<   2014年 11月 ( 17 )   > この月の画像一覧

JC

G1未勝利馬の勝利が続くこの秋のG1戦線。
とは言え、今回のメンバーは強烈だ。
今年の皐月賞、ダービー、オークス馬、春秋の天皇賞馬、昨年のこのレースの1~3着馬、そしてドバイの勝ち馬がそろい踏みした。
ひょっとすると、有馬記念より豪華絢爛な顔ぶれかもしれない。
さすがにJCは、実力馬で決まるだろう。

混戦模様ではあるが、個人的には4強だと思っている。
前走が凱旋門賞だった2頭と、天皇賞秋の1、2着馬だ。

週半ばまでは、最有力はジャスタウェイだと思っていた。
これまではマイル路線で活躍していたが、ハーツクライ産駒であり2400mは問題ないはず。
東京コースの実績もあり、普通に考えれば最右翼だ。
ただ、先週、今週と追い切りが動かなかった。
調教状況だけ見ると、ちょっと本命にはしづらい。
しかし今朝のサンスポで、ビッグレッドファームの岡田総帥が太鼓判を押した。
この馬は線が細く斤量泣きするそうである。
凱旋門賞では59.5kgを背負わされたが、今回はそこから2.5kgも減って57kg。
追い切りも馬場の悪化に脚を取られたもので、そもそも春のドバイもあまり調教で動かなかったのに快勝している。
前走と今週の調教で嫌気がさして、走る気を無くしていないか心配ではあるが、ここは本命に推したい。

対抗はやはりジェンティルドンナだろう。
前走は休み明けでも堂々の2着。
一叩きされての良化は間違いなく、あっさり三連覇があっても不思議ではない。

三番手はハープスターにする。
札幌記念で古馬を撃破したように、この馬の能力は非凡。
問題は直線一気の脚質であること。
凱旋門賞でももう少し前で競馬をすれば、という感もあったが、逆にこの馬はレースでなし崩し的に脚を使うと直線で伸びきれないのではないかと思う。
鞍上川田が勝ちに行って前目に付ける場合が不安なので3番手評価にしたが、いつも通りの後方一気に徹すれば、一気に付け抜ける可能性は高い。

四番手はスピルバーグだ。
元々良血馬であり、この秋一気に才能が開花した。
しかし天皇賞が目イチの仕上げだった感もあり、例えその時の状態を維持できていたとしても、このメンバーで勝ちきるのはちょっと難しそうだ。
能力は勝ち負けしてもおかしくないのだが、外枠に入ってしまった事もあり今回は4番手評価とする。

これ以下の馬の評価が難しい。
JCの外国馬に関しては、基本的に猛調教をしている馬しか勝負にならないと思っている。
今回の3頭は実力もよくわからないうえ、目立った調教をした馬もいないので無印でいいだろう。

この他の日本馬で、一番評価が難しいのがフェノーメノだ。
前走の敗因がまったくわからない。
休み明けだったとしか思えないのだが、そもそもこの馬は鉄砲が効く馬である。
その馬が休み明けで惨敗したと言う事は、やはり本調子ではない可能性が高い。
今回の調教でも一変という感じだし、外枠に回った事もあり今回は無印とする。

昨年2着のデニムアンドルビーは、ちょっと見どころがありそうだ。
ただ、昨年は1着のジェンティルドンナと2kgの斤量差があったが、今回は同斤量となる。
完調であっても、上位馬を逆転するまでは難しそうだ。

同3着のトーセンジョーダンは最近はいつ走るのか掴みどころがなくなっているが、今回は無印でいいだろう。

同枠に入った皐月賞馬とダービー馬の比較では、ワンアンドオンリーの方を上に取りたい。
イスラボニータは、スピルバーグ同様天皇賞が目イチの仕上げ、東スポ杯ではワンアンドオンリーに完勝している物の、フジキセキ産駒と言う事もありここは距離的にかなり苦しいだろう。
一方ワンアンドオンリーは菊花賞を9着と惨敗しているが、休み明けを快勝しているだけあって、調子落ちしているとは考えられない。
前走は2走ボケの可能性が高く、ダービーを勝ったこの舞台に戻ってくれば、勝ち負けしても不思議ではない。

最後はエピファネイアを取り上げたい。
前走の天皇賞は休み明けで掛かってしまい、直線伸びきれず6着。
しかし一叩きしての上昇が見込め、鞍上も福永に逃げられたがスミヨンを確保できた。
ジャスタウェイ、ジェンティルドンナ、ハープスターに囲まれた位置におり、3頭が牽制している間隙を縫って抜け出してくれば、優勝まであるかもしれない。


◎ジャスタウェイ
○ジェンティルドンナ
▲ハープスター
△スピルバーグ
×ワンアンドオンリー
×エピファネイア

馬連にしようかと思ったけど、ここは3連単の方が馬券妙味がありそうなので、◎○1着、◎○▲△2着、◎○▲△×3着の、三連単フォーメーションで勝負。


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「ツナグ」の平川雄一郎の最新作で、今回も死者の思いを伝える作品である。

定職に就かず、ヒモまがいの事やダフ屋の手伝いで生計を立てているガジロウ(岡田将生)は、ある日交通事故に巻き込まれる。
ガジロウを轢いた車に乗っていたのは、ユウコ(広末涼子)、ルカ(木南晴夏)、ケイ(松井愛莉)、ジョニー(鹿賀丈史)4人。
4人はポールダンスを売りにする店で働いており、結婚を控えたルカの最終公演を終え、ジョニーが3人を車で送る途中であった。
ジョニーがすんでのところでかわしたためガジロウはほぼ無傷だったが、車は対向車線に突っ込み正面から来た車に突っ込まれ4人は死亡した。
幽霊となり、自分達の合同葬儀を見つめる4人だが、当然生きている者からは彼らの姿は見えない。
だが、なぜかガジロウだけは、彼らの姿が見えてコミュニケーションを取ることができた。
幽霊に付きまとわれて迷惑するガジロウだが、4人がこの世の未練を持ち続ける限りこの状態が続いてしまう。
かつ、シングルマザーのユウコ以外は、店で働いた貯金がかなり残っている事を知らされ、ガジロウは多額の報酬と引き換えに、4人の代わって想いを成し遂げる事となった。

4人の幽霊が見えるのがガジロウだけ、しかもガジロウは見るからに怪しげな男だ。
そんな男から信じられない話を持ちかけられるのに、その他の人間は意外と簡単にガジロウの話を信じたりする。
また、ケイは女子高生なのにポールダンスの店で働いている。
かなり強引な部分もあるが、そのあたりもなんとかギリギリ違和感を抑えた巧い作りになっている。
最初に、結婚を控えたルカのエピソードを持ってきている事で、違和感がかなり緩和されているのだ。
ただ、本来一番泣けるエピソードになりそうなユウコと一人息子のコータローのエピソードが、思ったほど感動的ではなかった。
原因は、コータローをしっかり描き過ぎてしまったからかもしれない。
子どもなのにあまりにも達観して精神的にも強いので、「一人で大丈夫だろうか」というハラハラ感が薄れてしまっている。
また、ケイ役の松井愛莉の演技も良かったため、こちらに食われてしまった感もあった。

全体的に手堅くまとまった感のある作品だ。
ただ個人的には、単純な感動だけではなく少々怖い部分も描いていた「ツナグ」の方が好きである。


157.想いのこし


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「少林サッカー」「カンフーハッスル」の周星馳の最新作だ。
相変わらずギャグ満載で、古き良き香港映画を彷彿させるアクションムービーとなっている。

若き三蔵法師は日々妖怪ハンターになるべく修行をしていた。
だが、彼が妖怪を捕獲する方法は、わらべ歌を聞かせて心の底にある善の心を呼び覚ます事。
当然簡単には行かず、捕獲に失敗して落ち込む日々が続いていた。

川辺の村に現れた魚の妖怪の捕獲に失敗し、さらにメチャクチャ強い豚の妖怪の捕獲にも失敗する三蔵法師は、師匠から五指山のふもとに捕らえられている孫悟空と会うように命じられる。
一方、魚の妖怪、豚の妖怪との闘いの中で、三蔵法師は段という金冠を操る女性の妖怪ハンターと知り合い、彼女に一目惚れされてしまう。
ストーカーのように段に付きまとわれ、邪魔されたり助けられたりしながら、三蔵法師は孫悟空の元を訪れた。

基本的にはよくある西遊記のアレンジ物で、天竺への旅の前日譚となる。
オリジナルのキャラである段を登場させたりもしているが、西遊記のアレンジ物としてはありきたりな感じで、ストーリー的にはあまり面白味はない。

しかしながら、ギャグとアクションは周星馳ならではである。
あんまり深く考えずに、とにかくスカッとしたいと言う時にはうってつけの作品だ。

今回は「はじまりのはじまり」だが、「はじまりのはじまりのつぎ」なんて次回作が作られても面白いかもしれない。


156.西遊記~はじまりのはじまり~


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「クリストファー・ノーランの最新作だけど、あんまり話題になってないなぁ。面白そうだけど、上映時間が3時間弱もある事が、敬遠されているのかなぁ」と思いながら劇場に行った。
そして自分自身も、3時間もトイレをガマンできるかな、程度であまり期待していなかった。

だが上映中はトイレと言う単語を忘れてしまうほど、とんでもなく素晴らしい作品だった。
SFファンなら今すぐにでも劇場に足を運んで欲しい。

アメリカが軍隊を放棄してから10年が経過した近未来、世界中に砂嵐が吹き荒れて農作物は枯れ、人類は深刻な食糧問題に直面していた。
元宇宙飛行士のクーパー(マシュー・マコノヒー)は操縦に失敗して宇宙船を墜落させた後、アメリカの田舎で農場を経営していた。
周りでも次々と砂嵐で畑が潰れて行く生活の中、クーパーの娘マーフィーが不思議な体験をする。
本棚に並ぶ本のうち、決まった本だけが何度も受け落ちてきたり、砂嵐の砂が暗号のような形で降り積もるのだ。
砂の形が緯度経度である事を見抜いたクーパーは、娘と二人でその土地を訪れる。
するとそこには、解散したはずのNASAの研究施設があった。

NASAはブランド教授(マイケル・ケイン)を中心として、ひそかに人類の移住計画を立てていた。
マン博士と12人の宇宙飛行士がすでにワームホールを抜け、人類が移住できそうな星に探査に向かっていた。
偶然NASAを訪れたクーパーだが、かつての腕を買われ、先行した13人が向かった星に向かってくれと言われる。
クーパーははじめマーフィーや息子のトムが心配なため、宇宙飛行を拒むのだが、ブランド教授と彼の娘のアメリア・ブランド博士(アン・ハサウェイ)に説得され、地球を旅立つ事になる。
まだ10歳のマーフィーは事態が理解できず、父親の旅立ちに反対するのだが、後ろ髪を引かれつつクーパーは未知の惑星に向かって旅立って行く。

ストーリーを単純に文字面にすると、あまり面白く思えないかもしれない。
ネタバレになってしまうためにあまり詳しい内容が書けないという部分もあるかもしれないが、もしストーリーをすべて書いたとしても、私の拙い文章ではこの映画の素晴らしさを半分も説明できないだろう。
それだけ素晴らしい作品なのだ。

人類に訪れる危機、何もできない絶望感、それでもなんとかしようと考える科学者、家族を置いて立ち去るクーパーの葛藤、宇宙空間での不安、困難、想像を絶する事象、究極の危機を迎えた時の人間の行動原理、時空を超えての家族愛など、映画に必要なすべてが盛り込まれている。
そして特筆すべきが、高次元空間の表現方法だ。

これまでも四次元空間を描いた映画は星の数ほどあった。
しかしこの映画では、「三次元の人間が四次元を視認できるとどうなるか」という意味で、的確な表現方法を用いている。
おそらくこの後の映画はすべて、この映画と同じ方法で四次元を表現するだろう。
「インセプション」の時も、人の心理の奥に潜ると時間の流れが早くなると言う画期的な概念を生み出した監督だが、このクリストファー・ノーランという人は本当に天才だと思う。
相対性理論をきちんと把握し、かつ知識がない者にもわかりやすいように表現している。
物理学者がこの映画を観ても、彼の物理学の理論と表現方法に驚嘆するのではないかと思う。

もちろん、宇宙空間のCG、VFXは美麗で言う事はない。
なぜ地球が砂嵐に襲われているかの説明がよくわからなかったが、そんな小さな事はどうでもいい。
映画界の金字塔となる作品である。

155.インターステラー



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そろそろ年末年始に備えて、撮り溜めてデッドストック化している番組を整理し、HDDの空きを作らなければならない。
で、いつ録画したか覚えていない「カムイ外伝」を見る。
脚本にクドカンが参加しているのでかなり期待していたのだが、かなりダメダメな作品だった。

非人であったカムイ(松山ケンイチ)は、幼いころ自分の身分に納得がいかずに伊賀の忍者となる。
しかし忍者の生き方にも疑問を感じたカムイは抜忍となり、追われる立場となった。

カムイが追手から逃れていると、ある日領主の馬から前脚を切り落とす男と出会う。
男の名は半兵衛(小林薫)、一瞬で馬の前足を切り取って逃げる技は見事であった。
その後カムイは、追手との戦いの中で海に落ち半兵衛に救われる。
半兵衛の住む漁師の村で過ごす事になったカムイは、半兵衛の妻お鹿(小雪)がかつて抜忍のスガルである事に気付く。
追手と勘違いするスガルを説得し、しばらく静かに暮らすカムイであったが、愛馬を殺された領主が半兵衛を殺すため、村に兵を繰りだしてきた。

原作にかなり近いストーリーのようだが、ハッキリ言って取り留めがない。
アクションはワイヤーやCGを組み合わせて素晴らしい出来になってはいるものの、全体のストーリーで何が言いたかったのかサッパリわからない。
抜人と追手の非情の戦いという部分が主題なのかもしれないが、その主題も全体の半分も描かれていない。
作品の中で半兵衛のウエイトが大きいので、カムイをはじめとするアウトロー軍団が、領主と戦う物語にも見えてしまう。

そもそも原作は外伝とは言え、それでもかなり長い物語である。
それを120分と言う枠内に収めるためには、もう少し取捨選択をしてストーリーにメリハリをつけるべきだったんじゃないかと思う。

崔洋一&宮藤官九郎のコンビという事で、かなり期待して観に行ってガッカリした人も多かったんじゃないだろうか。


154.カムイ外伝


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「喰女-クイメ-」ではややエッジに寄りすぎた感もあった三池崇史だが、今回の「神さまの言うとおり」はなかなかいい感じでまとめられていた。
作品の内容としては、「バトル・ロワイアル」以降よくある高校生のサバイバル物である。
ただこの作品はお互いの殺し合いではなく、自分達が狩られる状況から生き残るストーリーになっており、「悪の教典」に近いかもしれない。

高校生の高畑瞬(福士蒼汰)は、毎日を目的なく過ごしこの世が終わってほしいとさえ思っていた。
そしてある日、世界史の授業中に教師の頭が消し飛び、代わりにクビの上にはダルマが乗っかっていた。
ダルマは教壇の上に降り、いきなり命をかけた「だるまさんが転んだ」が始まる。
教室内で唯一行き残った高畑は、廊下で幼馴染の秋元いちか(山崎紘菜)と出会い、学校を抜けだそうとする。
しかし逃げ込んだ体育館には、他のクラスで生き残った生徒たちがいて、そこで招き猫のクビに鈴を付けるゲームが始まった。

日曜の午後3時25分開始と言う事で、劇場は高校生たちでいっぱいだった。
当然映画が始まる前、予告編が流れている最中まで大騒ぎでうるさかった。
「これはまいったなぁ」と思っていたら、映画はいきなり生徒のクビが吹っ飛ぶシーンから始まる。
そこで劇場は波を打ったように静まった。

クビの吹っ飛ぶシーンも、血しぶきではなく赤いビー玉を多用するなど、グロ過ぎギリギリの落とし所で演出している。
この手の映画で一番効果的なのは、人間が潰れる効果音とともにバンバン血を飛ばしまくる演出であるが、この映画ではその後の生徒たちが惨殺されるシーンでも、血しぶきが飛び散りまくるわけでもなく、巧い演出で効果的に緊張感を保ち続けている。
VFXの出来も素晴らしく、生徒を襲うダルマ、招き猫、こけし、マトリョーシカの動きも絶妙だ。

メインキャストとなる高畑瞬の福士蒼汰、秋元いちかの山崎紘菜、天谷武の神木隆之介の使い方も巧い。
途中からストーリーに加わる高瀬翔子(優希美青)のエピソードも、ストーリー全体にきちんとインパクトを与えている。

唯一今ひとつだったのは、大森南朋のタクミの役どころ。
途中で原作とは大きく内容が変わっているようだが、映画オリジナルの続編のためなのか、このタクミが非常に中途半端な登場になっている。
それと、染谷将太のサタケが早い段階で消えてしまうのも、ちょっともったいなかったかもしれない。

少々ネタバレになってしまうが、なぜこのような状況になったのか、誰が黒幕なのかは最後までハッキリとは明かされない。
それも、続編制作への含みなのかもしれない。
とは言え、この作品単体でもきちんと一つの作品として成り立っている。

内容的に映画の本道とは言えないが、三池崇史の手腕が光る作品だった。


153.神さまの言うとおり


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先週のエリザベス女王杯は、ちょっと攻めすぎて取りこぼしてしまった。
だが今シーズンは一番人気受難のシーズン、今週はさらに攻めたいと思う。
連軸に据えるのはPOGで指名していた2頭、グランデッツァとレッドアリオンだ。

京都は今週からCコースを使用し、馬場状態はかなりいい。
普通に考えれば強烈な先行馬であるミッキーアイルがそのまま逃げ切りそうだが、今回は外枠にまわってしまった。
しかもミッキーアイルを追い掛けると思われるサンレイレーザーは、さらにその外枠である。
この2頭が内枠を引いたら、ポンと飛び出してそのままゴールもあったかもしれないが、今回は2頭とも前に出るまでに少々脚を使わざるを得ないだろうから、ペースもそれほど早くならないと思われる。
そうなると、坂を下って直線を向くまでペースは落ち着き、直線ヨーイドンの切れ味勝負になると思われる。
そこで浮上するのが上記の2頭だ。

グランデッツァは今年の5月に休み明けの都大路Sをレコードで駆け抜けており、高速の京都は得意としている。
道悪の安田記念と洋芝の函館記念はいいところがなかったが、前走毎日王冠は勝ったエアソミュールと0.3秒差の5着。
天皇賞を勝ったスピルバーグとは0.2秒差だった。
内々を回って好位抜け出しができれば、十分勝負になる。

レッドアリオンは休み明けの降級戦を楽勝し、前走は富士Sで3着。
スローペースで位置取りが後ろすぎてしまったが、32.9でレース最速の上がりを記録している。
京都の芝はあまり得意としていないが、本格化した今なら勝ち負けになるだろう。

連下は実績馬のトーセンラー、ミッキーアイルをはじめ、ホウライアキコ、エキストラエンド、フィエロ、ロゴタイプ、クラレント、タガノグランパ、サンレイレーザーまで。
ワールドエースはこのコースのレコードホルダーだが、前走があまりにも負けすぎなので無印とする。

馬券はグランデッツァとレッドアリオンの馬連と、2頭からトーセンラー、ミッキーアイルへの馬連厚め、その他の7頭への馬連で合計19点勝負。


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ハッキリ言って、ニコール・キッドマンが主演と言う事で観に行ったのだが、日本人が良く知らない現代史を押さえているとてもいい作品だった。

今をときめくハリウッドスターだったグレース・ケリー(ニコール・キッドマン)は、女優の座を捨ててモナコ公国の公妃となった。
昔のしがらみを一切捨て、夫ともに一生懸命政務をこなすケリーだが、公国の財政はひっ迫し疲弊する毎日だった。
そのため、やはり公務で忙しい日々を過ごす夫レーニエ3世(ティム・ロス)ともすれ違いが生じ、グレース・ケリーのいら立ちは頂点に達していた。

そんなある日、ヒッチコックが新作へのオファーをしてくる。
自分が映画に出ることで、少しでも公国の財政に貢献できるのではないかと考えるケリー。
だがレーニエ3世はもちろん賛成しない。
さらに今度はフランスが、モナコにあるフランス企業から税金を徴収してフランスに支払うよう要求してきた。
レーニエ3世は最初は頑なに断っていたが、当時のフランス大統領ド・ゴールの影響力は大きく、次第にモナコはヨーロッパで孤立し始めた。
策に窮したレーニエ3世は、仕方なくド・ゴールの要求を飲むことにする。
しかしド・ゴールは、モナコの企業にも課税し、それをフランスに支払うよう要求してくる。
しかも国境を封鎖し、軍隊を配置して圧力を掛けてきた。
今にもフランスに占領されるかもしれないモナコ。

最初は公国内の政務に追われ、夫婦の危機を迎えるレーニエ3世とグレース・ケリーだが、それがモナコ公国の存在に関わる重大時まで発展する。
一度は離婚の直前まで決裂する二人だが、最後はモナコのために智恵と力を合わせて協力する。
そもそもが、二人とも公国のためを思っていら立ち、意見を対立させていたのだから、公国の危機を二人で乗り切るのは当たり前かもしれない。
しかし、小国ではあるものの、プライドやしきたりなどで雁字搦めになっている二人の窮地が生々しく、ラストシーンでは本当に感動させられた。

史実を元にしたフィクションという事で、どこまでが真実なのかわからないが、少なくとも物語としてはきちんとメリハリがついて完成されている。
それほど期待しないで観に行ったが、観終わった後の満足度は高かった。


152.グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札



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誰もが知るドラキュラをヒーローとして扱った作品だ。

トランシルヴァニアのワラキア公国君主のヴラド(ルーク・エヴァンス)は、少年の頃にオスマン帝国の襲撃を受け、傭兵として徴兵されていた。
徴兵と言ってもオスマン帝国に脅され、半ば強制的に少年が奴隷のように駆り出されていたのだ。
ヴラドそこで厳しい訓練を耐え抜き、「串刺し王」と呼ばれるほどの残虐な兵士になっていた。
やがてヴラドは傭兵からワラキア国へ戻り、自分のこれまでの行為を悔い改め、家族を作り君主として幸せに暮らしていた。
だがある日、オスマン帝国の兵が国に侵入しようとしている事に、ヴラドは気付く。

その調査の最中、ヴラドは洞穴の中で伝説の魔物吸血鬼で出くわしてしまう。
部下を失うもなんとか洞穴から逃げ出したヴラドは、オスマン帝国の進撃に備えようとする。
ヴラドはオスマン帝国と交渉をするものの、帝国はヴラドを徴兵したときと同じように、ヴラドの息子を含む少年兵1000人を差しだすように伝えてきた。
一度は国を護るために息子を差しだそうとするヴラドだが、妻と息子が強く反対した事により、オスマン帝国と戦う事を決意する。
しかし、普通に戦っても国が全滅するだけだ。
ヴラドはオスマン帝国に対抗すべく、自ら吸血鬼になる決意をする。

魔物と言ってもそもそもスタイリッシュな出で立ちで表現される事が多いドラキュラだが、ルーク・エヴァンスが演じることで、より一層「美形ヒーロー」色が強くなっている。
しかも、吸血鬼になることへの戸惑い、そして民衆に理解されなかった時の戸惑いと悲しみの描き方が巧い。

オスマン帝国の大群と一人で戦いながら、今までリスペクトしてくれた国民から恐怖の目で観られる事とも戦わなければならない。
その苦しみ方がいかにも正統派ヒーローであった。

「ドラキュラZERO」と言うタイトルなので、この後の続編も構想されている事だろう。
ただ個人的には、先にヒーローの「ドラキュラ」映画を作った後でこの「ドラキュラZERO」を作った方が、納得して観ることができたんじゃないかという気がする。


151.ドラキュラZERO


※こんな本書いてみました。
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あんまり期待せずに観に行ったのだが、今年の邦画で一番泣ける作品だった。

サヤ(新垣結衣)は売れない噺家のユウタロウ(大泉洋)と結婚し、ユウスケという子宝に恵まれ、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。
しかしユウタロウが交通事故で急逝してしまう。
サヤが葬儀で悲しみにくれていると、ユウタロウの父(石橋凌)名乗る男が現れた。
ユウタロウは父と仲違いして家を飛び出し、そのまま連絡を絶っていたのだ。
父が息子のユウスケを奪いに来たと思ったユウタロウは、師匠(小松政夫)の体に乗り移って、サヤに誰もわからないところに逃げろと伝える。

サヤはユウタロウの言う通り、かつて叔母が暮らしていた「ささら」に逃げのびる。
そこでユウスケとささやかな生活を始め、ささらの人々とも交流をはかっていく。

ストーリー的にはありきたりと言えるかもしれない。
だが役者のキャラ設定、特にユウタロウとサヤの夫婦愛の見せ方が見事だ。
大泉洋と新垣結衣の演技も絶妙である。

そしてこの映画のもう一つのポイントは、夫婦愛がテーマのように思わせておいて、実は親子愛がテーマという部分である。
石橋凌の武骨な父親像が、ラストに強く効いてくる。

「永遠のゼロ」のように、大上段に構えた感動作ではなく、笑いの中に小さい伏線をいくつも重ね、最後に盛り上げる作品だ。
観終わった後は、とてもいい気分にさせられた。


150.トワイライト ささらさや


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