<   2013年 07月 ( 20 )   > この月の画像一覧

「ライフ・オブ・パイ」を観るためにギンレイへ。
同時上映は「ムーンライズ・キングダム」だ。
ギンレイで2本観るのは今年初かな。

まず「ムーンライズ・キングダム」。
舞台は1965年、アメリカのニューイングランド沖に浮かぶ小さな島。
孤児で里親のところからボーイスカウトのキャンプに送られていたサムは、ちょっと変り者だったためにスカウト仲間からも浮いた存在だった。
サムは1年前の観劇の際に知り合ったスージーと文通をしていたのだが、お互い自分の環境にウンザリしていた二人は駆け落ちを企てる。
本が好きでロマンチストのスージーとサムがたどり着いたのは、美しい入江「ムーンライズ・キングダム」だった。
しかし二人はあっという間に見つかり、引き裂かれてしまう。
そしてサムの里親が引き取りを拒否したため、サムは福祉局に預けられる事になった。
福祉局の担当者が来るまでサムを預かったシャープ警部補だけが、サムの話を聞いてくれるのだが、やがてボーイスカウトの仲間もサムの勇気に共感し、二人を結婚させて逃がそうと行動を始める。
ちょうど島に嵐が近付いていた事もあり、ここから次々と事件が発生する。

面白いかどうかと問われると、ちょっと微妙な感じとしか言えない。
子ども同士のピュアな恋愛物語として考えれば、独特な世界観は悪くはない。
ただ前半はちょっとテンポが悪く飽きてしまった。
疲れている事もあるのかな・・・。

続いて目的の「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」。
こちらもまずまずといった感じか。

パイはインドで生まれ、ヒンドゥー教、キリスト教、イスラム教をすべて信仰するちょっと変わった子どもだった。
両親は動物園を経営し、兄が一人いる。
社会的に見れば裕福な一家だったのだろう。
だがインドの政変とともに、家族はカナダへの移住を決意する。
動物を北米で売りさばき、それを元手に新たな生活を始める予定だった。

だが、移住のために乗り込んだ貨物船は嵐の最中に沈没、パイはシマウマ、オランウータン、ハイエナ、そしてベンガルトラとともに救命ボートに乗り込んで一命を取り留めた。
だが当然、肉食獣のハイエナとトラが、パイを含めた他の動物を襲う。
最初に餌食になったのは骨折して動けなかったシマウマだったが、その後ハイエナとオランウータンは同士討ちで死んでしまう。
その間にパイはイカダを作り、ボートとつながってトラからの襲撃を交わしながら漂流をしていた。

ファンタジーとしてはそこそこ面白い。
食糧が流されてかなりのピンチを迎えた後、トビウオの大群と遭遇してなんとか生き残るなど、「ご都合主義的」な展開が交互に続く。
それでも観ていてワクワクする部分もあるし、すべてCGというトラの動きも素晴らしい。
だが、ミーアキャットの浮島の話あたりから、いくらなんでもというくらい「ご都合主義的」な話になってしまう。
パイが一晩で浮島の秘密に気付くのだが、その気付き方があまりにも強引すぎる。
なぜ、ミーアキャットだけが大量に発生しているのかも、よくわからなかった。

浮島にたどり着く直前の、パイとトラとの交流はよかったが、そこから後が今一つな印象だった。
まあ、こんなものなのかな。


46.ムーンライズ・キングダム
47.ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日


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映画版「鈴木先生」を観るつもりで、年末年始に一気放送された「鈴木先生」を、一気に見る。
ズバリ言って面白かった。
主役は、今をときめく長谷川博己だ。
NHKの「セカンドバージン」で注目され、その後「家政婦のミタ」のお父さん役で一躍有名になったが、その間に放送されたのがこの「鈴木先生」である。

Wikiで調べたら、21世紀のプライムタイム帯(Wikiでは「ゴールデンアワー」と表記されていたが、22時開始なのでたぶん正確にはプライムタイム帯のはず)のドラマでは、平均視聴率が2.16%と最低記録らしい。
でも内容は非常に濃い。

最初の放送当時は、長谷川博己の鈴木先生が女子生徒と銭湯で混浴する妄想したり、「女子だってナマの方が気持ちいいんだもん」なんてCMが流れていたので、そういうエロ路線を狙ったお笑いドラマなのかと馬鹿にしていた。
だが実際にはそういうおふざけ路線ではなく、むしろ現代の中学校内の問題をシリアスに捕らえたきちんとしたドラマだった。
先生が主役の学園物なので、ある意味「金八先生」路線なのだが、「金八先生」にあった「教育とはこうであるべき、教師とはこうであるべき、中学生とはこうであるべき」という教条主義的な要素を否定している。
「金八先生」も最初の2シリーズしか見ていないので、ひょっとしたら後半はこういう作りになっていたのかもしれないが、人間である教師の内面にまで踏み込んだ作品となっている。
むしろ、生徒よりも教師の方が悩みが深く、実際山口智充の山崎先生と富田靖子の足子先生は壊れてしまい、山崎先生は教員を辞めてしまう。

その間、いかにも中学生っぽいあこがれ的な恋愛があったり女子間の複雑な仲良し関係と嫉妬があったりと、話の流れが上手い。
そしてこのドラマの面白さとは、鈴木先生は問題に対していきなり自分が口出しして答えを出さずに、慎重に子どもたちの反応を見たうえで最善の策を、瞬時に考えるところである。
それが最善の策かどうか、わからない事もある。
そして他の同僚から横やりが入ったり、予想していなかった生徒が予想しなかった行動に出たりする。
それでも冷静に現状を把握して、解決策を探ろうとする鈴木先生に共感を覚えるのだ。

結局映画は時間がなくて見損ねちゃったんだけど、もったいなかったなぁ。
ギンレイあたりで上映してくれないかなぁ・・・。


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夏休みという事で放送されていた「ファインディング・ニモ」を録画して見た。
しかし、TV放送でカットされていたのかもしれないが、正直Pixarの作品としてはあまり面白くなかった。

今さらストーリーを説明するまでもないが、ダイバーに捕まってしまったカクレクマノミの子どもニモを、父親であるマーリンが、ナンヨウハギのドリーの助けを借りて救出に行くと言うストーリーだ。
ニモが捕まったのが歯医者で、その歯医者は毎年悪ガキの姪っ子に熱帯魚をプレゼントしている。
プレゼントされた熱帯魚はその姪っ子になぶり殺され、トイレに流されてしまうのが通例だ。
ニモが入れられた水槽の仲間たちも、なんとかニモを助けるために協力してくれる。

ただ、ニモを探しているマーリンは、この事実を知らない。
ニモがどういう状況になっているのかもわからず、ニモが捕まっていると思われるシドニーを闇雲に目指す。
親が子どもを探すという部分では説得力はあるものの、マーリンの危機感に説得力がない。
水槽内では、あと数日で悪ガキの姪っ子が来るからそれまでになんとかしなきゃ、という危機感があるものの、探す方のマーリンがその事を知らないため、話がバラバラに進行しているように見える。
ニモが水槽を抜けだして、マーリンと出会うシーンもかなり強引だしね。

「トイ・ストーリー」シリーズも「モンスターズ・インク」&「ユニバーシティ」も、強引なところもあるが全体の起承転結がキッチリしていたのでとても楽しめた。
この2作品と比べると、ちょっと落ちると言わざるを得ないかな。


45.ファインディング・ニモ

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真面目で何が悪い、不器用で何が悪い、純粋で何が悪い、現代に問いかけるような映画だ。

ストーリーに捻りはほとんどない。
わかりやすい起承転結、だが脚本と監督の巧みな演出、そして役者の演技力で非常に心地よい作品に仕上がっている。
たまたまチケットをもらい、夏帆が出ているので観に行ったのだが、夏帆の出演作品では「天然コケッコー」と同じかそれ以上に良い作品である。

天雫(あまのしずく)家の健太郎(星野源)は、大学を出た後13年間市役所の記録課に勤務している。
極度の上がり症のため人を避けるようになってしまい、35歳になっても女っ気どころか友人もいない。
見た目も気にせず、特に趣味もないため休日も部屋でゲームをする日々を送っていた。
すでに定年退職していると思われる両親は、一人っ子の健太郎の将来を案じ、本人ではなく両親がプロフィール交換するお見合いに参加する。
だが、市役所で役職でもない、見た目もぱっとしない健太郎に興味を持ってくれる人はいなかった。
唯一、健太郎の両親とプロフィール交換してくれたのは、今井菜穂子(夏帆)の両親だけだった。

今井家は事業を営んでおり、かなり裕福な家のようだ。
庭付きの瀟洒な家に住んでおり、広いリビングには高そうなお皿が飾られ部屋の隅にはワインストッカーもある。
そんな今井家の悩みは、娘の菜穂子が8歳の時に病気にかかり、全盲になってしまった事である。
今井家は今井家で娘の将来を案じ、両親がプロフィール交換するお見合いに参加したのだ。

だが父である晃(大杉漣)は、真っ先に健太郎を候補から外す。
事業主である晃にとっては、市役所で出世もできない野心のない男に、目の見えない娘が守れるとは思わなかったからだ。
しかし、とある事がきっかけで、母の玲子(黒木瞳)は天雫家にお見合いの申し入れをする。
当然、父の寿男(平泉成)、母のフミ(森山良子)とも天雫家は大喜びだ。
だが、二人は菜穂子が全盲である事を知らなかった。

渋る健太郎をなんとか説きふせ、いよいよお見合いの日となる。
そこで晃はいきなり、頼りない健太郎に向って「お前なんかに娘を任せられない」と罵倒をする。
菜穂子が全盲である事を初めて知り、しかも息子を罵倒された寿男とフミは、怒りでその場を立ち去ろうとする。
だが当の健太郎が菜穂子本人向かって、「菜穂子さんはどう思いますか」と問いかける。

とにかく、このお見合いシーンまでの伏線の張り方がいい。
お見合いの前の健太郎と菜穂子の出会いのシーンは、ある意味古臭すぎて突っ込みようもないのだが、核家族の現代において、自分の子どもの将来を案ずる両親の姿がきちんと描かれている。
男の子の父母、女の子の父母、それぞれ4人とも子どもを案じてはいるのだが、その考え方は微妙に違ったり大きく違ったりする。
両家の夫婦のキャラがきちんと描ききれ、天雫家の近所のちょっと図々しいおせっかいおばさんに竹内都子を用いる事によって笑いも取り、健太郎と菜穂子の純粋さをより際立たせている。
この両親に育てられたからこそ、健太郎も菜穂子もあそこまで純粋なのだ。

二人のピュアなデートも「今時こんなデートねぇよ」と突っ込みたくなるほどなのだが、逆に観ていて心地よい。

晃は、ちょっと強引にも見える。
この映画の中では完全に悪役だ。
けれでも、目の見えない一人娘を思いやるという強い気持ちが、非常に強く表現されていた。
その一方で、親友のように接する玲子も良かった。
健太郎の部屋の壁にコップを押しあて、夫婦で健太郎と菜穂子の電話を盗み聞きする寿男とフミもほほえましい。

そしてそういう演出の部分も含めて、木漏れ日や遠景を巧みに使う監督の技量も光った。
夏帆が左利きである事の使い方も巧い。
映画を観ていて心地よいのは、この監督の技量故であろう。

30年前の地方の高校生の恋愛物語的な、退屈で幼稚な恋愛映画と思う人もいるかもしれない。
しかし音楽も含めて、私は非常に完成度の高い映画だと思った。
個人的には、こういう時代だからこそ高評価したい映画である。


44.箱入り息子の恋


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山本太郎が参院選の東京選挙区で当選した。
前々回の日記で、「このボードの並びはどうよ?」と書いたが、元副大臣の武見敬三より得票数を得ての当選。
しかも次点で落選した民主党の鈴木寛も元副大臣。
二人の元副大臣を上回ったのだから、これはもう見事と言うしかない。

今回の東京選挙区の投票率は53.51%、前回の58.70%から5.19ポイントダウンしているらしい。
それは「誰も入れる人がいなかったかから」という人が多く、かつ「どうせ自民が勝つだろうし、どうでもいいや」という人も多かったのだろう。
それでも、民主主義の元で行われた選挙だ。
素直にその結果は評価しなければならない。

山本太郎で言えば、前回の衆院選の時に東京8区から立候補、開票スタート直後に石原伸晃に当確が出た瞬間、「もうだめ、日本はこれで終わり。みなさん海外に逃げましょう」的な発言をしていた(詳細はちょっと異なると思うけど)。
その時は、「ああ、やっぱりその程度の人間だったんだ」と、私も思った。

だが今回は、不屈の闘志で票を集めた。
正直、脱原発以外に何一つ政策を掲げていない以上、「それで政治家と言えるのか?」とも思う。
ネットでも、意外と評判は悪い。
しかし何かをやり遂げると言う事は、やはり重要な事なんだと再認識させられた。
そして今回彼をちょっと評価したいと思ったのは、当確が出ても「これからがいばら道」と、万歳をしなかった事。
選挙では当選する事がゴールではなく、そこがスタートだと言う事を、少なくとも今回は彼自身がわかっているようだ。
この事は本当に素晴らしい。
おそらくほとんどの候補者が、当選がゴールだと考えているだろうからね。

原発についてはいろいろな意見がある。
ただ、もし本当に脱原発を実施するのなら、少なくともそこで働いている(いた?)人たちの次の仕事まで考えなければならない。
原発で働いていた自分の父親が仕事をなくし、その姿に心を痛めている子どもが、テレビの山本太郎に向かって「ふざけんな、バカヤロー!」と叫んでいても不思議ではない。
脱原発とはそういう事も含んでいるのだ。

ただ、彼自身が一人でそこまで背負いこむ必要はない。
仲間を集めて、みんなで分担して考えればいいのだ。
でも、脱原発、脱原発と叫んでいるだけじゃ、支えてくれるブレーンは集まらない。
それができるかどうかが、彼がこの先いばらの道を歩き続ける事ができるかどうかのカギじゃないかな。



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本当に久しぶりのギンレイだ。
もう1本の「ジャンゴ」にも心を惹かれたが、すでに観ているのでスルーした。

アメリカ大統領の、民主党予備選に絡む政治的駆け引きのお話だ。
まず、大統領選ではなく党内の予備選という部分で、日本人の私には少しわかりづらかった。
まあ日本で言えば自民の総裁選のような話なんだろうけど、やっぱりちょっと日本とは感覚が異なる。

ジョージ・クルーニー扮するモリスは、ペンシルバニア州の知事である。
ライバルはプルマン上院議員だが、現時点ではモリスの方が有利で、次のオハイオ州予備選を制すれば民主党の候補となる事は確実であった。
そして今回は共和党に強力な候補がいないため、民主党の大統領選候補になる事イコールアメリカ大統領でもあった。

着々とプルマンとの差を広げるモリスだが、彼には腹心が二人いた。
ベテランマネージャーのポールと若き広報官のスティーヴンだ。
この映画はスティーヴンが主役であるが、若くて有能な彼は選挙事務所のインターンにも手を出してしまう。
まあ、若いから仕方のない事だろう。
そしてさらに、プルマン陣営から引き抜きされそうにもなる。
一度は固辞するスティーヴンだが、自信過剰な事もありついついプルマン陣営のダフィーの話を聞きに行ってしまう。
その事を懇意の新聞記者に嗅ぎつけられてしまった。

忠誠心を第一と考えるポールとモリスは、スティーヴンを裏切り者と考える。
実際にはスティーヴンは裏切っていないのだが、選挙スタッフの有力者がライバル陣営とつながっていた事がわかれば大きなイメージダウンになると考え、ポールとモリスはスティーヴンにクビを言い渡した。
仕方なく敵陣営に寝返ろうとするスティーブンだが、新聞記事になった後に寝返られるとこちらのイメージダウンになると、敵陣営からも拒否される。

その上スティーヴンの彼女が自殺を図ってしまった。
ショックを受けるスティーヴンだが、彼女の自殺の理由を武器にして、彼は自分の地位を取り戻そうとする。

映画としては「ややウケ」と言ったところか。
スティーヴンの逆襲劇が、正直痛快とは言えず、2時間ドラマあたりだったら十分楽しめたかもしれない。


43.スーパー・チューズデー ~正義を売った日~



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今週の日曜日は参院選である。
現状の各メディアの調査では、おそらく与党が過半数以上を獲得して「ねじれ」が解消されるとの事。
まあ民主党が踏ん張れる要素は何一つないし、維新の会もドタバタ続きでここにきて一気に減速してるから、素人でもなんとなく予想は付くけどね。

さて、そんな中私が注目しているのは、やはりマック赤坂である。

東京選挙区の泡沫候補と言われる人の中では、又吉イエスとともにすでにかなりの有名人だ。
最初の頃はあまり知られていなかったが、YouTubeで個性的な政見放送を見た人も多いだろう。

ちなみに、過去の選挙の時の日記はこちら。

●2007年参議院選
http://ksato.exblog.jp/5911855/


●2009年衆議院選
http://ksato.exblog.jp/8833289/


●2011年東京都知事選
http://ksato.exblog.jp/12384016



2007年の参院選、及び2009年衆院選に比べて、前回の2011年東京都知事選のポスターはややおとなしめだった。
今回はどんなポスターで来るのかと思っていたら・・・。

ないよ!
今回はマック赤坂ポスター貼ってないよ!

ひょっとしたら一部のボードには貼っているのかもしれないが、これまで必ず貼られいた会社周辺のボードには、今回はマック赤坂のポスターがない。
同じくマック赤坂に注目している同僚は、「ポスター貼る人手が足りないんだったら手伝おうかな」とまで言っていた。
実際には同僚が彼を支持しているかどうかはわからないが、たぶんポスターを見てみたいだけだと思うけど(^_^;;

とは言え、新聞記事で見たところ、選挙活動はきちんと行っているようだ。
「現在の自民党の原発再開主義には、ガンジーのような無抵抗主義で対抗するしかない」と主張し、ガンジーのような衣装で街頭演説をしているらしい。
京都大学を卒業後、商社で働き、現在の本職はレアメタルの商社を経営しているとの事。
それを考えると「原発再開反対」というのがどこまで本気かはわからないし、すでに今回落選する事を前提に、この後各県知事選にも立候補しますと宣言しているようだ。

申し訳ないけど、やっぱり泡沫候補の域は出ないよね。

ところで今回の東京選挙区のボード、ちょっと気になる点がある。
a0003588_20132392.jpg

ボードのポスターの掲載位置は、たしか抽選か何かで決まっていると思うのだが、今回はこんな感じになっている。
なんか、TVに出ていた人ばっかり集まっちゃったよね。

丸川珠代は自民党、小倉純は維新の会で有力候補だし、無所属とは言え山本太郎は一貫して原発反対の主張を貫き通している。
3人の候補者がいい加減な人なんてもちろん思ってないけど、こういう並び順になっちゃうと、人気投票に見えちゃわなくもない。
少なくとも「おっ?」って思う人は多いんじゃないかな。

今回、芸能界系の人で言えば桐島ローランドも立候補しているけど、もし「17」が桐島ローランドだったら、「おっ?」じゃなくて「おいおい!」って思う人もいただろうな・・・。
そうなると、単純にポスターの並び順だけで、候補者のイメージ悪くなっちゃうよね。
本人にはなんの責任もないのに。

逆に万一「17」がマック赤坂だったら、それはそれで周りの3人がいい意味で注目されたのかもしれないけど(^_^;;
そういう意味でも、マック赤坂のポスターが貼られていないのが残念でならない。


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もうだいぶ前に観たのだが、正直、ちょっと期待外れの内容だった。

原作は未読で、すべての図書を守るゲリラ的集団と、一方的に公序良俗に反すると決めつけて原論封圧する施政者の戦いかと思っていた。
だがそうではなくて、どちらも公的な集団である。
図書館の図書を守る「図書隊」と、公序良俗に反する図書を摘発する「メディア良化隊」の戦いである。

小説やマンガとしては面白いのかもしれないが、実写になると、戦闘シーンがかなり生々しい。
もちろん撃たれて倒れる者も出る。
でも、図書のために本気で命を掛けるという設定が、実写になるとちょっとあり得ない。
これが銃火器を使用しない、肉弾戦ならまだ話はわかる。

笠原(榮倉奈々)と堂上(岡田)、その他の「図書隊」の思いは伝わってくるものの、実際の銃撃戦のシーンになると、一気にリアリティがなくなって興醒めしてしまう。

ストーリーも、やや強引すぎ。
命がけで守る資料が、「メディア良化隊」に関する資料という事なのだが、詳細な説明がないためこじつけっぽく見えてしまった。

原作は全4巻との事なので、もっと長い話をだいぶ端折っているかもしれない。

それでも個人的には、今一つな感じはぬぐえなかった。


42.図書館戦争


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「モンスターズ・インク」のマイクとサリーの学生時代の話だ。
「モンスターズ・インク」では二人が主役という位置付けだったが、この「モンスターズ・ユニバーシティ」はどちらかと言えばマイクが主役である。

マイクは小さいころからミソっかす扱いだった。
いつでも二人一組になってくれるパートナーが見つからず、先生とパートナーを組んでいる。
背も小さいために目立たず、時には先生にも見落とされてしまっていた。
それでもマイクはいじけることなくポジティブだった。
そして遠足で見学に行った「モンスターズ・インク」のスーパースター達を見て、自分も「モンスターズ・インク」の怖がらせ屋を目指す事にする。
そのためにマイクは、「モンスターズ・ユニバーシティ」の怖がらせ学部に入学した。

見た目がちっとも恐ろしくないマイクは、誰よりも勉強して最優秀の生徒を目指す。
一方同期で入学したサリーは、父親も有名な怖がらせ屋だった事もあり、「モンスターズ・ユニバーシティ」内でも一目置かれていた。
優秀な学生しか入れないサークルからもいくつも勧誘を受け、ズバリ言って慢心状態であった。

だがこの二人は学期末試験の時に事件を起こし、学長の怒りを買ってしまう。
結果、次の学期から二人は、ボンベの製作学部へ移動させられてしまう。
失意の中マイクが考えたのが、怖がらせ大会で優勝する事である。
ここで優勝して自分がいかに怖がらせ屋としてふさわしいか、アピールするつもりだった。
出場エントリーの際に、人数が足りないためサリーが加わる事になり、さらに行きがかり上、優勝すれば怖がらせ学部に戻れるが、優勝できなかったら大学を去ると言う約束を、学長とする事になってしまった。
そもそもマイクが所属するサークルはボンベの製作学部のメンバーで、みんな怖がらせ屋の経験はほとんどない。
それでもマイクは、それまで自分が培った知識をフルに活用し、なんとか怖がらせ大会の優勝を目指そうとする。


「モンスターズ・インク」のイメージでは、マイクはどちらかと言えば保守的な人間で、あまりリスクを負う事を好まないタイプだと思っていた。
だが、この「モンスターズ・ユニバーシティ」でのマイクは、めちゃくちゃポジティブである。
オプティミストの見本のようだった。
でも、若いころってこうじゃなきゃダメだよね、とも思った。
数々の困難にも決してあきらめる事はなく、自分たちにできる事を必死に行い、チームワークで困難を乗り切る。

それでも途中で、マイクは耐えきれない挫折感を味わう事になる。
だがその時に支えてくれたのがサリーだった。
そこから二人のコンビがスタートし、「モンスターズ・インク」のスーパーコンビが生まれるのだ。

映画を見た後TV放送された「モンスターズ・インク」を再度見たけど、最初は単なるサリーの相棒だったマイクが、最後に「笑わせ屋」としてスーパースターになっているのを見ると、この2本を合わせて見てこそ、作品の本当の良さがわかるんじゃないかな、という気もした。

そしてこの作品も、マイクの声が爆問の田中、サリーがほんじゃまかの石ちゃんという部分が、やっぱり素晴らしく効いている。
字幕版が公開されているのかどうかわからないけど、ハッキリ言ってこの二人の声じゃなかったら観に行く価値はないと思う。
そのあたりは「トイ・ストーリー」と一緒だろう。

ただ、ラストのNG集がなかったのはちょっと残念だったな。
なんで今回は作らなかったんだろうね。


40.モンスターズ・ユニバーシティ
41.モンスターズ・インク(再)


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「ガリレオ」と言えば、湯川(福山雅治)が物理を応用したトリックを暴く作品だと思っていたが、前作の「容疑者Xの献身」同様人情系のミステリーになっていた。

トリックはハッキリ言って陳腐だ。
だが、そのトリックに登場人物の様々な思いを絡ませているところが非常に絶妙。
ズバリ言って、前作が単調に見えるほど奥が深く面白い作品だった。
実際、劇場は1時間前に到着した時点で満席(私はネット予約してあった)、隣に座っていた娘と来ていたオバちゃんはおいおい泣いていたよ。

玻璃ヶ浦は辺鄙な田舎町だが、浜から200mの海底がキラキラと水晶のように見える事から名づけられた美しい海である。
しかし50km沖合にレアメタル資源がある事がわかり、その調査が行われることになった。
他に産業のない地元は賛成派と反対派に分離、湯川は調査説明会のためにこの地を訪れていた。

湯川は小さな旅館に宿を取っていたが、そこには夏休みで主の甥っ子の小学生が遊びに来ていた。
そして旅館の一人娘の成実(杏)は開発反対派の中心人物である。
その他にも、元刑事が宿泊していた。

このあたりまでは予告編で知っていたので、賛成派と反対派に絡む殺人事件かと思っていた。
だがストーリーは、そんな単純ではなく、もっともっと奥が深かった。

死んだのは、湯川たちと一緒に宿泊していた元刑事である。
彼はある事件の担当で犯人を逮捕していたのだが、実は自分が誤認逮捕をしていたのではないかと考えていた。
それを調べに、犯人の出身地である玻璃ヶ浦に来たのだが、そこで殺されてしまったのだ。
当初は、堤防から5m下の岩場に落ちていたので、警察も酔って足を滑らせたのかと思ったが、実際の死因は一酸化中毒である事がわかった。
だがいち早く事故ではないと気付いていたのは、同宿していた小学生の恭平である。
湯川は子どもが嫌いであったが、「下駄で堤防になんて上がれないよ」という無邪気ながらも鋭い発言をする恭平に興味を持つ。
そして「理科はつまらない」という恭平のために、200m先の海底を見る実験を一生懸命考案する。
この海底を見る実験が「真夏の方程式」だ。

前半、玻璃ヶ浦で湯川のお供をするのが恭平、後半東京に戻って謎解きをする時が岸谷(吉高由里子)である。
岸谷も現地に少しだけ行くのだが、現地の湯川が関係者の表情を見ながら、東京の岸谷にいろいろと指示をする部分も上手い見せ方だ。

ストーリーはだいたい途中でわかってしまい、犯人と湯川の対談シーンで隣のオバちゃんは泣きはじめた。
たしかに泣けるシーンである。
だが私はそれよりも、ラスト近くで湯川が成実を諭すシーンに泣けた。
そして、湯川と一緒に作ったペットボトルのロケットを、大事に持ち帰ろうとする恭平。
ラストの電車の中のシーンで、タイトルがなぜ「真夏の方程式」なのかがわかった。
もちろん小学生の恭平には方程式なんて理解はできないんだろうけど、彼なりに一生懸命理解しようとしているシーンに心を打たれた。

前作同様、登場人物のほとんどは、この先重い十字架を背負って生きていかなければならない。
ミステリーだからハッピーエンドはあり得ないのかもしれないけど、彼らのこの先を考えると、ちょっと涙してしまった。
まだまだ混んでいるとは思うけど、「暑いから映画でも行くか」と思ったのならこの作品をおススメする。


39.真夏の方程式


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