<   2017年 03月 ( 9 )   > この月の画像一覧

来週はもう4月だと言うのに、真冬のように寒い高松宮記念になった。
主役不在の混戦のうえ、雨が降って稍重という要素も加わってかなり難解なレースとなっている。

単勝一番人気はレッドファルクス。
誰もが予想の決め手に欠けるため、典型的な「押し出されての一番人気」と言えるだろう。
ただし、週中の追い切り後の馬体重が484kg。
前走の香港でのレース時が465kg、昨年スプリンターズSを勝った時が472kgという事を考えると、やや太め残りの可能性が高い。
輸送で絞れるかもしれないが、休み明けという事も考えると割り引いて考え、今回は無印にした。

本命はソルヴェイグにする。
休み明けの前走は先頭に押し出されてしまった結果6着だったが、先週、今週の調教時計が抜群で、ここを目標に完全に仕上がっている。
鞍上は昨秋のスプリンターズS3着時の田辺で、昨日も日経賞をシャケトラで制してノッている。
昨夏の函館SSをレコードで制しているので、多少馬場が濡れても問題はないだろう。

対抗はシュウジだ。
前走はスタート後に掛かってしまい、直線失速して8着。
しかし昨夏はソルヴェイグと遜色ないレースを展開しており、実力はほぼ互角と言っていいだろう。
重馬場のファルコンSで12着に沈んでいる分やや評価を下げたが、この馬があっさり勝ったとしても不思議はない。

三番手はレッツゴードンキ。
桜花賞後は長く低迷したが、昨夏に好位差しの競馬に切り替えてからは好走を繰り返し、前走の京都牝馬特別で久しぶりの勝利を飾った。
9着に敗れたとはいえ、昨秋のスプリンターズSもレースで上がり3F最速を記録している。
ダートも1戦2着の経験があり、多少馬場が渋っても着実に差し脚を伸ばしてくるだろう。

四番手はメラグラーナだ。
昨夏に本格化して、近5走すべて1200m戦で4勝している。
唯一負けた京阪杯が重で14着という部分はやや気になるが、極端に荒れた馬場でなければこなしてくれるだろう。

五番手はフィエロにする。
1400~1600mで、常にいいレースをするもののどうしても勝ちきれない。
今回初めて1200mを走るが、ディープインパクト産駒特有の切れ味を持っているので、今回も勝ちきれないまでも上位争いはしてくると考えられる。

最後はかなり迷った。
前走で好走している馬が数頭いるが、どの馬もワンパンチ足りないような気がする。
重馬場という事でスノードラゴンを考えてみたが、さすがに9歳馬という事で苦しいか。

そこで、かつてPOGで指名していたレッドアリオンに注目した。
ここ1年8戦して7戦が二桁着順だ。
舞台をマイルから1200mにうつしても結果が出ず、普通に考えれば絶対に買えない馬である。
しかし調教を見ると、体調はかなり良さそうだ。
好位から流れ込めば、3着ならあるかもしれない。


◎ソルヴェイグ
○シュウジ
▲レッツゴードンキ
△メラグラーナ
×フィエロ
×レッドアリオン


馬券は◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


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テレビ朝日の新海誠特集第二弾「秒速5センチメートル」を録画して見た。
まずは第一弾の「言の葉の庭」同様、本編中に一切CMを挟まず完全ノーカットで放送したことを高く評価したい。

最初に見たときには、新海誠という人を知らなかったこともありなんとなく見始めたのだが、今回はストーリーのすべてを知っていたので最初から集中して見ることができた。
それで気付いたことは、作品中のセリフのほとんどが登場人物のモノローグであることだ。
対話型のセリフは非常に少ない。
そしてそのモノローグが非常に詩的である。
丁寧に紡がれたセリフばかりで、村上春樹の小説にも似ている気がした。

カット割りやアングルなども非常に緻密で、新海誠の高いセンスを感じる。
最終章の「秒速5センチメートル」で、貴樹と明里の現在を簡単に語った後、タイトルバックから一気に山崎まさよしの「One more time, One more chance」を流す演出手法も素晴らしい。

テン良し、中良し、終い良し、どこをとっても文句の付けようのない作品である。


34.秒速5センチメートル(再)


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ディズニー作品ではあるが、個人的にはジブリ作品っぽい印象を受けた。
例えるなら、ヘラヘラしたナウシカがヘラヘラしたアシタカと一緒に、奪った心の石をシシ神のところに返しに行く物語である。
一応断っておくが、決してけなしている訳ではない。
あくまでもわかりやすい表現を使っただけで、作品としてきちんとまとめられた映画である。

モアナは島の族長の娘で、やがて彼女が族長となる予定だ。
島は平和で人々は楽しく暮らしていたが、ある日突然魚が獲れなくなり、ヤシの実はみんな病気になってしまった。
これは、大昔の伝説の崇りの影響であった。

大昔、全能の女神テフィフィは数々の島を作成した。
そこに神々から与えられた魔法の釣り針を持ったマウイが現れ、休んでいたテフィフィの心の石を奪ってしまった。
石を持つ者は大きな力を得るため、マウイはいろいろな邪悪な者たちから狙われる事となる。
石を手に入れた直後、さっそく火山の悪魔テカに襲われ、マウイは釣り針と石の両方を海中で無くしてしまった。
テフィフィが心を奪われたため闇が少しずつ広がり、魚は取れなくなり植物も枯れ、海は危険な場所となっていたのだった。

その話を祖母のタラから聞いたモアナは、一人でマウイを捜し、テフィフィに心の石を返しに行く旅に出る。

その後はマウイと出会い、マウイの神々の釣り針を捜し、テフィフィに石を返しに行く冒険譚となる。
マウイは最初は自分勝手だが、二人で航海するうちに助け合い、やがてわかりあうようになって行く。
ディズニー映画の王道パターンだ。

正直ストーリー構成はありきたりではあるが、アナ雪のヒットを受けてか、ストーリーのところどころに歌が多く挿入され、ミュージカル仕立てになっている。
それがなかなか心地いい。
またCGもなかなか出来が良いため、「観るディズニーリゾート」という趣さえある。

ただしちょっとうがった見方をすると、ディズニーリゾートでアトラクションを作りやすそうな映画で、かつ途中に出てくる海賊のカカモラなど、グッズ販売が見込めそうなキャラやアイテムが数多く登場する。
そのあたりのあざとさが、スクリーンにうっすらと見え隠れした。

アナ雪のような爆発的ヒットにはならないと思うが、春休みからGWに掛けて家族で楽しむには十分な作品である。



33.モアナと伝説の海


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予告編を観たイメージでは、基本は「フラガール」で、スポ根要素の強いコメディ映画かと思っていた。
しかしストーリー展開など、私が想像していたよりもはるかに完成度の高い作品であった。

友永ひかり(広瀬すず)は福井中央高校に入学し、チアダンス部に入部した。
チアダンス部は元々バトン同好会で、どちらかと言えばちょっとワルい女子生徒の溜まり場となっていたが、顧問に就任した早乙女(天海祐希)が、生徒に高い目標を持ってもらいたいと考えチアダンス部に変更したのだ。
ひかりと同時に入部した玉置彩乃(中条あやみ)は、中学まで横浜で暮らしていて、中学時代にチアダンスの全国大会で上位入賞した経験があった。
さらに一人でヒップホップを練習していた紀藤唯(山崎紘菜)、クラシックバレエ出身の村上麗華(柳ゆり菜)がいた事もあり、早乙女は本気で全米大会優勝を目指すようになる。
しかし当然の事ながらそれまでの上級生はその場で退部、部員は1年生だけになってしまった。

早乙女にしごかれてなんとか全員で踊れるようになったチアダンス部だが、最初の大会で惨敗する。
あまりにも酷い出来だったためひかりたち自身がショックを受け、試合後にケンカとなり部員はバラバラになってしまった。
ひかりと彩乃はそこから一人ひとりの部員に声を掛け、再度チアダンス部をまとめようとする。

ここまでは、よくある「努力・友情・勝利」の「ジャンプ三原則青春映画」かと思った。
だがこの映画はここからが違う。
この一つ目の壁は「ジャンプ三原則」で乗り越えるのだが、二つ目以降の壁は「友情」を否定するのだ。
部長の彩乃は、勝つためにみんなの敵となる事を誓う。
その考え方に最後まで馴染めないのがひかりなのだが、彩乃に叱られた後輩を慰めようとするひかりを早乙女が、「あんたがそうやって優しくすると元の仲良しクラブに戻っちゃうのよ、邪魔だから出てって」と練習場から追い出してしまう。
観ている方としてはひかり目線になっていて、「いくらなんでもそこまで言う事はないんじゃないか」と思ってしまう。
しかし厳しい練習で部員の連帯感は非常に強くなっており、逆にお互いにぶつかりあうからこそ磨かれていくのだという事が、途中からわかってくる。
この映画は実話をもとに作られているが、リアルに世界一を目指すと言う事は「ジャンプ三原則」以上の世界なのだという事を、思い知らされた。

それでも、最後のカリフォルニアでの大会のシーンでは、いくらなんでもそれはないだろうと、また思ってしまう。
だがその後に、チアダンス部のこれまでの軌跡が早乙女目線で描かれる。
このシーンが非常に効いている。

脚本も饒舌ではなく、それでいて行間できちんと状況が説明されているためテンポがいい。
前半部は脚本で笑わせる部分が多いが、中盤以降は緊張感のあふれるセリフでまとめられており、このメリハリも巧い。
チアダンス部のダンスが披露されるのは最後の決勝シーンだけ、という引っ張り方も絶妙だ。
広瀬すず、天海祐希、中条あやみ、山崎紘菜の主要キャストに加え、富田望生、福原遥、柳ゆり菜あたりのキャスティングもピタリとハマっている。

監督の河合勇人はTV版、映画版両方の「鈴木先生」や、現在放送中のNHKドラマ「スリル!」も監督しているが、非常にセンスがある。
脚本の林民夫もヒット作が多い。

たしかTBSが制作委員会に名を連ねているので、キャストの変更は仕方ないにしても、この監督と脚本のコンビで連続ドラマを作っても面白いのではないかと思う。


32.チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~


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「このミステリーがすごい!」の海外部門で2年連続1位を取ったサラ・ウォーターズ、その2年目の作品「荊の城」が原作の韓国映画だ。
監督はパク・チャヌク。
「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」は録画してあるが未見で、今まで観た作品は「JSA」だけだが、聞きしに勝る鬼才ぶりで正直どう評価していいかわからない。

物語は3部構成だ。

舞台は1939年、日本が支配をしている朝鮮半島。
伝説のスリの娘のスッキ(キム・テリ)は、孤児を子どものいない裕福な日本人夫婦に売る仕事をしていた。
そこに詐欺師の藤原伯爵が現れる。
藤原は元々済州島の貧民街で生まれた朝鮮人だが、日本語を習得して日本人の名を名乗っていた。
そして藤原は、やはりかつて朝鮮人だった男が日本人に帰化した後、裕福な日本人女性と結婚して上月と名乗っている、その上月の姪が莫大な資産を相続しているので、その姪との結婚を画策していると告げた。
上月はスッキに、姪付きのメイドとして屋敷に侵入する話を持ちかけた。
藤原は結婚後に日本に渡り、そこで姪を精神病院に押し込めて財産を手に入れ、スッキには相当の報酬を渡すと言う。
スッキはその話を飲んで、メイドになる事にした。

上月の屋敷は広大だった。
建物は英国式と日本式の建築を組み合わせて作られており、本館のほかにメイドたちの建物、さらに別棟として上月の書斎があった。
上月が稀覯本の収集が趣味のため、本が傷まないように建物は日光がほとんど差し込まない設計になっており、とても薄暗かった。
そんな屋敷に5才の頃に日本からから連れて来られた姪の秀子(キム・ミニ)は、情緒不安定である。
幽閉に近い生活をしている秀子は、ガラス細工のように繊細でピュアだった。

それからスッキは日本名の珠子と名づけられ、秀子の世話を始める。
だが、秀子のあまりの美しさ、そして不憫な環境を見ているうちに、スッキはだんだん秀子に感情移入してしまう。
藤原からは、秀子が結婚したくなるようにいろいろと仕向けろと言われ、行きがかり上性的な教育も行うのだが、スッキは秀子に惹かれて逆に藤原に対して嫉妬を覚えるようになってしまった。

ある日、上月が数日間屋敷を不在にする事となった。
藤原とスッキはこの隙に乗じて秀子を屋敷から連れ出し、日本に渡って無理矢理結婚式を挙げる。
宿の隣室で二人が初夜を迎える声を、スッキは複雑な心境で聞いていた。
スッキは秀子への思いを断ち切るべく、藤原に早く資産を現金に換えて、秀子を病院に収容するよう急かす。
藤原がようやく現金を手にし、3人は精神病院へと向かった。

ここで1部が終了する。

2部は、1部終了までを秀子の視線で描いている。
上月が収集していた稀覯本は春画や春本、いわゆるエロ本である。
このエロ本を上月は妻にいやらしく朗読させ、それを聞きに来た紳士たちに競り落とさせていたのだが、エロ本は藤原が制作した贋作であり、上月はその競売で巨額の収入を得ていた。
さらに上月は幼い秀子にもいやらしく朗読させる訓練をし、上月の妻が自殺した後はその仕事をすべて秀子が担当していたのだ。
そして秀子はそんな生活に疲弊していた。

これ以上はネタバレになるので書けないが、この間、登場人物たちが壮絶な騙し合いを繰り広げる。
ミステリーと言うよりも、個人的にはコン・ゲームに近い作品だと思った。
そしてその騙し合いがかなり良い出来だ。
スッキは会話は多少できるが日本語の読み書きはできない、スリの娘と言う事で偽硬貨、偽札や宝石の鑑定は5歳の頃からできる、などの設定を巧みに伏線として利用している。
設定とラストも原作と少し変更しているようで、それが巧く機能している。
脚本、演出、ストーリー展開は1級品だ。

ただ、それ以上にあまりにもクセのある世界観で、素直に評価する事ができない。

まず、性描写がかなり過激だ。
セリフの中に「お●んこ」だの「ち●ぽ」と言う単語が普通に出てくる、しかも日本語で。
ただし原作者のサラ・ウォーターズ自身がレズビアンと言う事もあるのか、原作もかなり激しい性描写があるらしい。
だからこの部分に関しては、原作に忠実、という事なのかもしれない。

次に、日本の支配下という舞台設定のため、出演者が怪しい日本語で話すシーンが多い。
秀子自身は日本出身という事で、5歳の頃の子役は流暢に日本語を話しているが、大人になると日本語がかなりおかしくなる。
そしてその他の出演者の日本語のイントネーションは、聞いていてかなり疲れる。
その上「お●んこ」だの「ち●ぽ」という単語だ。

さらに、上月の書斎が日本をイメージしていて、かつ朗読をする秀子達が和服に高島田である。
西洋人がイメージした間違った日本像のようで、非常に違和感を感じた。
この書斎の雰囲気で上月の異常趣味を表現しているのだと思うが、屋敷の設定がゴシックホラーのようでとてもいい雰囲気だったのに、この日本風の書斎で台無しになってしまった。
書斎自体ももっと西洋風にした方がよかったんじゃないか、とも思った。

秀子役のキム・ミニという女優は、若干松嶋菜々子にも似ており非常に美しい。
スッキ役のキム・テリという女優も、AKBにいてもおかしくないくらいの可愛さだ。
この二人の激しい濡れ場は見ごたえたっぷりで、下品な言い方をすればこのシーンだけでも見る価値がある。

とは言え、個人的には上月の異常趣味の表現がちょっと耐えがたく、やはり素直に評価する事は難しい作品である。


31.お嬢さん


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この春注目のアニメ映画「夜は短し歩けよ乙女」。
作品も作者の森見登美彦という人の事も私は全く知らなかったが、マニアには非常に有名な作品で本屋大賞で2位にもなっているそうだ。

その上注目なのは、映画の制作陣。
監督の湯浅政明は、ノイタミナ版「ピンポン THE ANIMATION」を制作しており、脚本の上田誠はヨーロッパ企画を主宰し、映画版の「サマータイムマシン・ブルース」「曲がれ!スプーン」の脚本も担当している。
このメンバーで面白くない訳がない、いわゆる「高まるぅ~!」状態である。

ちなみに主役の先輩の声を担当するのは、今をときめく星野源だ。
「ナカメ作戦」が今年の流行語大賞にノミネートされてもおかしくないだろう。


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地上波の深夜に「言の葉の庭」が放送されたので録画して見た。
新海誠監督の「君の名は。」の前作である。
「君の名は。」では彗星の描写が極めて美しかったが、本作では雨と池の水面に写る新緑が美しく表現されていた。

母、兄とクラス高校1年生のタカオは靴職人を目指していた。
バイトをして靴職人の専門学校に通うための資金を稼ぎながら、靴のデザインをスケッチする日々を送っていた。
そんなタカオは、雨の朝は午前中の授業をサボって新宿御苑に行く事にしていた。
そこの東屋で靴のデザインを考えるのである。
ある日、東屋に若い女性がいた。
その女性は朝から缶ビールを飲み、チョコレートをつまみにしていた。

女性の名はユキノ。
仕事のストレスのために味覚障害になり、やはりストレスのために会社をサボっていたのだ。
缶ビールでチョコレートをつまみしていたのは、味覚を感じられるのがビールとチョコレートだけだったからだ。

不思議な出会いをした二人は、季節が梅雨だった事もありよく顔をあわせるようになった。
そして少しずつ距離を縮め、お互いの事を知る事になる。
しかし梅雨が明けて雨の季節が終わると、二人は会う事がなくなってしまった。

上映時間は46分と非常に短く、そもそもは劇場公開の予定はなかったようだ。
今回の放送に関してはサントリーがワンスポンサーだったが、金麦や伊右衛門などがそのまま作中に使用されているからなのだろうか。
深夜枠と言う事もあり、CMは作品の間に嵌めこまれる事はなく文字通りのノーカットでの放送であった。

ただ、ノーカットという事もあってか、非常に淡泊な印象を受けた。
タカオとユキノの繊細な心情を表現しながらも、全体としてはメリハリが弱く、ラストもサラッとした感じで終わってしまった。

非常に繊細で美しい作品であるとは思うが、「君の名は。」を観た後で見ると、やや物足りなさを感じてしまった。


30.言の葉の庭


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惜しくも米アカデミー賞作品賞を逃したが、やはり聞きしに勝る素晴らしい作品であった。
これ以上にスタイリッシュでカッコいいラブストーリーを、ここ数年で見た記憶がない。
そしておそらく私が生きている間には、これ以上のミュージカル作品は出て来ないと思う。

舞台はロサンゼルス、ミア(エマ・ストーン)は田舎から出てきてスターを夢見ていた。
同じ意思を持つ友人たちとルームシェアし、ハリウッド内のコーヒーショップで働きながらオーディションを受けている。
セブ(ライアン・ゴズリング)はジャズ・ピアニストで、ジャズが楽しめる大人の店を開くのが夢だ。
しかしジャズへのこだわりが強すぎて挫折し、いまだ店を持つ事ができない。

この二人が偶然出会い、お互いを励ましながら恋に落ち、成功を目指す、というストーリーである。

と書いてしまったら、この映画の魅力を半分も伝えられない。

映画のストーリーは冬から始まり、春、夏、秋を経て2度目の冬となる。
始まりの冬では、冒頭の素晴らしいハイウェイでのシーンを始め、ミア達がパーティに向かうシーン、そしてパーティのシーンなど、これでもかとミュージカルシーンをぶつけてくる。
この「起」の部分で、観ている者のワクワク感は一気にマックスまで高まる。
最初から手加減なしのトップギアで展開する。

そしてミアとセブが出会って距離を縮めて行く春から秋までが「承」である。
お互いに支え合ってトラブルを乗り越え順調に行ったり、時には喧嘩もしたりする。
この部分は普通のラブストーリーのようでもある。
そして観客は、「冒頭のミュージカルシーンはすごかったけど、その後のストーリー展開は割とありがちなラブストーリー+サクセスストーリー」なのかな、と思ってしまう。

だがこの映画の本領が発揮されるのはここからだ。
2度目の冬で「転」を迎え、そしてラスト3分で「結」となる。
このラスト3分が、とにかくスタイリッシュでカッコいい。
ミアとセブがアイコンタクトをするラストシーンは、映画史上に残る名シーンと言っていいだろう。

当然ラストだけではなく、全体の演出も素晴らしい。
監督はインタビューで、冒頭のハイウェイのミュージカルシーンは、リアリティを追求するためにワンカメラで撮影したと言っていた。
そのため撮影中は監督自身、この映画を完成するのは不可能ではないかと、何度も思ったそうだ。
それを聞いていたので注意して見ていたが、カメラが上空に上がっているのにクレーンが見えないので、たぶん本当にすべてワンカメではないのだろう。
だが、そんな事はどうでもよく、どんなに撮影技術が進歩しても、もう同じシーンを撮影するのは不可能じゃないかと思えるほど素晴らしいシーンに仕上がっている。

それ以外にも、街角にはストーリーに関係ない通行人や車がほとんど存在せず、あたかも生でミュージカルを観ているかのような非日常的な演出がなされている。
夜間のシーンは、まるでエドワード・ホッパーの名画「ナイトホークス」のような静寂さだ。
作品中に何度か用いられているマジックアワーのシーンも、監督の映画への深い愛情が感じられる。
やや強めのコントラストでメリハリを付けた色調は、50年代の総天然色の映画ポスターのような雰囲気だ。
さらにネタバレになってしまうので詳しくは書けないが、「転」の部分のシーンもあえて生ミュージカルのような演出が強調されて用いられている。

正直、この監督の前作の「セッション」はあまり好きではなかった。
ラスト近く、バーで和解したかのように見えた二人だが、ラストシーンでは再度裏切りあう。
しかも嫌悪感を抱くほどの、かなり醜い裏切りあいだ。
その直前のバーの和解シーンがとてもいいシーンだった事もあり、サスペンス作品ならいざ知らず、音楽作品であのラストはないだろうと思っていた。

だがこの作品では、1ミリも文句の付けようがなかった。
構成、テンポ、脚本、演出、どれを取っても超一流で、この作品がミュージカルのハードルを限界まで上げてしまったため、この先誰もミュージカル作品にチャレンジしなくなってしまうのではないかとも思う。
この監督自身も、次回作にはかなり苦しむのじゃないだろうか。

間違いなく、人生で絶対に一度は観ておきたい作品である。


29.ラ・ラ・ランド



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ゲイのカップルが子どもを引き取るというシチュエーションなので、「チョコレートドーナツ」のように、自分たちの立場が悪くなる事を覚悟の上で、子どもを護ろうとする作品を想像していたが、そうではなく性同一障害に向き合う大人の内面に焦点を当てた作品であった。
キャスティングを含めて、脚本、演出とも、監督の荻上直子の力量を存分に見せつけられた作品である。

トモ(柿原りんか)は母親(ミムラ)と二人暮らしの小学生だが、ある日母親が書き置きを残していなくなってしまう。
こういう事が初めてではなかったため、トモは今回も母の弟、叔父であるマキオ(桐谷健太)の所に行く。
トモが数年ぶりにマキオの所に行くと、そこには同居人が一緒に暮らしていた。
その同居人が、性同一障害で男性から女性に性転換したリンコ(生田斗真)であった。
最初は戸惑うトモだが、やがて自分に心から愛情を向けてくれるリンコを慕うようになる。

トモにはクラスメートの男の友人がいた。
この友人のカイは裕福な家の子どもで、バイオリンを習っており音楽大付属中学の受験を目指していた。
そして実はこのカイも、性同一障害の傾向があり男の先輩に恋心を抱いていたのだった。
だがカイの母(小池栄子)は厳格な性格で、カイの気持ちを理解するどころか、トモがリンコと暮らしている事をよく思わず、リンコとは接しない方がいいと言う。
リンコを悪く言われたトモは、カイの母親に洗剤をぶちまけ大騒ぎになる。

すべての登場人物が、かなり現実に近い目線で行動をしている。
唯一、現実ではあまり見ない存在なのはリンコであるが、そのリンコも現在の暮らしになった過程が丁寧に解説されているため、ほとんど違和感を感じない。
特に、リンコが中学生の時に、リンコの母親(田中美佐子)の深い愛情によって救われるシーンが非常によく描けているため、現在のリンコの性格がどのように形成されたかという点に、説得力が生まれている。
最近はかなりダイバーシティという言葉も浸透しているが、それでも実際に性同一障害で女性になった人間が自分の目の前にいたら、やはりかなり違和感を感じてしまうだろう。
この映画はその違和感と、それを乗り越える過程の表現が巧く、ストーリー全体がとてもスムーズに進行する。

トモが若干達観し過ぎかなと言う気もするが、イマドキの小学生はこんな感じなのではないかな、とも思える。
トモがカイのお見舞いをした時に「いやー、それは死にたくなるわ」と言うが、いかにもイマドの小学生っぽい会話だなと思った。

物語の中心はリンコだが、トモがコンビニのおにぎりを嫌いだったり、トモの母がニット製品を嫌いだったりなど、人間の細かい心の機微の押さえ方も巧い。
児童相談所職員役の江口のりこが視察に来た時の表情、マキオがトモを引き取りたいと言った時のトモの母親の取りみだしっぷりなども、とてもリアルなシーンになっていた。

荻上作品は「かもめ食堂」「めがね」「トイレット」の3作品しか観ていないが、私が観た中ではこの作品が、現在までの荻上直子の最高傑作と言っていいだろう。

出来得るならどこかの映画賞で、この作品の生田斗真を主演女優賞で表彰してもらいたいと思う。
今後はそう言う事が普通にあっても、いいんじゃないかと思う。


28.彼らが本気で編むときは、



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