書いていた。
その手紙を岡部経由で入手した浩紀は、佐由理が入院している病院に向かう。
しかし佐由理はすでに青森のアーミー・カレッジに転院した後だった。
空っぽの病室に入った浩紀は、そこで佐由理の意識と触れあう。
昏睡状態で不思議な世界にいる佐由理を救うため、浩紀は佐由理と約束した、ヴェラシーラで塔へ飛行しようと考える。

「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」はSF要素がなく、「君の名は。」もタイムスリップ物ではあるものの、登場人物の設定部分はかなりリアルであった。
だがこの作品は、中学3年生の二人が飛行機を作り始めるところからかなりSF要素が強く、かつ状況設定も南北分断された日本である。
メインテーマもパラレルワールドで、非常にSF色の強い作品になっている。

作品としては、この設定されたテーマを巧く使ってとても手堅くまとまっている。
新海誠特有の色彩の美しさは、この作品でも際立っている。
ただ、ちょっと手堅くまとめ過ぎているかな、と言う感じもした。
今から13年前、監督して長編作品2作目という事を考えれば、かなりいい作品だと言えるだろう。
ただ、ユニオンについてほとんど語られていないため、なぜ反ユニオンのウィルタ解放戦線が組織されたのか、そしてなぜ、連合軍とユニオンが戦闘の危機になっているのかがよくわからない。
そのため、残された時間が少ないと言う危機感も、ちょっと薄くなっている。

非常に綺麗にまとめられている分、もう少し感動も欲しかったかな、と言う気がした。


86.雲のむこう、約束の場所


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「カーズ」の最新作が面白そうなので、まだ見ていなかった「カーズ2」が地上波放送された際に録画しておいた。
ただ、「カーズ」や最新作とはちょっと趣の異なる作品であった。

イギリスの諜報員フィン・マックミサイルは海底油田に忍び込んで捜査活動をしていたが、決定的な情報を掴む事ができなかった。
ガソリンに絡む何かが動いていると感じたマックミサイルは、アリノール社が主催するワールドグランプリで何かが起こると考え、ワールドグランプリの第一戦の開催地東京に向かう。

一方マックィーンはピストンカップで活躍をして、アメリカ中のヒーローだった。
アリノール社のCEOマイルズ・アクセルロッドからワールドグランプリへの参加を持ちかけられるも、疲労などもありあまり乗り気ではない。
しかしメーターがTV中継中のアクセルロッドに電話を掛けたため、ワールドグランプリ出場が決まってしまう。
マックィーンはメーターを含めたクルーたちと、東京に向かった。

東京ではオープニングパーティが催されていた。
マックミサイルは東京支社のエージェントであるホリーと合流、アメリカのエージェントが持ってくる写真を待っていた。
だがオープニングパーティ中にアメリカのエージェントが襲われ、たまたまその場に居合わせたメーターが証拠の写真を入手してしまう。
アメリカのエージェントが持っていたGPS発信機も同時に受け取ってしまったメーターは、マックミサイルとホリーにアメリカのエージェントと勘違いされ、一緒に諜報活動をする事になってしまった。

メーターが不思議な行動をしている中、マックィーンは初戦のレースに出場する。
いい感じでトップを走っていたものの、メーターがホリーに連絡する無線を自分宛の指示と勘違いし、惜しくも2位に敗れてしまう。
マックィーンに怒られたメーターはチームを離れて帰国しようとしたが、マックミサイルとホリーに巻き込まれ、メーターはそこで初めてマックミサイルとホリーの任務を知る。
アメリカのエージェント写真に古い部品が使われている事に気付いたメーターの進言により、3人はフランスに向かった。
そして陰謀をたくらむグループが、アリノール社のガソリンに電磁波を当てると爆発する事を利用して、ワールドグランプリを妨害しようとしている事に気付く。

一応映画のテーマはレースになっているが、どちらかと言えば内容はスパイ映画である。
主役もマックィーンではなくメーターと言ってもいいだろう。

前作ではマックィーンのレーサーとしてのアイデンティティが主題となっており、最新作も同様の設定のようなので、間に挟まる「2」もそういう話かと思っていた。
なので少々面食らってしまった。
とは言え、そもそもが子ども向けのアニメ映画である。
かなり派手なシーンも多かったので、子ども向けとしてはこちらが正解なのかもしれない。
ただ正直、レース部分はオマケ程度で、車がテーマである必要がほとんどない(ガソリンで動けば船でも飛行機でもいい)。
安易と言えば安易な作りだったような気もする。


85.カーズ2


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ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズ、真田広之が出演している割に、あまり話題になっていない作品だ。
作品自体は手堅くまとまっていて面白かったが、内容的にどうしても既視感が強くなってしまっている。

ISSに乗務していた6人は、火星探査機が持ち帰ったサンプルを回収し、調査をしていた。
主に調査を担当するのは生物学者のヒュー(アリヨン・バカレ)だった。
ヒューはサンプルの中から有機物を発見し、その培養に成功した。
その細胞は「カルビン」と名づけられ、順調に分裂を繰り返していたのだが、ふとした手違いで冬眠状態に入ってしまう。
ヒューはカルビンを再度活性化させるために電気ショックを与えるのだが、その時にカルビンがヒューの手に絡みついてくる。
その力は膨大で、さらに意思を持ったかのような動きをした。

やがてカルビンは実験室から脱出、自らの成長のため、水、エネルギーを求めてクルーを次々と襲いだした。
さらにカルビンとの戦いの中で、地球との交信機能が麻痺してしまう。

基本設定は「エイリアン」に酷似している。
異常なスピードとその大きさに見合わない怪力を持ち、どんな攻撃も通用しない。
燃料がなくなるが、地球との交信が途絶えたため助けも呼べない。
クルーたちは極限状態の中で、カルビンを掃討して脱出をはからなければならない。

カルビンのクリーチャー感やISSの船内のVFXは素晴らしく、最初から最後まで緊迫感が続く演出も非常に良い。
ラストも途中で想像が出来てしまうが、見せ方としては悪くない。
この作品単体として見た場合は、きちんと作り込まれた作品になっている。

ただ、どうしても「エイリアン」の焼き直しに見えてしまう。
あるいは他の誰かが書いていたが、脱出シーンは「ゼロ・グラビティ」に見えなくもない。
内容が悪くないだけに、逆にそのあたりの既視感がやたら気になってしまう。
その部分が、あまり話題になっていない理由かもしれない。

個人的には評価できると思うのだが、ちょっと残念な結果になってしまった作品だ。


84.ライフ


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「メアリと魔女の花」のプロモーションのため地上波で放送された「借りぐらしのアリエッティ」と「思い出のマーニー」を録画して見る。
どちらも児童文学ではあるが、「メアリと魔女の花」と比べると文学的要素が強いと思った。

「借りぐらしのアリエッティ」は、種族が減少し続けている小人たちが主人公で、物語の中では新しい天地に旅立って行くものの、その先行きは不透明だ。
「思い出のマーニー」は、孤児である事を負い目に感じているアンナと、両親に愛されなかったマーニーの交流の話である。
児童文学でありながら哲学的な要素も含んでおり、どちらも奥が深い作品になっている。

一方「メアリと魔女の花」は、エンターテイメント要素が強い。
基本は、ガール・ミーツ・ボーイの冒険譚で、ストーリーもとてもわかりやすい。

「メアリと魔女の花」の感想でも書いたが、わかりやすさがいい面でもあるのだが、ストーリーとしての深さで言えば、個人的には前2作品の方が好きだった。
良いとか悪いではなく、あくまでも「好き」という事である。

米林宏昌監督は幅広く作品が作れる、と言う事でもあると思うので、次回以降の作品にも期待したい。


82.仮ぐらしのアリエッティ(再)
83.思い出のマーニー(再)


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