なんちゃって気象予報士の異常気象注意報

今年に入って日本海でダイオウイカが何匹も見つかっているが、ついに生け捕りにも成功したそうだ。
昨年NHKが「ダイオウイカの生態を初めて撮影した!」って大騒ぎしてたけど、猟師さんがあっさりロープで生け捕りにしちゃったら、去年の映像のありがたみも薄れちゃうよね。

それはそれとして、ちょっと気になったのは専門家のコメントだ。
本来深海にすむダイオウイカがこれだけ見つかるのは、今年は海水温が低くてダイオウイカが海表面に上がって来やすいからだろう、との事だ。

えっ?そうなの?

今年は雪が多いので、てっきり海水温が高いのかと思っていた。

2月5日になんちゃって気象予報士として大雪の予報をしたが、

http://ksato.exblog.jp/d2014-02-05/

今年は北極から流れ出ている寒気団の位置が例年と違っている。
だから北米の東海岸でも大雪になっているし、イギリスで大雨になっているのだ。

日本上空でも偏西風がひらがなの「ひ」の字のように大きく蛇行して、膨らんだポケットのあたりに大陸からの寒気団が流れて溜まっている。
通常の冬なら日本に流れ込むのはオホーツクからの寒気団なので、この部分でもちょっと例年とは異なっているようだ。

で、偏西風の蛇行に関しては、だいたいが海水温の上昇が関与している事が多い。
今日、ダイオウイカについてコメントを出した専門家は「今年は寒いので海水温も低くなり、ダイオウイカが海面付近にも浮上しやすいのでは」とコメントをしていたが、私が学生時代に学んだ知識では気温が海水温に与える影響はほとんどないはずだ。
だから海水温が低いのは、気温が低い事が原因ではない。
それだけはわかる。
もし気温からの影響があったとしてもせいぜい水深数メートルまでで、深海のダイオウイカがそんなわずかな違いを察知して海水面に上昇するとは考えられない

逆に、気温は海水温の影響をかなり受ける。
そして気温だけではなく、気候も海水温の影響を受ける。
同じヘクトパスカルの低気圧であっても、高い海水温の海面上空を通過すると発達して水分が多くなる。
蒸発する水分が多いからだ。
今年の大雪も、おそらく低気圧が発生する黄海から東シナ海にかけての海水温が高い、つまりエルニーニョに近い状態になっている事が原因だと思った。

だが、ダイオウイカが浮上して日本海の海水温が低いというのであれば、単純なエルニーニョではないと言う事だろう。
ダイオウイカだけじゃなくて、リュウグウノツカイも見つかっているしね。
ちなみにサカナクンのコメントによると、実はダイオウイカは日本近海でも年間で何匹か見つかるけどあまりニュースになっていないだけ、大地震の前兆という事は100%ないとの事だ。
だからおそらく地震の前兆という事ではないんだろうけど、今年は夏にかけて異常気象になりそうな予感はする。

雨が多いのか少ないのか、夏が暑いのか涼しいのか、どんな異常気象になるかは現段階ではわからないけど、ちょっと注意が必要だろう。


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by ksato1 | 2014-02-27 07:16 | 日記 | Comments(0)

週末のギンレイの2本

先週末に行ったギンレイの2本。

まず「ペーパーボーイ 真夏の引力」。
原作もアメリカではそこそこ話題、出演もマシュー・マコノヒー、ニコール・キッドマン、ジョン・キューザックが脇を固めていると言う事なので、わざわざ週末に期待して観に行った。
だが感想は、ズバリ言ってたいして面白くなかった。

ペーパーボーイとは新聞配達少年の事。
舞台は1969年のフロリダ、主人公のジャック(ザック・エフロン)は大学で水泳の選手をしていたが問題を起こして退学、実家に戻って父親が経営する地方新聞発行の手伝いをしていた。
一方兄のウォード(マシュー・マコノヒー)は優秀で、都会に出て全国紙の記者となっていた。

ある日ウォードが同僚の記者ヤードリー(デヴィッド・オイェロウォ)と共に、実家に戻ってくる。
地元で死刑囚(ジョン・キューザック)として収監されている男が無実ではないかと考え、取材しに来たのだ。
その死刑囚は、彼を支援するシャーロット(ニコール・キッドマン)と結婚していた。
普通、死刑囚を支援すると言えばキリスト教の敬虔な信者などを連想するが、シャーロットはかなりエキセントリックな性格で、色情狂の気配すらあった。
ジャックは兄たちの取材の手伝いをしていたが、シャーロットを一目見たとたん彼女を好きになってしまう。

ここまでの展開では、何やら意味深な雰囲気を持つシャーロットが事件のカギを握っているのかと思う。
だが実際にはそういう展開にはならない。
ウォード、ジャック、ヤードリーの3人と微妙な距離感の中、トラブルメーカーとなっていく。
そして1969年代はまだ黒人差別が日常に行われていたため、黒人であるヤードリーとヘルパーのアニタがちょっと重要な意味を持つ事になる。
なので彼が事件のカギを握っているのかとも思う。
だが、ヤードリーはクライマックス直前に取材をやめていなくなってしまう。
ウォードの性癖がクライマックスに若干かかわってくるのだが、これもほんの申し訳程度だ。
死刑囚が何を考えていたのか、シャーロットは本当は何がしたかったのか、すべての事がよく分からないまま物語は終了してしまう。
正直、見終わった後「これで終わり?」と思ってしまった。

ただ、役者の演技は素晴らしい。
特にニコール・キッドマンとジョン・キューザックはさすがの演技である。
刑務所でこの二人が絡むシーンは見応えがあった。
そのシーンがあっただけに後半の展開にも期待してしまったのだが、肩透かしを食らった感じだ。

続いて「マジック・マイク」。
スティーブン・ソダーバーグ監督でチャニング・テイタムの実体験を元に作られたと言う映画だけに、こちらもそこそこ期待した。
で、こちらはまずまずの出来だった。

マイク(チャニング・テイタム)は家具のデザインで身を立てる事を考えながらも、昼は建設現場、夜は男性ストリップクラブで働いていた。
ある日建設現場でくすぶっていたアダム(アレックス・ペティファー)と知り合い彼をスカウト、アダムは瞬く間に人気ダンサーになっていった。
アダムの加入後、ストリップクラブはさらに繁盛するようになり、経営者のダラス(マシュー・マコノヒー)はタンパからフロリダへの移転を計画する。
マイクはダラスから共同経営者の話を持ちかけられ、さらにアダムの姉ブルック(コディ・ホーン)とも知り合い順風満帆の様相を呈していた。

しかしある日、マイクはアダムと共に大学の寮のパーティに出張に行ったのだが、そこでアダムが女子学生にドラッグを飲ませてしまう。
警官が来るほどの大騒ぎとなり二人は逃げ帰るのだが、そこに大量のドラッグを置き去りにしてしまう。
ダラスからは出張で問題を起こした事、ブルックからはアダムがドラッグを使用していた事を責められ、さらに売人からはドラッグの代金を請求され、マイクは窮地に立たされてしまう。

どこまでがチャニング・テイタムが体験した話なのかはわからないが、男性ストリッパーの裏側については面白く描かれていた。
ショウビジネスだからもちろん、みんな観客にウケるように演技を磨いている。
舞台に穴が空きかけた時、ダラスが一人一人に何か演じるように依頼するのだが、「オレの出し物はまだ練習中だから見せられない」と断るストリッパーもいる。

ストーリー展開も、起承転結がはっきりしていてわかりやすい。
そこそこキワドイシーンもあるので、刺激が欲しいカップル向けの作品と言えるかもしれない。


40.ペーパーボーイ 真夏の引力
41.マジック・マイク


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by ksato1 | 2014-02-26 07:46 | 映画 | Comments(0)

「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」

前作の「キック・アス」は内容はかなり面白かったものの、丸っきりの子ども、しかも女の子のヒット・ガールがナイフを振り回して銃をバンバン撃ちまくり、容赦なく人を殺していく部分でやや違和感も感じた。
だが今作ではヒット・ガール役のクロエ・グレース・モレッツがいい感じで成長していたため、悪役を切り刻んでもあまり違和感を感じなかった。
そういう部分も含めて、前作以上に仕上がっていると言えるだろう。

ビッグ・ダディだった父のデイモン亡き後、ミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)はデイモンの親友であった警官のマーカスと暮らしていた。
マーカスはこれまでデイモンの教育のためミンディがまともに育っていない事を憂い、今後は彼女が女の子らしく暮らしていく事を望んでいた。
しかし当のミンディは学校に通うふりをして、ヒット・ガールとしての訓練をこっそり続けているのだった。
一方キック・アスが実力不足である事を悟ったデイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、ミンディに自分を鍛えてくれと依頼する。
そしてミンディにミッチリ3週間鍛えられたデイヴは、1対1なら十分戦えるほどの実力を身に着けていた。

キック・アスもそこそこ強くなり、いよいよ二人で悪を倒せるかという雰囲気になった頃、ミンディはマーカスによって女の子同士のお泊まり会に参加させられる。
最初はお泊まり会に激しい拒否反応を示していたミンディだが、初めて見た1Dやジャスティン・ビーバーに心が激しくときめいてしまう。
以降、デイヴがいくら誘っても彼女はヒット・ガールに扮する事はなくなってしまった。
仕方なく彼はネットで仲間を探し、スターズ・アンド・ストライプス大佐(ジム・キャリー)が率いるチーム「ジャスティス・フォーエバー」に参加する事にした。

その頃クリス・ダミーコ(クリストファー・ミンツ=プラッセ)は、父の仇を討つためにキック・アスを殺す計画を立てていた。
自らマザー・ファッカーを名乗り殺し屋を集めて悪の軍団を結成、この軍団があまりにも過激であるため周囲が止めようとするのだが、止められれば止められるほどクリスは暴走し、ついには本当の殺人集団になってしまう。

今回は前作以上に、笑いの部分とシリアスな部分がカゲキである。
セリフは下品で差別用語も多いし、ゲロだの下痢だのは出てくるし、バトルシーンは容赦なく人が殺される。
「ジャスティス・フォーエバー」は正義の軍団のはずなのに、ナイト・ビッチという名のヒロインもいる。
前作は昨夜遅くに深夜帯で地上波放送があったようだが、この作品は深夜でも地上波ではちょっと放送できないかもしれない。
一応日本ではR15指定だが、R18指定であってもまったく不思議ではなかった。

とは言え、自分がヒーローのコスチュームを着始めた事が発端で騒ぎが大きくなった事に悩むデイヴや、ヒット・ガールでありながらも、やっぱり同年代の女の子と同じように悩みを抱えるミンディ、そして鍛えられたデイヴの肉体を見てミンディが彼をヒーローとして認めるシーンなど、映画として重要なツボはしっかり押さえられている。
悪の軍団のエースがマザーロシアであるのも、女性同士ならばヒット・ガールが本気で暴れまわっても違和感が少ないからだろう。
すべてがカゲキではあるが、ある意味バランスが取れており、制作者がこの映画をどれだけ丁寧に作っているかが伝わってくる。

また、クロエ・グレース・モレッツがいい意味で成長している点も、この映画の勝因である。
アクションの切れ味はさらに増しながら、女の子らしい一面もしっかり演じている。
バイクで疾走するラストシーンはとてもカッコよく、ミラ・ジョヴォヴィッチやアンジェリーナ・ジョリーを継ぐアクションスターになれるだろう。

そもそも原作があるようなので、今後続編が作られるかどうかはわからないが、ぜひシリーズ化してもらいたい作品だ。
20年後くらいにデイヴとミンディが結婚していて、「キック・アス/ファミリー」なんて作品作っても面白いと思う。


39.キック・アス/ジャスティス・フォーエバー


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by ksato1 | 2014-02-25 07:41 | 映画 | Comments(0)

「エージェント:ライアン」

これまでの「ジャック・ライアン」シリーズは1作品も観ていないのだが、CIAのエージェントという事でアクションシーンが多いのかと思って観に行った。
しかしそもそもジャックは分析官なので、あまり激しいアクションはない。
アクションで見せ場となるのはカーチェイスで、このカーチェイスはかなり見応えがあった。

留学先のロンドンで「9.11」の事件を知ったジャック・ライアン(クリス・パイン)は、大学を辞めて海兵隊に志願する。
赴任先のアフガニスタンで作戦の分析を行っていたが、乗っていたヘリが対空ミサイルの直撃を受けて大破、ジャックも瀕死の重傷を負うのだった。
その後彼は辛いリハビリの結果社会復帰するが、そこでCIAにスカウトされる。
ウォール街の証券会社に勤務しながら、テロ組織の口座の動きを探ると言う任務だった。

ある日ジャックは、ロシアの億万長者ヴィクトル(ケネス・ブラナー)が隠し口座を持っている事を突き止める。
そしてその詳細を探るためにモスクワに飛ぶ事になった。
だがモスクワに着いた途端、ジャックは命を狙われてしまう。
ジャックは援護がほとんどない中で、自分の身を守りながら隠し口座とヴィクトルの陰謀を暴こうとうする。
そしてジャックは上司であるハーパー(ケビン・コスナー)から、「君はすでにエージェントだ」と告げられる。

その後は、ジャックの浮気を疑った婚約者のキャシー(キーラ・ナイトレイ)がロシアに押し掛けてきて、彼女を巻き込んでの駆け引きが行われる。
アクションは多くはないが、ジャックがヴィクトルのPCからデータを抜き出すシーンは手に汗握る緊張感だ。
その後のカーチェイスも迫力がある。
カーチェイスはラスト近くにもあるのだが、ジャックがドライビングが得意であるというエピソードを序盤に入れておけば完璧だっただろう。

「ジャック・ライアン」シリーズのリブートという触れ込みなので、おそらくこの後もジャック、ハーパー、キャシーの3名で何作か作る予定なのだろう。
現段階ではジャックはメチャクチャ強いという設定ではないので、この後の作品で少しずつエージェントとしての経験値を上げて行けば、シリーズ全体の面白味が増すと思う。
期待したい。


38.エージェント:ライアン


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by ksato1 | 2014-02-24 07:12 | 映画 | Comments(0)

フェブラリーS

先週まで週末の雪で競馬の開催もメタメタになったが、なんとか今年初のG1は無事迎えることができた。
今回は有力馬の実力が安定しているので、それほど荒れた展開にはならないと思う。
とは言え、勝っても不思議ではない有力馬が数頭いるので予想は難しい。

問題は昨年のJCDの勝ち馬ベルシャザールだ。
府中のダート1600mは芝からのスタート、ダービーでオルフェーヴルの3着になった経験もあり、昨年同じ舞台の武蔵野Sを制しているのでコース的にはかなり有利な状況だ。
しかし今回はかなり馬体が増えての出走となる。
松田国師はあえて筋肉増量を目論んだそうだが、水曜日計測の馬体重が556kg。
前走から18kg増である。
これは、今回ではなくむしろ次走のドバイを見据えた戦略のように思える。
エーシントップが逃げ宣言をしてペースも速くなる事が予想されるが、体重増で最後の直線息切れする可能性も捨てきれない。

そこで本命はベストウォーリアにする。
武蔵野Sはベルシャザールと同斤量で、0.1秒差の3着だった。
休み明けの前走すばるSをレコードで快勝、中1週ではあるが、むしろ一叩きされた上昇度を買って本命に推す。
対抗はベルシャザールだ。

三番手はニホンピロアワーズ。
休み明けのJCダートは抜け出した後に上位馬に差されて5着だったが、その後東京大賞典を3着し、前走の東海Sを快勝。
東京コースが初コースという部分は気になるが、ハイペースになったときにはこの馬のスタミナがものを言う。

四番手はホッコータルマエにする。
JCダートが惜しい3着だった後、東京大賞典、川崎記念とG1を連勝。
ダートの左回りも得意だが、この馬の場合どちらかと言えば地方の深い重い砂の方が合っている気がする。
順調なのは間違いないが、秋に復帰以降ずっと使い詰めな部分も気になるので四番手とする。

五番手はワンダーアキュートだ。
常に堅実に食い込んでおり、昨年のこのレースは3着。
8歳でもまだまだ元気だし、鞍上武豊と言う点も心強いが、この馬はいかせん決め手に欠ける。
今回も善戦はするだろうが、評価としては五番手が妥当だろう。

最後はアドマイヤロイヤルだ。
前走の根岸Sは前が開かずに5着と敗れたが、前々走の武蔵野Sはベルシャザール、ベストウォーリアよりも速い上がりタイムで3着に食い込んでいる。
斤量も両馬より1kg重かったことを考えると、上位馬との実力差はそれほど大きくないと考える。


◎ベストウォーリア
○ベルシャザール
▲ニホンピロアワーズ
△ホッコータルマエ
×ワンダーアキュート
×アドマイヤロイヤル

馬券はいつも通り三連単フォーメーションで、1着◎○、2着◎○▲△、3着は◎○▲△×の24点勝負。


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by ksato1 | 2014-02-23 14:55 | 競馬 | Comments(0)

「福家警部補の挨拶」

ここのところパッとしないドラマばかりだったが、今シーズンの「福家警部補の挨拶」は抜群に面白い。
たまたま、いつも見ている「チーム・バチスタ」シリーズの直前に放送しているので1回目を見たのだが、その時は「まぁまぁかな」くらいの印象だった。
しかし第2話以降は、毎週の放送が楽しみになってしまった。

1話完結型の謎解きミステリーなのだが、正直ミステリーのネタ自体はあまりたいしたことない。
唯一第1話だけが、殺人のアリバイ作りのために誘拐されるという、ミステリーの部分がそこそこしっかりしていた話だった。
しかしそもそもこのドラマはミステリー部分が主題ではなく、犯人が殺人に至るまでの緻密な状況設定と、動機となる犯人および被害者の心の機微の表現が主題である。
中でも第5話の130Rのコンビの話は、ちょっと感動すらしてしまった。
第一話はミステリーがそこそこ良かっただけに、逆にこのドラマの良さが伝わってこなかったのかもしれない。
また、犯人役の演技もどれも素晴らしい。
特に2話の富田靖子、6話の若村麻由美は良かった。

それと当然の話だが、福家警部補のキャラ設定が絶妙だ。
ちょっとイラつくような図々しい動きやしゃべり方をして、わざと相手を挑発する。
そして重要な証言を引き出す。
それは犯人に対しても、上司の石松(稲垣吾郎)に対しても同じである。
さらに鑑識課の二岡(柄本時生)に対しては、ドSな態度で接する。
その時の二岡のボケ振りも楽しい。

福家警部補は、常に黄色いコートを着て鞄を肩から斜めに掛けて、一見おしゃれのようにも見える。
しかし鞄の中の整理が苦手、そして捜査の時には髪を振り乱して、あまり見た目を気にしていない。
頑固に捜査を続ける部分では、やや朴念仁的なキャラである。
それでいて、檀れいの美しさだ。
野暮ったい感じのするセルフレームのメガネをかけているが、これがまたキャラを引き立ててもいる。

檀れいは、「平清盛」の璋子役の時には、白河法皇の寵愛を受けるがその結果鳥羽天皇を苦しめてしまった事に後から心を痛める、世間知らずなピュアな役を見事に演じていた。
だが今回の福家警部補は180度、いや今はやりのスノーボードハーフパイプ的に言えば1080度くらい異なる役柄である。

ドラマの構成も秀逸だ。
冒頭で事件が起こり、その後福家警部補が登場して謎解きをする。
無駄なシーンがなくテンポ良くストーリーが展開し、ラストも余韻を残すような余計なシーンはない。
クライマックスでは福家警部補と犯人が対峙し、ラストに福家警部補が犯人へ向けて発する印象的なメッセージで終了する。

BGMも弦楽器を中心にした重厚な趣である。
エンドロールやスポンサータイトルでも、福家警部補が持ち歩くポラロイドの写真が巧妙に使われている。
2013年春からのこの1年間で言えば、録画しっぱなしでまだ見ていないドラマもあるものの、ダントツ1位の面白さだ。
なんでこんなにも面白いのかと思ったら、演出に「ストロベリーナイト」や「キサラギ」の佐藤祐市が加わっていた。
なるほど、それなら合点がいく。

視聴率はあまり良くないようだが、おそらく後からジワジワと評価を上げて、続編や映画化なんかもあるに違いない。


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by ksato1 | 2014-02-19 22:11 | 日記 | Comments(2)

「スノーピアサー」

「グエムル-漢江の怪物-」「母なる証明」のポン・ジュノ監督の作品だ。
今回も粗削りだが、勢いでドンドン引き込まれる作品に仕上がっている。

2014年の夏、地球温暖化を食い止めるために人類はCW-7と言う冷却材を大気圏に打ち込む。
だがその結果地上は極寒の地となり、生命のほとんどが死滅してしまった。
わずかに生き残った人類だけが、1年で地球を1周する列車「スノーピアサー」に乗り込んだ。
閉鎖された列車の中では、乗車賃を払った者とそうでない者の間に階級格差が生じており、無賃で乗車した下層階級の住民は列車の最後尾に押し込められ奴隷のような生活を送っていた。
17年間走り続けた列車の中では何度か革命を起こす者が現れ、最前部で列車をコントロールするウィルフォード(エド・ハリス)を倒そうとする。
しかし最後部からほとんど前に進む事が出来ないうちに、革命はすべて鎮圧されていた。

最後尾の列車のリーダーは左手と右足を失ったギリアム(ジョン・ハート)であったが、彼の代わりにカーティス(クリス・エヴァンス)が実質的なリーダーとなっていた。
そのカーティスのところにある時から、カプセルに入れられたメッセージが列車の前部から流れて来るようになった。
そのメッセージを頼りにカーティスは、監獄エリアからナムグン・ミンス(ソン・ガンホ)を救い出そうとする。
ナムグン・ミンスは列車の扉ロックのプログラムをした男で、彼がいれば最前部までたどり着けるからだ。


観たのが大雪の日だったからかもしれないが、かなり感情移入しながら観てしまった。
まず、世界観が素晴らしい。
列車の中もスラムのような最後尾から、前に行くにしたがってだんだん近未来っぽいスタイリッシュなデザインになっていく。
その質感、空気感が秀逸だ。

ポン・ジュノが監督だけに、アクションシーンでは血がドバドバ飛び交い、手足が叩き落とされたりもする。
だが過激なシーンは多いものの、閉鎖された列車の中で奴隷は食用に生かされている、などという趣味の悪いグロい設定はない。
列車の疾走するスピード、雪に包まれた全世界の描写もいい。
ストーリーも、反乱が起きた後は息をも付かせぬ展開である。

ナムグン・ミンス親子が金属製のロッカーに入ってどうやって生きていたのかとか、魚を飼育している列車はあるが家畜を飼育している列車がないとか、細かい整合性が取れない部分も散見される。
しかし、1年で地球を1周する列車という発想から、圧倒的な世界観を見事に作り上げている。

全体のオチとしては、若干「マトリックス」シリーズに近いかなという気もしないではない。
とは言え、SFファンならぜひ押さえておきたい作品である。


37.スノーピアサー


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by ksato1 | 2014-02-18 07:12 | 映画 | Comments(0)

「ニシノユキヒコの恋と冒険」

原作は川上弘美で監督は「人のセックスを笑うな」の井口奈己。
なのでそこそこ期待して観に行ったが正直かなり酷い出来だった。

モテ男のニシノユキヒコ(竹野内豊)は、ある日交通事故で死んでしまう。
幽霊となったニシノユキヒコは、かつて交際のしていた夏美(麻生久美子)の娘みなみ(中村ゆりか)のもとに現れた。
ニシノユキヒコがみなみと最後に会ったのは彼女が小学生になるかならないかくらい、今から10年ほど昔の話である。
幽霊となったニシノユキヒコは、夏美と別れる時の約束に従って彼女に会いに来るのだが、夏美は家を出て行方不明だった。
結果、ニシノユキヒコはみなみと行動を共にする。
みなみはそこに母が来るかもしれないよとニシノユキヒコにささやかれ、彼の葬儀に向かった。

ニシノユキヒコの葬儀に参列している人はほぼ女性だった。
そこでみなみはササキサユリ(阿川佐和子)に声を掛けられる。
彼女はササキサユリから、ニシノユキヒコの生前の話を聞く事になる。

長回しで独特の雰囲気を作るのは、この監督の持ち味である。
だが長回しで撮影するのならそれなりにきちんと気遣いをしないと、観ている者は飽きてしまう。
今回の作品では、その気遣いが皆無だ。

例えば序盤の葬儀のシーンの演奏隊。
おそらく素人と思われるのだが、下手な演奏をする彼らを延々観続けさせられる。
下手な演奏を延々観させられて飽き飽きしているところに、右手からみなみがカットインしてくる。
そこからまた十数秒、下手な演奏のシーンが続く。
シーン自体に意味がないため、「何?このシーン?」と首をひねらざるを得ない。

ササキサユリの回想になってから若干テンポは良くなるが、それ以前はとにかくシーンがダラダラと続くだけだ。
長回しでも、きちんと引いたカットや人物に寄ったカットなどでメリハリを付ける事は可能だ。
だがこの映画はそれも少ない。
撮影スペースの全景が映る程度に引いた位置にカメラを固定して、その中で役者に演技をさせているシーンがほとんど。
階段のシーンでほんのちょっぴりティルティングがあるが、それ以外にはパンはおろかズームもない。
高校生が学園祭で上映する映画のような感じだ。

演出面も酷い。
ニシノユキヒコは10年振りくらいにみなみに会い、「できるだけ当時と同じ格好で(幽霊として)出てきたんだけどなぁ」というセリフがあるのだが、10年前から死ぬ直前までほとんど見た目が変わっていない。
みなみの前に姿を現しているのはせいぜい全体の1/3くらいなのだから、その場面だけでも竹野内豊の髪型を極端に変えるなどして見た目を変化を付けるべきだっただろう。

それでもそこそこ観られる仕上がりになっているのは、ひとえに役者の名演技があるからだ。
特に、本田翼のカノコは可愛さが大爆発している。
若いカノコの対極に位置する渋い阿川佐和子もいい。
あるいはあまりに酷い撮影と演出に、役者が実力以上の演技をしているのかもしれない。
実際監督は、なかなかカットを掛けずに役者にアドリブをさせているとの事だ。
ササキサユリとニシノユキヒコのファミレスのシーンも、そういう雰囲気を感じる。
しかしそれはそれで監督の技量かもしれないが、役者がいい演技をしているなら編集できちんと整理するべきだろう。
感覚だけで撮影してそれをただつなげているように見える。
あるいは、無駄なシーンを思い切ってすべてバッサリと切り取ってしまえば、もっともっと評価される作品になったんじゃないかとも思う。


36.ニシノユキヒコの恋と冒険


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by ksato1 | 2014-02-17 20:57 | 映画 | Comments(0)

もう終わっちゃったギンレイの2本

今回も、もう終わっちゃったギンレイの2本だ。
ギンレイは上映期間が2週間しかないので、上映終了までに感想がアップ出来ない事が多い・・・。

まず「タイピスト!」。
フランスの田舎町から都会に出てきたローズは、ルイの経営する保険代理店の秘書となる。
一本指でタイプを打つローズに、ルイはタイピングの才能を見いだす。
そしてルイは、ほかにあまり仕事ができないローズに、タイプライターの早打ち大会で優勝することが、雇用継続の条件であると告げる。
最初の大会では惜しくも優勝を逃すものの、その後ローズはみるみるタイピングの腕を上げフランス大会を制する。
だが世界大会を制するためには、スポンサーとなるタイプライター会社の所属となる必要があった。
ルイとローズは訓練の間に恋愛感情を持っていたのだが、世界大会に優勝するためにルイは身を引いた。
そして世界大会の日を迎えるのだが、ローズは応援に駆け付けたルイに後押しされて、世界チャンピオンの称号を手に入れる。

ストーリーは良くも悪くも、王道の恋愛映画である。
ただ舞台を、まだ恋愛に対しても道徳観が強く残る戦後間もない時代に設定した事により、なんとも言えない清々しさが感じられる。
この話をPCのタイピングに置き換えて現代の話にしたら、おそらくかなりダレた作品になっていただろう。
女性のファッションや化粧の仕方、調度、車など、時代背景をきちんと考えた演出もなされており、上品な仕上がりになっていた。
あっさりしているが悪くない作品だ。

続いて「クロワッサンで朝食を」。
エストニアで母の介護をしていたアンヌだが、母の死を機会にパリで家政婦の仕事を始める。
紹介されたのは、エストニア出身のフリーダという老婆の家だった。
アンヌは長旅をしてフリーダの家を訪れるのだが、彼女から必要ないから国に帰るように言われる。
アンヌに仕事を依頼したのは、フリーダのかつての年下の恋人ステファンだった。
体調を崩しているフリーダを見てステファンが家政婦が必要だと判断したのだが、気位の高いフリーダはそれを受け入れず、これまでにも何人もの家政婦を拒否していた。
アンヌに対しても厳しくあたるフリーダだが、やがて彼女を過去を知ったアンヌとはわかりあえるようになる。

こちらもかなり王道なストーリーだ。
ハッキリ言って捻りも何もない。
ジャンヌ・モローが主役であること以外は、正直あまり見どころはなかった。
タイトルも地味だし、ジャンヌ・モローが好きな人以外にはちょっと退屈に感じるだろう。


34.タイピスト!
35.クロワッサンで朝食を


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by ksato1 | 2014-02-16 11:56 | 映画 | Comments(0)

「ラッシュ/プライドと友情」

つい先日、ベッテルが強すぎて全世界のF1の視聴者が1割減った、というニュースが流れた。
たしかに自分自身も、フェラリスタであるにもかかわらずシューマッハーがフェラーリで5連覇したときあたりから、TVの視聴が減ったように思う。
自分の記憶の中で一番アツかったのは、やはりセナ、プロスト、マンセル、ベルガーが激しいバトルを繰り広げていた頃だろう。
中嶋悟が日本人で初めてフルシーズンのシートを獲得していたし、ホンダエンジンも絶好調、日本でのF1人気も一番盛り上がっていた時期だ。
そのちょっと前に、ウィリアムズホンダでピケとマンセルが同一チームでバトルしていた時期も面白かったようだが、残念ながらそのバトルはリアルタイムで観ていない。

そしてこの映画はさらにそれよりも10年前、日本で初めてF1グランプリが開催された頃の話である。
伝説のラウダ vs ハントのバトルを映画化、ラウダによると「ハリウッド的な演出はなくほぼ忠実に当時を再現」しているらしい。

映画はF3時代のハントとラウダの邂逅シーンから始まる。
ヘスケス卿をスポンサーにしていたハントは、当時F3では無敵であった。
一方、お坊ちゃまのラウダはレースに参加する事を父親に許されず、自らスポンサーを集めてレースに参加した新人だった。
この二人の行動は二人がF1に進んだ時に大きく影響し、ハントは個人スポンサーのヘスケス卿が資金難で撤退を決定した時、一時的にシートを失ったりしている。
しかし実弟にマクラーレンに自分を売り込ませ、「フェラーリに勝てるのはマクラーレンしかないない。俺がフェラーリを止める」と言い放って、マクラーレンのシートを獲得する。

その後ハントとラウダは火花を散らすバトルを展開する。
伝説となる1976年シーズンは、ハントは巧妙なラウダとフェラーリに、レース後に小さなレギュレーション違反を指摘されて勝利を取り消されたりもする。
まさにコース上、コース外を問わず、1ポイントを削り出すための熾烈な駆け引きが繰り広げられていた。

そんな時、豪雨のドイツGPでラウダが瀕死の重傷を負う。
レース前のドライバーミーティングでラウダは「危険だからレースを中止するべきだ」と告げるが、ハントをはじめとした大多数のドライバーがレース開催を主張したため、スリッピーな路面状態でレースが開始されてしまった。
ポイント争いがあったためラウダはコーナーを攻めるのだが、その結果雨でタイヤを滑らせフェンスに激突、後続のマシンに突っ込まれ大破炎上する。
顔の火傷跡は一生消えぬ傷となるほどの重症であったが、なんとラウダは6週間後のイタリアGPで奇跡の復帰を果たす。

その後も二人は最終戦、つまり日本GPまでポイント争いを繰り広げるが、日本GP決勝当日も激しい雨が降っていた。
ラウダはレースに出走せず、ハントはギリギリでワールドチャンピオンを獲得する。

私が後から知った知識では、事実の通りストーリーが進行する。
だから結末はどうなるかわかっているのだが、それでも観ていて興奮した。

例えば冒頭のF3のシーンで、ハントが看護婦の彼女にチームメイトを紹介する。
そこになんとポスルスウェイトがいるのだ。
でもポスルスウェイトの名前が出るのはここだけ。
ラウダがフェラーリのドライバーとなった時の記者会見には、もちろんエンツォが同席している。
しかしエンツォの名前が呼ばれる事はない。
ラウダとハント以外のレーサーも、ほとんどがチョイ役扱いである。
F1ファンが「おおっ?!」と思わせる演出もあるものの、あまりマニアックな解説を入れると二人のバトルと言う焦点がズレてしまうので、決して深入りはしない。
その結果映画としてのテンポもよくなる。
非常にバランスの取れた仕上がりになっているのだ。
ラウダがなぜがんばって6週間後に復帰したのか、それはフェラーリのお膝元のモンツァで開催されるイタリアGPに間に合わせたかったからだ、という解説すらない。

クリス・ヘムズワースのハントとダニエル・ブリュールのラウダもいい。
自由人とコンピュータ、対照的なキャラにこの二人がキッチリはまっていた。
ラウダの言葉通り「ほぼ忠実に当時を再現」していると言うのなら、まさに「好敵手」という言葉以外の何物でもない。

この映画を観ると、またF1中継を見始めようかなとも思う。
でも、今年もベッテル&レッド・ブルの圧勝になっちゃうのかな。
なんとかフェラーリの二人、そしてケータハムの可夢偉にも頑張ってもらいたいものだ。


33.ラッシュ/プライドと友情



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by ksato1 | 2014-02-12 07:26 | 競馬 | Comments(0)