<   2013年 10月 ( 16 )   > この月の画像一覧

毎年秋の天皇賞は難しい。
時期的に休み明けでも仕上げやすいので、だいたいどの馬も状態を上げて挑んでくるからだ。
しかも府中の2000mはかなりハードなコースであり普通のマイラーなら持たないが、能力があって状態もピークのマイラーならなんとかギリギリ持ってしまう事もある。

昨日までは馬場状態も考慮していたが、JRA発表ではすでに良馬場まで回復している。
良でも馬場はかなりユルそうだが、それでもあまり考慮しなくても良くなった。
そうなると、やはりジェンティルドンナとエイシンフラッシュが有力になってくる。

ジェンティルドンナは今年初戦がドバイのシーマクラシックで2着、帰国して宝塚記念が3着だった。
今回は休み明けになるが、むしろ一息入って状態は万全のようだ。
週中の追い切りも坂路をまっすぐ軽やかに上がってきており、素人目に見ても好調である事がわかった。
馬場状態が気になったが、多少滑っても能力で押し切れるだろう。
一番人気だが本命で仕方がない。

対抗はエイシンフラッシュだ。
前走はスローペースで直線ヨーイドンと、展開に恵まれた感もあるが完勝した。
今回はトウケイヘイローがハイペースで逃げることが予想されるが、昨年もデムーロが道中脚を貯める好騎乗でハイペースを勝ちきっている。
今年は昨年よりも状態がいいようなので、ジェンティルを負かすことも考えられる。

3番手はジャスタウェイだ。
前走は2kg差があったもののエイシンフラッシュに競り負けた。
ただし上がりの3Fはエイシンより0.1秒上回っている。
今週の調教ではゴールドシップに先着しており状態は絶好調、しかも鞍上は先週菊花賞を取って乗っている福永だ。
馬場が回復すれば間違いなく最後は脚を伸ばしてくるだろう。

4番手はコディーノだ。
ダービーが9着、休み明けの毎日杯も7着で人気の盲点になっているが、春先まではエピファネイア、ロゴタイプ、キズナと好勝負を演じていた実績馬だ。
3歳馬で2kg斤量が軽く、鞍上リスポリという点も妙味。
道中うまくさばければ、直線突き抜ける可能性もある。

5番手はトウケイヘイロー。
重賞3連勝で実績は十分、緩い馬場も味方になるだろう。
しかし府中の2000mを逃げ切るのは至難の業だ。
しかも追いかけてくるのはジェンティルドンナとエイシンフラッシュである。
切れ味勝負では負けるのでかなりハイスピードで逃げると思うが、最後の最後で差されそうな気がする。
今回は5番手評価が妥当だろう。

最後はヴェルデグリーンにする。
前走は一頭だけ次元の違う末脚で最後方から追い込んで勝利した。
血統的にも祖母がオークス馬のウメノファイバー、父がジャングルポケットで府中コースの適性は高い。
前走で重賞初勝利だがここで一気に良血開花、巧く大外を追い込んでくれば勝ち負けまである。


◎ジェンティルドンナ
○エイシンフラッシュ
▲ジャスタウェイ
△コディーノ
×トウケイヘイロー
×ヴェルデグリーン


馬券はいつも通り三連単フォーメーションで、1着◎○、2着◎○▲△、3着は◎○▲△×の24点勝負。


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久しぶりにギンレイに行く。
上映しているのは「かぞくのくに」と「舟を編む」だ。

まず「かぞくのくに」。
2012年のキネ旬ベストテンで邦画1位、安藤サクラが主演女優賞を受賞している。
なのでそこそこ期待して観に行ったのだが、正直ガッカリだった。

ソンホ(井浦新)の父(津嘉山正種)は、朝鮮総連の重職に就いている。
父は建国時の精神を今なお持ち続けているため、ソンホが16歳の時に単身で北朝鮮に渡らせた。
以降25年間、ソンホは日本の土を踏むことなく、北朝鮮で家族を持って暮らしている。
ソンホの母(宮崎美子)は日本で喫茶店を営んでいるが、ソンホとその家族へ仕送りする事を楽しみにしていた。
またソンホの父の弟は、甥っ子であるソンホとソンホの妹であるリエ(安藤サクラ)を気にかけて可愛がっている。

そんなソンホが25年ぶりに帰国する事になった。
理由は、脳腫瘍を患ったためである。
治療のため3カ月だけ日本滞在の許可が降りたのだ。

ソンホの来日を歓迎する家族たち。
そしてかつての同級生たちも、ソンホを歓迎した。
だがソンホは治療の目処も立たないまま、急遽北朝鮮に呼び戻される事になってしまう。

ハッキリ言って、映画としての深みがない。
キネ旬ベストテンについては毎年思うのだが、選考委員はどういう観点で作品を選んでいるのかと思う。
ストーリーは淡々と流れる。
北朝鮮の事情をある程度知っている人なら、特に驚嘆するようなストーリー展開ではない。
唯一、物語の山場となるのが、ソンホがリエに対してスパイになるように誘う事だ。
ソンホは北朝鮮での暮らしについて、誰にもほとんど語ろうとしない。
それはソンホが余計な事をしゃべれば、北朝鮮に戻った時に家族とともに酷い目にあう可能性があるからだ。
そんな状況もあり、リエは自分がスパイになる事を断っていいかどうか、ソンホに尋ねる。
ソンホは大丈夫だと言うが、結局ソンホは急遽北朝鮮に呼び戻されてしまう。

ソンホが北朝鮮でどんな生活をしているのか、私も実際に見た訳ではないがいろいろと報道されるニュースを見るとだいたい想像がつく。
だからこの映画を見ても特に思うところはなく、これが現実なのだろうと思う。

そして安藤サクラの演技だが、もちろん悪くはないのだが、特筆されるべき点もなかったと思う。
ストレートに感情を表現しているだけであり、安藤サクラを起用したのならこの程度の演技は当たり前と言う感じだ。
むしろ、ソンホの見張り役のヤン(ヤン・イクチュン)、母親、そしてソンホ自身の、いろいろと考えるところがありながら、それを押し殺して北朝鮮の命令に従うという忸怩たる思いが、演技からにじみ出ておりこちらの方が評価されるべきだと思う。

総合的に見ても、決して悪くはないがナンバーワンに選ばれる作品だとは思えない。
この映画がナンバーワンに選ばれたと言う事は、キネ旬のベストテンが「商業主義にとらわれない」という事にとらわれ過ぎている事を、象徴しているように思える。


続いて「舟を編む」。

原作は未読で、本屋大賞を受賞しているものの、読書好きの人向けでマニアックな内容かと想像していた。
で、原作はどうなのか結局わかっていないのだが、映画について言えば起承転結がきちんと付けられており、派手ではないが面白く仕上がっていた。

玄武書房辞書編集部の荒木(小林薫)は、定年を目前にしているが新たに通った辞書の企画「大渡海」制作に燃えていた。
だが一緒に編集をしている西岡(オダギリジョー)は、どちらかと言えば地味な辞書編集に向いていない。
いずれにしろ手数が足りないために会社に増員を要請するが、局長からは「辞書編集ができそうな人間適当に引っ張っていいよ」というつれない返事が返ってくる。
やむなく荒木は、西岡とともに社内で辞書作成ができそうな人間のスカウトを始める。

そこで白羽の矢が立ったのが、営業にいた馬締光也(松田龍平)だ。
大学で言語学を専攻し、古風でボロボロのアパート「早雲荘」に住み、本に囲まれて静かに暮らしている。
言葉を捜す事が大好きで、辞書制作にはピッタリの人材だった。

物語の前半では、馬締が辞書編集部に加わり、荒木が定年で去り、そして西岡も辞書編集部を去るところまでが描かれている。
その間馬締は、アパートの大家であるタケの孫娘の香具矢(宮﨑あおい)と恋に落ちるなど、いろいろとドタバタの展開が続く。
そのドタバタの展開を、天然ボケの馬締にお調子者の西岡がツッこむという方式で、面白く見せてくれる。
馬締と香具矢の恋愛についても、ほのぼのしており見ていて心地よい。

そして後半は時が流れ、一転して辞書制作の修羅場が描かれている。
紙質にこだわり、最後のツメにこだわる。
新たにファッション雑誌から辞書編集部に配属された若い岸辺みどりは、最初辞書編集部の仕事の進め方に拒絶反応を示すが、やがて自らも辞書編集に没頭するようになる。
最後は学生のアルバイトを動員し、徹夜の作業が続く。
編集経験者ならかなり共感できるし、そうじゃなくとも辞書編集という仕事の重さを感じる事ができるはずだ。

地味になりそうなテーマだが、笑いと感動を巧く織り交ぜて最後まで飽きさせずに観せてくれる。
役者陣の演技も素晴らしく、制作者のセンスを感じる映画である。

観終わった後は、ちょっといい気分になれるので、時間があったらぜひ観てもらいたい作品だ。



77.かぞくのくに
78.舟を編む



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訳あって千葉駅まで行ったので、二郎インスパイアという大黒屋本舗に行ってみた。

店の入り口に貼ってある貼り紙を見ると、昼のメニューはとみ田系、夜は二郎インスパイアというコンセプトらしい。
最初にラーメンデータベースで調べた時にはそんな事書いたなかったので、どっちつかずで中途半端な味の店なんじゃないかなと少々不安になったが、他にあてもないので入ってみることにした。

時間は9時過ぎだが、狭い店内に先客は一人。
さらに不安になる。

頼んだのは大黒ジャン麺の並。
大盛りも同じ値段だが、年のせいか最近大盛りを頼んで何度か痛い目にあっているので、ここは大人しく並にしてみた。
5分ほど待つと「ニンニク入れますか」と聞かれた。
一瞬、ひょっとしたら二郎と同じ呪文かと思ったが、そうじゃないのに「ニンニク、ヤサイ、カラメ」と言って「はぁ~?」と聞き返されるのも恥ずかしかったので、「お願いします」と言った。

出てきたのが写真のラーメンである。
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丼はやや小さめだが、ヤサイは立体的に盛られ、デフォルトで七味が掛かっている。
チャーシューは二郎のブタとはまったく非なるものだ。

で、味はと言うと、麺の太さ、固さ、スープの濃さはなかなかいい線行っていたと思う。
ただ、致命的だったのは、スープがかなりぬるかったこと。
二郎系の超コッテリスープの場合、スープは熱めにしないとすぐに飽きがくる。
二郎を名乗る店はそのあたりを熟知しているのか、たいていどの店でも食べ終わった後は季節を問わず汗びっしょりだ。
それくらいスープをアツアツにしている。

この店の場合、ひょっとしたらスープがぬるいのじゃなくて、上に乗っているヤサイがスープを冷ましてしまっているのかもしれない。
ブタは二郎と同じ物を出す店はほとんどないから仕方ないとして、スープのぬるさ以外はなかなかいい味だっただけにちょっと残念だった。

系列店が平井にもあるみたいだけど、たぶん行かないだろうな。


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最後の1冠菊花賞、しかし皐月賞馬、ダービー馬がいないばかりか、重賞勝馬がたったの6頭、OP勝ちまで広げても7頭しかいない。
かなり小粒な出走馬になってしまった。

そう考えると、やはり本命はエピファネイアで仕方がない。
魔物が潜む淀の3000m、しかも天気が悪く馬場も荒れ模様で、何が起こるかわからない。
だが、休み明けの弥生賞以外は連を外した事はなく、2着も皐月賞とダービーの2回だけだ。
折り合いに難があるがかなり矯正できたようだし、たとえ折り合いを欠いたとしても、トラブルがない限りこのメンバー相手に大負けする事は考えられない。

対抗はダービーフィズにする。
今年のPOG指名馬と言う事もあるが、菊花賞は長距離馬が激走する事がママある。
血統で言えば、ジャングルポケットにトニービン、しかも叔父は菊花賞を制したマンハッタンカフェである。
血統的に狙うとすれば、この馬が第一候補だ。

三番手はサトノノブレスだ。
この馬もディープインパクトにトニービンという重厚な血統。
神戸新聞杯ではエピファネイア、マジェスティハーツにかわされているが、馬場が渋ってくれば前目で競馬できるこの馬の方が優位に立ち回れるだろう。
エピファネイアは無理としても、大外枠のマジェスティハーツよりは期待が持てる。

四番手はユールシンギング。
全成績が3.2.1.1でまだ底を見せていない。
新潟でやや重を勝っており、前走のセントライト記念も味のある勝ち方だった。
シンボリクリスエスにスペシャルウィークという血統も魅力的だ。

五番手はラストインパクトにする。
前走の敗因は出遅れ。
春の青葉賞ではヒラボクディープを捕らえきれなかったものの、上がりの3Fはヒラボクよりも速かった。
前走を叩いて体調も上昇しているようだし、鞍上川田の一発に期待したい。

最後はケイアイチョウサンだ。
前走のセントライトSは外から2番目の枠、直線最後方から最速の上がりを使って5着に食い込んだ。
今回は1枠に入っており、ノリが上手く立ち回って最後に脚を爆発させれば、よもやの勝ち負けもあり得る。


◎エピファネイア
○ダービーフィズ
▲サトノノブレス
△ユールシンギング
×ラストインパクト
×ケイアイチョウサン


馬券はいつも通り三連単フォーメーションで、1着◎○、2着◎○▲△、3着は◎○▲△×の24点勝負。



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出生直後に子どもを取り違えられてしまった二つの家族。
小学校入学前にその事に気付いたこの二つの家族の葛藤がテーマかと思っていたが、実際にはほとんどが福山雅治と尾野真千子の野々宮家の葛藤であった。

野々宮良多(福山雅治)は、大手ゼネコンに勤めるエリートサラリーマンである。
都心の高級マンションに住み、高級車で通勤をしている。
そして一人息子を自分と同じ私立小学校にお受験させていた。
お受験は無事成功し、順風満帆の生活を送っていた家族に、息子が生まれた病院から連絡が入る。

病院は、夫妻の子どもが取り違えられている可能性が強いと告げる。
検査の結果、息子の慶多は群馬の電気店を営む夫婦の子どもだとわかった。
当然野々宮夫妻の血を分けた子どもは、この夫婦に育てられている。

まず違和感を覚えたのが、病院から「こういう場合、100%子どもを交換します」という提案があった事だ。
本当にそうなのかと思う。
実際、交換を前提にして話を進めるから、野々宮家の関係はどんどんねじれて行く。
野々宮みどり(尾野真千子)の母(樹木希林)は、「生みの親より育ての親よ」と交換に反対する。

みどりは戸惑いながらも、先方の斎木家、特に同じ母親であるゆかり(真木よう子)と仲良くなり、なんとかみんなが幸せに暮らそうと模索しているのだが、自信家で強引な良多はカネと法律で二人を引き取ろうと考える。
だがその目論見は成功しない。
そして結局、1年生の一学期が終了した時点で二人の子どもは事情を知らされずに交換される。

ここまで来ても、両家が交換にこだわる要素が弱い。
特に斎木家は二人とものんびりした性格で、交換する事にあまりこだわっているように見えない。
良多も自分の血を分けた子どもである琉晴が、あまり行儀が良くない事に眉をひそめたりする。
それでもなぜか、良多は交換にこだわろうとする。
良多の父(夏八木勲)が「血の濃さ」を力説するものの、今一つ説得力にかける。

映画を観ていて、スクリーンに向かって「交換なんてしなくていいじゃないの?」と突っ込みたくなる。
で、そんなモヤモヤ感を抱えながらストーリーは続くのだが、ラストはスッキリする。
タイトルの「そして父になる」は、自分が立派な父親だと信じて疑わなかった良多が、本当の父親になるという意味だと言う事が、わかるからだ。

リリー・フランキーと真木よう子夫妻は、ガサツだが心に余裕を持って暮らしている。
最初はお金に汚いようにも見えるのだが、子育てをしている親としてのホンネそのままに生きているのだ。
正論と綺麗事を重ねている良多とは、対照的である。
このあたりの描き方が本当に巧い。

人生にとって幸せとはいったいなんなのか。
もちろん、物質的や金銭的に満たされることも大切だろう。
だが本当に大切なのは、誰かと心を通じ合わせる事なのだ。
言葉にするととても安っぽくなってしまうが、この映画ではその一番大切なことを、ストーリーの軸にしてしっかりと描いている。

病院が最初に「100%交換します」と提案し、それを前提にストーリーが進むのは、ある意味制作者が考えたトラップなのだろう。
そしてそのトラップに見事にはまりながら、「交換なんてしなくていいじゃないの?」とモヤモヤしながら観るのが、この映画の正しい観かたなのかもしれない。

薄っぺらい親子愛とか人情論ではなく、「絆」をしっかりと描いた良作である。


76.そして父になる



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ハッキリ言って、松本人志監督作品の中でも最低の出来である。
「大日本人」「しんぼる」「さや侍」とだんだん面白くなってきて、さあ、今回はどんな感じだろうと思っていたのだが、正直観てガッカリした。

家具販売会社に勤める主人公の片山(大森南朋)は、秘密のSMクラブ「ボンデージ」に入会した。
このSMクラブは店舗型ではなく、会員の日常生活に突然現れて責め苦を負わせる。
片山がなぜこのクラブに入ったのか、セリフによる説明はない。
ただ、片山の妻は数年来意識不明で入院しており、彼は妻の父親の手助けを受けながら、一人息子を育てていた。
そういう閉塞感のある日常から脱却したかったのかもしれない。

家族のために一生懸命頑張っている片山が、ちょっと変わったSMクラブに入会している、というシチュエーションは悪くないと思う。
そしてSMクラブの行動が、単純に常軌を逸脱しているだけじゃなく、片山の想像を超えて生活に支障を来たすレベルであった、という部分まではなかなか面白かった。
だが途中から、観ていてかなり気分が悪くなる。
冨永愛、佐藤江梨子までは面白く、大地真央までは良かったのだが、渡辺直美でドン引きした。
念のため書くが、渡辺直美にドン引きしたのではなく、彼女の行為にドン引きしたのだ(つまり脚本と演出と言う事)。

同時に、このあたりから全体の流れもかなり苦しくなってくる。
ポツポツと、映画全体のオチとなる伏線が見え始めてくるのだが、このオチが最悪だ。
シュールな映画を作りたいのならそのまま突き進めばいいものを、中途半端にツッコミオチを付けようとするから、ラストはダダ滑り状態になってしまった。
中盤から「まさか、こんなオチじゃないよな」という伏線が見え隠れし、ラストが本当にその通り終わってしまうので、観終わった後のガッカリ感はかなり強くなってしまう。
いっそ板尾創路の「月光ノ仮面」のように、最後までシュールで突き抜ければ面白かったのかもしれないが、それっぽい結末に無理やり着地させてしまった結果、何が言いたいのかさっぱりわからない幕切れになってしまった。

「大日本人」と「しんぼる」も、それっぽいオチを付けるために滑ってしまっていたが、今回も悪い部分が出てしまったようだ。
これなら正攻法だった「さや侍」の方がよっぽど面白かった。

松本人志はまだ、長い作品を撮ると持て余してしまうのかもしれない。
既成概念の「映画」と言う枠組みにとらわれず、例えば1分と15分と30分と1時間という4本のオムニバス作品を作るなど、松本人志ならではの作品を撮ってほしいと思う。


75.R100



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「怪盗グルーのミニオン危機一発」を観る前に、そう言えば前作を録画していた事を思い出し「怪盗グルーの月泥棒」を見る。
映画館で最初に観た時は面白いけどちょっと悪ふざけが過ぎるかな、と思ったが、改めて見直すとそうでもなかった。
三姉妹とグルーのやり取りも面白く、またベクターとのあり得ない新兵器対決も面白かった。

で、「怪盗グルーのミニオン危機一発」だが、今回はグルーとルーシーのラブストーリーがメインで、三姉妹は完全な脇役となる。
怪盗から足を洗って三姉妹と一緒に暮らしているグルーは、反悪人同盟からスカウトされた。
最初は渋ったグルーだが、結局は潜入調査を始めることとなる。
この潜入調査中に、グルーをスカウトしたルーシーと恋愛関係になってしまう。
だが、潜入調査に失敗したグルーはクビ、ルーシーはオーストラリア支局に左遷される事になってしまった。

基本は、女性との付き合いにトラウマを抱えるグルーの葛藤劇である。
ルーシーはかなりオープンな性格で、自分の気持ちに気付くとまっしぐらに進み始める。
そこに、グルーのミニオンを実験台にしようとする悪人の悪だくみが加わり、ドタバタ喜劇となってくる。

ちょっと下品な部分もあるが、特に難しい事を考える必要もなく誰でも楽しめる作品だ。
来年は、完全にミニオンを主役にした作品も公開されるらしいので、そちらも楽しみである。


73.怪盗グルーの月泥棒(再)
74.怪盗グルーのミニオン危機一発


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原作は、実際に起きた殺人事件を基にしたノンフィクション「凶悪 -ある死刑囚の告発-」である。
収監されていた死刑囚が、自分よりもっと凶悪な人間がシャバで何不自由なく暮らしている事に憤りを感じ、露見していない3つの殺人事件を告発する。
告発文が届いた「明潮24」編集部では、当初記事にしない方針であったが、事件に興味を持った担当記者が根気よく取材を続け、証拠を集めて誌面で公表した。
そして警察が重い腰を上げ、本当の凶悪犯と一連の関係者は逮捕される事になる。

最初から最後まで、かなり重苦しい映画である。
主役の事件記者藤井を演じるのは山田孝之、そして死刑囚の須藤純次はピエール瀧が演じている。
まず、このピエール瀧の演技がスゴイ。
元々体躯も大きくややこわもてである事はわかっていたが、これまでは気のいいおじさん役が多く、暴力団としてスゴむ演技を見たのは初めてだ。
そしてこの迫力を見たら、北野武あたりが次の映画で使いたがるかもしれない。

ただ、ドキュメンタリーがベースとなっているためか殺人シーンばかりが目立ってしまい、映画としては何がいいたいのかわかりづらくなってしまっている。

物語の前半では、藤井が粘り強く事件の調査を行う。
上司には、ネタ的に映えないからこの事件からは手を引けと言われるが、藤井は引っかかる物を感じて独自の判断で調査を続ける。
そして原作にはないが、藤井は痴ほう症の母を抱え、彼の妻(池脇千鶴)がひとりで面倒を見ているのだが、この部分が中途半端。
池脇千鶴がいい演技をしている分、藤井が自宅に抱える問題から逃げるために、捜査に没頭しているようにも見えてしまう。

やがて事件の輪郭が見え始まると、今度は須藤とその仲間による凶行が時系列を追って展開される。
須藤が先生と呼ぶ不動産ブローカーのリリー・フランキーが、また凄味がある。
決して乱暴な言動はないのだが、心を失った人非人の見本のようである。
中盤からクライマックスにかけては藤井も登場せず、彼らの凶行が赤裸々に暴かれる。

全体の構成はなかなかいいと思う。
ただ、おそらく制作者が主題に置きたかった藤井のこだわりと葛藤と言う部分が、鮮明にされていない。
すべてを捨ててこの事件を世間に暴きたかったと言う藤井の執念を描きたかったのだと思うが、繰り返しになるがその犠牲となった家庭の描き方が中途半端であるため、単純に家庭に存在する現実的な問題から逃げているように見えてしまう。
だったら藤井の家庭のエピソードなど入れ込まず、淡々と事件を追った方が良かったんじゃないかとも思う。

役者の演技は素晴らしい物があったと思うが、センセーショナルな原作を巧く消化できなかったため、少々バランスの悪い作品になってしまったような気がする。



72.凶悪


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体育の日に放送された、「あまちゃん」総集編を見る。
本放送はほとんど見てなかったので新鮮に見る事ができたのだが、ズバリ言って面白かった。
かなり楽しんだ。
だが、ハッキリ言って卑怯だ。
なぜなら「あまちゃん」は、朝の連続ドラマではなく連続コントだから。

総集編は前編、後編各90分ずつで、物語をギュッと凝縮している。
そのため、時間経過を表すための合間のシーンなどはなく、ダイジェストで重要なセリフのシーンがテンポ良く続く。
だから余計に、ドラマっぽく見えなかったのかもしれない。

しかし、それを差しい引いたとしても、クドカンが脚本を担当しているだけに内容はやっぱりコントだ。
影武者と落武者を間違えたり、すごい勢いで怒られているのに居眠りしてたり、アキが防波堤を自転車で全力疾走した後空中を飛んで海に落ちたり、もう、かなりベタなコントである。
小池徹平のヒロシが春子に向かってアキが好きだと告白するシーンも、杉本哲太と渡辺えりがボケまくりだ。
しかし大人計画のメンバーをはじめ、半分くらいが主に演劇で活動している芸達者たちばかりなので、このベタコントがメチャメチャ面白く見える。

「潮騒のメモリー」の歌詞だって、「ジョニーに伝えて、千円返して」とか「三途の川のマーメイド、友達少ないマーメイド」とか、こんなのアイドルの歌う歌詞じゃない。
その他にもいろいろと調べたら、アメ女の歌も「暦の上ではディセンバー」はいいが、それ以外が「涙目セプテンバー」「空回りオクトーバー」「肌寒いノベンバー」「ペンフレンドはバンクーバー」「宇宙船リメンバー」「せつなさはアンバー」である。
たぶん「暦の上ではディセンバー」と「涙目セプテンバー」は、EW&Fの「September」から考えられているのだと思うが、さらにそこから派生した残りのタイトルはお笑い以外の何物でもない。
勢いで面白いタイトル考えちゃった、という感じである。
そして当然古田新太の荒巻太一は、秋元康そのものである。
総集編には映らなかったが、それ以外にも海女カフェのリフォーム時に「劇的ビフォーアフター」のパロディを使ったりもしていたらしい。
「サラリーマンNEO」ならともかく、よくまあNHKが朝ドラで許したなぁと思う。

ただ、「あまちゃん」の人気の要因はここだと思った。
制作者は、おそらく年代的に「あまちゃん」を見ている人の多くは、少なくとも一度や二度は「劇的ビフォーアフター」を見た事があると読んでいるのである。
同様に80年代アイドル全盛期、中でも小泉今日子と薬師丸ひろ子がどれだけ人気があったのかも知っている世代に向けて、この二人をキャスティングしたのだ。
当時はたくさんアイドルがいたが、歌と演技両方できちんと結果を出していたのはこの二人だけだ。
そしてさらにそれを利用して、小泉今日子がいつ歌うのかと引っ張りに引っ張って期待感をあおった。
また、20世紀から21世紀にかけての国民的ヒット曲を多用する事により、見ている者を心地よい郷愁の世界に浸らせたのである。

冷やかな美人の橋本愛と、ほんわかでかわいい能年玲奈のコントラストもよく、二人の友情という部分も引き立てられていた。
ちなみに、橋本愛は「桐島、部活やめるってよ」「ツナグ」「さよならドビュッシー」でも似たような演技だったが、能年玲奈は「カラスの親指」「サマーレスキュー」では全然違った印象だった。
まあ「サマーレスキュー」の方は出番はあまり多くなかったけどね。
ただ、ひょっとしたら能年玲奈の方が、演技に幅があるんじゃないかという気もする。

いずれにしろ、東日本大震災も巧く取り入れて、見ている者が心地よくなるドラマであった。
小泉今日子と宮本信子の気風の良さにもスカッとしたしね。

続編を作るとしたら、ダラダラと連続にするよりも、何か一つ大きなエピソードがあって、それを軸に2時間くらいのスペシャルドラマにした方が巧く収まりそうな気がする。
演劇中心の役者が多いから、スケジュール的にこのメンバーを再招集するのは難しそうだしね。
集めきれなかったメンバーは割り切って、引っ越したとか入院しているとか、脚本上でなんとかなりそうだし。

でも作るなら、能年玲奈に初々しさが残っているうちかな。
この後いろいろな役に挑戦すると、イメージが違っちゃう可能性もあるしね。



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園子温のパワー全開の作品だ。
「冷たい熱帯魚」「恋の罪」「ヒミズ」でシリアスな物語を描いていたが、TVドラマ「みんな!エスパーだよ!」では笑いのパワーを爆発させてくれた。
そして今作は「笑い」の方である。

暴力団組長の武藤(國村隼)は、対立する組から命を狙われていた。
それを救ったのは妻のしずえ(友近)である。
しずえは武藤を狙うヒットマンを返り討ちにするのだが、過剰防衛で10年間の服役となってしまった。
そして武藤としずえの間には、可愛い娘ミツコがいた。
ちょうどCMデビューしたばかりでお茶の間のアイドルとなりかけていたのだが、母親の逮捕でそのCMも放映中止となってしまった。
しずえはミツコのCMがお蔵入りになった事に心を痛め、武藤はしずえのためになんとか出所までにミツコを主役にした映画を撮ろうとしていた。

しかし成長したミツコ(二階堂ふみ)は、武藤の言う事を聞かずに映画の撮影中に男と逃げ出してしまう。
武藤はミツコを探しだしなんとか映画撮影を続けようとするが、もう撮影の時間がないことを理由にプロデューサーから断られてしまった。
それでもしずえの出所までに、武藤はなんとか映画を撮影しようとする。
苦肉の策として、対立する池上組にカチコミをかけて、それを映画にしようと考えるのだった。

一方、平田(長谷川博己)率いるファック・ボンバーズは、こよなく映画を愛するチームだ。
高校時代から常に8mmカメラを回し、30歳間近になっても、生涯でこれ1本という作品を撮るために、働きもせずにビデオカメラを回している。
そこに偶然、武藤の映画撮影の話が舞い込んでくる。
平田は映画愛に燃え、対立する池上組にも話を付けて生涯でこれ1本の映画を撮ろうと意気込む。

ハッキリ言って、無茶苦茶な映画である。
まず、二階堂ふみのミツコが強烈だ。
演技力はあるものの、エキセントリックな言動で話題となっている二階堂ふみだが、ミツコはその彼女のキャラそのまんまという役柄である。
ミツコの子供時代の子役もなかなかの演技力で、キッチリとミツコのキャラクターが決まっている。

次に長谷川博己の平田である。
常に「映画のために命を掛ける」と公言しているのだが、夢を追うのを通り越して妄想狂の域まで達している。
だが、この映画狂のキャラクターもキッチリはまっている。
常に雄弁に映画への愛を語る平田を、長谷川博己が見事に演じている。

考えてみると、この無茶苦茶な作品に國村隼、長谷川博己、堤真一(対立する池上組の組長)、星野源(ミツコに振り回される男)、二階堂ふみなど、そうそうたる役者が出演している。
これも園子温が描くキャラクターの魅力によるものだろう。
脚本を読んで、役者に演じてみたいと思わせてしまうに違いない。

基本は、映画を愛する者の強い映画愛がテーマとなっている。
だから映画を制作した経験がある人の方が、より楽しめる作品と言えるだろう。
そう言う意味では、一般受けしない業界人向けの、「内輪受け作品」と言われてしまうかもしれない。
カチコミのシーンで、拳銃ではなくあえて刀による斬り合いのシーンを多用しているのも、海外受けを狙っているようにも思える。

だが、個人的にはとても好きな作品だ。
無茶苦茶だけど面白い、日本版「キル・ビル」と言ってもいいかもしれない。
評価としてはB級作品の域を出る事はないだろうが、愛すべきB級作品と言っていいだろう。


71.地獄でなぜ悪い




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