「モヒカン故郷に帰る」

パンクバンドのイカれた格好をした息子がド田舎に帰ってきて騒動を起こす、というありがちな映画かと思ったが、実際にはもう一捻り入った映画だった。

パンクバンド「断末魔」のメンバー田村永吉(松田龍平)は、同棲している彼女由佳(前田敦子)が妊娠した事を機に結婚しようと考えていた。
そして家族に由佳を紹介するため、瀬戸内海に浮かぶ戸鼻島に里帰りした。
定職に就いてもいないのに由佳を妊娠させ、さらに由佳を働かせていると言う事に父の治(柄本明)は激怒、だが怒っている最中に苦しみだして救急車で搬送される。
そして入院した病院で、末期癌である事を告げられた。

自分たちの事そっちのけで永吉と由佳は、永吉の母春子(もたいまさこ)、弟の浩二(千葉雄大)と共に治の看病を始める。
だがこの治自身が、矢沢永吉に心酔して自分の息子にも永吉と名づけるほどの、なかなかファンキーな人間であった。
音楽の教師で吹奏楽部のコーチ(顧問?)をしているが、10人程度の生徒に矢沢永吉の「アイ・ラヴ・ユー、OK」を演奏させ悦にいっている。
治は入院後も病院の屋上に上がり、向かいの中学の屋上に吹奏楽部の生徒たちを並ばせ、ひたすら「アイ・ラヴ・ユー、OK」を練習させていた。

これまでの映画であれば、イカれた息子とイカれた息子の彼女が、平穏な農村を引っかき回すと言う図式になるだろう。
だがこの映画では、父親も若干イカれていると言う設定にしたところがミソだ。
しかもそれが、柄本明である。
家族には頑固でまともな事を言うのに、自分には甘いという役どころがぴったりである。
一方で前田敦子の由佳は、イカれっ振りをやや控えめにして巧くバランスを取っている。

沖田修一作品だけに、爆笑の連続、という訳ではない。
しかし、独特の間で巧く笑わせてくれ、観終わった後は面白かった、と言う感想になる。
なかなか良く作られた映画だった。


26.モヒカン故郷に帰る

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by ksato1 | 2016-04-26 06:50 | 映画 | Comments(0)

「怪しい彼女」

2014年に公開された韓国版「怪しい彼女」のリメイク作品だ。
ちなみに「2014年オレ的映画総括」では、年間114本観たロードショー作品のうちの第4位である。
元々の映画はそれほど出来がよかったのだが、日本版もツボをしっかり押さえており、笑わせて、泣かせてくれた。

瀬山カツ(倍賞美津子)は、娘の幸恵(小林聡美)、孫の翼(北村匠海)と一緒に暮らしており、幼馴染の次郎(志賀廣太郎)が経営する銭湯でパートとして働いている。
カツは妊娠中に夫に先立たれており、一人で幸恵を育て上げた。
そして幸恵は離婚しているが、ファッション誌の編集長をしながら翼を育てており、その事が自慢だった。
だが事あるごとに、幸恵と翼を育てた事で自分のしたい事ができなかったボヤく。

そんなある日、幸恵は編集長を外されてしまうのだが、そのショックもありついカツに「私たちのために自分が犠牲になったって言わないでよ、したい事があるなら好きにしなさいよ」と言ってしまう。
ショックを受けたカツは家を出て夜の商店街を彷徨う。
そして、写真館の灯りに惹きつけられるように店内に入って行った。
初めて写真館で本格的な写真を撮ってもらったカツは舞い上がって店を出るのだが、そこでひったくりにあってしまう。
ひったくりのバイクを走って追いかけ、カツは犯人を捕まえる。
その時、自分が20代の頃に若返っている事に気付いた。

見た目が代わってしまい行き場をなくしたカツは、次郎の銭湯に転がり込み、大鳥節子(多部未華子)と名乗る。
そして、小さなのど自慢大会で歌っている所を見染められ、翼のバンドのボーカルを務める事になった。
バンド「怪しい彼女」は街中でゲリラライブを行うなどの活躍をしたが、節子の歌う昭和歌謡のアレンジバージョンは人々の心に響き、やがてネットの動画で話題となった。
そしてその動画は、のど自慢で歌っていた節子の歌声に才能を見出し彼女を探していた、音楽プロデューサーの小林拓人(要潤)の目にも止まる。
小林の力で「あやしい彼女」はいきなりTVの生音楽番組に抜擢され、あれよあれよと言う間にスター街道を歩み出していた。

そんな状態の中、翼は本当は祖母のカツである節子に恋心を抱いてしまう。
一方節子は、いい年をして拓人を好きになってしまっていた。
翼は曲を作らなきゃならないのに、節子と拓人の事が気になって身が入らない。
そんな翼を節子が一括、翼は一念発起して拓人を認めさせる曲を完成させた。
「あやしい彼女」はその曲で、ネットの投票で1位を獲得すればメジャーデビューできるフェスに参加する。
だがフェス当日、翼は会場に向かう途中で交通事故にあってしまった。

大まかなストーリーは、ほぼ韓国版を踏襲している。
家族のつながりが題材のこの映画を、どのように日本の今の家庭環境にはめ込むのかと思ったが、その部分も娘の幸恵が離婚しているという設定で巧く処理していた。

脚本もかなり練り込まれ、演出も良ければそれを演じる役者も素晴らしい。
小道具の伏線の張り方も巧く、細部まできちんと仕上げられた作品だ。
特に多部未華子の演技は、日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を獲得してもおかしくないレベルの演技である。
泣きのシーンでは、劇場のここそこから鼻をすすりあげる音が聞こえてきた。

オレ的には今のところ、今年1、2位を争うレベルの映画である。
機会があったら、絶対に観て損はない作品だ。


26.怪しい彼女

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by ksato1 | 2016-04-24 09:37 | 映画 | Comments(0)

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」

位置付け的には「マン・オブ・スティール」の続編だが、サブタイトルにもあるようにおそらく「ジャスティス・リーグ」のスタート作品である。
アメコミファンの人なら知っていると思うが、「ジャスティス・リーグ」はバットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンが所属し、いわばDCコミックスの「アベンジャーズ」だ。

スーパーマン(クラーク・ケント:ヘンリー・カヴィル)の活躍により、地球はゾッド将軍率いるクリプトン星人の侵略を防ぐ事ができた。
しかしそれには大きな犠牲も伴ってしまった。
そしてメトロポリスの隣、ゴッサムシティの平和を20年間護っていたバットマンことブルース・ウェイン(ベン・アフレック)の目には、戦いで街を破壊するスーパーマンが人間を護ってくれるヒーローには見えなかった。

スーパーマンの活躍から1年半後、ロイス(エイミー・アダムス)はアフリカのとある国で反乱軍の取材をしていたのだが、その組織に捕らえられてしまう。
ロイスが捕らえらるとなぜか組織内で反乱が起き、さらにその直後にスーパーマンがロイスを救出に来た。
そのため反乱軍に村を占拠されていた住民には、スーパーマンがロイス救出のために村をメチャメチャに破壊したように見えてしまった。
アメリカ国内でも、スーパーマンはヒーローではないのではないかと言う声が大きくなり始める。
もちろんバットマンもその考えを強めていた。

一方、レックスコーポレーションの若き天才科学者レックス・ルーサー(ジェシー・アイゼンバーグ)は、スーパーマンに興味を持って調査をしていた。
レックスは地球に古くからいるメタヒューマンを研究していたのだ。
そして、ゾイド将軍の宇宙船にあったクリプトナイトが、無敵のクリプトン星人を傷つける効果がある事を突きとめる。
さらにスーパーマンを倒すために、ゾッド将軍の復活を目論見始めた。

アメリカの公聴会は、アフリカの事件でスーパーマンに出廷を求め、スーパーマンは潔白を証明するために出廷する。
だがその会で、爆発事件が起きてしまった。
レックスが仕組んだ罠だったのだ。

バットマンは、レックスが何かの悪事に関わっていると考え独自に彼を調査する。
その際、レックスがメタヒューマンの調査をしている事を偶然知る。
さらに公聴会の爆破事件から、バットマンはスーパーマンが平和のために役に立っていないと判断。
彼をゴッサムシティに呼び出そうとした。
スーパーマンは戦いを好んでいなかったが、レックスに母親をさらわれたため仕方なくゴッサムシティに赴く。
そこには戦いの準備をしたバットマンが待ち受けていた。

元々の「ジャスティス・リーグ」の成り立ちを知らないのでなんとも言えないが、バットマンとスーパーマンの邂逅はなかなか説得力がある。
ある意味、正義感が強すぎるバットマンは、平和を護っていながらも、その過激な手法から自らを犯罪者と呼ぶ。
葛藤と屈託で歪んだバットマンを、ベン・アフレックが見事に演じている。
その対極として、天然とも言える真っ直ぐな心で平和を護ろうとするスーパーマン。
この二人であれば、最初の出会いではわかり合える事はないだろうと思わせてくれる。

ただ、二人の力関係にやや無理がある。
「アベンジャーズ」もアイアンマンとマイティ・ソーがやたら強いが、スーパーマンは地球上ではほぼ無敵のためバットマンでも子ども扱いである。
唯一、クリプトナイトを使用した武器を使った時のみスーパーマンも苦しむのだが、それも一過性だ。
なので、二人のバトルシーンはかなり迫力があるものの、それほど手に汗握るものではない。
さらに、力量がよくわからないワンダーウーマン(ガル・ガドット)が途中から参戦する。
参戦のタイミングはなかなかいいのだが、この3人と最後の敵の力関係がよくわからないため、街はド派手に破壊されているものの、劣勢で3人がやられかけているのか、あるいはそれほどでもないのかがよくわからず、バトルにのめり込む事ができなかった。

おそらく、今後は「ジャスティス・リーグ」として映画を作って行く予定なのだと思う。
「アベンジャーズ」は普通の人間であるホークアイとブラック・ウィドウが、チーム内の居場所に悩んだりするシーンもあるのだが、なかなかうまく処理されていた。
「ジャスティス・リーグ」の場合、このメンバー間の力量の差を本当によく考えて埋めていかないと、「結局スーパーマン一人いればいいじゃん」的になりそうで、ちょっと心配だ。


25.バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

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by ksato1 | 2016-04-23 10:50 | 映画 | Comments(0)

皐月賞

先週の桜花賞に引き続き、今週も3強と呼ばれる皐月賞。
先週はルメールがらしからぬ騎乗をしたため1番人気のダイワメジャーが沈んだが、今週はどうだろうか。

問題は、やはり1番人気のサトノダイヤモンドだ。
デビュー以降三戦連続で上がり最速を記録し、前走きさらぎ賞のタイムを見ても非常にレベルが高い。
デビュー戦で重馬場を勝ち上がっており馬場が渋っても問題なさそうだ。

だが、この馬も不安点は多い。
これまで強い相手と戦った経験がなく、かつ初の東上だ。
マカヒキとお手馬が2頭いたルメールがこの馬を選んだ訳ではなく、マカヒキよりも先に騎乗の契約をしていたためにこちらに騎乗することになった。
戦歴から日本の馬場が合っている事は間違いないとは思うが、母系がよくわからないので、G1を勝つだけの底力があるかどうかも不明。
なので今回は、評価を少々下げる。

本命は迷ったがマカヒキにする。
前走、2歳王者のリオンディーズをあっさり差し切った。
ハイペースで展開の助けもあったと思うが、ディープインパクト産駒らしい切れ味だった。
この後の天気と馬場状態が気になるが、今週の追い切りは重くなった坂路を楽々上がって来たので問題はないだろう。

対抗はリオンディーズだ。
この馬の不安点は、掛かり癖。
前走はハイペースを番手で回ってきて負けて強しの競馬を見せたが、今回逃げが予想されるジョルジュサンク、リスペクトアースとも、スピードで押し切るタイプではなく貯め逃げタイプだ。
ペースは平均程度が予想され、そうなると最初のゴール前の歓声で掛かってしまう可能性もある。
実力は認めるものの、今回は2番手評価にした。

三番手はエアスピネルだ。
朝日杯で2着、弥生賞で3着だったため、もう勝負付けが済んだ感もある。
しかし、エアメサイアにキングカメハメハというスケールの大きさを考えると、見限るのはまだまだ早い。
3強に割って入る可能性は十分ある。

四番手はロードクエストだ。
この馬もホープフルS2着、スプリングS3着で人気を落としているが、元々は夏の新潟チャンピオン。
負けた2戦は大事にしすぎて調教が緩く、今回はビッシリ仕上げてきたという事で、巻き返しも考えられる。

五番手はサトノダイヤモンドだ。
あっさり勝たれる可能性もあるが、その時はその時だ。

ラストはディーマジェスティにする。
この馬に関してはなぜかあまり話題にならないが、未勝利を勝ち上がった時にマウントロブソンを降し、前走は共同通信杯を快勝。
戦績は4戦2勝だが、2着に負けた2回を含めて4戦全てで上がり最速を記録している。
大外に回った事はマイナス材料だが、直線で脚を伸ばして上位に食い込んでくる可能性は大だ。

その他ではアドマイヤダイオウの前残りも気になったが、ミッキーロケット、ナムラシングンあたりと勝ち負けの勝負をしており、そのミッキーロケットがスプリングSで5着に沈んでいるので上位を脅かすのは厳しいだろう。
マウントロブソンも血統的には魅力だが、スピード、上がりの脚とも、もうワンパンチ欲しいところだ。
京成杯を勝ったプロフェットはかなり迷ったが、今回は休み明けと言う事で見送った。


◎マカヒキ
○リオンディーズ
▲エアスピネル
△ロードクエスト
×サトノダイヤモンド
×ディーマジェスティ

馬券はいつも通り◎○1着固定、◎○▲△2着固定、◎○▲△×3着固定の3連単24点で勝負


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by ksato1 | 2016-04-17 12:06 | 競馬 | Comments(0)

「あん」

もう半月前に、ギンレイのカードを更新しに行きがてら観た作品だ。
ちなみにギンレイカードも更新が10年目で、2カ月ボーナスが付いて14カ月分のカードとなった。

映画の方は、原作はドリアン助川、監督、脚本は河瀬直美で一本筋の通った作品だ。

千太郎(永瀬正敏)はとある事情でどら焼きやの店長をしていた。
店も全部で数坪、学校帰りの女子高生が3人立ち寄れば一杯になるような小さな店だ。
ある日その店に、老婆がやってきて自分を雇ってくれと言う。
老婆は徳江(樹木希林)と言い、とても勤務できそうな年齢ではない。
千太郎は丁重に断るのだが、徳江は自分の持ってきた餡を食べて欲しいと置いて立ち去った。

一度は餡をゴミ箱に捨てた千太郎だが、思い直して味見してみる。
するとその餡は、千太郎が目指して作れなかったレベルの美味な餡であった。
千太郎は翌日すぐさま、徳江に店を手伝ってほしいと申し入れた。

早朝から仕込みをする徳江の餡は、すぐさま評判になり店は繁盛した。
しかししばらくすると、店のオーナー(浅田美代子)がやってきて、徳江の事を注意し始めた。
徳江はやや手が不自由なのだが、それがハンセン氏病が原因らしい、だから悪い噂が広まる前に徳江を辞めさせろと言うのだ。
店のオーナーは、かつて千太郎が世話になった人の奥さんで、千太郎はまだ彼女に借金も残っていた。
だが徳江と一緒にどら焼きを作る事に生きがいを感じ始めていた千太郎は、オーナーの申し出を断る。

やがて季節が変わると、オーナーの予感が的中した。
客足がぱったりと途絶えてしまったのだ。
徳江は自分の責任と考え、店を辞めてしまう。
徳江がいなくなった事で千太郎の情熱もすっかり覚めてしまい、酒におぼれる日々を過ごす事になった。

まず、樹木希林と永瀬正敏の演技が素晴らしい。
朴訥な千太郎だが、徳江に感化されてどんどんどら焼き作りにハマって行く。
その変わりようが素晴らしい。
一方樹木希林だが、これぞまさしく自然体の演技だ。
どこにも無理がないのだが、逆にその自然な振る舞いだからこそ千太郎が感化されるという部分に説得力が生まれている。

ただ、ネタバレとなってしまうが、ストーリー全体としては救いがない。
この展開であれば最後はなんとかハッピーエンドで終わってほしかったが、かなり現実的なラストを迎える事になる。
ドキュメンタリーなら仕方がないが、フィクションであるならば、もう少し観ている者が救われる結末にして欲しかった。


24.あん


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by ksato1 | 2016-04-13 06:52 | 映画 | Comments(0)

桜花賞

1強とも3強ともいわれる今年の桜花賞。
個人的には1強じゃないかと思われる。

メジャーエンブレムは単純な逃げ馬ではなく、自分のペースで走る馬だ。
その結果、あまりのレベルの高さに他馬が追従できないのである。
それは、クイーンCのレースっぷりで再認識した。

一方シンハライトとジュエラーは、脚を溜めて爆発させるタイプだ。
今回はメジャーエンブレムに思い通りの競馬をされるとどうしようもないので、おそらく自滅覚悟でキャンディバローズ、ビービーバレル、アッラサルーテあたりがハナを叩きに行くと思われる。
そうなると後ろから飛んでくるシンハライトとジュエラーに有利なようにも思われる。
しかし、前走はスローペースからの差し切りだった。
スローペースを破格のレコードタイムで差し切ったのだから強いとも言えるが、一方、消長の激しい競馬であの切れ味が使えるかどうかという疑問もある。
特に、メジャーエンブレムを負かしに行って好位に付けた場合、なし崩しに脚を使ってラストはズブズブという可能性も十分あり得る。

なので今回は、メジャーエンブレムの本命頭固定で考えたいと思う。
対抗はもちろん上記の2頭だが、それ以外で妙味があるのは人気を落としながらも一発の脚がある馬だ。

まずデンコウアンジュ。
現在のところ、唯一メジャーエンブレムに先着した馬である。
アルテミスSの末脚を見る限りでは、シンハライト、ジュエラーに劣るどころか、メジャーエンブレムに先着できる可能性はこの馬だけのようにも思える。
しかし戦績を見ると、阪神コースは3回走って5着2回、7着1回だ。
とは言え、一叩きされて上がり目はあると思うので、連下候補に入れたい。

続いてアットザシーサイド。
休み明けのフィリーズRは上がり最速の脚を使っての2着。
この馬も一叩きされての上昇は間違いなく、鞍上が福永と言う点でも注目したい。

最後はレッドアヴァンセだ。
前々走のエルフィンSは鮮やかに差し切った。
前走のチューリップ賞は出遅れたため8着に敗れたが、上がりの脚はシンハライト、ジュエラーと0.1秒しか差がない。
先入れの奇数番という点でまた出遅れる可能性もあるが、良血に武豊という点で、馬券を押さえておきたい。


◎メジャーエンブレム
○デンコウアンジュ
▲シンハライト
△ジュエラー
×アットザシーサイド
×レッドアヴァンセ


一応印は付けているが、◎1着固定、2、3着は他の5頭ボックスの三連単20点。
メジャーが勝ってもシンハライト、ジュエラーで決まると取りガミになるが、そう簡単には決まらないんじゃないかと言う気がする。


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by ksato1 | 2016-04-10 14:18 | 競馬 | Comments(0)