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明日は朝から出かけるので今日のうちに予想をアップ。

秋のG1戦線初戦だが、1200mのG1勝馬もいるものの、抜けた存在がいない難解なレースになった。
同じメンバーで10回走ったら、10回勝ち馬が変わる可能性もある。
展開を考えると、絶対にハナを奪わなければならない馬はいないものの、連勝中のワンスインナムーン、ダイアナヘイローなどが先行するので平均以上のペースで流れるものと思われる。
シュウジもここ数戦先行争いをして逃げバテしているので、大外に回ったこともあり無理に行かないと思われる。
平均ペースになると中段から好位抜け出しの馬に有利だが、平均よりやや早いペースとなり、ゴール前は後ろから来た馬が届きそうな気がする。
そこで今回は切れる馬を上位に考えていきたい。

本命は、大外に回ってしまったがダンスディレクターにする。
この馬は全22戦のうち、9回レース最速の上りを記録しており、直線着実に脚を伸ばしてくる。
セントウルSを叩いて挑むローテーションは昨年と一緒で、昨年はこのレースで15着だった。
しかし夏場の調教量が、今年昨年では雲泥の差である。
3着だったセントウルSを叩いて体調はさらに上昇、間違いなく昨年以上の出来にある。
大外に回ったことで、逆に包まれることがなくなったと考えるほうがいいだろう。

対抗はレッドファルクスだ。
昨年のこのレースの勝ち馬だが、前走戦を使えず安田記念から直行となってしまった。
しかし週中の調教では抜群の動きを見せており、体調自体は問題がないようだ。
デムーロがファインニードルではなくこちらを選んだ点でも、本気モードがプンプン匂う。

三番手は3歳馬のモンドキャンノにする。
昨年は京王杯2歳Sを制して朝日杯フューチュリティSは2着。
年明けのスプリングS、NHKマイルCを凡走したが、これはキンシャサノキセキ産駒ゆえ仕方ないだろう。
適距離に戻ったキーンランドCは、休み明けで古馬との初対決のため6着だったが、上りはメンバー中3位の脚を使っている。
タイム差も0.4秒なので着順ほど負けていない。
京王杯では後の桜花賞馬レーヌミノルを下しており、調子さえ取り戻せばここでも好勝負必至だ。

四番手はメラグラーナだ。
この馬も強烈な差し足を持っているが、勝利か凡走か、かなり極端な馬である。
ペースに左右されているわけでもないので、非常に掴みどころが難しい。
揉まれ弱そうなので、内枠に入ったら切ろうかと思っていたが、中途半端は5枠に入った。
中山は3戦3勝と言う相性の良さで四番手評価にした。

五番手は春のスプリント王のセイウンコウセイ。
1400m以下のレースに限れば13戦して6勝2着5回で、堅実な成績を残している。
先行しても2枚腰でしぶとい脚を使う。
ただ、4着と13着に沈んだ2回がいずれも休み明けと言う点が気になる。
今回は調教も動いていたようだが、前哨戦を使えなかったという事で評価を少し下げた。

最後はダイアナヘイローだ。
この馬も先行馬だが、直線でももう一度脚を使ってくる。
今年に入ってから1200mだけを8戦しているが、戦績は4.2.0.2で、武豊とのコンビならパーフェクト連対である。
1200mの全成績も武豊となら5.3.1.0だ。
この夏4連勝でメキメキと実力を付け駒を進めてきたので、侮ることはできない。

切れ味という事であればレッツゴードンキにも注目したいが、今回は調整が遅れているようなので無印にした。


◎ダンスディレクター
〇レッドファルクス
▲モンドキャンノ
△メラグラーナ
×セイウンコウセイ
×ダイアナヘイロー

馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


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「江戸のレンブラント」と称された画家を知っているだろうか。
画家の名は葛飾応為。
葛飾と言う雅号から北斎の門下生と想像できるが、実はただの門下生ではなく実の娘である。
しかも「北斎の影武者」とも言われているほどの腕前だ。

この夏、大英博物館で「The Great Wave」という特別展が行われ、大変な人気だった。
「The Great Wave」はもちろん「神奈川沖浪裏」の事で、あべのハルカス美術館と大英博物館の共同プロジェクトである。
日本では「北斎-富士を超えて-」というタイトルで10/6から11/19まで開催予定だが、残念ながら東京での開催は予定されていない。

この特別展に併せて、まずはNHKでいろいろな番組が放送された。
「歴史秘話ヒストリア」は2週に渡り、それぞれ北斎、応為を取り上げ、宮﨑あおい主演で「眩(くらら)~北斎の娘~」というドラマも放送された。
そこで初めて知ったのだが、葛飾応為という画家は、ある意味では北斎を超えた存在だったようである。

北斎は雅号を次々と変え、100回近く転居をしたことでも知られている。
しかしその家族についてはあまり語られていない。
北斎には二男四女の子供がいたそうだ。
その中で画家になったのは、三女のお栄、葛飾応為だけのようである。

上記のNHKの番組によると、北斎は弟子もたくさん取っており、仕事場はあたかも工房のようであったらしい。
北斎が絵を描き、彩色や仕上げは弟子たちが行っていたようだ。
そして晩年になると、応為が描いた作品に北斎の落款が押されたこともあったと言う。
偶然ではあるが、これはレンブラントが行っていたことと同じである。
レンブラントも多数の弟子を抱え、弟子の作品にレンブラントがサインを行っていたこともある。
これはすでに研究者によって、弟子の作品にレンブラントの直筆サインが描かれていることが証明されているので、都市伝説的な噂ではない。
北斎についても研究者によると、肉筆画の「菊図」を見ると、線のタッチが繊細で、その当時の北斎の他の絵とは明らかに異なっているらしい。
また、色の濃淡で光源を表現するなど、北斎ではなく応為の作品の特徴が出ているとも言われている。

応為が「江戸のレンブラント」と呼ばれているのは、この独特な光の表現法のためである。
応為の代表作「吉原格子先図(よしわら こうしさきのず)」「春夜美人図(しゅんや びじんず)」では、当時の浮世絵にはなかった光の表現が用いられている。
そして応為がこの光の表現法を身に着けたのは、北斎がシーボルトから依頼された洋画作成を行った時であるらしい。
性格もずぼらで家事は何一つできず、嫁いだ画家の家から離縁された応為も、絵を描くことに関してだけは貪欲だったようだ。
女性ながら、依頼された春画も何枚も描いたらしい。
父北斎の画力に心酔しながらも、それを超える絵を描こうとしていたのかもしれない。

特別展開催中は、このほかにも特別番組が放送されるだろう。
なんとか特別展にも行きたいのだが、期間が1か月半しかないことを考えると、ちょっと難しそうだ・・・。


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「SPA!」に連載されたと言う原作は未読。
脚本、監督が大根仁という事で、当たりか外れかの2択になるのだが、予告編を観た限りでは外れの匂いがプンプンしていた。
そして結果は予想通りの外れだった。

コーロキ(妻夫木聡)はガジェット系の雑誌の編集を10年担当した後、転職してオシャレ系生活スタイル提案雑誌「マレ」の編集部に中途採用された。
子どもの頃に「Mステ」で見た、奥田民生の肩の力を抜いたユルい生き方に憧れている。

コーロキは編集部で初めて担当したタイアップ記事で、クライアントの「GOFFIN&KINGS」の広報天海あかり(水原希子)と知り合う。
この天海あかりは完璧なルックスに加え、男を勘違いさせる行動で編集者の間でも有名な存在となっていた。
そしてコーロキは、見事に天海あかりの虜になってしまう。
ストーカーのようにあかりを追い続けるコーロキだが、その努力の結果なんとか彼女にする事に成功する。
あかりはDV男と付き合っていたのだが、優しいコーロキに乗り換えたのだ。
しかしそのDV男は、編集部の先輩のヨシズミ(新井浩文)であった。
コーロキとヨシズミは気まずい雰囲気となり、ヨシズミはしばらく会社を休む事になってしまった。

休んでいるヨシズミの代わりに、コーロキは人気コラムニスト美上(安藤サクラ)の連載を担当する。
しかしこの美上は原稿のレベルは高いものの、編集者泣かせの遅筆だった。
週末にあかりと京都に旅行を計画していたコーロキは、美上の原稿待ちで新幹線に乗り遅れてしまう。
機嫌を損ねたあかりから別れを告げられるコーロキ。
未練たらたらのコーロキがあかねに最後の別れを告げに行くと、そこにはヨシズミの姿があった。

ハッキリ言って、ストーリーはありきたりで盛り上がりも何もない。
だいたい想像した通りに展開し、ラストも特に大きなどんでん返しもない。
さらにテーマもよくわからない。
コーロキは奥田民生を目指しているのだが、彼の行動に奥田民生が影響していると思われるシーンがほとんどない。
ファッションだけはユルカジ系だが、それ以外の彼の生活パターンに奥田民生の香りがまったくしないのだ。
あかりに狂わされて目指していた奥田民生を捨てるという表現もないし、単純にユルさを求める男を主人公にしたかったのなら、「奥田民生になりたいボーイ」じゃなくて「みうらじゅんになりたいボーイ」でもよかった気がする。

しかも、コーロキの仕事の進め方がとてもヌルい。
美上が「ネコがいなくなって原稿が書けない」と電話してきたのだから、編集者ならその段階ですぐに美上の所に行き、一緒にネコを捜すべきだろう。
今現在日本で編集業をしている人なら、まず100%その事を一番に考えるはずだ。
他の仕事が重なってネコ捜しに行けないのならいざ知らず、コーロキは編集部でボーっと原稿が上がってくるのを待っているだけだ。
もうちょっと細かいツッコミをすると、そもそも原稿アップを待ってデザイナーに入稿する作業は「校了」ではない。
「校了」とは「色校」までのチェックをすべて終えて、印刷所に戻す事を言う。
だから「校了」と言うのだ。
話を戻すと、コーロキが何者かよくわからず、しかもやっている事がストーカーだったり仕事がヌルかったりで、まったく感情移入できなかった。

実力派の役者を揃えているのでそれなりに作品としてまとまってはおり、ラストの立ち食いソバ屋のシーンも個人的には好きなのだが、制作者の意気込みと言うか、この作品への愛はまったく感じられなかった。
ひょっとしたら映画自体も奥田民生の生き方のように、肩の力を抜いてユルく作ったのかもしれないが、そうい事はしなくてもいいと思う。



107.奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール


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クリストファー・ノーランが初めて実話を基にして撮った作品だ。
戦争映画かと思って観に行ったが、実際にはパニック映画に近かった。

英国陸軍のトミー二等兵の部隊は、ダンケルクで敗走し撤退している最中だった。
しかし市街地でドイツ軍に狙撃され、行き残ったのはトミー一人となってしまった。
その後トミーは命からがら、撤退作戦を実行している砂浜にたどり着く。
そこで無口なギブソンと出会うのだが、二人は階級が低いためイギリスに戻る船になかなか乗せてもらえない。
負傷兵を担ぎこむふりをしてなんとか船に乗り込もうとするのだが、担架を下した後船から降りろと告げられてしまう。
しかなたく船を降りる二人、しかしその船はドイツ軍により撃沈されてしまう。

イギリスで小さな船を持つドーソンは、イギリス海軍からの要請により船を供出する事となった。
そのために息子と一緒に荷物を降ろしていたのだが、ドーソンはそのままダンケルクに自ら兵士の救出に向かってしまう。

英国空軍パイロットのファリアとコリンズは隊長とともに、撤退の援護として戦闘機に乗りダンケルクに向かった。
撤退する船舶を狙うドイツ軍の爆撃機とその援護の戦闘機と遭遇、隊長機はすぐに撃墜されてしまう。
ファリアとコリンズはドイツ軍機との空戦を繰り広げる。

撤退をするトミー、救出に向かうドーソンとその息子、援護のための空戦をするファリアとコリンズ、この3つの視点でストーリーは展開する。
しかし、実際にはストーリーはほぼあってないようなものだ。
爆撃機、Uボートなど、イギリスの撤退船は次々と撃沈され、そこから脱出する兵士の姿が延々と描かれている。
上映時間は90分だが、そのうち70分くらいは緊張する極限状態のシーンがずっと続く。
兵士がなんとか撤退船にたどり着いても、そこで安心できる訳ではない。
爆撃やUボートの魚雷で船が大破、命からがら船の外に逃れても海上は重油が広がっており、それに火が点く可能性もあるのだ。
座礁船に隠れても激しい銃撃で船体に穴が空き浸水、外に出れば銃撃の的になる。
生き延びるために仲間も犠牲にせざるを得ない極限状態で、人間が取る醜い行動も表現されている。

細かいエピソードがどこまで史実を基にしているかは分からない。
だがこの映画を観ると、イギリスでいまだに「ダンケルクスピリット」という言葉が使われているほど、第二次世界大戦でこのダイナモ作戦が重要な戦いであった事がよくわかる。



106.ダンケルク


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是枝裕和監督作品で、フジテレビがこの秋ゴリゴリに押している作品だ。
役者も豪華なので期待をして観に行ったのだが、ちょっと想像とは違う作品に仕上がっていた。

重盛(福山雅治)は弁護士だが、仕事には非常にクールな姿勢を見せており、大切なのは真実ではなく依頼者の利益であり、弁護人を理解する事なども不要だと公言していた。
司法同期生の摂津(吉田鋼太郎)から持ち込まれた殺人事件の容疑者にも、同様に接するつもりであった。
しかしこの容疑者三隅(役所広司)は、重盛のこれまでの概念を超越した容疑者だった。
殺人容疑自体は本人も認めていた。
しかし、過去にも殺人事件を起こしている事でもう観念しているのかもしれないが、自分が助かりたいと言う意欲がまったく感じられない。
記憶が定かではなく、接見のたびに供述もころころと変わった。
重盛は接見を重ねた後、カネ目的の強盗殺人ではなく怨恨による殺人の後、思い立って財布を盗んだ、殺人プラス窃盗という枠組みで減刑しようと考えた。

しかし三隅はある日突然、週刊誌の記者に被害者の妻の美津江(斉藤由貴)から殺人を依頼された、その報酬として50万円を受け取ったと告げてしまう。
重盛たちが慌てて接見すると、三隅は証拠のメールも残っていると言う。
すでに検察が三隅の単独犯として公判を始めているため、美津江の共謀で再捜査となる可能性は低いが、重盛たちは三隅の証言通り美津江の共謀のための資料を集め始める。
だが美津江は当然その証言を否定、報酬として振り込んだ50万円は別の仕事の依頼で、メールは夫が美津江の携帯から勝手に送信したものだと証言した。

この間、重盛が三隅の身辺を再度調査したところ、被害者の娘の咲江(広瀬すず)が三隅の部屋を頻繁に訪れていた事を付きとめる。
重盛がその事を咲江に確かめると、咲江は自分のために三隅が殺人を犯したと言い始める。

ここまでの展開を見た段階では、主役が福山雅治と言う事もあり「ガリレオ」と一緒かよ、と思ってしまった。
少女の罪を被る容疑者と言う展開は、映画版「ガリレオ」の2作品に共通する結末である。

だがこの映画はそれほど単純な構成ではなかった。
映画のテーマは「誰が犯人であったかを突き止める」と言うミステリーではないのだ。
テーマはあくまでも、「供述を変える容疑者に翻弄される弁護士」なのである。
少々ネタバレになってしまうが、その部分を押さえておかないと、ラストシーンで非常にモヤモヤした感じに捕らわれてしまう。
さらにネタバレになってしまうかもしれないが、やや難解な終わり方になっているものの、私は素直に受け止めていいのではないかと思う。

ただこの構成であれば、どうしても賛否両論評価は別れるだろう。
時間が経つごとに「賛」の評価が多くなるとは思うが、公開直後は「否」の評価が多くなっても仕方ないかもしれない。


105.三度目の殺人


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原作はよく知らないが、「イキウメ」と言う劇団の演目らしい。
一般人の中に紛れ込んだ宇宙人と言う設定なので、「美しい星」に近い作品かと思っていたが、もっとSF色が強い作品であった。

女子高生のあきら(恒松祐里)はある日家族を皆殺しにされる事件に巻き込まれる。
家の中で全員が殺され、行き残ったのがあきらだけだったため、警察はあきらを重要人物として病院に隔離する。
ジャーナリストの桜井(長谷川博己)は別の事件を取材していたが、仕事を受けていた編集部からあきらの事件を取材するよう依頼される。
桜井はあまり気乗りがしなかったが、東京に戻る終電車の時間まであきらの事件の取材をする事にした。
その時、「天野」と名乗る青年(高杉真宙)と知り合う。
天野もあきらを捜しているのだが様子がおかしく、自分は地球を調べに来た宇宙人で、仲間に報告をした後地球は侵略される、それまで自分のガイドになってくれ、と言う。
桜井は天野を信じた訳ではなかったが、あきらの居場所もわからないためとりあえず天野と一緒に行動する事にした。

同時期、加瀬鳴海(長澤まさみ)は夫の真治(松田龍平)と病院に来ていた。
真治は突然様子がおかしくなり、まるで今までの記憶を失ったかのようであった。
医師からもなんらかの記憶喪失と思われ、何かのタイミングで元に戻る可能性もある、と言う診断を受けた。
真治はおかしくなる前から浮気をしていたのだが鳴海は、浮気をされてもおかしくなっても、真治の事を愛していたため別れられずにいた。
そして真治もまた、鳴海に自分のガイドになってくれと言いだした。

桜井と天野が天野の自宅を訪れると、そこには自我を失い呆けた天野の両親がいた。
天野によると、地球を知るためにいろいろな「概念」を両親から取り込んだ、「概念」を取りこまれた人間は、その「概念」が欠落してしまうと言う。
天野の言葉が信じられなかった桜井も、ようやく事態を把握し始める。
やがて二人は、あきらの隔離されている病院に行きあきらと合流する。
そして天野とあきらは、仲間と連絡を取るために通信機の作成を始めた。
そのための部品を桜井が購入しに行った時、厚生労働省の役人品川(笹野高史)が接触してくる。
しかし品川を迎えに来たメンバーは、とても役人には見えなかった。

その後、桜井、天野、あきらの3人は古い工場で通信機を作りだすが、なぜかそこに警官が現れる。
警官はあきらに職務質問するが、あきらは警官二人を殺してしまった。
桜井は動揺するが、そのまま二人と行動を共にして逃走する。

一方鳴海は、真治の面倒を見ながらイラストの仕事を続けていたが、真治に仕事をメチャクチャにされてしまう。
途方に暮れた鳴海に医師から、真治の病気の原因がウィルスではないかと連絡が入る。
鳴海と真治は病院を訪れるが、そこには自我を失った人々があふれ、さらに自衛隊が病院内を闊歩していた。

黒澤清監督らしく、独特の世界観を持つ作品だ。
特に桜井、天野、あきらの3人については、先の展開がどうなるのか想像もさせてくれない緊張感がある。
一方、鳴海と真治は二人の距離感がほどよい。
この二組のエピソードが巧くメリハリとして機能している。
主要の5人の役者の演技力も、このメリハリを強調する要因となっている。

とは言え、全体のストーリーはかなりマニア向けの作品だ。
「概念」を取り込めるのが真治、天野、あきらの3人だけのはずなのに、病院に自我を失った人があふれているなど、整合性が取れない部分もかなりある。
何かの映画賞を取る可能性は高いと思うが、一般的にはちょっと評価されずらい作品だと思った。


104.散歩する侵略者


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日本がW杯ロシア大会本線出場を決めたが、その後のサウジアラビア戦で負け、本田の調子が悪かった事もあり代表落選か、なんて見出しがスポーツ紙をにぎわしている。
本田に関しては精神的支柱で代表に必要、なんて言う輩もいるが、現状のコンディションであれば代表なんてとんでもないし、コンディションが戻ればまだまだ若手にも負けないパフォーマンスを見せるだろう。
その事は本田自身が一番よくわかっているに違いない。
ただ、高い位置でボールを奪って素早くサイドから攻めるハリルホジッチの戦略に対し、ボールを落ち着かせて味方の上がりを待ってパスを出す本田のスタイルはマッチしていないので、そのあたりはちょっと気になる。

それはそれとして、日本も韓国も無事本選出場を果たしたが、海外ではとんでもない事になっている。

まず注目はヨーロッパ予選だ。
ヨーロッパ予選は各グループ1位が本選出場で、2位は他のグループの2位とプレーオフになる。
まずはグループ内2位通過が必須なのだが、グループAが大変な事になっている。
元々グループAは、フランス、オランダ、スウェーデンが入った死のグループであるが、現段階で勝ち点は以下の通り。
フランス:17
スウェーデン:16
オランダ:13

各国とも残り2節で、次節フランスは曲者ブルガリアとアウェイで戦うのだが、ブルガリアはホームで強く、スウェーデン、オランダを下している。
しかし万一フランスがここで負けても、最終節はホームで格下のベラルーシが相手となるので、勝ち点20は間違いないだろう。。
そしてスウェーデン、オランダとも10/7の次節は格下相手だが、最終節の10/10はオランダで直接対決だ。
次節順当に両国とも勝つとすると、最終節でオランダは勝利しても勝ち点で追いつくまでしかいかず、得失点差の勝負になる。
現段階でスウェーデンの得失点差が+11に対し、オランダの得失点差は+5なので、非常に厳しい状況である。
2010年南ア大会で準優勝、2014年ブラジル大会で3位だったオランダも、2016年のEUROは本選出場を果たしていない。
オランダがこのまま凋落してしまう可能性が高い。

またグループGには、スペインとイタリアが入っている。
現在スペインが勝ち点22、イタリアが19、どちらも残り2節は順当に勝ちそうなので、このままスペインが本選出場を決めそうだ。
となるとイタリアは2位通過でプレーオフになるのだが、さきほどのグループAの2位のチームや、グループBで現在2位のポルトガルなどと対戦する事になった場合は、本選出場を逃す可能性もある。
C.ロナウドに決められてイタリアが本選出場を逃したりしたら、世界を駆け巡る大ニュースである。

そしてさらに注目なのが南米予選だ。
南米予選は10カ国中上位4位までが本選出場、5位はニュージーランドとのプレーオフとなる。
おそらくニュージーランドには勝てると思うので、実質5位までに入れば本選出場の可能性が高いと思うが、残り2節を残しての順位は以下の通り。

        勝ち点 得点  失点  得失点差
ブラジル    37   38   11   27
ウルグアイ   27   28   18   10
コロンビア   26   19   16   3
ペルー     24   26   25   1
アルゼンチン  24   16   15   1
チリ      23   24   23   1
パラグアイ   21   17   23   -6
エクアドル   20   24   24   0
ボリビア    13   14   34   -20
ベネズエラ   8    18   35   -17

ブラジルは本選出場が決定だが、2位から8位までが勝ち点7の間にひしめいているうえに、得失点差もかなりきわどい。
そして現在アルゼンチンは、プレーオフの5位だ。
アルゼンチンの次節は現在4位のペルー、最終節はアウェイでエクアドルである。
エクアドルは高地でどの国も苦戦しているので、アルゼンチンも万が一で本選出場を逃すという可能性もある。
2016年ブラジル大会準優勝のアルゼンチンが本選出場を逃したら、これも世界を駆け巡る大ニュースだ。

ヨーロッパや南米の死闘を見ると、アジア予選突破で喜んでいるくらいじゃ世界と戦えないよな、とも思ってしまう。
W杯に出場するのって、本当に大変だ。


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ちょっと笑えそうだからまあ観てみるか、と言う程度の軽い気持ちで観に行ったのだが、これがかなりの「当たり」だった。

工業大学に入学した鳥山ゆきな(土屋太鳳)は、学内のメガネ&チェックのシャツ男子の多さに辟易とする。
そんな中、爽やかな先輩高橋圭(高杉真宙)から人力飛行機サークルに勧誘される。
女友達の島村和美(池田エライザ)も同じサークルに入ろうと考えていたため、そのまま入部してしまうゆきな。
高校時代に片道20kmの自転車通学をしていたゆきなは、パイロットのバイクテストでダントツの成績をあげてしまう。
憧れの圭先輩もパイロットであり、二人で飛行機を飛ばす事を夢見ていたゆきなだが、サークルにはもう一人のパイロットがいた。
狂犬と呼ばれる坂場大志(間宮祥太朗)だ。

坂場はマンガの「クローズ」を気取って一見乱暴者のようにふるまっているが、2次元が好きで愛読書は「涼宮ハルヒの憂鬱」だったりする。
さらに金づちが原因でビビってしまい、昨年のコンテストで失敗した事がトラウマになっていた。

それでも、サークルでは坂場と圭をパイロットしてコンテストに挑もうとしていた。
しかしテストフライトが失敗し、圭は捻挫をしてしまう。
なんとか大会までに復帰すると言う圭を振り切り、坂場はゆきなをパートナーとしてコンテストに出ると宣言する。

とにかく笑える映画だ。
脚本自体も笑えるように書かれているのだと思うが、映像にした時の間がいい。
ゆきな役の土屋太鳳のお調子者っぷりと毒舌、坂場役の間宮祥太朗の屁タレっぷりが素晴らしく、そこに圭役の高杉真宙と和美役の池田エライザのとぼけた演技がうまくマッチしている。
ところどころに挟まるナダルのペラ夫先輩や、矢本悠馬をはじめとしたメガネ男子軍団の部員もいい。
脚本、演出、役者の演技がすべてきちんと機能しているからこそ、この笑いが引き出せたのだと思う。
エンディングロールにもセンスを感じた。

上映時間も90分とコンパクトで、笑える映画観たい時には最高の作品だ。
必ず映画館で観る必要はないかもしれないが、機会があったらぜひ押さえておきたい。

監督の英勉は「ハンサム★スーツ」も監督しているが、この後公開される「あさひなぐ」の監督も担当しているようなので、期待したい。



103.トリガール!


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これまでの原田眞人作品は個人的にはそれほど面白いとは思えなかったが、この作品は原作が司馬遼太郎と言う事もあってかかなり面白かった。
上映時間は相変わらず2時間半と長いが、テンポがよいため飽きる事もなかった。

老齢の秀吉(滝藤賢一)に世継ぎができたため、時の関白秀次は嫌疑を掛けられ自害させられた。
秀吉はその後の遺恨を残さぬよう、秀次の妻子も打ち首の刑にしろと命ずる。
石田三成(岡田准一)は幼い駒姫の助命を嘆願するものの聞き入れられず、やむなく三条河原の処刑に参列した。
処刑が始まる直前、駒姫と一緒に引き立てられた侍女が短刀を奪って暴れ始める。
侍女は取り押さえられるものの、三成の命で命を助けられた。
侍女は元々伊賀のくのいちで名を初芽(有村架純)と言い、その後は三成に仕える事となった。

処刑の現場で一部始終を見ていた観衆の中に、三成は島左近(平岳大)を見つける。
浪人であった左近は三成に三顧の礼で迎え入れられ、その後も三成の右腕として活躍した。

やがて秀吉が没し、家康(役所広司)が七将などを利用して勢力拡大しようと画策する。
さらに前田利家(西岡徳馬)が没すると、その行為はあからさまになってきた。
その後も三成と家康がさまざまな駆け引きを行うが、秀吉の死後2年後に関ヶ原を迎える事になる。

日本人なら誰もが知っている関ヶ原をモチーフにした作品である。
だが大河ドラマなどでも、秀吉の死後から関ヶ原までは、かなり端折られる事が多い。
フィーチャリングされるのは、七将による石田三成襲撃事件、小山評定で届いた山内一豊の妻からの手紙(功名が辻)、細川ガラシャのエピソードくらいだろう。

だがこの作品では、この2年間にスポットを当て各武将の細かい心情を見事に描いている。
もちろんどこまで史実に近いかはわからないが、三成と対立する武断派の七将、間に挟まり苦悩する小早川秀秋、風見鶏を決め込む島津の一族など、これが真実ではないかと思わせるほどの説得力だ。
特に大谷吉継(大場泰正)の描き方が素晴らしかった。
個人的には、島左近とともに大谷吉継の活躍がなければ三成の出世はなかったと思っている。
しかしながら、病であまり表にでなかったせいなのか、大谷吉継にスポットがあてられる事はあまりない。
この作品では、病を押して出兵する大谷吉継の豊臣家と三成への忠誠心が、ひしひしと伝わってくる。
ワンシーンしか出番のない直江兼続に松山ケンイチを配するなど、キャスティングもずばりハマっている感がある。

また、三成と初芽の恋愛のエピソードを入れた点も秀逸だ。
緊迫感ある内容において、この二人のエピソードがうまくメリハリとなっている。

唯一の難点は、戦国時代の歴史の下地がないと、ややわかりにくと言う部分か。
歴史ファンから見れば常識ではあるのだが、最低限、大納言=前田利家、大府=徳川家康、治部=石田三成、刑部=大谷吉継、と言う呼び名くらいは理解していなければならない。

予告編を見た時には、カネと豪華な俳優陣を使ったありきたりの戦国絵巻か、と思ったがさにあらず。
これまでの関ヶ原とは違う視点の作品であり、非常に興味深かった。



102.関ヶ原


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ジャッキー・チェンの作品で、中国で興行収入歴代1位を記録したと言うので期待して観に行った。
だが最高傑作と呼べるレベルではなかった。
そもそも中国でジャッキー作品が公開されるようになったのはここ10年くらいと思われ、その中で興行収入1位になったのだろう。
だからと言って面白くない訳ではなく、映画として十分楽しめる面白さだ。

香港警察のベニー・チャン(ジャッキー・チェン)は、相棒のヤンと香港犯罪組織の親玉「マタドール」を追っていたが、ヤンはマタドールの手に寄って爆死させられてしまう。
ベニーはヤンの娘を引き取って、その後もマタドールを追っていた。
9年の時が経ち、ベニーは新たなる仲間とマタドールを追い詰めるチャンスを得た。
ベニー達はマタドールが香港の名士ヴィクターの裏の姿であると考え、その証拠を押さえようとしたのだ。
しかし計画は見事に失敗、ベニーは1カ月の休職となってしまう。

一方ヤンの娘のサマンサも、独自にヴィクターに近づくべくマカオのカジノに潜入していた。
そこでイカサマ師のコナー・ワッツ(ジョニー・ノックスビル)と知り合うのだが、コナーにまんまと乗せられて彼をホテルのVIPルームに案内してしまう。
コナーはロシアンマフィアに追われていて、ホテル内で逃走劇を繰り広げる。
その際にVIPルームのある最上階に逃げるのだが、そこである女性が射殺される現場に遭遇する。
女性からスマホを受け取ったコナーは、ロシアンマフィアに捕まりロシアに連れて行かれた。

サマンサはコナーのイカサマを見抜けなかった事で、その身が危うくなっていた。
そこでベニーに相談し、なんとかコナーをマカオに連れ戻して欲しいと依頼する。
ベニーはコナーを追ってロシアに飛び、ロシアンマフィアからなんとかコナーを奪還する。
そのまま空港に向かおうとするが、コナーがベニーのパスポートを燃やしてしまった。
ベニーは仕方なく、コナーを連れて陸路で国境越えを行おうとする。

コナーは、ヴィクターに関わる情報がスマホの中に入っているので、これを渡すから自由にしてくれとベニーに言うが、ベニーは取り合わない。
二人はトラブルに巻き込まれながらなんとか中国国境にたどり着くのだが、そこでホテルで殺された女性の殺人容疑で、ベニーとコナーは中国警察に逮捕されてしまう。

基本はベニーとコナーによるバディ・ムービーである。
イカサマ師のコナーはなんとかベニーから逃げようとするのだが、途中から二人は相棒となってマカオに戻る。
この過程の描き方はよくあるパターンであるが、脚本がよく練り込まれているので観ていて飽きない。
モンゴル、中国の少数民族の生活風景を取り入れているのもアクセントになっている。

そしてラストの落とし方もいい。
「途中まではいいけどラストはありきたりの大団円で終わるのか」と思わせておいて、一捻りが入ってくる。
この「捻り」の部分はやや設定が強引な部分もあるのだが、個人的には悪くないと思った。

ジャッキーファンなら映画館で観ても損はない作品だ。



101.スキップ・トレース


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