<   2015年 03月 ( 11 )   > この月の画像一覧

「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密」の復習で、地上波で放送された「ナイト ミュージアム」と昨年夏に放送されて録画しておいた「ナイト ミュージアム2」を見る。
ちなみに「ナイト ミュージアム2」は初見。

どちらも、歴史上の人物や事象をネタに、面白おかしく話を展開している。
「1」の方は、ニューヨークの自然史博物館が舞台だ。
自然史博物館でミュージアムとしては小さいので、目玉の有名人はセオドア・ルーズベルト、コロンブスくらいで、まともにコミュニケーションが取れるのはルーズベルトだけだ。
それ以外は野生動物など自然系の展示物が多く、残りは開拓時代のアメリカとかなり大雑把な世界史。

しかし、いろいろなキャラの登場のさせ方が面白い。
最初のT-REXも、登場は迫力満点だがすぐにかわいいキャラだとわかる。
一番危険そうなのはライオンなのだが、これも結構簡単に封じ込められる。
一方、危険ではないがサルが曲者で、このサルの賢さと間抜けさの描き方も巧い。
さらに、キーとなるアクメンラーの登場シーンも見事だ。

ストーリーは単純、ラリーに警備員の仕事を取って代わられた3人が、最初は引退を喜んでいるように見せかけて、実は自分達をクビにした博物館に恨みを持っていて、魔法の石板とお宝を盗み出そうとする。
その事に気付いたラリーが、展示物たちと力を合わせて博物館を護る。


「2」の方は、設定がちょっと異なる。
ラリーはアイディア商品の通信販売会社を起ちあげて大成功、警備員の仕事も辞めて自然史博物館からも脚が遠のいていた。
だが、ラリーが疎遠になっている間に博物館はリニューアルをする事になり、古くなった以前の展示物はスミソニアン博物館の地下倉庫送りになってしまった。
しかし、スミソニアンに運ばれたサルが、魔法の石板を持って行ってしまった。
魔法の石は広大なスミソニアン博物館全体に影響を及ぼし、その中には自然史博物館で展示されていたアクメンラーの兄、カームンラーもいた。
カームンラーは、本来自分が継ぐべき王の座を弟が継いだ事に恨みを抱いており、魔法の石板の力で世界征服を企む。
ラリーはニューヨークにいたのだが、自然史博物館の展示物であったジェドから電話を受け、仲間たちを助けに向かう。

「2」の方はスミソニアン博物館が舞台だけに、展示物がかなり幅広くなる。
特に、国立宇宙博物館のシーンはなかなか圧巻である。
今回キーとなるのは巨大なリンカーン像なのだが、この使い方も巧い。

どちらの作品も、下品ではなく世界中万人にウケるコメディ作品である。
もちろん家族で見ても楽しめる。
「チャーリー・モルデカイ」を見て、「欧米人のお笑いは日本とは感覚が異なるのか」とかなり考え込んだが、この作品を見るとそういう事ではないと再認識させられる。


25.ナイト ミュージアム(再)
26.ナイト ミュージアム2


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すでに名古屋は雨が降り馬場も稍重に変更。
しかも今年は強烈な逃げ馬が多く、非常に展開が読みづらい。

上位4頭の人気が拮抗しているが、13:30現在で一番人気は香港のエアロヴェロシティ。
昨年ストレイトガールが出走した香港スプリントを逃げて圧勝、年明けのチェアマンズCも2着だった。
これまでスプリント戦、マイル戦に挑む香港馬はいい成績を上げているパターンも多い。
そう考えると、エアロヴェロシティの1番人気も妥当か。

だが、この馬が香港以外に遠征するのは今回が初めて。
調教師のP.オサリバンは、ニュージーランドのオサリバン・ブラザースの兄で、このエアロヴェロシティもどうやらニュージーランドから連れてきているようだ。
そこでは左回りも経験していたらしいが、レースで左回りは今回が初めて。
遠征、初コースというハンデがあってもあっさり勝つ可能性もあるが、惨敗する可能性も同じ程度あると見て今回は無印とする。

そもそも高松宮記念は、スプリンターよりもマイルで実績がある馬の好走が多い。
過去にも、この馬は1200mより1600mの方が合っていると思って切った馬に激走されて、痛い目にあってきた。
特に今回は前々でレースを進める馬が多いため、最後の直線の坂は相当な消耗戦になると思われる。
なのでマイルに実績のある馬を上位に取りたい。

そこで本命はダイワマッジョーレにする。
1200mは初挑戦だが、勝ち鞍は1400~1800mと守備範囲は広く、おそらく短距離のハイペースにも対応可能。
前走は後方から鬼脚で突っ込んで来たが、今回はデムーロも好位に付けて抜け出しをはかるだろう。

対抗はミッキーアイルだ。
前走はダイワマッジョーレの鬼脚に屈したが、ハイペースから2着に粘り込んでいる。
しかもダイワとは斤量差が2kgあった事を考えると、この馬が一番強い競馬をしたとも考えられる。
問題は枠順で、外から先団に巧くつけられるかがカギ。
ただ、逃げずとも番手でレースを進める事もできるのも強み。
鞍上の濱中も自信を持っており、好勝負必至である。

三番手はストレイトガール。
2012年9月以降、1200m戦は6.4.2.1というスゴイ成績である。
本来ならこの馬を中心に考えるべきなのだが、懸念材料は昨年末の香港スプリントからぶっつけと言う事と、大外枠に回ってしまった事。
ヴィクトリアマイルで3着もあるので、大外枠で多少外を回っても大丈夫じゃないかと思うが、今回は若干評価を落とした。

四番手はローブティサージュにする。
かつての2歳女王も3歳以降は13戦して1勝しかしていない。
しかし1400m以下に限って言えば、1.2.2.2と安定した成績を上げている。
前走はダイワ、ミッキーに次ぐ3着だったが、中間の調教の動きがよくさらに上昇気配なのは間違いない。
枠順にも恵まれており、池添の一発があっても不思議ではない。

五番手はリトルゲルダだ。
作夏のサマースプリントチャンピオンも、香港スプリントでは結果を出せなかった。
しかし帰国初戦の前走6着のあと、今週の調教の動きが絶好調、内枠に入った事もあり巧くレースの流れに乗れればこの馬も勝ち負けまであるだろう。

最後はハクサンムーンだ。
昨秋はやや精彩を欠いたが、そもそもロードカナロア引退後はこの馬が短距離界の中心になるはずだった。
休み明けの前走は逃げ粘っての2着。
3年連続でオーシャンS→高松宮記念というローテで挑んでくるが、過去2年はオーシャンSで9、13着だった。
そこから考えても今回は復調しており、入着なら十分あり得る。


◎ダイワマッジョーレ
○ミッキーアイル
▲ストレイトガール
△ロブティサージュ
×リトルゲルダ
×ハクサンムーン


馬券はいつも通り三連単フォーメーションで、1着◎○、2着◎○▲△、3着は◎○▲△×の24点勝負。

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原作はスタートから途中まで読んでいる。
映画の方は、私が読んだ途中までに出てくるキャラクターを、ほぼそろい踏みさせている形だ。

超進学中学である椚ヶ丘中学校は、生徒のモチベーションを高める意味で落ちこぼれクラスE組を設定していた。
E組のEはENDのEも意味し、他のクラスの生徒たちはE組を蔑み、自分はE組に落ちないように努力をするのだった。

そのE組に、謎のタコ型生物が担任として赴任する。
タコ型生物は異常なスピードで行動し、自ら月を破壊した犯人だと名乗る。
同時に防衛省から来た烏間(椎名桔平)が副担任となるが、烏間は3月までにE組の生徒がタコ型生物を抹殺しないと、地球がこのタコ型生物に破壊されると告げた。
逆にタコ型生物を抹殺した者には報奨金100億円が与えられるのだった。

抹殺は通常の武器ではなく、タコ型生物にダメージを与える特殊物質で作られたBB弾、およびナイフ型の武器が使用される。
しかし最速マッハ20で移動するタコ型生物にダメージを与える事は容易ではなかった。
そこで生徒たちはタコ型生物を、殺せない先生という意味で「殺せんせー」と名付ける。

生徒が先生を抹殺するというテーマであるが、基本的には学園モノストーリーである。
読者は殺せんせーは決して倒されないという安心感を与えられ、努力する生徒と殺せんせーとの交流を楽しむのだ。
外部からも殺せんせーを狙う刺客が次々登場するが、これが闘いの後にどんどん仲間として増えて行く、いわゆる少年ジャンプの王道路線である。
ただ週刊連載や毎週連続のアニメならいいが、登場人物が追加されるエピソードばかり続くと映画としてはかなりダレてしまう。
だがこの作品ではテンポ良くエピソードをつなぎ、映画としてはインパクトがやや弱い優秀なA組生徒のエピソードは排除している。
そのあたりは監督の羽住英一郎の巧さかもしれない。

原作ファン、およびジャニーズファンの中高生なら満足できる内容だろう。
ただ、これだけ次回作を作る気満々な内容にするのであれば、エンドロールの後に次回予告くらい入れてしまった方が、映画としての価値も高くなったんじゃないかと思う。


24.暗殺教室


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原作は江國香織で映画の制作は2005年、今から10年も前の作品だ。

透(岡田准一)は18才の時に、母の陽子(余貴美子)の友人である詩史(黒木瞳)と出会う。
詩史は実業家の夫(岸谷五朗)がいるのだが、二人は年の差を越えた恋に落ちる。
透はクールな性格で、詩史が好きな音楽を聞き、詩史が好きな本を読みながら、詩史からの連絡を待ち続ける。

一方、透の友人の耕二(松本潤)も、年上の人妻喜美子(寺島しのぶ)と付き合っていた。
喜美子は子どもはいないものの、夫と姑と同居しているため耕二と会う時間が限られてしまう。
なんとか時間をやりくりして耕二と会う時間を作る喜美子だが、耕二には若い彼女もいるため時間が合わない時もある。
そんな時には、喜美子の苛立ちはMAXになりついつい耕二にあたってしまうのだった。

基本は二組の年の差不倫カップルの話である。
原作は江國香織だが、メインキャストの男優二人がジャニーズという事もあり、所詮アイドル映画の延長だろうと高を括っていた。
しかし実際にはなかなかきちんと作りこまれた映画だった。

不倫がテーマであり、かつ耕二が高校時代に同級生の吉田(平山あや)の母と寝てしまい、その後吉田が復讐しにくるなど、男女のドロドロしたエピソードが展開するのだが、それでいて全編落ち着いた雰囲気でストーリーが進んで行く。
画面にも非常に奥行きを感じるし、原作、演出、演技が巧くかみ合った結果、上品な作品に仕上がったのだろう。
メインキャスト4人の演技は素晴らしいし、脇役もなかなか芸達者を揃えている。

ラストシーンの不倫の結末がやや甘い感じもするが、まずまず悪くない作品である。


23.東京タワー


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惜しくも米アカデミー賞の受賞は逃したが、何度見ても完成度の高い作品である。

物語はほぼ「竹取物語」である。
昔話と異なる点は、かぐや姫が里山の村で約1年を過ごす事。
竹取の翁に竹藪で見つけられた姫は、あり得ないスピードで成長するのだが、その間里山の村にいる漆器制作の村人の子どもと交流する。
だが翁は姫を見つけた竹藪で、その後も金粒や美しい着物を発見する。
翁はその金や着物が、姫が高貴な方に嫁ぐために必要なものと考え、一人で都に行き準備をする。
姫は里山で楽しい日々を過ごしていたが、ある日翁と嫗に連れられ、村を後にして都に出る。

その後は昔話の「竹取物語」である
その美しさに公達が何人も「我が妻に」と押しかけるが、かぐや姫は難題をふっかけ追い返してしまう。
やがてかぐや姫の難題をインチキでクリアしようとする者や、無理をして命を落とす者も出てくる。
かぐや姫はその事を嘆き、この場から逃げ出したいと強く思う。
するとその思いは故郷の月に届き、月から迎えの使者が来てしまう。

この映画のスゴイところは、やはり水彩画のような色遣いである。
それは単純に和風を表現しているのではなく、色の濃淡で画面の奥行きを表現し、さらに色の鮮度、明るさで日本の春夏秋冬を適確に表現しているのだ。
夏のシーンでは色のコントラストを強くして太陽光線の強さを表現し、冬のシーンではコントラストが弱くなっている。
また線画の太さも巧妙で、子どもならでは手足の短さや、老人の顔の大きさ、厚みなどの表現方法も巧みである。
各所でそういったデフォルメを用いながらも、人の表情や動き、服のたわみなどの質感は非常に写実的。
一見、平面的でスタティックな絵柄のように見えるが、実は非常に計算された動きのある作画なのだ。

描画だけではなく、かぐや姫の名付けの宴の際のかぐや姫の暴走シーンや、クライマックス近くの捨丸との交流シーンは幻想のようで、映画としてのファンタジックな部分もきちんと取り入れられている。
映画を総合芸術と考えるならば、この映画こそ芸術性の高い映画と言えるだろう。

宮崎駿の鮮やかな色彩の映画もいいが、こういう作品もジャパニメーションとして評価されるべきである。



22.かぐや姫の物語(再)


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ジョニー・デップ主演のコメディという事でかなり期待して観に行ったのだが、正直大外れだった。
ここまで「だだスベリ」映画も、かなり珍しい。

チャーリー(ジョニー・デップ)はイギリス貴族モルデカイ家の現当主であるが、破産の危機に瀕していた。
妻のジョアンナ(グウィネス・パルトロー)は保有する美術品を売却してなんとか危機を乗り切ろうとうするのだが、チャーリーはまったく危機感をもっておらず、ジョアンナは半ばチャーリーに愛想を尽かしていた。
そんな時、美術修復師の殺害事件が発生する。
犯人は修復師を殺害してゴヤの名画を持ち去っていた。
事件を捜査していたMI5のアラステア・マートランド警部補(ユアン・マクレガー)は、大学時代からの親友であるチャーリーに捜査協力を依頼する。
ただ一方で、大学時代から思いを寄せいていたジョアンナにも接近しようと企んでいた。

物語の導入部分は以上の通りである。
ゴヤの名画が盗まれた理由は、絵画自体の価値ではなくナチスの隠し財産の在り処が記されている事であり、チャーリーとその忠実な手下のジョックが絵画の回収と秘密を解き明かすために冒険を繰り広げる。
その過程でナンセンスギャグが繰り広げられるのだが、これがとにかく酷い。
正直、観ているのがツラいレベルである。
下ネタもそれほど下品ではないが、笑える性質のものではない。
外国人には面白いのかもしれないが、日本人でこの映画を大爆笑して観る人はほぼいないだろう。
少なくとも私が観た劇場では劇場内で笑いはまったく起こらなかったし、上映終了後はみんな「えっと・・・」的な複雑な表情で劇場から出て行った。

ハッキリ言って、いくら時間があっても観る必要のない作品だ。
今後は、ジョニー・デップの黒歴史として永遠に語り継がれるだろう。


21.チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密

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予告編を観ていた段階では新垣結衣のためのアイドル映画かと思いまったく興味なかったのだが、TVCMで生徒たちの「私は父親に2度捨てられた」とか「先生、生まれた意味を考えた事がありますか」と言うセリフを聞き、ちょっと興味がわいて観に行く事にした。
だが、これが大正解。
若干作りが粗っぽい部分もあるものの、かなりの名作である。

天才ピアニストと言われた柏木ユリ(新垣結衣)は、最近ではまったくピアノを弾いていない。
そして親友松山ハルコ(木村文乃)が育休に入るためピンチヒッターとして、1年限定で故郷の五島列島にある中学校の音楽教師として赴任する事になった。
ハルコは合唱部の顧問もしていたため、ユリも無理やり顧問にされてしまう。
だがユリは誰に対しても無愛想で、指導を求める生徒たちも冷たくあしらっていた。
生徒は最初はとまどうものの、部長の仲村ナズナ(恒松祐里)を中心にしっかりまとまっていたため、ユリの指導なしで県大会を目指す事にした。
そこに、ユリ目当てで男子生徒が合唱部に入部してきてしまう。
ナズナは、男子は真面目に練習しないから全国大会を目指している自分たちの邪魔になるとユリに訴えるが、ユリは部活なんだから誰でも入部していいはずだし、そもそも今の実力では県大会にも進めないとナズナを突き放す。
ナズナたちは仕方なく男子を交えて練習を始めるのだが、その男子生徒の中に桑原サトル(下田翔大)も含まれていた。

サトルの兄アキオは自閉症で、水産加工場で働いているが一人では行動ができないため、サトルが送り迎えを行っていた。
桑原家ではどうしてもアキオを中心に生活する事になり、小さいころからその事をわかっていたサトルはこれまで自分の主張をまったくせず、おとなしく気弱なまま成長していた。
だが、たまたま同級生のケイスケと一緒に合唱部の見学に行く事になり、その後ケイスケから仲間のように扱われる。
サトルはその事が嬉しくて、両親に部活に入るために兄の送り迎えを1日置きにして欲しいと懇願した。
父親はサトルの要望を却下しようとするが、母親がサトルの願いを聞き入れてくれ、サトルも合唱部に入部する事となった。

初心者ながらも最上級生であるサトルとケイスケは真面目に練習をしていたが、この二人がいないと下級生の男子生徒はサボりがちであった。
その事をナズナがなじると、下級生の男子からどうしようもないのはナズナの父親だろう、と言い返される。
ナズナの父親はナズナの母親の死後、女を作って島から逃げ出していたのだ。
だがある日、ナズナの父親がひょっこり島に戻ってくる。
最初は戸惑っていたナズナだが、やはり父親の帰島が嬉しかった。
しかし父親はナズナの気持ちを裏切って、再び姿を消してしまう。

心に傷を負ったユリは、自分だけが不幸だと思い込んでいた。
しかしわずか15歳で、さまざまな重荷を背負っているナズナやサトルを見ているうちに、少しずつ堅く閉ざした心を溶かし始めて行く。

まず、サトルの演技に泣かされる。
どこまでも自分を押し殺して生きてきたサトルは、影が薄すぎて先生に名前も覚えてもらえない。
もちろん友だちもいない、それが当たり前と思っていたところに、ケイスケから仲間と言われた時のサトルの笑顔が印象的だ。
また、両親に部活をしたいと懇願し、その願いを母(木村多江)が聞き入れるシーン。
「サトルがお願いしたところを始めた見た」と言う言葉に、彼がこれまでどんな思いで生きてきたかが伝わってくる。
ともすれば自閉症を家族に持つ人たちから非難を浴びる可能性もあるのに、自分が生まれてきた意味を切々と語るサトルに、思わず涙をこらえきれなかった。

また、ナズナの父親のエピソードについては、少々安っぽい感じもする。
だが、ナズナが屋上に寝転がるシーンも、非常に印象的だった。

ユリがピアノを弾けなくなった事と留守番電話のメッセージや、ナズナとアキオのエピソードのなど、伏線の引き方も巧い。
ピアノを伴奏する生徒が休んでいる、と言っていたのに、放課後の部活にはいたりするなど、細かいシーンの粗は結構目立つ。
しかし、単純な自然光での撮影ではなく、教室に入ってくる光、あるいは草原や海辺での練習シーンなども効果的なライティングになっているなど、制作者の思い入れを強く感じる。

監督の三木孝浩と言う人は、これまで「僕等がいた 前篇・後篇」「陽だまりの彼女」「ホットロード」「アオハライド」などの青春映画を撮っている。
私がまず観る事のない映画ばかりだが、短期間でこれだけの作品を手掛けていると言う事は、そもそもセンスのある人なのだろう。

ちなみに、合唱部が大会で歌う曲として選んだのがアンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」。
この歌は「書道ガールズ!! わたしたちの甲子園」でも挿入歌として使われていたが、すでに青春映画の定番曲と言えるかもしれない。


20.くちびるに歌を


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クリント・イーストウッドの存在感をまざまざと見せつける作品だ。

クリス・カイル(ブラッドリー・クーパー)はSEALSの伝説のスナイパーで、海兵隊の活動支援で護衛を担当していた。
シーンはまず予告編でも流れた、クリスが対戦車用兵器を持った女性と子どもをスコープで狙うところから始まる。
そこからクリスの子ども時代に時間が巻き戻るのだが、父親から家族を護る強い男になれと育てられ、弟と一緒にカウボーイとして目的のない生活を送っている時に、偶然見かけたアメリカ大使館爆破事件のニュースに感化されて軍に志願するまでを、簡潔にまとめている。

子どものころから狩猟で腕を磨いたクリスは、軍の厳しい訓練を耐え抜きスナイパーとしてイラクに赴く。
そこでも帯同する隊の窮地を次々と救い、伝説のスナイパーと称賛される。
だが敵であるアルカイダにも、シリア代表としてオリンピックでメダルを獲得したスナイパー、ムスタファがいたため、隊はたびたび手痛い被害をこうむっていた。

数回の従軍の間に、クリスは伴侶となるタヤと出会い、一男一女に恵まれる。
結婚後も従軍でほとんど家にいないクリスに対し、タヤは除隊してくれと懇願する。
しかし混乱したイラクの状態と、軍の仲間たちが苦しんでいることをわかっているクリスは、除隊をせず休暇の後もイラクに向かった。

100人以上も狙撃したクリスは、仲間をすくったという事で称賛を受けるのだが、反面声にならない非難を受ける事もあった。
そして何よりもその事をクリス事態が強く感じていた。
そのため彼はPTSDに陥ってしまう。

3回目の従軍で仲間を失ったクリスは、4回目でムスタファを狙撃する。
その後除隊してPTSDを克服した後、自分と同じようにPTSDになっている退役軍人たちの社会復帰の手助けをする。
しかし、その活動中PTSDの若い退役軍人に射殺されてしまった。

すでにニュースで報じられているので、ネタバレも何もないだろう。
だがこの映画のすごいところは、ストーリーを知っていても心を揺さぶられることだ。

ベトナム、アフガン、イラクと、アメリカの社会的問題を取り上げた作品は星の数ほどある。
だがそれらの多くは問題を深く訴求するため、人種差別や宗教問題、社会格差など、そもそもアメリカ社会の根底にある問題が微妙に絡み合ってしまい、日本人には理解しづらい部分があった。
だがこの作品はテンポ良く日本人にもわかりやすく、クリス・カイルという人物にきちんとフォーカスした作品になっている。
従軍するクリスに対するタヤの不安と悲しみの表現も、小難しくなく非常にわかりやすい。
映画がアメリカだけでなく、全世界で上映されることをクリント・イーストウッドがわかっているからかもしれない。

この映画では、愛国心や戦友を亡くしたことへの怒りなどのクリス・カイルの心情と行動で、実際に戦っている兵士の心情を表現している。
「ハート・ロッカー」の時のように、この映画の論評にもここそこで「戦争中毒のアメリカ」などと言う安っぽい言葉が使われるかもしれない。
しかし本当の戦争とは、決してそのような安っぽい言葉だけで論じられるものではないと言う事を、この映画は語っている。


19.アメリカン・スナイパー


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終わってしまったギンレイの2本。

まず「リスボンに誘われて」。

ベルンで高校教師をしていたグレゴリウスは、ある日橋の上から飛び降りようとする女性に出くわす。
彼女を助けた際に彼女のコートを受け取ったのだが、そのポケットにポルトガル語の本と夜行列車のチケットが入っていた。
チケットはリスボン行き。
衝動的に列車に乗ったグレゴリウスは、車中で本を読みだす。
すると、本に書かれていることがまるで自分の事を言い当てているようだった。
リスボンに到着すると、著者の足跡を追う事にしたグレゴリウス。
ポルトガルの独裁体制時代に生きた著者の生々しい人生が浮かび上がってくる。

原作は世界的な名著らしい。
だが映画としては正直ありきたりなストーリーだった。
グレゴリウスが本の著者であるアマデウの人生に、自分を重ね合わせるのだが、中途半端に恋をするなど余計なエピソードが多かったように思う。
グレゴリウスが周囲が見えなくなるほどアマデウの人生にのめり込んでいくストーリーの方が、もっと共感を得られたんじゃないかと思う。

続いて「誰よりも狙われた男」。

バッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)はハンブルグでテロ対策捜査官としてチームを率いていた。
そんなある日、駅の防犯カメラに怪しい男が映る。
男の名はイッサ・カルポフ、チェチェン共和国出身でテロリストとしてロシアで懲役刑も受けていた。

彼がハンブルグに現れた理由は、彼の父親の遺産がハンブルグの銀行の貸金庫にあるためだ。
イスラム教徒の仲間を頼って銀行家と接触しようとイッサ・カルポフだが、実は彼はバッハマンとは異なるドイツの諜報機関にマークされていた。
さらにCIAも、イッサ・カルポフ逮捕を狙っている。
だがバッハマンたちは、イッサ・カルポフを泳がせてさらなる大物を捕らえようと企んでいた。
CIAと駆け引きをして、イッサ・カルポフを自分達の保護下に入れるバッハマン。
彼がイッサ・カルポフと銀行家の間を取り持つ際に、イッサ・カルポフの出生の秘密が明らかになってくる。

上映時間は122分、しかしかなり無駄なエピソードが多い。
前半はバッハマンがイッサ・カルポフを保護下に入れるまでのストーリーで、後半はイッサ・カルポフの出生の秘密に迫る構成だ。
どちらももっともっとテンポよくすることができたと思うし、何より2時間近く上映した後、ラストの結末がそれかよとひっくり返りそうになった。
無駄なシーンを全部カットして90分くらいであれば、あのラストでもまずまずまとまった感じになったんじゃないだろうか。

フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作としては、ちょっと残念な作品になってしまった。


17.リスボンに誘われて
18.誰よりも狙われた男


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最近多くなってきたアメコミの実写版と言う事でちょっと期待して観に行ったが、正直期待したほどではなかった。

N.Y.ではしばしば凶悪犯罪が起こっていたが、それを解決する謎のヒーローが活躍していた。
しかし彼らの姿は誰も見た事がない。
ある日情報番組のレポーターであるオニールが港で犯罪組織がコンテナを動かしているのを目撃、彼女自身も危険に身をさらされるが、何者かに助けられた。
オニールはヒーローが活躍した現場には、常に漢字が記されている事に気付く。
社会派レポーターを目指していたオニールは独自に取材を始めるが、番組スタッフは彼女の言う事を信じてくれず、逆にクビにされてしまう。
それでも謎のヒーローを追い続けるオニールだが、やがてそのヒーローたちが彼女の幼少期に深くかかわっている事に気付く。

元々アメコミが原作なので、そもそもがあまり期待してはいけないのかもしれない。
だが、映画として考えた場合あまりにも雑である。
まず、ミュータント・タートルズ4人(匹?)の見わけが付かない。
鉢巻の色が異なっているものの、ゴーグルをしているドナテロ以外は誰が誰やらサッパリわからない。
体型を若干変えるなどして一目見て4人の区別が付かないと、せっかくのアクションシーンも何がどうなっているのかよくわからない。
ストーリーも、ミュータント・タートルズが誕生したきっかけがオニールで、さらにミュータント・タートルズを発見したのもオニールというのは、ちょっと安易過ぎやしないか。
ネズミのスプリンターの位置付けもちょっと中途半端だ。

雪上を滑るシーンからラストのバトルにかけて、アクションシーンはなかなかの迫力モノだ。
このシーンだけ切り取れば、かなりの完成度である。
それだけに、もうちょっと全体を丁寧に作ってほしかったと思う。


16.ミュータント・タートルズ



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