「She」

4月から始まったフジテレビ系のドラマ「She」が、まだ2話しか放送していないがかなり面白い。
ここのところずっとTVドラマを一生懸命録画して見ているが、この1年では特筆するほど面白い作品はほとんどなかった(撮り溜めたまままだ見ていないものも多いけど)。
昨年冬期の「福家警部補の挨拶」、春期の「BORDER」、秋期の「ごめんね青春!」がかなり面白く、夏期の「ST赤と白の捜査ファイル」がそこそこ面白かったくらいで、中には途中で見るのをやめたドラマも多かった。

今シーズンもいろいろと見ているが、前述の「She」がかなり期待できそうだ。
主演は若手実力派の松岡茉優。
「あまちゃん」で一躍有名になったが、その前にも「桐島、部活やめるってよ」で存在感を見せつけていた。
ただこの松岡茉優の凄いところは、子役からかなりドラマ、映画に出演しているのだが、そのすべてをオーディンションで勝ちとっている事。
バラエティではおぎはやぎと一緒に「オサレもん」のMCを担当し、この春からは「正直女子さんぽ」にも出演しているが、20歳とは思えない落ち着きと力量を持ち合わせている。

今回は高校が舞台で、メインキャストの7人の高校生視線でストーリーが展開する。
一つ一つのシーンをカット割りでつなぐ事は少なく、一見長回しのようにも見えるのだが、それぞれのエピソードを可能な限りテンポ良くコンパクトにつなげているので、間延び感はまったくない。
と言うか、テレビドラマとは思えないテンポでストーリーが展開する。

またエピソードが展開するごとに、その因果関係を簡潔に説明するため時間軸が自在に前後するのだが、同じアングルを用いることで視聴者もどの時間に戻ったかが容易にわかるようになっている。
1話25分の中でかなりストーリーが展開するのだが、視聴者が迷わないような工夫もされているのだ。

画面から感じる雰囲気は「桐島、部活やめるってよ」に近い。
しかし、「桐島、部活やめるってよ」はよくあるの高校生活がベースになっているのに対し、「She」はミステリー的な要素も含まれている。

クールな女子高生と思われていた松岡茉優演じる西澤涼子が、いきなり2話目にして渾身の土下座をする展開にも驚かされた。
今シーズンはこのドラマがかなり楽しませてくれそうだ。


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

by ksato1 | 2015-04-29 08:50 | 日記 | Comments(0)

「滝を見にいく」

ギンレイで鑑賞。
併映の「紙の月」はすでに観ているのでスルー。

「南極料理人」「キツツキと雨」「横道世之介」の沖田修一監督作品だ。

妙高の山奥に、紅葉と滝を見に行くバスツアーに参加した7人の女性。
しかしツアーガイドが初心者のスットコドッコイ野郎のため、途中で遭難してしまう。
40代~60代の女性7人は、友人、知り合い2人組で参加した4人と、一人で参加した3人の構成だが、一緒に参加した2人組×2を除き、このツアーで初めて顔を合わせている。
お互いを良く知らない7人は、秋の山中で一晩を過ごすこととなった。

この監督特有の、独特のゆったりとした間でストーリーは進んでいく。
木の上から見下ろすアングルや地面から見上げるアングルなど、なかなか面白い見せ方をしている。
だが、映画の前半部は正直退屈だ。
前半部で一人ひとりのキャラの説明が少なく、かつ遭難しそうな状況なのに慌てて取り乱す者が一人もいない。
リアリティを追及するために、脚本もドラマっぽくせず淡々と進めたのかもしれないが、秋に山で遭難しそうなのに誰一人取り乱さないという展開は、逆にリアリティがない。
普通ならオバちゃんが7人もいれば一人くらい、パニックになってキィキィ騒ぎ出す者がいてもおかしくない。
あるいは、人の話を遮ってずーっと自分の話ばかり一方的に喋りまくる空気が読めないオバちゃんもいない。
いずれにしろ「オバチャンあるある」がほとんどないので、キャラ設定がやたら淡泊になってしまっている。
さらに、遭難の途中で一人はギックリ腰を発症し、歩くのもやっとな状態になるのに、自分だけ助かろうとかそういう人もいないので、あんまり緊迫感も伝わってこない。

だが、後半はなかなか面白くなる。
野宿を決断し、それぞれ枯れ葉や食料を集めに行く。
夜が明けるとみんなが暇つぶしに小学生のような遊びを始めるのだが、他にやる事もないので、草を引っ張る相撲や縄跳びにみんな本気になってしまう。
なんだかわからない連帯感が生まれ、お互いの距離感が絶妙になる。
ラストでみんなで滝を見に行くのも頷ける。

7人の女性は、40歳以上と言う条件だけで選ばれた人たちである。
そのため、多少の演技の拙さは仕方ないかもしれない。
とは言え、そういう条件で映画を撮ると決めた以上、それを含んだ形で脚本を書き、演出を行う必要がある。
それがきちんと詰められていなかったから、前半部が退屈になってしまったのだろう。
7人全員をオーディションで選んだ、という部分だけが先走ってしまった感がある。

企画の意図はわかるが、映画としてはもう一捻り欲しかった。


35.滝を見にいく


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

by ksato1 | 2015-04-20 06:21 | 映画 | Comments(0)

皐月賞

先週の桜花賞は、ほぼ予想通りにレースが展開したものの、肝心のルージュバックが後方からまったく動けず惨敗・・・。
向こう上面で他馬に寄られてひるんでいたのがこたえたようだ。
まあ、競馬に絶対はないからね。
気を取り直して皐月賞の予想をする。

明確な逃げ馬がいなかった桜花賞とは異なり、皐月賞はスピリッツミノルが逃げるだろう。
しかも斬れる脚がないだけに、貯め逃げではなくそこそこのペースで引っ張って、後続に脚を使わせる展開にしたいはずだ。
万一スピリッツミノルがスローに落とした場合、キタサンブラックやワンダーアツレッタ、コメートあたりが前に行く可能性もある。
いずれにしろ、隊列もスムーズに決まりペースも流れるだろう。

そうなると、実力馬同士で決着する可能性が強まる。
そこで本命は、1番人気だがリアルスティールにする。
戦績は3戦2勝2着1回だが、2戦目で挑んだ共同通信杯が圧巻だ。
ドゥラメンテに1/2馬身まで詰め寄られたものの、わずか2戦目とは思えないレース内容だった。
新馬戦からタイムを3.7秒も縮めた事も非凡。
今週の追い切りも、自身最速タイムを叩き出しており体調も万全だ。
元々契約があったのかもしれないが、福永がサトノクラウンではなくこちらを選んでいる点も見逃せない。

対抗は、リアルスティールを追い詰めたドゥラメンテにする。
これまで4戦して2勝2着2回だが、どのレースでも上がり最速を記録している。
気性と府中の左回りしか経験していない点は気になるが、鞍上がデムーロにスイッチしているので、おそらく問題はないだろう。

3番手はサトノクラウンだ。
3戦3勝で弥生賞を制した能力は素晴らしいものの、レース自体は先行した馬がすべて直線で沈んでこの馬だけが残ったように見えた。
稍重発表の馬場が見た目以上に重かったのかもしれないが、タイムも2.01.8、サトノクラウン自身の上がりも35.7で特筆すべきものはなく、レース自体のレベルがそれほど高くなかったようにも思える。
持ち込み馬のため血統的にもよくわからない部分が多く、評価を少し下げた。

四番手はダノンプラチナ。
朝日杯を上がり最速で制した実力は侮れない。
前走のスプリングSは休み明けで3着だったが、一叩きされて体調がアップしている事は間違いなく、レースがハイペースになればディープインパクト産駒の切れ味が炸裂するだろう。

五番手はベルーフだ。
前走のスプリングSはスローペースに泣かされて4着。
しかし2走前の京成杯では、やはりスローペースだったが直線強襲して差し切った。
鞍上は、先週悔いの残る競馬をした戸崎圭太。
血統的にも2000mがベストと思われ、狙うなら今回だ。

最後はクラリティスカイにする。
昨秋のいちょうSはレコードで快勝。
続く朝日杯、弥生賞は、稍重の馬場に泣かされた感がある。
中間調子を上げているだけに、馬場が乾けばこの馬が浮上する可能性が大きい。


◎リアルスティール
○ドゥラメンテ
▲サトノクラウン
△ダノンプラチナ
×ベルーフ
×クラリティスカイ


馬券はいつも通り三連単フォーメーションで、1着◎○、2着◎○▲△、3着は◎○▲△×の24点勝負。




※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

by ksato1 | 2015-04-19 13:55 | 競馬 | Comments(0)

「ジュピター」

いつの間にかウォシャウスキー「姉」弟になっていた元ウォシャウスキー兄弟の作品だ。

ジュピター(ミラ・クニス)の両親は、旧ソ連でそこそこの生活を送っていた。
だがジュピターがまだ母のお腹にいたある日、両親の家に強盗が入り父は殺されてしまう。
ジュピターの母はそれから義理の姉以外は誰も信じない事にし、義姉とともに乗り込んだ、ソ連から亡命する船の上でジュピターを産んだ。
その後家族は親族を頼ってシカゴに定住し、ジュピターは母、伯母と一緒にハウスキーパーの仕事をしていた。
毎朝5時前に起きる生活をしていたジュピターに、一緒に暮らす従兄弟が卵子提供の話を持ちかける。
従兄弟はジュピターが卵子を提供するだけで、15000ドルの稼ぎになると言う。

一方宇宙の彼方では、バレム、カリーク、タイタスのアブラサクス家の3兄妹が、地球を巡り激しい争いを始めようとしていた。
地球は元々アブラサクス家を治めていた3人の母が所有していたが、母が謎の死を遂げた後は長兄のバレムが所有していた。
地球はアブラサクス家所有の財産の中でも、破格の価値を持つと言う。

この3人が、それぞれ自分の軍や傭兵使って地球に侵入してくる。
その目的はジュピターだった。

王家の権力闘争に何も知らない市井の一般人が巻き込まれるという設定は、はっきり言ってありきたりだ。
また傭兵と王女のラブストーリーも、良く言えば王道、悪く言えば新鮮味がない。
王家が地球を狙う理由に関しても、正直「今さら感」はぬぐえない。
だが、そこはウォシャウスキー姉弟、圧倒的な世界感とSFXで最初から最後まで押しまくってくれる。

序盤のシカゴの空戦シーンも、薄暮の時間帯にしている点にセンスを感じる。
太陽の光が少し残っている状態なので戦闘全体をきちんと映し出すことができ、それでいて戦闘機が発する光源が戦闘機のスピード感をより際立っている。
武器の破壊力は質感、宇宙空間でのSFXは、さすがウォシャウスキー姉弟の一言である。

とは言え、映像が素晴らしいだけにストーリーの古臭さは逆に際立ってしまう。
異星人の描き方、傭兵の裏切りなども、「STAR WARS」の焼き直しかと思ってしまった。
ズバリ言って、期待していたほどの作品ではなかった。
それでもB級映画として考えれば、かなり完成度の高い映画と言えるだろう。


34.ジュピター

※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

by ksato1 | 2015-04-16 07:14 | 映画 | Comments(0)

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

今年の米アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4冠を獲った作品だ。
なるほど、実際に映画を観るとこの4部門で受賞したことが頷ける。

リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、およそ20年前に「バードマン」というヒーロー映画で人気を博した俳優だ。
しかしその後はまったくヒット作がなく、自ら企画、脚本、演出、主演を担当するブロードウェイで再起を図ろうとしていた。
だが、ブロードウェイではハリウッド俳優への視線は厳しく、リーガンの作品はあまり評価が上がらない。
さらに、プレビュー公演直前に共演者が稽古中に事故を起こしてしまう。
共演者が自分の恋人でもあるブロードウェイのスター、マイク(エドワード・ノートン)を連れてくると、その事で作品は一気に話題となるのだが、このマイクがなかなかのトラブルメーカーでリーガンを悩ますことになる。
リーガンは予算をかき集めて今回の舞台に勝負を掛けているのだが、彼を悩ます問題が次々と派生する。
そのたびに、もう一人の自分が批判する声が聞こえてくるのだった。

落ちぶれた役者が再起をはかるというストーリーだが、脚本と見せ方が秀逸だ。
まず、最初から終盤までワンカメラで展開する。
正確には、画面が暗くなった瞬間や固定で通路を映すシーンなどでカットを変えて巧く編集しているのだろうが、見ている限りでは常にワンカメラで回しているように見える。
しかもカメラワークが卓越しているため、手持ちカメラで撮影しているようなアングルにもかかわらず、手ぶれなどがまったくなく違和感がない。
この事を知らずに見始めたため、ワンカメラ風に撮影、編集されている事に気付いたのは上映開始から15分ほど経ってからだった。
シニカルなセリフ、やや無茶な展開も大人の映画としてかなり楽しめる。
リーガンの超能力が本当の超能力なのか、あるいはただの妄想なのか、そのあたりのさじ加減も絶妙だ。

ズバリ言って、自分の人生がもうだいたい見えかけている中年以降じゃないと、リーガンにあまり感情移入できないかもしれない。
逆に中年以降の人、特に映画が好きな人にとっては、追い詰められたリーガンの心情と撮影手法の新しさという二つの点で、かなり楽しめる映画だと思う。


33.バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

by ksato1 | 2015-04-15 07:46 | 映画 | Comments(0)

「LIAR GAME ザ・ファイナルステージ」(再)

「エイプリルフールズ」のプロモーションで放送された「LIAR GAME ザ・ファイナルステージ」を見る。
映画館で上映された時も観ていたのだが、TV版は途中から見たので細かい人物相関図は良くわかっていなかった。
だが、神崎直(戸田恵梨香)がバカ正直で、秋山深一(松田翔太)が天才詐欺師という事さえ押さえておけばほぼ問題はない。

TV版で実施された「LIAR GAME」は予選で、映画は各予選を勝ち抜いた勝者による決勝戦という設定になっている。
ゲームは「エデンの園ゲーム」で、毎回各プレイヤーは、金、銀、赤のリンゴを選択して他のプレイヤーにわからないように投票する。
一番多く投票された色に投票したプレイヤーが勝者で+1億円、敗者は-1億円、ただし全員が赤のリンゴに投票した時のみ全員が+1億円となる。
一方、全員ではなく一部のプレイヤーが赤のリンゴに投票した場合、赤のリンゴに投票したプレイヤーが-1億円、それ以外のプレイヤーは金、銀どちらに投票していても+1億円となる。
さらに、赤のリンゴに投票したプレイヤーが1人だけだった場合、その一人は氏名を公表されたうえ-10億円となる(その他のプレイヤーはすべて+1億円)。
また、全員が金、もしくは銀に投票してしまった場合は、全プレイヤーが-1億円となる。
プレイヤーは-5億円になった時点で失格、退場となってしまうので、赤リンゴに一人で投票してしまった場合、一発退場の可能性が大という設定だ。

これらの細かい設定に加え、投票の際のルールの盲点を突くなどして、プレイヤーは巧みに自分の所持金を増やしていく。
もちろん密約、裏切りなど、「LIAR GAME」ならではのストーリーが展開する。

これらの緻密なストーリー設定がこの映画の魅力なのだが、さらに戸田恵梨香と松田翔太の演技力も、映画の面白さを増している。
戸田恵梨香は「SPEC」や「エイプリルフールズ」でアクの強い演技を見せているが、一方でこういう素直な女性の演技も巧い。
松田翔太は最近コミカルな演技が多いが、元々は「花より男子」のF4など二の線で売りだしており、こう言う押し殺した演技もやはり似合う。

さらに、シリーズを通しての音楽担当が中田ヤスタカと言う点も見逃せない。
ゲームは常に閉ざされた空間で実施され、かつその空間全体が退廃的な雰囲気に装飾されているのだが、これが中田ヤスタカの音楽とよくマッチする。
映画全体のバランスが秀逸である。

2012年に、戸田恵梨香に代わって多部未華子で新ストーリーが作られたが、多部未華子も悪くなかったものの、やはり戸田恵梨香と松田翔太のコンビで続編を作ってもらいたものである。


32.LIAR GAME ザ・ファイナルステージ(再)


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

by ksato1 | 2015-04-13 07:16 | Comments(0)

桜花賞

すでに伝説は始まっているのか。

一番人気は一本かぶりでルージュバックである。
これまでの戦績が3戦3勝、しかもすべて牡馬を撃破しての勝利である。
マンハッタンカフェ産駒でこれまでが1800m以上しか経験がないだけに、1600mの競馬に対応できるかと言う点が不安視されているが、それもこじつけにしか思えない。
3戦すべてで上がり3F最速を記録し、鞍上のゴーサインにも機敏に反応する性格を見れば、たとえ1200mでも十分対応可能であると思われる。
母はアメリカでG1を6勝、アメリカでいい成績を残した血統は日本の芝で好成績を残す例も多い。
競馬に絶対はないが、ここは鉄板の本命でいいだろう。

2番手以下は難しい。
ルージュバック以外にも3戦3勝馬が2頭。
また、ショウナンアデラがいないものの、昨年末の阪神JF2、3着馬が順当に駒を進めてきた。
桜花賞は昨年までディープインパクト産駒が4連覇しているが、ルージュバックを含めた上記5頭すべてがディープ産駒ではないと言うのも面白い。
今年は有力5頭vsディープインパクト産駒という図式になりそうだ。

その中では、レッツゴードンキを推したい。
まだ1勝しかしていないが、新馬戦以外はすべて重賞で3着以内、前走も早めに抜け出して3着に粘り込んだ。
1戦ごとに実力を付けており、今回も大崩れは考えられない。

それ以外もほとんど差は無い。
ココロノアイは前走のレースっ振りが素晴らしかった。
中間も順調のようで、調子落ちはないだろう。

クイーンズリンクも前走同コースで上がり最速を記録して勝利している。
前々走→前走の▲20kgという体重減はやや気になるが、この馬もマンハッタンカフェ産駒、血の勢いも感じるので勝ち負けの圏内と思える。

一方、無敗馬のキャットコインは、今回が初の西下という部分が気になる。
クイーンCは買ったものの最後ミッキークイーンにクビ差まで迫られており、善臣の手腕によるところが大きかったと思われる。
今回は相手も強化されるので、勝ちきるまでは難しいだろう。

ディープインパクト産駒で気になるのはクルミナルと、コンテッサトゥーレだ。
どちらも前走のチューリップ賞は道悪に持ち味を消されてしまい、特にクルミナルは直線で不利も受けている。
血統的には2頭とも早熟血統であり、狙うならこのレースだ。

アンドリエッテは阪神は得意だと思うが、前走の脚は重馬場適性によるものと見る。
テンダリーヴォイスはアネモネSを制しているが、レースのレベルがあまり高くなかったと思われる。
ローデッド、メイショウメイゲツは、このメンバーに入るとちょっと家賃が高いか。


◎ルージュバック
○レッツゴードンキ
▲ココロノアイ
△クイーンズリンク
△クルミナル
△コンテッサトゥーレ

一応印は付けたが、○以下はほぼ差は無いと考える。
したがって馬券も、三連単◎1着固定、○~△2、3着の20点買いで勝負。



※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

by ksato1 | 2015-04-12 14:34 | 競馬 | Comments(0)

「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

アカデミー賞の脚本賞を受賞したことが頷ける、見応えある作品であった。

1951年、マンチェスター大学の教授であるアラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)の部屋が泥棒に荒らされていた。
しかし盗まれた物は無く、部屋主のチューリングは捜査に来た刑事たちに、「青酸化合物がバラまかれているから注意しろ」など謎の言動を取る。
刑事たちはチューリングの行動を不審に思い、彼の身辺を調査するのだが、過去のある一時期について、チューリングの履歴は完全に消し去られていた。

時代は遡り1939年、若くして天才数学者と呼ばれていたチューリングは、海軍のデニストン中佐と面談し、軍の最高機密組織である暗号解読チームに所属する事になる。
言語学者などで構成されるこのチームのミッションは、ナチス軍が使用する暗号『エニグマ』の解読である。
しかしエニグマはおよそ150億通りの組み合わせがあり、しかも24時間で解読のキーが変更されるため解読はほぼ不可能な作業に近かった。
遅々として解読が進まない中、チューリングは仲間とは別に一人で作業を進める。
やがて仲間と軋轢を生むチューリング。
デニストン中佐は彼を解任しようとするが、チューリングはチャーチルに自分をチームリーダーにするよう手紙を書き、チャーチルはその要望を受け入れてしまう。
リーダーになったチューリングは何人かの仲間を解任、さらにチームから浮いてしまうのだが、我関せずと解読用のマシンの開発を行う。

その一方で、新しいメンバーのスカウトも行っていた。
新聞にクロスワードパズルを掲載し、有望な2人をスカウト。
そのうち1人がジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)だった。

チューリングの事を面白く思っていないデニストン中佐は、チームの解散を試みるが、チューリングはMI6の諜報員メンジーズと共謀し、なんとか解読マシンを作り上げる。
マシンの名は「クリストファー」。
しかしエニグマのプロテクトは強烈で、クリストファーを24時間稼働しても暗号の解読はできなかった。

そんなある日、ジョーンの友人である通信傍受員の一言から、チームはエニグマ解読のキーを発見する。
見事エニグマの解読に成功したチームだが、リーダーのチューリングは、この事は軍の一部のみ極秘事項にすると言いだした。
エニグマを解読し、イギリス軍がナチスの先回りを始めれば、あっと言う間にナチスはその事に気付きエニグマのアルゴリズムを変えてしまう。
イギリス軍がエニグマの解読に成功したことをナチスに気付かれないように、ポイントとなる戦線にのみ先回りした戦術を展開する事にしたのだ。
チームのその後の仕事は、どの戦線に先回りするか、統計学上から検討する事になった。

ストーリーの主軸は暗号解読で、この部分は時系列通りとなる。
だが、ストーリーのポイントごとに1951年、そしてチューリングの少年時代のエピソードが効果的に指しこまれる。
例えば少年時代では、チューリングは食事の時にニンジンとグリーンピースを綺麗に分けて食べようとする。
この行動でチューリングがアスペルガーである事がわかり、同時に友達からいじめられてしまう事も理解できる。
彼に唯一の親友がいるというのも、後の彼の人生に大きな影響を与えている。
そして、すべてのストーリーの終着点が1951年となる。

実際の史実を元にしながらも、アラン・チューリングという稀代の天才の波乱万丈の人生をドラマティックに描いている。
大人向けの、かなり完成度の高い作品と言えるだろう。



31.イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

by ksato1 | 2015-04-10 07:07 | 映画 | Comments(0)

「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密」

シリーズ最新作で、最終作だ。

今回の舞台はロンドンの大英博物館。
ラリー(ベン・スティラー)はN.Y.の自然史博物館でナイトププログラムを大成功させていたが、ある晩、展示物たちが異常な動きを見せる。
アクメンラーによると、魔法のタブレットの色が変色しており、過去にこんな事は無かったと言う。
原因と解決法を調べるには、アクメンラーの父が眠っている大英博物館に行かなければならない。
ラリーは館長に、自分とアクメンラーを大英博物館に送るよう依頼する。

アクメンラーを入れた箱には、セオドア・ルーズベルト(ロビン・ウィリアムス)をはじめとするお馴染みのメンバーが隠れていた。
首尾よく大英博物館に忍び込んだラリーたちだが、トリケラトプスの骨格像に襲われ、小さなジェドとオクタヴィウスとはぐれてしまう。
二人を探しながら、アクメンラーの父マレンカレも探すラリーたち。
ただでさえ展示物に行く手を邪魔されるのだが、さらに自分が展示物である事を理解できていない円卓の騎士ランスロットが加わり、ラリーたちは大混乱に陥ってしまう。

ストーリーはいつもどおりのドタバタ劇だ。
新鮮味がないと言う見方もあるかもしれないが、私は安心して楽しむことができた。
とにかく、笑いの展開と間が素晴らしい。
ランスロットの勘違い振りは、「トイストーリー」のバズライトのようでもある。
クライマックスの「鼻」ネタなんて、ベタな笑いだが思わず笑わされてしまう。

ラストの締め方も悪くない。
気軽に観る事が出来て、見終わった後はなんとなく楽しい気分にさせてくれる良作だ。


30.ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

by ksato1 | 2015-04-09 06:08 | 映画 | Comments(0)

「ソロモンの偽証 前篇・事件」

宮部みゆきの原作は読んでいないが、監督が「八日目の蝉」の成島出、予告編も良い出来だったのでかなり期待して観に行った。
結論としては、前編を見た限りでは非常に完成度の高い映画である。

藤野涼子は父が警察官で、公立中学に通う普通の中学生だった。
ある日、学校で飼っているウサギの世話をするために早朝に登校すると、ウサギ小屋の前でクラスメートの柏木卓也の転落死体を発見する。
遺書は発見されなかったが、状況から鑑みて警察は自殺と判断した。

しかし、しばらくすると藤野涼子の自宅に、柏木卓也は自殺ではなく他のクラスの生徒に屋上から突き落とされたという告発文が届いた。
告発文は他の教師などにも届いていたが、学校は警察と相談し、この告発文の内容を信じない事にする。
だが、担任教師の森内(黒木華)宛に出された告発文がふとしたことからTV局に届いてしまい、中学はニュース番組のしつような取材攻撃に合い大騒ぎとなってしまう。

告発文を出したのは、藤野、柏木のクラスメートである三宅樹里だった。
三宅は浅井松子とともに、犯人扱いされている大出俊次に暴力を振るわれており、その事を恨んでいた。
三宅樹里は勉強もできて見た目もそこそこ可愛いのだが、顔中のニキビに悩んでいた。
一方、浅井松子はやや太めでおおらかな性格で、三宅に心酔していた。
二人は共謀して告発文を出したのだが、騒ぎが大きくなり大出たちが責められる事に希望を持っていた。
しかし大騒ぎになったあとの緊急保護者会で、告発文の内容に矛盾がある事でイタズラだと結論づけられてしまう。
その事実を母親から聞いた浅井松子は絶望し、夜半に三宅の元に走るのだが、その途中で交通事故に会いこの世を去ってしまった。

事件がどんどん大きくなる事が我慢できなくなった藤野は、自分達の手で本当の真実を知ろうと試みる。
最初は及び腰だったクラスメートも、藤野の強い呼びかけに感化され、またそれを必死にもみ消そうとする教師たちに不信感を持つ事で逆に結束を強くしてしまう。
唯一生徒の味方であった教師の北尾(松重豊)の後押しもあり、藤野たちは夏休みに自分達の裁判を実施することにした。

生徒が学校で裁判を開催できるのか、この部分がこの物語のキーである。
だが前半部のストーリー展開が巧く、さらに教師が無理に自殺で片を付けようとする強引さが裏目に出る演出が素晴らしいため、違和感を感じない。
前半部では生徒間のドロドロした関係を少しずつ、かつこれでもかと展開し、観ている者のフラストレーションがジワジワ溜まっていく。
そして、学年主任の高木(安藤玉恵)をはじめとする、事なかれ主義に走る教師たち。
この対比が絶妙なため、生徒たちの「真実を知りたい」という要求にどんどん感情移入してしまう。

ただ、この作品でもう一つキーとなるのが、被害者の柏木卓也とその親友の神原和彦だ。
柏木は中学生離れした謎の言動と行動を残してこの世を去る。
そして神原は中学生でありながらすでに凄惨な人生を経験している。
この二人の役どころがミステリーとしてのこの作品の最大のポイントともなるので、後編できちんと納得できる展開となれば、全体を通して素晴らしい作品と言う評価になるだろう。
後編も楽しみである。


29.ソロモンの偽証 前篇・事件

※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

by ksato1 | 2015-04-08 07:50 | 映画 | Comments(0)