天皇賞秋

フルゲートに満たない15頭立ての天皇賞秋。
とは言え、海外を含むG1馬5頭が出走し、どこから入るか難しいレースだ。

まず人気のエイシンヒカリだが、ここでは無印。
先週エアスピネルで菊花賞3着、昨日のアルテミスSも絶妙のレース運びで勝利し、武豊は今本当に絶好調だ。
しかし絶好調だからこそ、このエイシンヒカリに関しては乗り方が難しくなる。
ロゴタイプに鞍上の田辺が、逃げ馬は外から被されるのは嫌で、それは豊さんも同じはず、とコメントしていた。
クラレントも前に行く馬なので、スタート直後にエイシン、ロゴ、クラレントの駆け引きがあると、直線でエイシンが失速する可能性が高い。
あっさりと高速で逃げ切る可能性もあるが、天皇賞秋は逃げて勝つ事が非常に難しいレースなので無印とする。

本命はモーリスとルージュバックで迷ったがモーリスとする。
昨年の春は条件戦から4連勝で安田記念を獲り、秋は休み明けで完調ではないのにマイルCSをゲット。
その後は香港のG1を二つ勝ってG1を4連勝まで積み上げた。
ここ2走は連続で2着だが、どちらも展開に恵まれなかった。
特に前走は久しぶりに2000m以上のレースと言うことで折り合いに気を付けたのだが、逆にそれが裏目に出て掛かってしまいチグハグなレースになってしまった。
それでも上がり最速の足を使って2着、3着に退けたレインボーラインが先週の菊花賞で2着に来ていることを考えてもレースの内容は濃かったと言える。
鞍上が名手ムーアという部分も強調材料である。

ルージュバックは週の初めまで本命で考えていた。
G1でどうしても勝ちきれないが、距離、コースは今回が一番あっている。
前走の毎日王冠も牡馬相手に完勝。
ただ、その毎日王冠から中2週、かつ追い切り後の馬体重が8着に沈んだ桜花賞時と同じ444kgだった。
牝馬だけに、ギリギリの仕上げと言う部分がやや気になるため2番手評価にした。

三番手はラブリーデイだ。
昨年の勝ち馬だが、その後の3戦が4着で休み明けの前走は3着だった。
すでにピークを過ぎたようにも言われているが、すべて休み明け、海外レース、帰国初戦など万全の体制で挑んだレースではない。
大外枠が不利な府中の2000mだが、それはフルゲートの時の話。
1983年以降、15頭立て以下で施行された11レースのうち、7頭は10番より外枠で勝っている。
追い切り後にルメールが「この馬は強い、大丈夫」とコメントしており、今回も勝ち負けまであると考える。

四番手はアンビシャスとステファノスで迷った。
どちらもディープインパクト産駒で、好位抜け出しができる器用な馬だ。
両頭とも1600~2000mのレースで、いずれG1を獲るのではないかと思う。
どちらを上に見るかはかなり迷ったが、今回はノリが騎乗のアンビシャスを上に取る。
4月の産経大阪杯では斤量差があったものの5頭のG1馬を撃破。
逃げるキタサンブラックを捕まえての勝利はやはり価値がある。
宝塚記念はキタサンを追い掛けすぎて失速したが、同様に追いかけたワンアンドオンリー、トーホウジャッカルもほぼ同じ着順なので、展開が向かなかったと言う事だろう。
前走の毎日王冠は斤量差がありながらルージュバックのクビ差2着、展開次第では今回勝利しても不思議ではない。
そして5番手はステファノスだ。
重賞勝利が富士Sだけと言う部分を見ても、この馬のベストは1600mではないかと思う。
2000mでも好勝負は必至だが、勝ち上がるまではどうか。

ラストは人気の盲点になっているが、サトノノブレスにする。
今年に入って2000mの重賞を2勝、しかも鳴尾記念レコードタイムだった。
前走のオールカマーもゴールドアクターの2着で臨戦過程は申し分ない。
日本のレースに馴染んでいるシュタルケだけに、ここでも上位に食い込んでくる可能性がたかい。


◎モーリス
○ルージュバック
▲ラブリーデイ
△アンビシャス
×ステファノス
×サトノノブレス


馬券はいつも通り、◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。

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by ksato1 | 2016-10-30 13:15 | 競馬 | Comments(0)

「永い言い訳」

西川美和の力量をこれでもかと見せつけられた作品だ。
予告編を観た段階では、浮気中に妻が事故死してしまい、その罪悪感で葛藤する男の物語かと思ったが、そんな薄っぺらい作品ではなかった。
細かい状況描写にまで気を配られた、非常に完成度の高い作品である。

衣笠幸夫(本木雅弘)は「津村啓」というペンネームで活躍する作家であるが、一度賞を受賞した後はスランプに陥り作品が書けないでいた。
妻の夏子(深津絵里)は売れない頃から美容師として彼を支え、現在は店も構えて成功しているのだが、幸夫はそんな夫婦の状況に劣等感を感じ、愛人(黒木華)と浮気をしていた。
夏子が親友の大宮ゆき(堀内敬子)とバスツアーでスキーに出かけた夜も、夏子のベッドで愛人と一緒の夜を過ごしていた。
そんな幸夫のところに、地方警察から連絡が入る。
夏子と大宮ゆきの乗ったバスが事故にあい、二人が死亡したのだ。
幸夫は夏子の亡骸を引き取りに行くが、突然の事もありまったく哀しみを感じなかった。

幸夫は遺族向けへの説明会で、大宮ゆきの家族と知り合う。
夫の陽一(竹原ピストル)と二人の子ども、真平(藤田健心)、灯(白鳥玉季)だった。
4人で食事をした夜に灯がアレルギーで病院に運ばれ、真平を家に送る事になった幸夫は、残された3人の暮らしを知る。
陽一はトラックの長距離運転手をしており、幼い妹の面倒を小学校5年生の真平が見ているのだ。
真平は学習塾でも素晴らしい成績を収めていたが、妹の面倒を見るために塾を辞めると言う。
3人の状況を見た幸夫は、真平が塾に通っている間、自分が灯の面倒を見ると申し出る。

当初幸夫を警戒していた灯だが、すぐに距離が縮まり、4人はまるで本当の家族のように過ごすようになった。
幸夫は陽一や子どもたちの真っ直ぐな性格に感化され、むしろ充実感を感じるようにまでなっていた。
そしてTV局から来ていた、事故当時の事を振り返る番組制作の話も受ける事にした
だがその準備をしていた時、偶然夏子が残した携帯を見てしまう。
そこには自分宛の見送信メールで「もうひとかけらも、愛していない」と記されていた。
幸夫は激しく動揺する。
さらに、夏休みの子ども向け科学教室で知り合った鏑木(山田真歩)が陽一や子どもたちと仲良くしている事に嫉妬し、酔っぱらってみんなに暴言を吐いてしまうのであった。

主題は、残された者の心情である。
妻の死に悲しみを持てない幸夫、いつまでも妻が忘れられない陽一、母の死の哀しみよりも目の前に付きつけられた現実に戸惑い葛藤しながら精一杯毎日を過ごす子供たち。
そして先に逝ってしまった者は、もう何も語らない。
残された者は、逝ってしまった者に対して、何かを言う事も何かをする事もできない。
そんな中で、どう心の空洞を埋めていくか。

大宮家族によって一時的に空洞を埋めていた幸夫は、妻の未送信メールと鏑木の出現によって、再び心の空洞を大きくしてしまう。
そして幸夫がいなくなった事により、受験直前なのに再び妹の面倒で塾に通えなくなった真平は、半ば自暴自棄になって陽一に反抗する。
不器用な陽一はようやく妻を忘れる事ができそうになったのに、幸夫と真平が急変した原因がわからない。
大人の事情がわからない灯も、事件直後のように情緒不安定になり真平を困らせてばかりになってしまう。
大切な人を失った者の微妙な心のバランス、そしていけないとわかっていても感情に支配されて行動してしまう時がある、そう言った人間の生々しさが見事に表現されている。

しかも、セリフではなく状況描写による表現が巧みだ。
たとえば冒頭、一度出かけようとした夏子が部屋に戻ると、幸夫の携帯のストラップが画面中央で揺れている。
夏子がいなくなった直後に幸夫がメールをチェックしている事を表しており、それは夏子が幸夫の浮気を想像するには十分な状況描写だった。
また、幸夫が酔っぱらって陽一や子どもたちに暴言を吐くシーンでは、幸夫ではなく困惑する灯の表情をアップにして、その場の雰囲気や自棄になった幸夫の心情をも表現している。
特に、演技は素人に近い竹原ピストルと子役二人に絶妙の演出をしている点が素晴らしい。

以前「しくじり先生」で、有村昆が紀里谷和明にストーリーを説明するセリフが多すぎるといい、紀里谷和明は既存の手法とは異なる作り方であえてそうしているんだ、と反論していた。
TVを見て「観て面白ければ手法なんてどっちでもいいじゃん」と思ったが、この作品を見て、適格な状況描写はセリフよりも重い説得力があるという事を、再認識した。

現段階では「オレ的2016年ナンバーワン」で、おそらく人生でもベスト10の中に入る映画である。
機会があったら必見の作品だ。


77.永い言い訳


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by ksato1 | 2016-10-26 05:30 | 映画 | Comments(0)

「少女」

湊かなえが原作である。
小説は「告白」のように登場人物視点ごとに章立てされているようだが、映画版は「告白」のような巧妙な流れになっておらず、ちょっとバランスの悪い作品になってしまった。

由紀(本田翼)と敦子(山本美月)は地方都市に住み、桜川高校に通っている。
小さい時からの親友で、かつては一緒に剣道を習っていたが、ある日由紀は左手に大けがを負ってしまい、剣道をやめてしまう。
敦子はそのまま剣道を続け、中学の時に全国大会を制覇、高校でも剣道を続けていたが、ある時団体戦の決勝で負けてしまい、チームも地方大会で敗退してしまう。
かねてから敦子は空気が読めない性格で、チームメイトからねたまれていた事に気付いていなかったのだが、この敗戦で一気にチームメイトから手ひどい悪口を言われるようになる。
それから敦子は周りの悪口に敏感になり、酷い時には過呼吸に襲われるようになった。
脚のケガが治っていなことにして剣道を控え、静かに暮らす事にしていた。

由紀は剣道をやめた後、やや斜に構えて世間を見るようになっていた。
かつては厳格な教員で、認知症になった祖母と同居してた事も影響していた。
手の怪我の原因は、祖母に物差しで殴られてできたものだった。
そんな由紀は、「ヨルの綱渡り」というタイトルの小説を書いた。
彼女の文才は素晴らしく、大学時代に同人誌を発行していた国語教師の小倉(児嶋一哉)も一目を置いていたのだが、なんとあろうことか、彼女の作品を盗んで自分の作品として新人賞に投稿してしまった。
そして、賞を受賞してしまう。
誰も信じられなくなり、ますます世間から距離を置こうとする由紀。

そんな時、クラスに紫織(佐藤玲)が転校してきて、由紀と敦子に近づいてきた。
だが紫織は親友の星羅が自殺をしている事でやはりやや屈折した考えを持っていたため、由紀とは相いれなかった。
夏休み前に由紀は二人から離れ、図書館で知り合った牧瀬(真剣佑)付き合うようになる。

紫織はブランド物のバッグを持っていたのだが、それは痴漢冤罪を誘発し、相手からゆすり取ったカネだった。
とまどう敦子を誘って紫織は中年男性からカネをゆすり取るが、敦子はそれを機に詩織から距離を置くようになる。

敦子は脚のケガを理由に1学期の体育を休んでいたのだが、その分の単位取得のため、夏休みの間認知症患者の養老院でボランティアをする事になった。
そこで高雄孝夫(稲垣吾郎)と言うちょっと変わった名前の男と知り合う。
噂では前科があるとの事で、誰も近づこうとしていなかった。

一方由紀は、難病で入院している子供たちのためのボランティアをしようとするが、あまりの馬鹿馬鹿しさに1日で辞めてしまう。
ところがその病院で、タッチーと昴と言う二人の子どもとであった。
成功率7%の手術を控えた昴は、行き分かれた父親との再開を望んでいた。
由紀はなんとか昴の父を探そうと努力する。

物語の冒頭は、少女たちによる演劇チックに始まる。
ミステリー感が強く、「告白」や「ソロモンの偽証」のように、少女を自殺に追い込んだ真相を探る、というストーリーかと思った。
しかし実際には、由紀と敦子の青春ストーリーであった。
世間の狭い地方都市でいろいろな人間模様がクロスして、最後にそれが収束する、と言う展開である。
だが、物語の前半はミステリアスに展開して緊張感が高まるのだが、夏休みに入ったあたりでだんだんとその緊張感が緩んでしまう。
前半のここそこに伏線が張られているのだが、それがあまり強調されておらず、かつ、意外と淡泊に終息してしまうのだ。
認知症の由紀の祖母が常に叫んでいる「因果応報」というキーワードも、物語全体に大きく関わってくるのだが、脚本上ではあまり強調されていない。
由紀と牧瀬の距離感も、イマイチよくわからない。

原作を読んでいないのだが、ひょっとすると、2時間と言う枠に収めるにはやや無理があったのかもしれない。
連続ドラマにしたら、もう少しいろいろと深堀できて、全体がまとまったんじゃないかと言う気もする。


76.少女


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by ksato1 | 2016-10-25 05:30 | 映画 | Comments(0)

菊花賞

2強の様相を呈している今年の菊花賞。
その2強がどちらも菊花賞で勝ち鞍のないディープインパクト産駒だと言うところがポイントだろう。
しかし調べてみると、ディープ産駒が菊花賞を勝てない理由は血統的なものではなく、たまたまこれまでの産駒に勝ち馬がいなかっただけのようだ。
これまでディープ産駒は6世代が菊花賞に出走しているが、ステイゴールド、シンボリクリスエス、スペシャルウィークなど、バリバリ長距離血統の有力馬がいたため産駒に勝ち鞍がなく、さらに昨年のキタサンブラックはディープの全兄のブラックタイド産駒である。
しかも、菊花賞2着は6世代で2回ある。
今年はディープ産駒以外の有力馬がいない状況なので、あっさりディープ産駒が戴冠しても不思議はない。

では2強のどちらが勝つのか。
一番人気はサトノダイヤモンド。
前走の神戸新聞杯は着差以上の強い勝ち方だった。
ダービーは落鉄しての2着、母系が短距離血統という不安もあるが、キタサンブラックは父がディープ全兄+母の父がサクラバクシンオーという似た血統で菊を制しているので問題はないだろう。
ここでも本命とせざるを得ない。

問題はディーマジェスティだ。
前走のセントライト記念は長い脚を使って完勝。
皐月賞を勝ち、ダービーで負け、3角から長くいい脚を使って一捲くりとくれば、ゴールドシップとイメージが被る。
どちらかと言えばサトノよりこちらの方が強そうにも思えるが、長くいい脚を使える分、逆にマークもキツくなる可能性もある。
器用さに欠けるような気がしてならず、道中の位置取りにもよるが向こう上面から3角にかけて包まれ、脚を余して負ける可能性もある。

であるならば、同じディープ産駒でPOG指名馬のプロディガルサンを上に取りたい。
前走のセントライト記念は、直線向いたところで一気に突き抜けるか、と思われたところでディーマジェスティにわずかに寄られてスパートが遅れた。
それでも上がりでレース最速の脚を使い、1+1/3馬身までディーマジェスティを追い詰めた。
血統的には昨年2着のリアルスティール全弟、人気がない分自分のレースに徹することができるので、直線で一気に付け抜けても不思議はない。
プロディガルサンを対抗、ディーマジェスティは3番手評価とする。

4番手以下はかなり迷うが、ここは血統を重視したいと思う。
そうなれば、ステイゴールド産駒2騎が浮上する。

シュペルミエール7回走って4着以下がない。
夏以降2600m、2400mと条件戦を上がり最速の脚で連勝した。
ただし前走の勝ちタイムが53kgで2.27.7。
レベル的には評価できるタイムではない。

もう一頭はレインボーラインだが、戦績は3.2.3.4とあまり安定していない。
しかし着外の4戦のうち3戦が1800m以下、残る1戦はダービーで勝ったマカヒキとのタイム差は0.7秒だ。
前走の札幌記念では斤量差が3kgあったとは言え、モーリスとクビ差の接戦を演じている。
半姉にはエリザベス女王杯3着のアニメイトバイオもおり、血統的にもこちらの方が魅力がある。

レインボーラインを4番手、シュペルミエールを5番手評価としたい。

ラストはさらに迷う。

条件戦だが前走北海道で2600m戦を勝利しているウムブルフも、距離適性は十分ある。
有力な逃げ馬が見当たらないので、ペースがスローで流れて瞬発力勝負になった時には、皐月賞、ダービーとも4着だったエアスピネルが浮上する。
同じキングカメハメハ産駒のミッキーロケットも、やはり瞬発力勝負なら勝機が出てくる。
瞬発力に加えて血統的な裏付けもあるレッドエルディストも、展開によっては上位に食い込んでくるだろう。

だが、やはり血統的に魅力があるのはカフジプリンスだ。
父ハーツクライに母父シンボリクリスエスで、血統だけで考えればこの馬が一番菊花賞向きと言えるかもしれない。
夏の北海道で2600mを2回経験し、前走の神戸新聞杯では不利があったがそこから立て直して4着に食い込んだ。
鞍上の岩田が内々で我慢して、直線一気に突き抜けてくる、と言う展開も十分考えられる。


◎サトノダイヤモンド
○プロディガルサン
▲ディーマジェスティ
△レインボーライン
×シュペルミエール
×カフジプリンス


馬券はいつも通り、◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


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by ksato1 | 2016-10-23 13:54 | 競馬 | Comments(0)

秋華賞

ローズSを圧勝し、絶対女王になるかと思われたシンハライトが離脱。
一気に混戦模様となり、10回走ったら10回勝ち馬が変わりそうな秋華賞となった。

1番人気はビッシュ。
わずか4戦でオークス3着となり、休み明けの紫苑Sも圧勝。
鞍上もリーディングトップを走る戸崎で、普通に考えれば勝利に一番近そうだ。
しかし西下は今回初めて。
元々が最高馬体重420kgの小柄な馬で、今回追い切り後の馬体重も420kg。
輸送を挟めばさらに減ることは必至で、ゴチャつく可能性のある京都内回りでもまれ弱さの面を見せる可能性もある。

そこで本命はジュエラーにする。
桜花賞までの4戦はすべてレース最速の上がりを見せて連対率100%、その桜花賞ではシンハライトを撃破している。
骨折明けの前走は直線一杯で11着となり一番人気をビッシュに譲ったが、今週の追い切りは自身最高のタイムをマークした。
3歳牝馬だけに、レースに行って精神的な脆さを見せる可能性もあるが、一叩きされ体調面は間違いなく復調している。
普通に走れば、メジャーエンブレムもシンハライトもいないこのレースで負けるわけにはいかない。

対抗はレッドアヴァンセだ。
春の2冠はともに7着、休み明けの前走も8着だった。
しかしここに来て体調が急上昇、元々調教駆けする馬ではあるが、今週の追い切りでも抜群の動きを見せた。
ディープインパクト産駒はこのレースで良積が多く、兄弟も3歳秋以降に重賞勝ちしており、人気になっていない今回が狙い目である。

三番手はビッシュだ。
この馬もディープインパクト産駒であり、京都の外回りなら本命に推していたところだ。
一番人気でマークが厳しくなるので、3~4角での位置取りがカギになるだろう。

四番手はヴィブロスにする。
姉は牝馬三冠すべてでジェンティルドンナの2着で、その後ヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナ。
春は順調さを欠いてクラシック戦線に乗り遅れたが、ひと夏超えて条件戦を勝ち、紫苑Sを2着で駒を進めてきた。
この馬も小柄な馬で、本格化はもうちょっと先のような気もするが、血の力で大駆けする可能性もある。

五番手はフロンテアクイーン。
鞍上の蛯名とのコンビでは、オークス6着以外はすべて5着以内に好走している。
堅実に走る一方勝ち味に遅く、蛯名のお手馬では良くあるタイプだ。
もちろん蛯名が下手と言う訳ではなく、蛯名が実力を目一杯引きだすものの、勝つまでにはワンパンチ足りない、という事である。
と言う事で、今回も連下は十分に考えられるので、馬券を押さえる。

最後はパールコードにする。
春はフローラSの後休養して秋に備えた。
そのフローラSではビッシュに先着している。
休み明けの紫苑Sは5着だったが、一叩きされた今回は前走以上の出来と見る。
今年マカヒキでダービーを制した川田将だけに、内枠から一気に抜け出す可能性もある。


◎ジュエラー
○レッドアヴァンセ
▲ビッシュ
△ヴィブロス
×フロンテアクイーン
×パールコード


馬券はいつも通り、◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、3連単24点で勝負。


※こんな本書いてみました。
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by ksato1 | 2016-10-16 12:42 | 競馬 | Comments(0)

「レッドタートル ある島の物語」

制作スタッフがほぼいなくなってしまったと言うジブリの最新作である。
この作品もジブリ作品と言ってもフランスの制作会社との共同制作で、かつ絵柄を見る限りでは我々が今まで馴れ親しんできたジブリ作品とはかなり様相が異なる。
おそらくは、制作には日本人はほとんど参加していないのではないだろうか。

嵐の中、小舟に乗った男は海に放り出された。
気付くと彼は小さな島にたどり着いていた。
島の中央には真水が湧き、南の島特有の果物もある。
彼はそれを口にして、水辺の竹林から倒れた竹や樹木を運び出し、脱出するための筏を作った。

小さな筏を作った男は、すぐさま海に漕ぎだす。
しかししばらく行ったところで海中からの衝撃を受け、筏はバラバラになってしまう。
島に戻った男は、懲りずに大きな筏を作って漕ぎだす。
しかしその筏も前回と同じようにバラバラになってしまう。
男は諦めず、もっともっと大きな筏で漕ぎだす。
すると今度は、筏の後ろに大きなアカウミガメがいることを発見する。
アカウミガメはこれまでと同じように海中から筏を突き上げ、男はそれを阻止しようとするが、結局はバラバラにされてしまった。

男はまたまた島に戻り、もっと頑丈な筏を作り始める。
すると海中からアカウミガメが砂浜に上がって来た。
男は怒りでアカウミガメをひっくり返してその上に乗り、動けないように固定する。
そのまま一昼夜以上放置されたアカウミガメは、やがて動かなくなってしまった。
男は慌ててカメに水を掛けて介抱するが、時すでに遅かった。

ここまででストーリーの1/3程度である。
冒頭からファンタジー色が強いのだが、ここから一気に男の数奇な人生がファンタジックに展開する。
とは言え、宮崎駿が制作したファンタジー作品を想像すると、完全に肩透かしを食らってしまう。
まず、明るい原色やパステル色が中心だった宮崎作品に比べ、この作品はぼんやりした中間色ばかりである。
描画も詳細まで細かく描きこむ宮崎駿に比べ、この監督はかなり線数が少ない。
「星の王子様」や「タンタンの冒険」に近しいイメージだ。
画面からは非常に淡泊な印象を受ける。

セリフがなく、演出もギリギリまで削ぎ落されているため、物語は淡々と流れて行くように見える。
だがストーリーが進むほど、非常に深い人生観を表現していることがわかる。
出会いがあり災害に見舞われ、そして別れも経験する。
その彼の人生は、幸せであると言えるのか。

たぶん、現段階では日本では高い評価にはなり得ないだろう。
なぜなら、ジブリ作品を期待してこの映画を観に来る人は20、30代の人が多いと思うし、20代、30代の人生経験でこの映画の主題を理解するのはかなり難しいからだ。
映像も淡泊でストーリーもよくわからない、そんな映画が評価される訳はない。
「静かな映画」と思われるだけだろう。
しかし時を経て「ジブリ作品」と言うレッテルが剥がれ、この作品単体として評価され始めると、じわじわと評価が上がると思う。
この映画は見れば見るほど、幸せな人生とは何なのかと考えさせられるからだ。

ややネタバレになってしまうのだが、男は途中から、島を脱出するという意思を捨てる。
それはすなわち、男は島に残ることが幸せだと考えるからだ。
だが観客がすべて、男が島に残ることが、男にとって幸せとは考えないと思う。
今が島を出るタイミングではないか、と思わせるシーンもあるからだ。
男はなぜ、島に残るのか。
セリフがなくともストーリーはほぼわかるが、それでも想像力で補わなければならないシーンもある。
そこも含めて、これまでにない非常に奥が深い作品である。

50歳を超えたあたりで、自分の人生と照らし合わながら観るのが丁度いい作品かもしれない。



75.レッドタートル ある島の物語


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by ksato1 | 2016-10-15 05:15 | 映画 | Comments(0)

「ハドソン川の奇跡」

2009年1月に実際に起きた事故を題材にした映画だ。
事実をほぼ忠実に再現していると思われるが、さすがイーストウッド、メリハリをきちんと付け短いながら物語としてキッチリ仕上がっていた。

機長のサリーことサレンバーガー(トム・ハンクス)は操縦する機が市街地に墜落する悪夢に悩まされていた。

2009年1月15日、USエアウェイズ1549便は離陸直後にバードストライクにあい、左右のエンジンが停止してしまう。
サリーと副機長のスカイルズ(アーロン・エッカート)は、必死に機を立て直そうとする。
しかし高度を保つ事ができず、近隣の空港までたどり着けそうにない。
サリーはとっさの判断でハドソン川に不時着水した。
結果、乗客乗員全員無事となり、サリーとスカイルズは一躍ヒーローとしてもてはやされる。
だがその後、国家運輸安全委員会が事故の調査をし、左側のエンジンは機能を停止しておらず、機体は近隣の空港まで飛行することが可能、ハドソン川に着水したサリーの判断は誤りで、乗客を危険にさらしたのではないかと言いだした。
事故の当時、サリーは間違いなく両方のエンジンが機能を停止していたと判断したが、その判断が正しかったのかと悩まされるようになってしまう。
悪夢に悩まされているのもそのためだ。

そして、調査の結果を検証する公聴会が開かれることになった。

ストーリーは、公聴会前に悩むサリーたち→離陸直前から着水、そして全員救出→公聴会、という流れになっている。
この展開が秀逸だ。

最初にサリーたちの悩み、不安を描き、その後実際の事故はどうだったのかを、乗客のバックグラウンドとともにドラマチックに展開、ラストは公聴会で検証の結果を解説している。
事実に忠実になればなるほど、ドラマチックな部分は希薄となり映画としては淡泊になりそうだが、サリーの心情の変化を絶妙に描くことにより、観ている者はサリーにズブズブに感情移入してしまう。
公聴会でサリーに質問をする調査員の憎たらしい言動も、巧い演出だ(このあたりは事実と異なるのかもしれない)。

主演のトム・ハンクスのキャスティングも絶妙、あまり話題になってはいないがなかなかおススメの作品である。
できれば事故の季節に近く、もう少し寒くなってから公開にした方が、もっと話題になったんじゃないかとも思う。


74.ハドソン川の奇跡


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by ksato1 | 2016-10-14 05:15 | 映画 | Comments(0)

「スーサイド・スクワッド」

マーベルの「アベンジャーズ」に対抗する、DCコミックスの「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズの第3弾だ。
なかなか魅力的なキャラクターが多数登場し、今後の展開にも期待が持てる作品になっていた。

スーパーマンがゾッド将軍との闘いで亡き者となった後、アメリカ政府の高官アマンダ・ウォーラー(ヴィオラ・デイヴィス)は、今後スーパーマンのようなメタヒューマン(超人類)が現れた時の対策を考えていた。
スーパーマンは人類に友好的であったが、他のメタヒューマンも人類に友好的かどうかはわからないからだ。

そこで彼女は、超人的な能力を持つ犯罪者やメタヒューマンを集め、アメリカ政府のために働く集団を作ろうとした。
集められたメンバーは以下の通り。

デッドショット(ウィル・スミス)
どんな状況下でも標的をしとめる超人的なスナイパー。離婚した妻の元にいる娘のために、狙撃の仕事を請け負っている。

ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)
元々はハーリーン・クインゼルという精神科医であったが、ジョーカー(ジャレッド・レト)の診察をしているうちに感化され、精神崩壊を起こしハーレイ・クインとなる。
ジョーカーのためならすべてを捧げる。

エンチャントレス(カーラ・デルヴィーニュ)
ジューン・ムーンという考古学の博士であったが、南米で遺跡を発掘中に古代の邪悪な魔女に憑依される。心臓をアマンダに保有されているため、仕方なく命令に従う。

キラー・クロック(アドウェール・アキノエ=アグバエ)
地下の排水溝で独自の進化を遂げたメタヒューマン。
巨大で爬虫類のような容姿を持ち、怪力を誇る。

エル・ディアブロ(ジェイ・ヘルナンデス)
両手から炎を出すメタヒューマン。
元々ロスでギャングをしていたが、自らの炎に妻子を巻きこんでしまい、それ以来力を封印している。
闘う事を望んでいない。

キャプテン・ブーメラン(ジェイ・コートニー)
自由自在にブーメランを操る強盗。メタヒューマン(フラッシュ)に捕らえられていた。

スリップノット(アダム・ビーチ)
特殊な縄を使い、どんな壁でもよじ登ることができる。

しかし当然の事ながら、悪党どもは言う事を聞こうとせず、かつエンチャントレスが逃げ出してしまう。
さらにエンチャントレスは封印された弟を復活させ、自らの心臓を取り戻そうと企む。
エンチャントレスと弟はまずはNYの地下鉄で力を爆発させ、アマンダを探すために大暴れをする。

集められたスーサイド・スクワッドは、早速任務に駆り出される。
指揮するのは、エンチャントレスになる前のジューン・ムーン博士の恋人でもあったフラッグ大佐(ジョエル・キナマン)だ。
スーサイド・スクワッドは首にナノ爆弾が埋め込まれ、命令に従わないと瞬時に爆殺される。
任務に向かう途中で逃げ出そうとしたスリップノットは、活躍する場もなく処刑された。
またフラッグ大佐の護衛として、日本刀を操る日本人カタナ(福原かれん)も合流する。

メンバーは当初、テロリストが爆破した地下鉄の現場付近から、残された要人を救出する事が任務と聞かされる。
しかし現場に近づくにつれ、何やら得体のしれない敵が襲ってくる。
デッドショットをはじめとして、メンバーは様子がおかしい事に気付く。
そして救出する要人が、なんとアマンダである事がわかった。

一行は、屋上に用意したヘリコプターから脱出を試みる。
しかしそこにジョーカーが登場。
ハーレイ・クインのナノ爆弾を無効にして逃げようとしたのだ。
しかしすぐさまアマンダの命令で機動部隊が出動、ジョーカーとハーレイ・クインの乗ったヘリは撃ち落とされてしまう。

その後、アマンダは別のヘリで脱出を試みるが、エンチャントレスに見つかり撃墜される。
心臓はエンチャントレスの手に戻ってしまった。
もう、エンチャントレスと弟を止める事はほぼ不可能だ。
フラッグ大佐は、それでもアマンダ救出を続行するようメンバーに命令する。
だが、アマンダの乗ったヘリを探索している時にデッド・ショットが機密書類を発見、今回のミッションが、アマンダがエンチャントレスを逃した事の後始末であることがわかってしまう。
デッドショット以下のメンバーはあきれ、ミッションを放棄。
フラッグ大佐はナノ爆弾の起爆装置を破壊、自分はジューン博士を取り戻すために闘いに行くと告げる。
その言葉に、メンバーたちは命を掛けて、エンチャントレスと弟と闘う事を決意する。

本来自分本位な悪人たちが、共通の敵とは言え勝つ事がかなり難しい巨大な敵に命を掛けて挑む、この部分は若干強引な感じもする。
ただ、それぞれのバックボーンを丁寧に描くことにより、そこそこ説得力のある展開になっていた。
そして何より、メンバー一人ひとりの能力とキャラがかなり魅力的だ。
特に、個人的にはウィル・スミスのデッドショットに強くハマった。
狙撃の名手ではあるが基本的には普通の人、そして行動のモチベーションも基本はカネで、かなり一般人に近い。
だがそのため逆に、正義側に振れやすいキャラであり、ちょっとダメキャラであるフラッグ大佐に代わり、途中からメンバーの中でもリーダー的な存在になっている。
能力としてはアベンジャーズのホークアイに近い存在だが、申し訳ないが頼もしさは彼の比ではない。
今後の展開でも、ここそこでいい仕事をしてくれそうだ。

また、スクワッドの発案者アマンダが、かなり食えない悪いヤツというのも面白い。
アベンジャーズのフューリーのような善人ではなく、今後彼女がヴィラン(悪役)になるんじゃないかという期待も持てる。
それも含めて、現段階で誰が善で誰が悪か、何も決まっていない部分もいい。
ほぼ善人であるスーパーマンは、一応死亡した事になっている。
ワンダーウーマンはおそらく善人だろう。
しかし今回のベン・アフレックのバッドマンは、必ずしも善とは言えない。
そもそものバッドマンのキャラは、悪人を手加減せず容赦なく叩きのめし、時にはその手法に批判が集まる時もある。
バッドマン自身その事を知っているが、「自分は悪だ」と言い切って、意に介せず活動するのだ。
クリスチャン・ベールのバッドマンは善そのものだったが、ベン・アフレックのバッドマンはどっちに振れるかまだわからない、と言うより悪の側に立ちそうな雰囲気だ。

スーサイド・スクワッドのメンバーも、どうなるかわからない。
おそらくはいろいろと理由を付けながらもほぼ善の側に立つんじゃないかとは思うが、ハーレイ・クインがジョーカーとメンバーの間でどちらに着くか悩みそうだ。
その他、今回チラッと出てきたザ・フラッシュ、「バットマンvsスーパマン」にチラッと出てきたアクアマンあたりも、どういう立ち位置か興味深い。

アベンジャーズに対抗する作品なんて、そう簡単に作れないだろうと思ったが、アベンジャーズのようにわかりやすい勧善懲悪にせず、一捻り加えているところが素晴らしい。
まずは来年の「ワンダー・ウーマン」に期待だ。


73.スーサイド・スクワッド


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by ksato1 | 2016-10-13 05:15 | 映画 | Comments(0)

「BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」

スピルバーグ監督という事なので観に行ったのだが、正直非常に期待外れの作品であった。

施設で暮らすソフィーは、ある夜こっそり夜更かしをして、窓の外に巨人を目撃してしまう。
巨人に気付かれソフィーは巨人の国に連れ去られてしまった。
巨人は、ソフィーが巨人の存在を皆に言いふらすに決まっていると言い、彼女を開放しない。
ソフィーは眠っている間に、巨人の部屋の外にいるもっと大きな巨人に食べられる夢を見る。
それは、ソフィーを連れ去った巨人BFGが、ソフィーに見せた夢だった。
ソフィーに、BFGの小屋の外が危ないことを教えたのだ。
そして実際外の野蛮な巨人たちはBFGよりも危険な存在で、人間を見つけると食べてしまうのであった。
ソフィーの匂いを嗅ぎつけて、野蛮な巨人たちがBFGの部屋に入ってくる。
彼らはBFGの部屋をメチャメチャにするものの、なんとかソフィーの存在を気付かれる事なく難を逃れるのであった。

その後、BFGはソフィーを連れて外出しようとする。
しかしBFGよりも何メートルも大きい野蛮な巨人たちがBFGを待ちうけ、彼に意地悪をするのであった。
巨人たちの意地悪はしばらく続くが、スコールが来ると水が苦手な巨人たちは逃げてしまった。
その隙にBFGとソフィーは巨人の国の山の頂上を目指す。
そこにはたくさんの夢が螢のように、光りながら飛んでいた。
BFGはその夢を採取する。
夢は素晴らしい物だけではなく、恐ろしい夢もあった。

山から降りたBFGは、今度は「夢吹き」に行くとソフィーに告げる。
採取した夢を、BFGは人々の頭の中に吹き込むのであった。
すべてを話した後、BFGはソフィーに施設に帰るように薦める。
しかしソフィーは施設には帰らず、BFGと一緒に巨人の国に戻った。
だが相変わらず野蛮な巨人たちが、ソフィーの匂いを嗅いで彼女を食べようとする。
ソフィーは一計を案じ、女王陛下に巨人の事を話、イギリス軍に野蛮な巨人退治をさせるようとするのであった。

原作は児童文学であり、完全なファンタジー作品である。
だが物語の設定自体が、ちょっと日本人にはなじみづらいかもしれない。
ヨーロッパでは北方巨人の伝説が浸透しているので、ファンタジーに巨人と言うのは違和感がないだろう。
だがやはり日本人には、巨人の動き、思考などに、かなり違和感を感じる。
そもそも、地球が生まれた時から存在する巨人たちは、神やそれに類する存在なのか。
そのあたりがはっきりせず、かつ人間の軍隊に退治されてしまう。
巨人には人間を食べると言う習性があり、そのために人間をさらったりもしているのに、事件として問題視されている様子がないなど、ファンタジーだとしても、なんだかよくわからない点ばかりである。

正直、日本で公開するにはかなり厳しい作品であると感じた。


72.BFG: ビッグ・フレンドリー・ジャイアント


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by ksato1 | 2016-10-12 05:15 | 映画 | Comments(0)

「怒り」

東京の郊外で殺人事件が発生した。
犯人はまず被害者夫妻の妻を殺害、遺体を浴室に運んで隠したまま数時間滞在し、帰宅した夫をも殺害。
さらに、壁に血痕で「怒り」の文字尾を残して逃走した。
犯人はすぐに山神一也という男で断定された。
しかし山神一也は整形し、日本のどこかに潜伏して警察の捜査の網かからないまま1年が経過していた。
そんな時、日本の3カ所で怪しい男が姿を現す。

千葉の漁協に勤める槙洋平(渡辺謙)は、家出した娘の愛子(宮崎あおい)を探して歌舞伎町に来ていた。
愛子は風俗店に勤務しており、無茶な仕事をしていた。
愛子を引き取り千葉に戻る洋平。
そこには、愛子の家出後にふらりと現れた哲也(松山ケンイチ)がいた。
愛子はすぐに哲也を気に入り、二人で暮らし始める。
だが哲也は洋平が社員採用の話を向けても気乗りがしない様子で、どうも素性が怪しい。
愛子と暮らし始めて社員になる決心をしたようだが、どうにも腑に落ちない洋平は、哲也がかつて勤務していたと言う長野のペンションまで、彼の素性を調べに行く。
その結果、大きなウソはついていないものの、微妙にウソを付いている事がわかった。

藤田優馬(妻夫木聡)はエリートサラリーマンで、都内で広いマンションに住んでいた。
そして彼はゲイで、その事自体を隠そうともしていなかった。
ある日、ゲイの集まる場所で直人(綾野剛)と出会い、そのまま二人は暮らし始める。
優馬の唯一の肉親である母親(原日出子)は末期ガンで、ホスピスに入院していた。
優馬は直人を母親にも会わせ、母親と直人もすぐに仲良くなるのだが、母親は病が進行してこの世を去る。
世の無常を感じる優馬だが、ある日直人が女性と会っているところを目撃してしまい、彼に対して不信感を募らせるようになる。

小宮山泉(広瀬すず)は、離婚した母親と一緒に沖縄の離島に来ていた。
そこで同級生の辰也(佐久本宝)と仲良くなり、彼の運転するエンジン付きのボートで小島に行く。
無人と思われた小島だが、そこにはバックパッカーの田中(森山未來)が生活していた。
自由に生きる田中に惹かれていく泉。
一方辰也も泉に想いを寄せており、休日に那覇に映画を観に行こうと誘う。
二人は那覇に行くのだが、そこでバッタリ田中と遭遇、田中に誘われて3人が飲みに行くと、田中との力量の差を見せつけられた辰也は泥酔してしまう。
辰也と泉は田中と別れてフェリー乗場に向かおうとするが、泥酔した辰也がフラフラとどこかに消えてしまう。
辰也を追った泉は暗がりに迷い込んでしまい、そこで米兵にレイプされてしまった。
激しく傷付く辰也と泉。
田中は二人を気遣い、さらに辰也の両親が経営する民宿に、手伝いとして住み込むようになる。
真面目に手伝いをして辰也の両親からも評判が良かった田中だが、突然奇行に走るようになり、最後は民宿の中をメチャクチャにして逃走してしまった。

3つのストーリーに関連性はない。
オムニバスのように、それぞれ独立したストーリーが並行して展開される。
原作はいつも通り未読だが、おそらくテキストベースでは非常にスリリングに展開するのだろう。
だが、原作を単純になぞっただけでは、映像化すると散漫になりがちである。
しかしそこは李相日、力量を存分に発揮してキッチリとまとめあげている。
最後の最後まで、誰が犯人なのか、あるいは犯人は3人の中にはおらず、意外な人物なのかと予想を絞らせない。

面白い映画と言うよりは、非常にキッチリ作りこんだ映画、という印象だ。
山神一也が、松山ケンイチ、綾野剛、森山未來の誰にもなんとなく似ていると言う点も、なかなか巧い作りである。


71.怒り


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by ksato1 | 2016-10-11 05:15 | 映画 | Comments(0)