<   2017年 11月 ( 16 )   > この月の画像一覧

元々は西田征史が作った演劇である。
で、この西田征史という人はまったく知らなかったが、アニメの「TIGER & BUNNY」やドラマの「とと姉ちゃん」、映画は「ガチ☆ボーイ」「おっぱいバレー」「信長協奏曲」などの脚本を担当している人だった。
そしてこの映画では、西田征史が脚本と監督を担当している。

施設で育った大貫はじめ(丸山隆平)は、以前先輩に誘われて盗みをし、少年院に入っていたことがある。
しかし今では更正し、金属工場で真面目に働いていた。
そして弁当屋で働く美沙(高畑充希)と言う彼女もできて、同棲も始めるのだった。
だが幸せに暮らしていたはじめの前に、先輩である畠山(宮川大輔)が現れる。
畠山は、彼女に少年院に入っていたことをバラされたくなければ、盗みの仕事を手伝えと脅してきた。
仕方なく畠山に従うはじめ。

盗みに入った家は、瀟洒な洋館だった。
そこに住むのは絵本作家の前園俊太郎(市村正親)。
玄関のカギを開けて二人が屋敷に侵入し、物色をしていると、奥の部屋から前園が顔を出した。
畠山は瞬時に納戸に隠れるが、はじめは見つかってしまう。
だが前園ははじめを、代理で来た編集者と勘違いする。
編集者を装って、なんとかその場を逃れようとするはじめ。
しかし絵画学習DVDのセールスマンの轟(ユースケ・サンタマリア)、本当の代理の編集者である奥(石橋杏奈)が次々と現れ、はじめはどんどん窮地に追い込まれていく。

基本的に舞台は、前園邸のリビングと仕事部屋である。
登場人物の勘違いの重ねあいでストーリーは展開するが、脚本と役者の演技力がカギとなってくる。
そのどちらも巧くかみ合っているので、なかなか笑わせてくれる話となっている。
ただ、主人公のはじめのキャラが、ちょっと弱いような気がする。
最後は男気を見せる部分もあるのだが、クライマックスまでは完全に振り回されっぱなしだ。
長時間あれだけ振り回されているのだから、どこかで一度キレるシーンがあっても良かったかもしれない。
そのはじめを含めて、すべてのキャラが予想通りの行動をするので、全体の流れはやや淡泊な印象も受けた。

DVDで気楽に見るのにはいい作品かもしれない。


133.泥棒役者




※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]
監督がスティーブン・ソダーバーグで、チャニング・テイタムにダニエル・クレイグ、それにSWでカイロ・レンを演じるアダム・ドライバーまで出演しているのに、それほど話題になっていない。
ひょっとして今一つなのかと思いながら観に行ったが、まずまずの内容だった。

ジミー・ローガン(チャニング・テイタム)はかつてフットボールの名選手で、いずれNFLの選手になると思われていたが、試合中のケガで足を引きずるようになってしまった。
今は炭鉱夫時代に培ったスキルを使い、サーキット場の工事現場で働いていたが、足のケガを申告しなかったという理由でそこもクビになってしまう。
携帯の料金も何か月も滞納し、通信を止められてしまった。
さらに、離婚した妻と暮らしている娘と会うのが唯一の楽しみだが、妻が再婚した相手が隣の州で事業を始めることになり、それもままならなくなってしまう。
ジミーは一発逆転を掛けて、工事現場だったサーキット場から金を盗む計画を立てる。

弟のクライド(アダム・ドライバー)はバーテンをしているが、イラクへの派兵時に左腕を失っている。
そのことも含め「ローガン家は呪われている」と、かなりネガティブな人間になっていた。
妹のメリー(ライリー・キーオ)は美容師で、ジミーの娘をかわいがっており、レッスンの送り迎えやステージでのヘアメイクなども担当していた。
だが車好きでややアバウトな性格のため、娘が同乗するときにスピード違反を起こし、警官を誘惑して見逃してもらったりする。

ジミーは弟、妹に加え、金庫爆破の名人ジョー・バング(ダニエル・クレイグ)を仲間に引き込むことにする。
しかしジョーは服役中だ。
もう少しで出所になるジョーは最初は渋ったが、弟二人も一緒であることを条件に仲間に加わった。
そしてジミーは、クライドを軽犯罪で服役させた上で他の囚人たちの協力も得て、金庫破りの当日だけジョーとクライドを脱獄させる計画を立てる。

「オーシャンズ」シリーズのような、軽快なテンポの作品だ。
ジミーをはじめとするチーム全員が、憎めない悪人ばかりである。
バングの弟二人もいい味を出している。
ラストはみんながいい具合に収まって、観終わった後は「なるほど」と思わせてくれた。

ただ、ちょっと手堅くまとめすぎているかな、と言う気がしないでもない。
起承転結がかなりわかりやすくなっていて、かつ、この後の作品につなげられるような終わり方になっている。
娘が歌うシーンでは、ちょっと泣かせてもくれる。
教科書通りに、映画に必要な要素を綺麗に詰め込んでいるような作品である。
それはそれでもいいと思うのだが、チームの中に一人くらいとんでもない大馬鹿野郎がいて、計画を引っ掻き回してしまう、という設定の方が、より面白くなったんじゃないだろうか。

一方で、バングとローガン兄弟の過去の経緯がわかりづらかったり、ジミーと元妻の今の旦那の見た目が付きづらいなど、もうちょっと工夫した方がよかったんじゃないかと言う部分もあった。
あとちょっとで、かなりの傑作になったんじゃないかとも思う。



132.ローガン・ラッキー



※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

JC

近年は外国馬の好走はないが、一応検討してみる。

まずイキートスは昨年に引き続きの出走。
昨年は7着だが、2着のサウンズオブアースとは0.2秒差なのでそれほど負けていない。
最後方からいい脚で追い込んできていた。
ただ、今年のメンバーは昨年以上なので、勝ち負けまではどうか。
続いてギニョールだが、この馬は今年イキートスに何度も先着している。
ここ4戦はすべて60kgを背負って3勝しているので、57kgはかなり有利になるかもしれない。
ただ、イキートスもそうだが調教がかなり軽かった。
申し訳ないが、本気で勝ちに来ているとは思えない。
オーストラリアから参戦のブームタイムも同様。
コーフィールドCを勝っているが、この時の斤量は52kg。
調教量も軽く、斤量のアップに対応できそうにない。

最後はアイダホ。
G1を6勝したハイランドリールの全弟で、血統的には侮ることができない。
しかし鞍上のムーアは、追切でこの馬ではなくサトノクラウンに騎乗した。
もしこの馬が勝てそうであれば、おそらくムーアは調教に騎乗していただろう。
そう考えると無印でよさそうだ。

さて日本馬だが、普通に考えればやはりキタサンブラックが本命になるだろう。
だが天皇賞秋の予想の時にも書いたが、この馬は休み明けが一番走り、使いべりして少しずつ成績が下がる傾向がある。
特に前走はドロドロの天皇賞秋だ。
レコードタイムで激走した天皇賞春の後、宝塚記念で敗れているだけに全幅の信頼は置きづらい。

そこで本命はレイデオロにする。
唯一の敗戦は急仕上げだった皐月賞のみ。
菊花賞に向かわずこのレースを目標に仕上げられており、体調面でもこの馬が一番と思える。
ダービーで負かしたスワーヴリチャードがアルゼンチン共和国杯を快勝していることを考えても、十分古馬に対抗できるだろう。

対抗はやはり3歳馬のソウルスターリングだ。
毎日王冠、天皇賞秋と2戦連続で凡走してしまったが、どちらも敗因ははっきりしている。
調教もかなり動いていて、天皇賞のダメージもないと思われる。
斤量が53kgというのも魅力である。

三番手はキタサンブラックにする。
ダービーの14着以外は、東京は4戦4勝で得意にしている。
ただ、すでに書いたが天皇賞のダメージが残っている可能性があり、かつ全馬の目標にされる分昨年のようなレースはできないだろう。

四番手はサトノクラウンだ。
乗りに乗っているデムーロ兄が鞍上。
ここのところの成績が渋った馬場の時ばかりだが、ダービーでドゥラメンテの3着だったように、体調さえ整えば勝ち負けしても不思議はない。

五番手はマカヒキ。
前走は後方からいい脚を使って追い上げ来て、復調の兆しが見えた。
凱旋門賞挑戦以降勝鞍はないが、3、4、6、5着と大敗はしていない。
きちんと立て直されていれば、この馬も当然勝ち負けである。

最後はシュヴァルグランにする。
昨年のこのレースを3着、前走の京都大賞典を叩いてここ1本を目標に調整されてきた。
天皇賞を走ったほかの馬よりも、この馬のほうが体調がいいと考える。


◎レイデオロ
〇ソウルスターリング
▲キタサンブラック
△サトノクラウン
×マカヒキ
×シュヴァルグラン


馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]
ゴジラシリーズ初のアニメだ。
予告編を観た限りでは作画はかなり頑張っているようなので観に行ったが、時間がない中で強引に作ったような雰囲気で、かなりダメダメな作品であった。

20世紀末から地球は、各所で巨大生物による襲撃を受けるようになる。
何頭かの生物は駆逐することができたが、その中でも最強のゴジラに関しては打つ手がなく、半世紀近く破壊されるがままの状態になっていた。
その頃、地球の状況を見た2種の異星人が相次いでコンタクトを取ってくる。
宗教の元に統治され独自の数式「ゲマトロン演算」を駆使する種族エクシフと、優れた科学力を持つ種族ビルサルドだった。
ビルサルドが対ゴジラ兵器メカゴジラを設計するも、制作途中に襲撃されてしまう。
人類はやむなく、エクシフ、ビルサルドの3種族の中から選ばれたメンバーを宇宙船に乗せ、他の惑星に移住させる事にした。

20年後、宇宙船は目的の星に到達したが、とても着陸できるような環境でなかった。
ハルオ・サカキ大尉は着陸に強硬に反対するものの、宇宙船での生活に疲れた老人たちは自ら着陸船に乗り込み、星への着陸を志願した。
しかし着陸船は星の大気圏で爆発、着陸は不可能となる。
本船に残ったリーダーたちは選択を迫られた。
新たに移民に適する惑星を探すか、ゴジラがすでに死滅していることに賭けて地球に戻るか。
「ゲマトロン演算」ではじき出した答えは、今後20年で新たに移民に適する惑星が見つかる確率はほぼゼロ、本船に残った者たちは地球に戻る選択をする。

その頃、着陸に反対したサカキ大尉は拘束されていたのだが、彼の理解者でありエクシフの中佐であったメトフィエスからゴジラに関する資料を提供してもらい、ゴジラの生態を研究していた。
そしてゴジラは体内のどこかに増幅装置となる機能を有していて、そこを攻撃すれば攻略できると考えた。
リーダーたちも、たとえゴジラがまだ生存していたとしても、駆逐して地球に戻ることを選択肢の一つとした。

資源が乏しくなった宇宙船は、リスクを冒して長距離亜空間航行を実施、地球へと帰還する。
放射性元素の測定で、宇宙船が地球を去ってからおよそ2万年の時間が経過したことがわかったが、やはりそこにはまだゴジラが存在していた。
移民団は上陸兵団を結成、5つのグループに分かれて地球に着陸する。
しかしすでに地球の水および大気は、人間が生存できる成分ではなかった。
ゴジラ探索を中止して退避が検討される中、上陸兵団の1グループが翼竜のような形態の謎の生物の襲撃を受け、退避が困難になってしまう。
すべてのグループが結集して退避せざるを得ない状況の中、ゴジラが生息すると思われるエリアを各グループが移動を始める。

まず、この映画がどういう意図で作成されたのかわからないが、設定がボロボロすぎる。
地球が巨大生物に襲われている際に2種の宇宙人がコンタクトをしてくるのだが、この2種が自分たちの地球への移住を条件に巨大生物駆逐を約束するのに、まったくの役立たずとなっている。
エクシフの「ゲマトロン演算」とビルサルドの亜空間航行の技術がなければ移民船を飛ばすこともできなかったのだが、そのためにだけに2種の宇宙人を登場させる意味があったのかと思った。
共通の大きな敵を目の前にした場合、種族間の諍いもなくなる可能性はあるのだが、それにしても宇宙船内の3種族がやたら仲が良すぎるのも違和感を感じる。
現在の地球上でも肌の色、宗教によってこれだけもめ事が起こっているのだから、いきなり現れた異星人との間にまったくわだかまりがないのは、いくらなんでも無理がある。
ただしシリーズが3部作らしいので、そのあたりはこの後の作品で語られるのかもしれない。

また、この宇宙人たちの見た目が地球人にそっくりなので、各キャラクターの区別付きづらい。
区別がつくのはそれぞれ、エクシフのメトフィエス、ビルサルドのムルエルだけだ。
それ以外の2つの種族がどれだけ移民船に乗っているのか、上陸兵団に加わっているのかもまったくわからない。
兵団は種族ごとに分かれているのか、あるいは混成なのか、各種族の属性は設定されているものの、それがストーリーにまったく生かされていない。
そして、これらの宇宙人の説明が冒頭の15分で一気に語られ、かつセリフがメインで映像ではよくわからないため、非常に違和感を抱えたままストーリーが進んでいく。

さらに、ゴジラを駆逐しようというモチベーションも、非常に安易だ。
地球は人類が生息するのに適した環境ではないので、ゴジラとは接触せず月面に拠点を作って資源だけ地球から調達しよう、というまともな意見が出ているのに、サカキのゴジラを倒したいという願望だけで、兵団全員がゴジラを倒そうと結束してしまう。
たしかに攻略する弱点は見つかっているものの、かつて150発もの熱核爆弾の攻撃に耐えたゴジラに対し、ほとんど攻撃用火力がないのによく全員が賛成するものだ。

作画もかなり頑張っているし、索敵によりゴジラの弱点が明らかになり、最終決戦でゴジラに挑むシーンはとても迫力がありいいシーンだと思う。
しかしそれ以外の設定が、本当にグズグズになってしまっている。

脚本と全体のシリーズ構成を担当しているのは、虚淵玄という人だ。
TV版の「PSYCHO-PASS」も担当しているし、「魔法少女まどか☆マギカ」も担当しているようなので、本来であれば力量はあるのだろう。
しかしこの作品は、評価できない。
たぶん、自分で長年シリーズ構想を温めたのではなく、人から投げられて頑張って作ってみました、なのではないかと思う。
だとしてもこの作品は、あまりにも酷い。

現在2作目を制作中だと思うが、もう少しきめの細かい作品に仕上げてもらいたい。


131.GODZILLA 怪獣惑星


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]
前哨戦となる富士S、そしてサトノアラジンしか出走していないが天皇賞秋の両レースが不良馬場、スワンSと秋華賞も重馬場だったため、出走18頭のうち前走が良馬場だったのは休み明けのウインガニオンを含め4頭しかいない。
しかも京都のマイルと言えばディープ産駒の庭、このレースも過去5年でディープ産駒が3勝しているが、今年は馬場が相当荒れているようなので一筋縄では行きそうにない。

いろいろと迷ったが、本命はエアスピネルにする。
昨年三冠レースに皆勤しているが、これまでの成績で掲示板を外したことがない。
しかも1600mに限れば4.2.1.1で、馬券に絡めなかったのは最後方から仕掛けが遅れてしまった安田記念だけだ。京都も2.1.1.0で死角がない。
唯一の不安点は週半ばでの乗り替わり。
しかしこれも、武豊が騎乗の返事をはっきり出せなかったため、万一のキャンセルを考えた陣営が早めにムーアを確保したからだ。
むしろ今回は必勝を期している証拠でもある。
ムーアは先週から騎乗を始めて、今回は昨日までにまだ1勝しかしていない点はやや気になるが、名手だけそれほど心配する必要はないだろう。

対抗はサトノアラジン。
勝負を掛けた天皇賞は不良馬場でまったく競馬をせずに最下位。
レースをしていないのだから体調面での反動はないと思うが、問題は精神的に切れてしまっているかどうかだが、今週の追切で絶好の動きを見せているだけに大丈夫だろう。
後は鞍上の川田が、内枠で包まれずに直線でキッチリ追えるかどうかだ。

三番手はイスラボニータだ。
休み明けの前走は2着だったが、勝ったエアスピネルより1kg斤量を背負っていた。
追切の動きも良かったので13時現在で一番人気になっているが、三歳秋にセントライト記念を勝った後は1.4.4.6と勝ち味に遅い。
フジキセキ産駒なので6歳で上積みはないとみて、三番手評価とした。

四番手はレッドファルクスにする。
スプリンターズSを連覇しており、おそらく今年の最優秀スプリンターに選出されるだろう。
ではマイルで通用するかと言えば、距離は大丈夫と思われる。
中京で勝鞍があるため平坦コースはむしろ得意と思われ、3着だった春の安田記念よりいいレースをするかもしれない。
ただ、問題は右回り。
出走自体が少なく、連覇したスプリンターズS以外は0.0.0.2、そのうち1回はダートだ。
安田記念も勝っているわけではないので、上位に食い込んでくるとは思うが連下と言う評価が妥当だろう。

五番手はペルシアンナイト。
このレースは過去10年、三歳馬の連対がない。
3着に入ったのも1頭だけで、全体的に古馬が強い印象がある。
馬の成長期、ステップレースなどの関係だと思うが、今回出走する3歳馬も桜花賞場のレーヌミノルをはじめなかなかの有力馬が多いものの、おそらく苦戦するのではないかと思われる。
その中で善戦しそうなのは、皐月賞2着のペルシアンナイトだ。
距離が長かったダービーとドロドロだった前走の富士Sを除けば、6戦中4戦で上りレース最速、2戦で3番目のタイムを記録しており、直線で着実に追い込んでくる。
大外枠に回ってしまった点はやや割引が必要だが、鞍上は乗りに乗っているデムーロ兄だ。
ここでも必ず直線追い込んで上位争いするだろう。

ラストはPOG指名馬のガリバルディにする。
昨年このレースは7着だったがレース最速の上りを記録している。
それを含めて京都コースでは8戦してレースの上り最速が4回、2番目が1回と、得意としている。
鞍上岩田が気の落馬している点は気になるが、今のところ乗り変わりはないようなので問題はないのだろう。


◎エアスピネル
〇サトノアラジン
▲イスラボニータ
△レッドファルクス
×ペルシアンナイト
×ガリバルディ


馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]
先週、地上波で放送された「シン・ゴジラ」を録画して見る。
2016年はいい映画が多かったこともあり、「オレ的映画ランキング」では7位だった。
うーん、改めて見ると、もう少しランクが上でも良かったか・・・。

この作品の特徴は、圧倒的なセリフの量である。
専門的なワードを多用し、かついかにも政治家や自衛隊関係者が使いそうな言い回しのセリフが、洪水のように流れてくる。
劇場でも2回観たのだが、良くわからなかったセリフも多かったので、今回は何度もリプレイしながら見ることにした。
そしてそうやって見ると、この映画の奥深さがさらに伝わってくる。

議会制政治の体制である以上仕方ないのだが、すべてが手続きを踏まないと先に進めない。
その事を内閣に近い人間が、一番鬱陶しく思っていたりする。
演出でも、首相、総務大臣、外務大臣が署名した法制案がうやうやしく映し出される。
それも、どちらかと言えば皮肉っぽく映されているのだ。
アメリカの特使の「この緊急事態は、外交下手の日本さえも進化させたか」的なセリフもある。
これらセリフを含めて、すべての流れに無理がない。
もちろんゴジラという存在自体がかなり無理があるのだが、もし現在の日本にゴジラが出現したら、おそらくこの映画の通りに政府は動くだろう。
法律、行政、自衛隊の体制がよく研究され、上っ面だけのタテマエ的な表現がなく、文句の付けようのない説得力でストーリーが展開するのだ。

全体の演出も素晴らしい。
最初に登場する幼体のゴジラはなんだかチャチい感じもするが、完全体に変態したゴジラは観ている者すべてを黙らせるほどの破壊力を持つ。
政治家たちも最初は保身ばかり考えているのだが、途中からは国のために身を捨てる覚悟を持つ。
まるでナイツの漫才のように、最初は「この程度か」と思わせておいて、途中から畳み掛けるようにギアを次々に上げ続け、観ている者をストーリーの中に引きずり込んでいく。
さらに細かい演出でもリアリティを追及している。
政府よりも早くSNSの住人がいち早く反応し、自衛隊のヘリコプターや航空機、新幹線や在来線など、実在の乗り物はすべてその型番付きで紹介されていた。
作品全体に庵野秀明とスタッフの、「自分が観て満足できる」作品への強いこだわりを感じた。
日本アカデミー賞で最優秀作品賞と最優秀監督賞を取っただけの事はある。

ただ、そのほかの賞も受賞しても良かったんじゃないかと思う。
少なくとも主演男優賞は、「64-ロクヨン-」の佐藤浩市より長谷川博己だったんじゃないかと思う。
助演女優賞も、個人として考えれば「湯を沸かすほどの熱い愛」の杉咲花が素晴らしかったが、石原さとみと市川実日子もどちらか一人だけのエントリーであれば、あるいは受賞できたんじゃないかと言う気もする。
圧倒的なセリフの量で、これまでの映画の常識を覆したという意味では、脚本賞もアリじゃないかと思うが、こちらはエントリーすらされなかった。
いずれにしろ、素晴らしい作品が多かった2016年の邦画の中で、やはり総合的に1位と評価されるにふさわしい作品だと思う。


130.シン・ゴジラ(再)


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]
7年の時を経て「ソウ」シリーズが帰ってきた。
この作品が新たなる「ソウ」シリーズのリブートとなるらしい。

ある日何度も刑に服しているエドガーと言う男が、パトカーの追走を無視して爆走していた。
ビルの屋上に逃げ込んだエドガーは、そこにあった謎のスイッチを手にして、これを起動するとゲームが始まるが、起動しないと自分が殺されるのでスイッチを押すと言った。
駆け付けた警官が発砲するも、エドガーはスイッチを押してしまう。
エドガーは病院に搬送されるも意識不明の重体、経緯は謎のままだった。

そしてジグソウの新たなるゲームが始まった。
5人の参加者は頭にバケツのような物を被せられ、首には太いチェーンが巻かれていた。
5人はチェーンに引っ張られると、壁一面のカッターに切断される仕組みになっている。
ジグソウからのメッセージは「血を流せ」だった。
そのメッセージの意味に気付いた参加者の一人が、少しでも傷を付けて血を流せば逃れられると言ったため、5人中4人が難を逃れる。
しかし一人は犠牲となり、上顎から後頭部に掛けてをカッターで切断された状態で、ジグソウからのメッセージと共に発見される。

事件の捜査をしていたハロランは、かねてからその捜査方法が疑問視されていた。
強引な捜査をする一方で、情報屋の犯罪は見逃したりする。
ハロランの相棒のキースは、ハロランの行動の調査の命令も受けていた。

犠牲者の検死を担当するのはローガンだった。
ローガンとキースは従軍していた時から、旧知の仲であった。
ローガンは数年前に妻を亡くして娘と暮らしているが、キースはローガンの生活を気遣っていた。
ローガンの助手をするのは美人のアンナだ。
彼女は遺体からブタの疫病の菌を検出し、ゲームの場所が家畜小屋ではないかと突き止める。
しかしハロランとキースの捜査で、アンナがジグソウの信奉者であることが判明する。
彼女はネットからジグソウの家に残されていた設計図をダウンロードし、数々の拷問器具を再生していた。

その間にもジグソウのゲームは進行し、第2の死体が発見される。
マスコミや住民が、ジグソウは生きているのではないかと騒ぎ出したため、市長はジグソウの棺を掘り起し、彼の遺体を確認すると言いだす。
そしてジグソウの棺が掘り出されることになったが、そこに入っていたのは最初にスイッチを押したエドガーの遺体であった。

新シリーズのリブートとしては、まずまずと言ったところか。
ジグソウが生きているのかいないのか、その見せ方は巧い。
ただ、ゲームの拷問器具がやや安易な気がする。
途中に登場する大型の拷問器具とラストのレーザーカッターはなかなかだが、それ以外はこれまでのシリーズの焼き直し感がある。
また、少々ネタバレになってしまうが、ジグソウがある一人だけを助ける。
その理由が安直だ。
そんな理由で助けるのだったら、最初からゲームに参加させるなよ、と突っ込みたくなった。

とは言え、新シリーズのリブート作品だ。
今回の登場キャラクターが、次回以降盛り上げてくれるに違いない。


129.ジグソウ ソウ・レガシー


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]
日本でも人気のあるイ・ビョンホンが出演しているのに、劇場での予告編もまったく流れず話題にもなっていない。
観に行くかどうしようかかなり迷ったが、一応観に行く事にした。

ワンネットワークは会長のチョン(イ・ビョンホン)が設立した金融マルチ商法の会社である。
投資者から募った資金を、電算室長のパク(キム・ウビン)が作ったプログラムで運用しているが、実際にはリターンができるほどの利益を上げていない。
さらにチョンは、政財界にカネを派手にバラ撒いて、自分に有利になるように操作していた。

そんなワンネットワークを内偵していたのが、キム(カン・ドンウォン)がリーダーの捜査チームである。
キムはパクと接触し、パクを執行猶予にする代わりに、チョンとつながっている政財界人が書かれたファイルを入手するよう取引をする。
パクは自分かわいさにキムに言われるがまま、チョンを裏切ることを決意。
さらに仲間と共謀してチョンの資金を奪ってしまおうと考える。
しかしその間、キムたちのチームの内偵で金融庁の役人が逮捕されてしまう。
裏切り者がいると悟ったチョンは、司法に手を回して金融庁の役人を釈放させるのだが、その直後にその役人を殺害してしまった。
ビビったパクはさらにチョンに圧力を掛けられ、自分が裏切り者である事を自白してしまう。
チョンに偽のファイルを渡すと言ってその場を去るパクだが、実は本物のファイルを持ち去った。
誰も信じていないチョンは、パクに追っ手を放ちファイルを回収、自分はビジネスパートナーの情婦と一緒にフィリピンに逃れた。
パクは追っ手に襲撃され重傷を追い、チョンを逃がしたキムは左遷させられてしまう。

1年後、ワンネットワーク事件の債権者会議が開かれ、そこにいたパクは被害者に糾弾されてしまう。
一方海外で、チョンと情婦の死体が発見されたというニュースが流れる。
しかし実際にはチョンたちは生きていて、持って逃げた資金をマネーロンダリングしようとしていた。
キムとパクは、再びチョンに立ち向かうべくフィリピンに向かう。

韓国で実際に起こった事件をモチーフに作られた作品のようだ。
事前の知識がなかった事もあり、かなり面白く観ることができた。
フィリピンでのカーアクションもなかなかの迫力である。
ただ、お笑いキャラのパクがやや前面に出すぎていたような気もする。
パクがどちらに転ぶかで流れが変わるという重要なキャラなのだが、ちょっとお調子者が過ぎる感じで、後半の緊迫感もやや損なわれてしまった。
イ・ビョンホンも「グッド・バッド・ウィアード」のかなりイカレたキャラと比べると、悪役度がユルい気がした。
カン・ドンウォンのクールな捜査官がハマっていただけに、ちょっとバランスが悪い感じになってしまった。



128.MASTER マスター




※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]
予告編を観た限りでは、幻の料理人が残したレシピの料理を再現する過程において、そのレシピが作られた意味が分かる、という内容かと思っていたが、少し異なっていた。

施設で育った佐々木充(二宮和也)は、一度食べた物の味を忘れないという絶対味覚「麒麟の舌」の持ち主で、料理人としても最高の腕を持っていた。
最高の料理を提供する充の店はすぐに評判になったが、料理に傾倒するあまり他の料理人はおろか客すらも置き去りにしてしまい、店は潰れてしまった。
その後は、依頼人に対して高額で「最期に食べたい料理」を提供するフリーの料理人となっていた。
充と一緒に施設で育ち、一時は一緒に店を切り盛りしていた柳澤健(綾野剛)は、そんな充の状況を案じていたが、世話になった施設のオーナーが亡くなった時も、充は健からの連絡にまともに受け答えをしなかった。

ある日充は、北京からの依頼を受ける。
楊晴明という老人から、かつて自分が作った幻のレシピを再現してほしいと言われる。
なぜ自分が作ったレシピを再現しろ言うのか。
とりあえず充は帰国して、楊と一緒にレシピを作った山形直太朗という人物を調べ始める。
すると、彼と一緒に満州に渡った、助手の鎌田という人物に行き当たった。
鎌田に会いに行くと、当時の事を語ってくれた。

1933年、山形直太朗(西島秀俊)は、妻の千鶴(宮崎あおい)、助手の鎌田と3人で満州を訪れていた。
彼のミッションは、満州に天皇陛下が訪れた時に出す、最高の料理のレシピを作ることであった。
現地の料理人であった楊も加わり、4人は究極のレシピ作りを始める。
だがその途中で、娘を出産した千鶴はこの世を去ってしまった。

千鶴の死で、3人は決意をさらに強くしてレシピを作り上げる。
そのレシピは山形の上司であった関東軍の三宅少佐(竹野内豊)を喜ばせた。
しかしレシピは現存していない、なぜか。
鎌田はここから先は、ハルピンのホテルのオーナーに聞くように、と告げた。
充はハルピンに飛び、ホテルのオーナーと会うことにする。

ホテルのオーナーは、彼の父である先代が山形直太郎と親しかったと言う。
彼自身も直太郎の娘の幸とよく遊んだそうだ。
そして満州事変が起きる直前、直太郎が先代オーナーにレシピを託したが、今はここにレシピはないと言った。
レシピはどこに行ったのか。
充は話自体に違和感を感じ、再度楊晴明に会いに行く。

冒頭でも書いたが、究極のレシピに残された料理を再現するうえで謎が残り、その謎を解明する話かと思った。
しかし実際にはレシピ自体が行方不明で、その謎を追うストーリーとなっている。
そしてストーリー構成が、なかなか巧く組み立てられている。
前半の充の現状が一気にセリフで説明されるなど、脚本は今一つな部分もある。
しかし、細かい布石が貼られていて、後半それが機能している。
直太郎の娘の幸のエピソードについてはやや物足りなく感じ、もう少し掘り下げて描くべきだったんじゃないかとも思う。
だが上映時間を考えて、ギリギリまでカットしたのかもしれない。

ストーリー全体がご都合主義という見方もできなくはないが、個人的にはまずまず満足した作品だった。


127.ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~



※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]
黒人のクリスはバスケットの名選手であった。
ある日白人の恋人ローズの家に挨拶に行くのだが、ローズは両親にクリスが黒人であることを伝えていないという。
ローズは「父はオバマの支持者で、3選があったら必ずオバマに投票していたから大丈夫」と告げるが、クリスは一抹の不安を覚えていた。

ローズの実家に着くと、両親はクリスを歓迎してくれた。
ただ、家には若い黒人のメイドと庭師がいた。
ローズの父ディーンの話によると、ローズの祖父母の世話をお願いするために二人を雇ったが、彼らの死後も引き続き雇い続けているとの事だった。
クリスは自分の不安が杞憂に終わったかと思ったが、家の雰囲気に違和感を感じていた。

ディーンは神経外科医で、母ミシーは精神科医だった。
ローズの弟ジェレミーも神経外科医になるべく学んでいるが、クリスたちの来訪にあわせて彼も戻ってきた。
全員で会食をしている最中、酔っぱらったジェレミーが、クリスに失礼な話をしてくる。
その場はディーンがとりなして事なく済んだ。
だが夜半にクリスが部屋から階下に降りると、そこでミシーに呼び止められる。
ディーンが、シミーの催眠術で禁煙ができたので、クリスにも催眠術を勧めてきたのだ。
クリスは気乗りしなかったので断ったが、シミーは会話の途中でクリスを催眠術に掛けてしまう。

その翌日、ローズの家ではパーティーが行われることになっていた。
パーティーは元々ローズの祖父母が実施していたものだったため、招待客も古い友人たちが多かった。
そしてパーティー客はほぼ全員が白人で、クリスを好奇な目で見てくる。
やがてクリスは、招待客の中に一人だけ黒人がいることに気付く。
クリスは安心して彼に話しかけるが、様子が明らかにおかしかった。
さらにパーティーの途中、クリスがその黒人に向かって携帯カメラのフラッシュを点灯させると、彼は鼻血を出して興奮しだした。

クリスの違和感は極限に達し、ローズにもう家に帰ろうと告げる。
ローズはクリスの不安を察知し、帰宅することに同意する。
だが二人がこの会話をしているとき、屋内では不思議なオークションが開催されていた。

ジャンルで言えばサイコスリラーだろう。
白人社会に連れ込まれた黒人が、少しずつ追いつめられると言うストーリーだ。
田舎の広大な一軒家で隣家は湖の対岸と言う設定で、一般社会から孤立している空間を作っている。
さらに季節を晩秋にしているため、静寂な中で何かが行われているという雰囲気も醸し出している。
役者の演技や演出も含め、前半部の盛り上げ方は非常に巧い。
ただハッキリ言って、オチがイマイチ。
途中で「まさかこういうオチじゃないだろうな」と想像した、まさにそのもののオチだった。

そのオチ自体を完全否定するつもりはないが、前半部に伏線があまり貼られていないため、唐突感が否めない。
ややネタバレになってしまうが、途中まではリアリティがあったにも関わらず、最後が医学的にもかなり無理がありそうなオチのため、肩透かしされたような気分になってしまった。

前半がよかっただけに、ラストをもう一捻りすればもう少し高い評価になっていたような気がする。


126.ゲット・アウト


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]