<   2016年 03月 ( 10 )   > この月の画像一覧

「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」の予習として、TV放送されたものを録画して見た。

惑星クリプトンは科学の進化を遂げ、あらかじめ決まった役割のDNAを持つ子どもが樹木のような胎盤から生まれるようになっていた。
そうして人口のコントロールを行った結果、かつて様々な惑星を植民地としていたクリプトン人は、クリプトン以外の惑星からはすべて撤収をしていた。
だが、クリプトンのエネルギーを採取し過ぎ、惑星は最後の時を迎えようとしていた。

科学者のジョー・エル(ラッセル・クロウ)は元老院にその事を進言するが聞き入れられない。
そしてジョーの友人でもあったゾッド将軍(マイケル・シャノン)が業を煮やしてクーデターを起こす。
ジョーはゾッドの暴走を制止しようとして殺されてしまうが、ゾッドたちは正規軍に制圧され軌道上の牢獄に送られてしまった。

ジョーは死の直前、息子のカル・エルにクリプトン人のすべてのDNAを移して地球へと飛ばしていた。
カルは地球でケント夫妻に拾われ、クラークと名づけられ育てられるのだが、幼少の頃から特別な力を持つ自分に戸惑っていた。
さらに正義感から、その力をついつい人助けに使ってしまい、異能な能力の保持者である事が世間にバレそうになってしまう。
だがそのたびに、育ての親の父ジョナサン(ケビン・コスナー)から、力を隠して暮らすようにと言われてしまう。

力のために同じところに居続ける事ができないクラークは、職を転々と変えて暮らしていたのだが、ある日軌道上の牢獄から抜けだしたゾッド達が、カルを追って地球にやってくる。
ゾッド達は地球をトランスフォームして、第二のクリプトン星にしようと企んでいたのだ。

かつてのスーパーマンは、スパイダーマンのように地球人の悪者を懲らしめるイメージだった。
だがこのスーパーマンは、クリプトン星の同胞と戦う事になる。
理由は、バトルシーンによって映画としての見どころが多くなるからだろう。
実際バトルシーンは迫力満点、TVを見ながら「劇場で観たらさぞ迫力があっただろうな」とやや後悔したほどだ。
だがその一方で、バトルシーンがややステレオタイプで、私には「ドラゴンボール」の戦いにしか見えなかった。
クリプトン星人のパワーは、あたかも孫悟空やフリーザのようであった。
バトルで周りの建物などが破壊されるシーンも、まさに「ドラゴンボール」である。
迫力はあったものの、ちょっと大味な感じになってしまったのも否めなかった。

次の相手はバットマンなので、この映画のような大味感はなくなると期待したい。


23.マン・オブ・スティール


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原作を途中まで読んでいたため前作を観に行ったが、監督が羽住英一郎なだけに、まずまずまとまった作品にはなっていた。
で、今回はと言うと、やはり羽住英一郎の手腕でなんとかギリギリ及第点の出来になっていた。

殺せんせー暗殺のリミットまであと半年、途中参加の主要メンバーも揃ってクラスはいい意味でも悪い意味でまとまりはじめていた。
学園祭の後片づけの最中に茅野カエデの正体が判明し、その流れで殺せんせーが殺せんせーとなった経緯が明らかになる。
さらに、殺せんせーを助ける方法も見つかったりする。

ズバリ言って、学園モノの王道路線である。
友情、努力、勝利という少年ジャンプの三大要素を使った見本的な作品だ。
そして映画としては、CGの出来が良く、役者の演技も悪くない。
特に、アクションシーンはどの役者もかなり頑張っている。

だが、やはり原作の設定が強引過ぎた。
殺せんせーの存在が、物理的にあまりにも無理が多すぎる。
さらに研究者の柳沢誇太郎(成宮寛貴)と雪村あぐり(桐谷美玲)、そして死神(二宮和也)の3人に、無理矢理人間関係も設定したのも失敗だ。
雪村あぐりが昼間は教員で夜は研究の手伝いをしている、という設定があまりにも強引で、その段階でストーリー自体がほぼ破綻してしまっていた。

原作のラストを読んでいないのでよくわからないが、おそらく映画公開に合わせて原作も終了したと言う事は、映画もかなり原作に忠実に作られているのだろう。
だが、こんなグズグズの展開になるのだったら、映画は原作とは大幅にラストを変えてしまっても良かったかもしれない。

役者の演技も素晴らしく、お金を掛けて丁寧に作っているにも関わらず、かなり残念な作品になってしまった。

22.暗殺教室~卒業編~


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ストレイトガールが引退し、昨年の覇者エアロヴェロシティも回避した高松宮記念。
先行馬に有力馬が揃ったという点でも波乱の臭いがする。

昨年控える競馬で持ち味の出なかったミッキーアイルは、前走逃げて快勝した。
枠順も考えると、ここはハナを主張するだろう。
だが、ハクサンムーンとローレルベローチェも逃げて持ち味の出る馬だ。
無理にハナを奪いに行く事はないと思うが、ミッキーアイルがペースを落ち着かせる事はできないはずだ。

そうなると浮上するのがスノードラゴンである。
1年3カ月の長期休養明けだった前走、57kgを背負っての3着。
中間の調教でもいい動きを見せており、体調は上昇している事間違いない。
一昨年の高松宮記念2着、スプリンターズS優勝の実績があり、体調さえ戻っていればここも勝ち負け必至だ。
一昔前なら二走ボケが怖かったところだが、最近は調教技術も上がっているので問題ないだろう。

スノードラゴンが負けるとすれば、前走同様先行馬を捕らえられない展開だ。
その中ではやはりミッキーアイルが怖い。
中間の調教もいい動きを見せており、枠順にも恵まれた。
ただしこの馬、1200mでの連対実績がなく、勝つ持ち時計も1.08.3とやや心もとない。
ディープインパクト産駒なので1200mでバテると言う事は考えられないが、最後の直線でひと伸び欠く可能性はある。

三番手はビッグアーサーだ。
本来なら今年はこの馬が、短距離界の主役になるべきだった。
だが前走、初めて4着以下に沈んで5着。
大外を回らされたとは言え、やや負けすぎの感もある。
一気に突き抜けても不思議はないが、ひょっとすると成長力があまりない可能性もあるので今回は三番手評価とした。

四番手はアルビアーノにする。
昨秋、3歳牝馬ながらスワンSを快勝。
斤量差があったとは言え短距離適性を見せつけた。
休み明けの前走は、途中で不利がありながら上がり最速の脚を使って5着。
一叩きされた上積みを考えると、この馬も勝ち負けまであって不思議ではない。

五番手はウリウリだ。
昨年夏に同コースのCBC賞を快勝。
前々走は脚を余して、前走は斤量と道悪と、敗因はハッキリしている。
今回はこの馬に展開が向きそうなところも強調要因だ。

ラストは迷った。

ヒルノデイバローは必ず上がりでいい脚を使ってくる。
後は、G1で通用するかどうかだけだ。
レッツゴードンキは、ハイペースが予想されるだけに掛かる心配がない。
ポン掛け実績のあるサクラゴスペルも怖い。

しかしそれよりも、やはりエイシンブルズアイに食指が動く。
前走は直線一気に駆け抜けて快勝。
ただしこの馬は、中京コースが初めてとなる。
左回り自体も、一昨年のNHKマイルC以来だ。
あっさりこなしもて不思議はないが、短距離戦の場合、手前を変えるのが一完歩遅れても命取りになるので、今回は評価を下げた。


◎スノードラゴン
○ミッキーアイル
▲ビッグアーサー
△アルビアーノ
×ウリウリ
×エイシンブルズアイ

馬券はいつも通り◎○1着固定、◎○▲△2着固定、◎○▲△×3着固定の3連単24点で勝負。


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この映画は個人的にはかなり面白く、かつ勉強になる作品であった。

2008年9月のリーマン・ブラーズ破産に伴う、サブプライム住宅ローン危機を題材にしたテーマだ。
そもそもサブプライム住宅ローンとは何か、そしてなぜ、世界中を経済危機に巻き込むほどの事件となったのかが、かなりわかりやすく解説されている。
とは言っても、住宅ローンや金融商品についての知識が皆無の人には少々敷居が高いかもしれない。
しかしながら、ある程度以上の知識がある人にとっては、興味深い内容である。

アメリカにおいて、1980年代まで銀行はお金を預かって貸し出すだけの単純な機関であった。
しかしその後、銀行は住宅ローンを証券化して売り出す事を考える。
それがきっかけとなり、銀行の業務は大きく変わる事となった。

当初証券化された住宅ローンは、AAAなど格付けの高いものに限られていた。
そのため長期で非常に手堅い金融商品であったのだが、やがてだんだんリスクの高いBランクのローンも商品化されるようになる。
1990年代にはかなりリスクの高いローンが証券化されていたが、誰もが住宅ローンは手堅い商品と考え、そのリスクに気付いていなかった。

ところが、医者から投資会社を起こしたマイケル・バーリ(クリスチャン・ベール)が、この住宅ローンのリスクに気付く。
マイケルが投資銀行に住宅ローンの逆張りの商品化を持ちかけると、銀行は信じられないと言う表情でマークの話を受ける。
マイケルは様々な投資銀行に話を持ちかけ、次々と住宅ローンの逆張りを行う。
マイケルに出資する投資家たちもあきれるばかりだった。
そんな中、偶然の間違い電話でマークが住宅ローンの逆張りをしている事を知る投資集団がいた。
マークを中心とするファースト・ポイントと言うヘッジファンドだった。
さらにドイツ銀行のトレーダーや、若き投資家コンビなどが、マイケル同様住宅ローンの逆張りを行った。
彼らは独自の調査をして、マーク同様サブプライムローンの危険性を確信していたのだ。

サブプライムローンに関しては、2008年1Qの段階で債務不履行者が100万人を超えていた。
その時点でサブプライムローンの価値は下落し、マイケルたちが大儲けをしてもおかしくないはずだったのだが、サブプライムローンの価値は一向にさがらない。
不審に思ったマイケルたちは、それぞれ独自に調査を行う。
すると、格付け会社がいい加減な審査をしている事などが明るみに出る。
彼らはWSJなどで真実を暴こうとするが、その時点でも彼ら以外の誰一人して金融危機を予測していなかった。
マークたちは、破産寸前まで追い込まれるのだった。

ほぼ真実を元にしているが、脚色も少し入っている。
だがその脚色も、ストーリー内で「映画では○○だが真実は××だった」などと役者が台詞で解説してくれる。
この他にも、内容が難しい部分は役者が芝居以外のセリフで解説してくれるので、なぜ金融危機になったのかが非常にわかりやすい。

また、逆張りをして儲ける事、すなわちそれはアメリカが金融危機に陥り街に失業者があふれる事である、と言う部分で、マイケルは罪悪感に捕らわれる。
兄が金融関係で失敗して自殺したと言う事もあり、マイケルは自分の儲けよりも、金融業界で行われた間違いを正そうとしたりもする。

事実を元にしながらも、きちんとエンターテイメントとしてストーリーも作りこまれている。
金融に興味ない人にはちんぷんかんぷんかもしれないが、少しでも興味のある人ならかなり楽しめる作品だろう。


21.マネー・ショート 華麗なる大逆転


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薬師丸ひろ子主演で1981年に公開された作品のリメイクかと思いきや、微妙に違っていた。
タイトルは「セーラー服と機関銃 卒業」で、原作も1981年版の続編として赤川次郎が発表しているとの事だ。
「セーラー服と機関銃」に続編ががあったことも全然知らなかった。

で、この作品がどこまで原作の「卒業」に近いかはわからない。
ただ、かつての薬師丸版「セーラー服と機関銃」を想像して観に行くと、かなりガッカリする。
巷でもかなり悪評で、題材が古すぎるとか橋本環奈の演技力に問題があるとか言われているが、原因はそういう事ではない。
制作陣が役者の演技力と小手先のテクニックに頼り過ぎて、映画として一本筋を通す事を怠っているのだ。

星泉(橋本環奈)は両親の死後、叔父の星嗣夫(榎木孝明)の世話になっていた。
だが嗣夫は小さいながら暴力団の組長で、敵対する浜口に襲撃され泉の目の前で絶命する。
その後泉は嗣夫の意思を継ぎ、4代目めだか組組長となり浜口組の襲名式に殴りこみをかける。
そして、浜口組がめだか組のシマを荒らさない事を条件にめだか組を解散、かつての組員とともにカフェを運営していた。

そんなある日、めだか組のシマであこぎなモデル事務所を経営する者が現れた。
そいつらが浜口組の名前を出すので、泉は浜口組に乗りこんで事情を聞く。
ところが逆に浜口組の組長(伊武雅刀)から、浜口組のシマ内で違法ドラッグを練り込んだクッキーを販売しているのではないかと問い詰められる。
不審に思った泉たちが背後を調べると、東京から進出してきた堀内組が、ホリウチ都市デザインと言うフロント企業を使って街を支配しようとしていたのだ。
ホリウチ都市デザインを実質的に仕切っているのは、堀内組の内部でのし上がってきた安井(安藤政信)であった。
安井は地元の警察署も抱き込み、着々と街の支配を進めていたのだ。

ストーリーは、たしかによくある話である。
ただ、演出次第ではいくらでも面白くできたはずだ。

まず、「セーラー服と機関銃」のキモとなるのは、めだか組組員の結束力である。
泉は元々ヤクザ稼業を嫌っているが、昔気質で純粋な心を持つめだか組の組員たちに感化されていく。
そして、仲間であり家族である組員たちを殺されて、感情を爆発させる。
そのためには、泉と組員たちの交流を、しっかり描かなければならない。
この映画では、それがほぼ皆無。
泉は自分を組長ではなく(カフェの)店長と呼ぶように組員たちに再三言うが、実際には悪徳モデル事務所に殴りこみを掛けるなど、泉自身が完全にヤクザの組長となっている。
また、堅気であるがゆえ、対立する組とまともにぶつかる事を避け警察の力を借りようとするのだが、その警察が対立する組の先鋒である事に気付き、泉が絶望する部分も話のキモである。
だが、その部分の描き方も希薄。
なんとか堅気として組員たちを護ろうとするが、それが巧く行かずに組員たちが命を落とすことで、泉が爆発して「カイカン」になるのだが、その導線が描かれていないので非常に淡泊な「カイカン」に見えた。

抗争シーンのライティングなどは非常に凝っているし、音楽もなかなかいい、そして何よりキャスティング秀逸。
だが、せっかくイカレた安井に安藤政信を排しているのに、堀内組がなぜ街を支配しようとしているのか、その理由がまとも過ぎて興醒めした。
理由は理由として存在してもいいと思うが、安井はそんな事関係なしに自分が楽しいと思った事にだけ突き進んでいる、と言う設定でも良かったと思う。
月永の長谷川博己、浜口の伊武雅刀、土井の武田鉄矢もいい味出していた。
橋本環奈の星泉も、怒鳴ってばかりではなくもう少し抑えたシーンを使って抑揚を出していれば、もっと良さが引き出せたんじゃないかと言う気もする。

いずれにしろ、もう少しやりようがあったんじゃないかと言う作品であった。



20.セーラー服と機関銃 卒業


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40~50代の男性であれば、まあたいていは知っている「珍遊記」の実写映画だ。
「少年ジャンプ」連載当時は、あまりにも独創的な画風と、何度も同じ絵柄をコピーして繰り返すと言うモノ凄い発想に度肝を抜かれたものだ。
だが、同じネタを繰り返すと言うギャグは、お笑い界で言う「天丼」という王道のテクニックでもある。
それをマンガに取り入れるという点で、やはり漫☆画太郎は天才であると言えるだろう。

で、実写映画はどうかと言うと、かなり原作の世界観が表現されていた。
とは言えやはり「珍遊記」は、ぶっといのにかすれた輪郭線となんとも言えない微妙なデッサン力と言う、漫☆画太郎の画風が最高のウリでもある。
実写映画でそれを表現するのはかなり難しく、頑張ってはいるものの及第点とは言い難かった。

ストーリーも、太郎の出生と玄奘との出会い、旅の途中のもめ事など、原作にかなり近い展開であった。
そう言う部分も含めて、制作者たちの原作への愛情は強く感じた。
何しろ映画の最初のセリフが、玄奘に扮する倉科カナの「チンコですか・・・?」である。
その後にも「ケツの穴とチンコですか・・・?」と言うセリフを倉科カナにしゃべらせている。
ただ実写映画だと生々しすぎて、そのあたりも素直に笑えなかった。
特に太郎役の松山ケンイチは、TVドラマの「ド根性ガエル」の時にも思ったが、ボケる役は少々厳しい。
コメディ作品でも、突っ込んで笑わせた方がキャラに会っていると思う。

やっぱり「珍遊記」は、「少年ジャンプ」のザラ紙に印刷された漫☆画太郎の原作が一番面白かった。


19.珍遊記


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監督がタランティーノで主演がサミュエル・L・ジャクソン。
これでなんであまり話題になっていないのか不思議で、ひょっとしたらさすがのタランティーノも今回は外したのか、と思いきや、さにあらず。
タランティーノ節全開の痛快西部劇で、むしろ過激シーンが多いために18禁となったことが、あまり話題になっていない原因のようだ。

縛り首の賞金稼ぎジョン・ルース(カート・ラッセル)と彼が捕獲した賞金首デイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)を乗せた駅馬車は、雪深いワイオミングを進んでいた。
後ろからはかなり大きな吹雪が迫っているので急がねばならない。
そんな時、道端に男がいた。
やはり賞金稼ぎをしている、南北戦争の元北軍少佐ウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)だ。
ウォーレンはその日も3人の賞金首を抱えてレッドロックを目指していたが、雪で老馬が死んでしまい立ち往生したと言う。
最初は警戒していたジョンだが、かつてウォーレンとは食事をした事があったため、彼を馬車に乗せる事にする。

しばらく進むと、今度は若い男が駅馬車に助けを求めてきた。
レッドロックに保安官として赴任すると言うクリス(ウォルトン・ゴギンズ)だ。
だがこのクリスと言う男が、かつて敗走する南軍のはぐれ軍としてギャング団を形成していたマニックスの末っ子である事を、ジョンは知っていた。
こんな男が保安官のはずがないと主張するジョンだが、クリスが保安官を雪山に置き去りにして凍死させたら保安官殺しになると主張、やむなくウォーレンに見張らせてクリスも馬車に同乗させる事にする。

馬車は猛吹雪の中を進み、やがて途中のミニーの紳士洋品店に到着する。
紳士洋品店と言ってもイメージは、ドライブインのような小屋だ。
ウォーレンはこの店の顔なじみであったが、店主のミニーと夫はミニーの母親に会いに山の北側に行っており不在、かわりにメキシコ人のボブ(デミアン・ビチル)が店を任されていた。
店にはボブのほか、静かな老人スミザーズ(ブルース・ダーン)、絞首刑執行人のモブレー(ティム・ロス)、地元出身のカウボーイのジョー(マイケル・マドセン)がいた。
吹雪の中で、馬車の御者を含む9人が閉じ込められた状態となったのだが、ジョンはこのうちの誰か、あるいは複数がデイジーを奪還しにきた男だと考え、用心を解かない。

やがて、かつて南軍の兵であったクリスが、老人が南軍で有名な将軍であった事に気付く。
スミザーズは今でも黒人が嫌いであったが、南北戦争で活躍したウォーレンに対してはさらに嫌悪感を強くした。
実はウォーレンは南北戦争で白人を虐殺に近い形で殺していて、北軍からも追われた身であった。
その事をクリスとスミザーズにののしり出し、小屋の中は一瞬即発の緊張感に包まれ始めた。

メインとなる登場人物は、御者を除く8人。
タランティーノの監督8作品目と言う事で「ヘイトフル・エイト」になったようだが、物語は冒頭から誰が信じられるかわからない状態が続き、小屋の中では御者も含めて9人が疑わしき人物となる。
だから「ヘイトフル・エイト」というタイトルにはそれほどこだわらなくていいのかもしれない。
いずれにしろ、冒頭10分から気を抜けない展開が続く。
ギャング、賞金稼ぎ、保安官の3者の距離感や西部のルール、そして南北戦争での遺恨などが巧くストーリーに取り込まれており、誰と誰がつながっているのか、一切予断を許さない。
こういうアメリカ的な人間関係は、日本人にはわかりづらかったりもするのだが、この映画は日本人にもわかりやすい設定になっているのも嬉しい。
銃殺や吐血などやや過激な演出も多いのだが、おそらく当時の西部は本当にこれくらい荒っぽかったんじゃないかとも想像する。

美術監督は「キルビル」以来となる種田陽平(最近は「思い出のマーニー」で有名)、音楽はかつてのマカロニ・ウエスタンの巨匠エンニオ・モリコーネが担当している点でも、タランティーノのこだわりとセンスの良さを感じる。
上映時間は167分とかなり長いが、それでも中だるみなどはいっさいない。

個人的には「タランティーノの監督作品に外れなし」は継続中だ。


18.ヘイトフル・エイト


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英国BBCで制作されたTVシリーズのSP版を、劇場用として公開した作品だ。
TVシリーズはコナン・ドイルの原作を下敷きに、シャーロック(ベネディクト・カンバーバッチ)を21世紀の現代で活躍させる設定だ。
TVシリーズはまったく見ていなかったのだが、SP版はヴィクトリア時代に設定を置き変えていると聞いたので、それほど問題ないかと思って観に行った。
だが甘かった。
正直、TVシリーズから引き継がれたエピソード、シーンばかりで、何が何だかサッパリわからなかった。

エミリア・リコレッティは、花嫁姿で自宅のバルコニーに起ち、自ら拳銃で頭を撃ち抜いて自殺する。
さらにその晩、死んだはずのエミリアは夫トーマスの前に現れ、彼をショットガンで射殺した。
さらに後日、ユースタス家にオレンジの種が届き、花嫁姿の女性が現れ殺害予告をした。
ホームズとワトソンはユースタス家に貼り込み、花嫁姿の女を追うが見失ってしまう。
そして、ユースタスは何者かに刺殺されてしまった。

この作品の主軸となる事件の犯人、動機、トリックなどはきちんと明らかにされる。
しかしその過程で、TVシリーズでシャーロックの宿敵であったモリアーティが現れ、シャーロックに大きな影響を与える。
また、急に現代のシーンに飛んだりもする。
そのあたりのつながりがサッパリわからなかった。

冒頭では制作者のこのドラマに対してのこだわり、そして作品の後にはスペシャルインタビューが付け加えられている。
しかしそれらも、私にとっては「豚に真珠」であった。

きちんと予習してから観に行けばもっと楽しめた可能性が高く、観た後は非常に後悔した。


17.SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁


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TVシリーズも見ていなかったので最初はまったくのノーマークだったが、友人が絶賛しているのを聞いて観に行く事にした。
そして、ほぼ下知識がなくても十分楽しめるエンターテイメント作品に仕上がっていた。
シリーズについてほとんど知識のない私が観てもこれだけ堪能できたのだから、シリーズからのファンなら涙物だろう。

かつて横浜でブイブイ言わしていた鷹山(舘ひろし)と大下(柴田恭兵)のコンビも、いよいよ定年まで残すところあと数日となっていた。
上司となった課長の町田(仲村トオル)は、何事もなく定年退職の日を迎えてもらいと心から祈っていたが、この二人に限ってそんな事などあり得ない。
刑事人生の集大成として、最後の獲物の闘竜会を潰す事を目論んでいた。
首尾よく闘竜会が仕切るブラックマーケットに踏み込み、逃げる幹部の伊能を逮捕しようと追いかけるのだが、謎のバイクの男に邪魔されてしまう。
そしてその翌日、伊能が死体で発見された。

闘竜会はロシア、中国マフィアたちの間に入ってバランスを保ち、伊能は事実上横浜を仕切っていたはずだった。
伊能の死を不審に思った二人は、何が起こっているのか調べようとする。
そして実際に、横浜のブラックマーケットのパワーバランスは崩れかけていた。
中南米を拠点とする犯罪組織BOBが横浜を狙い、先兵としてガルシア(吉川晃司)とディーノ(夕輝壽太)を送りこんできていたのだ。

やり手のガルシアとディーノにより、横浜はあっという間にBOBに席巻されてしまう。
だがそんな状況を、鷹山と大下が黙って見ているはずはなかった。
自分たちに残された日数内で横浜を守るためにBOB潰しをたくらむ。
しかしそんな鷹山と大下の動きを封じるため、ガルシアは鷹山の婚約者夏海(菜々緒)を拉致するのだった。

ストーリーは単純明快だ。
だが、それはアクションを際立たせるために、わざとストーリーをわかりやすくしているのだろう。
TVシリーズは、たまたまチャンネルを合わせたくらいのつまみ食い的にしか見ていないのだが、それでもこの映画はワクワクさせてくれた。
舘ひろしも柴田恭兵も、これでラストにするには惜しいほどの動きである。
特に舘ひろしのバイクアクションは素晴らしいの一言。
あの年齢でもまだ、疾走するバイクからショットガンを撃ちまくっている。

そしてさらに、ガルシア役の吉川晃司が素晴らしかった。
「下町ロケット」でも渋い演技を見せていたが、今回は一転してアクションを見せまくってくれる。
クライマックスの、舘ひろしと吉川晃司のバイクバトルだけでも見る価値十分だ。

監督は、かつて東映で松田優作とゴールデンコンビであった村川透。
そのあたりも、私的には違和感なく観る事ができたのかもしれない。
遠い昔、「遊戯シリーズ」「蘇える金狼」「野獣死すべし」で心をアツくした人ならば、シリーズを知らなくともぜひ押さえておきたい作品だ。


16.さらばあぶない刑事


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健二(西島秀俊)は作家で2作品を世に出し、どちらも人気作品になっていたのだが、その後スランプに陥り描く事が出来ないでいた。
妻の綾(小山田サユリ)は編集者で、彼女の助言もあり健二は秋から就職する事にしていた。
その前に、綾の担当作家の仕事場の近くの伊豆のリゾートホテルに、二人は1週間ほど滞在する事にした。

ホテルのプールサイドでくつろいでいる時、綾は怪しげなカップルに気付く。
綾に促されてその二人を見た健二は、なぜかその二人から視線を外す事が出来なくなっていた。

男は佐原(ビートたけし)といい初老だ。
そして女は美樹(忽那汐里)といい、おそらく10代と思われる。
綾は「親子じゃないわよね」などと下世話な詮索をしていたが、健二はそれ以上の何かをこの二人に感じていた。

健二はホテル内でこの二人を追い始め、やがて留守中の部屋に潜入もしてしまう。
じきに佐原は健二が自分たちに興味を持っている事に気付き、少しずつ自分たちの事を話す。
佐原と美樹の関係はよくわからなかったが、佐原は美樹が幼少の頃から一緒に暮らしており、常に彼女の寝姿を録画していた。

倒錯した愛憎を、現実と妄想のはざまなく描いている。
どこまでが現実でどこまで健二の妄想なのか、西島秀俊の演技力でギリギリ映画としては成り立っている言えるだろう。

だが、ズバリ言って新鮮味があるかと言えば、私はないと感じた。
観る物に判断をゆだねる、今までにもこういう映画は少なくなかったと思う。
たしかに、佐原が「こうなる事はわかっていたんだ!」と叫んで靴下をプールに投げ込むシーンなどは、非常に印象的だった。
だが、人間関係のバランスの描き方があまりにも抽象的なため、自分の中で「この作品はこういう事が言いたかったんだ」という確信を持つに至らない。
役者の演技力と全体の雰囲気だけで押し切ろうとしているのだが、その雰囲気の作り方にももう一工夫欲しかった気がする。


15.女が眠る時


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