Yahoo!トップの「マンガでひと言」

Yahoo!のトップで最近、「マンガでひと言」ってコーナーがあるんだけど、そこに投稿したら採用された。

簡単に言うと、「このコマにセリフを付けてください大喜利」のコーナーである。

男性にはちょっと分かりづらいネタかもしれないけど、どうだろう?

掲載は、2013年2月27日正午まで。
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by ksato1 | 2013-02-26 21:23 | 日記 | Comments(2)

筋肉痛とインスタントラーメンの週末

昨日の土曜日、午前中にマンションの植栽クラブがあった。
理事長の発案で、マンションの敷地内に鉢植えをいくつも置いているのだが、それを年に2回くらい植え替える。
ホームセンターで園芸用の土と腐葉土、そして花を買ってきて、土を混ぜて鉢植えに花を移し替える。
理事長は朝からホームセンターに買い出しに行かなければならないので大変だが、我々はせいぜい土を混ぜるだけなのでそれほど大変ではない。
過去に3回ほど体験しているが、参加するとお弁当ももらえて逆に申し訳ない感じだった。

が、昨日は違った。

以前に買っておいた腐葉土が結構残っていたのだが、もう1年くらい置きっぱなしなのでそれをマンションの周りの植え込みに撒こうという話になった。
私ももう50歳が見えているが、理事会の中では若手の方である(^_^;;
なので率先して撒きはじめたのだが、すぐにヘバッて来た。

10kgの袋を開けてそのまま中の腐葉土をバラ撒くのだが、均等に撒くのがなかなか難しい。
単純に重い物を持ち上げるだけなら簡単だが、ハンマー投げ的な捻る動きが必要になる。
最近は朝、腕立てや腹筋をして少し体を締めていて、ちょっと自信があったのだが甘かった。
まず背筋が痛くなり、つぎにお尻の筋肉が痛くなった。
30分くらいかけて4人で30袋以上撒いたが、もうバテバテ。
終了後はお弁当をもらって早々に退散した。

その後、下の娘のECCのテストに付き合って、隣の駅へ。
その帰りにそのまま買い物に行った。
箱のBOXティッシュを買うためにドン・キホーテにも寄ったのだが、なんとそこでマルちゃん正麺を発見!
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もう半年くらい、ずーっと探していたのだが、近所のスーパーもディスカウントストアも、常に品切れ状態だった。
味噌と醤油が用意されていたようだが、すでに醤油しかない。
味噌も欲しかったが、醤油だけゲットして帰った。

で、本日、ウチは家族5人だし、みんなで食べたら1回で1袋無くなっちゃうから、もう1袋買っとこうかと再びドンキに行ったら、もうねーよ!
やっぱり人気あるんだね、マルちゃん正麺。
仕方がないので、カップヌードルの「RED SHOCK」を大人買いした。

この「RED SHOCK」は期間限定で、この2月から発売されている。
カップヌードル史上最高の辛さだと言うので、機会があったら買ってみようかと思っていたのだが、これも家の近所のスーパー、ディスカウントストア、会社の近くのスーパーどこにもなかった。
その話を目の前に座っている上司に話したところ、先週「近所にあったよ」とプレゼントしてくれた。
早速お昼に食べてみたのだが、これが「まいう~!」。
写真はその時のもの。
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麺を食べている時の辛さはそれほどでもない。
「辛ラーメン」と同等くらいだろう。
だが、たしかにスープがかなり辛かった。
たぶん「辛ラーメン」より辛いだろう。
お行儀は悪いが、「辛ラーメン」を食べる時も残ったスープにご飯を入れてクッパ状態にして食べる。
なのでこの「RED SHOCK」にもご飯を入れてみた。
スープが辛い分「辛ラーメン」より「まいう~!」。
メチャメチャ満足度が高かった。
下品なのはわかっているが、もう病みつきだ。
この「RED SHOCK」も先週はドンキにも無かったので、次はいつ入荷するかわからない。
なのでついつい12個も大人買いしてしまった。

まあ、この程度の大人買いで満足できるんだから、オレってホントに安っぽいよね(^_^;;


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by ksato1 | 2013-02-24 20:00 | 日記 | Comments(0)

「脳男」

予告編を観た限りでは、感情のない完ぺきな男である脳男が、ターミネーターとしてバンバン悪人を殺しまくる、それを刑事が追う、というストーリーかと思った。
だが、実際にはそんな単純な話ではなく、現代社会の問題点まで言及した深い作品であった。
いつもの通り原作は読んでいないが、映画は原作をかなり膨らませているようだ。

連続爆破事件を追っている刑事の茶屋(江口洋介)は、犯人のアジトを突き止め踏み込もうとするが、その瞬間爆破が起きる。
中を調べると、犯人らしき男(生田斗真)が立っていた。
男は鈴木一郎と名乗るが、取り調べ中にすれ違った他の事件の容疑者の目玉をいきなり抜き出したため、精神鑑定に回される。
精神鑑定は医師の鷲谷真梨子(松雪泰子)が担当したが、真梨子は男が痛みを感じない無痛症で、かつまったく感情を表さない事に違和感を感じた。
手掛かりをつかむために、真梨子は男の過去を調べる。
すると男は子どもの頃に感情を表現できない病気で療養所に入院しており、両親がひき逃げにあった後は資産家の祖父の元で育てられた事がわかった。
療養所の元医師は、男が異常な知能があるものの感情表現しないため「脳だけの男『脳男』」と表現していた。

脳男は祖父の家で一般社会に出るべくトレーニングを受けるのだが、祖父は孫の両親をひき逃げした犯人が憎くてたまらず、脳男に悪人は殺してもいいと教育する。
脳男は祖父の教えをそのまま受け、かつ、身体能力、知識とも常人をはるかに超えた能力を身に付けた。
そして祖父が強盗に殺され、自らも負傷をするのだが、退院するという日に病院を抜け出しそのまま行方不明となっていた。

ここまでの設定が映画の前半部で展開されるのだが、ここまではややダルい。
だが、この後の展開が素晴らしい。

脳男の過去を調べるうちに、茶屋と真梨子は脳男は爆破事件の犯人ではなく、爆破犯人を殺しに行ったのだと判断する。
そして精神鑑定が終了し、脳男が病院から留置所に移送される時、脳男に命を狙われた爆破犯人が脳男を迎えに来る。

爆破犯人は緑川紀子(二階堂ふみ)と水沢ゆりあ(太田莉菜)である。
この二人は、精神的に完全にイッてしまっている。
爆弾に関して異常な知識のある緑川を、実行犯の水沢は神として崇めている。
また二人はレズビアンで、爆破事件に対して訳知り顔でコメントする知識人などを捕らえ、舌を斬って惨殺していた。

この二人の設定は、冷静に考えると無理がある。
だが、二階堂ふみと太田莉菜の演技力が抜群で、設定の無理があまり気にならない。
太田莉菜の演技はややありきたりではあるが、すでに母(旦那は松田龍平だ)である事も考えると及第点でいいだろう。
さらにそれよりも素晴らしいのは、二階堂ふみだ。
すでに「ヒミズ」「悪の教典」でも非凡な演技力を見せていたが、今回の完全なサイコパスの演技は、特筆すべきレベルである。
頭のいい優等生から完全な精神異常者まで演じられる、末恐ろしい女優だ。

話をストーリーに戻すが、緑川と水沢は、ためらいなく人を殺す脳男にシンパシーを感じ、彼を迎えに来た。
しかし脳男は、当然のごとくこの二人を殺そうとする。
そこから、脳男 vs 緑川の対決が始まる。

この時、ストーリーの中で生きてくるのが精神科医の真梨子の設定だ。
彼女と彼女の家族も心に大きな傷を負っており、彼女は自身自分を助けるために精神科医として働いている。
彼女にはどうしても更生させたい患者がいるのだが、脳男も緑川も彼女の更生方法を否定する。
この二人の戦いに巻き込まれ、命の危険にさらされながらこれまでの自分もすべて否定されてしまう真梨子。
だが、過去に自分が同じ治療を受けた事を恨み、真梨子の治療方法を否定する緑川に対し、脳男の否定は真梨子に対する感謝から生まれた否定であった。

これ以上はストーリーの核心に触れてしまうので、ネタバレとなってしまうために詳しく書けない。
だが、精神障害と認定された加害者と被害者家族の心の問題まで、深く掘り下げられた作品になっている。
この部分は原作になかったようだが、これを描いた事により話に深みが生まれた。

冷静に精神分析をする真梨子が事件に巻き込まれ、刑事の茶屋もなす術をなくす。
この二人の絶望の演技も素晴らしかったし、もちろん生田斗真の脳男も肉体も含めて完ぺきだった。
そして二階堂ふみである。
ちなみに、真梨子がどうしても更生させたい患者役は染谷将太。
ストーリー上二人の役どころに接点はないものの、またこの二人がセット出演かよ、という感じではある。

全体的には無理のある強引な設定が多いのだが、役者陣の素晴らしい演技という力技でそれを見事に封印している。
原作も「2」があるようだが、もう1作、真梨子と脳男がわかりあえるのかあえないのか、その結末が観てみたい。
シリーズ化するのは陳腐だが、二人の結末という部分で、次回作にも期待したい。


16.脳男



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by ksato1 | 2013-02-22 21:30 | 映画 | Comments(0)

フェブラリーS

2013年初のG1。
ここ数年のダート3強のうち、スマートファルコン、トランセンドが引退し、エスポワールシチーもさすがに衰えが見えてきた。
週の初めまでは、勢いの4歳勢 vs 実績の7歳勢+グレープブランデーかと考えていたのだが、追い切りを見てかなり考えが変わった。

まず、軸に考えていたワンダーアキュート。
昨秋からG1を4戦して1.2.1.0と安定した成績。
昨年のこのレースも3着で、3強のいない今、JRAのG1初奪取は間違いないと思っていた。
しかし今週の調教がバタバタ。
前走は1/30の川崎記念だが、さすがにG1を4戦した疲れが出たようだ。
2週間足らずで2回の長距離輸送も影響が出そうなので、今回は思い切って無印とする。

そして最大の惑星、カレンブラックヒル。
6戦5勝で唯一の負けは、古馬に挑んだ昨秋の天皇賞秋。
ガリガリ飛ばしたシルポートを追い掛けたため直線沈んだが、初距離初古馬混合G1で5着は立派だった。
主戦の秋山は昨年のNHKマイルCの頃から、「ダートを使えばドえらい事になる」と言っていたし、今週の調教を見てもダートは問題なさそうだ。
だがいかんせん初ダート、なるべく砂を被らないように前目、できればハナを奪いたいだろう。
しかしカレンブラックヒルよりも内枠に、逃げ宣言のタイセイレジェンドと、やはり逃げて持ち味の出るエスポワールシチーがいる。
いかに東京1600mダートが芝スタートと言えども、そうやすやすとハナをきれないのではないか。
しかも、その他のダート馬がここに照準を合わせて調整しているのに比べ、この馬は休み明け。
能力は認めるものの、初ダートがG1という部分でもやや敷居が高そうだ。
いずれにしろ、3頭の先行争いが激化してハイペースとなり、直線沈みそうな予感がする。

そこで本命にするのはイジゲンだ。
毎回出遅れるゲート難と驚異の末脚は、なにやらルーラーシップを彷彿させる。
今回ももちろんゲート難との戦いだ。
だが前々走の武蔵野Sでは、致命的な出遅れから驚異の末脚で勝ち上がった。
今回も同距離同コースであり、多少の出遅れはベリーがなんとかしてくれるとみて本命にする。

対抗はシルクフォーチュンにする。
昨年は根岸Sを制してこのレースに挑み2着。
陣営は昨年の敗因を、中2週で2度の長距離輸送でテンションが上がってしまったと考え、今回は根岸Sをスルーした。
前々走の武蔵野Sは惨敗しているが、これは位置取りが後ろすぎたただけ。
大外枠はやや気になるが、今年乗れているノリが上手く捌けば、G1初戴冠も十分あり得る。

3番手はナムラタイタンだ。
東京ダート1600戦で3勝を挙げ、コース適性はメンバー中随一。
武蔵野SをJCダートは位置取りが後ろすぎたが、今回は内枠を利して先行勢の直後でレースを進められる。
直線で末脚を爆発させれば、勝ち負けまであるかもしれない。

4番手はガルボだ。
この馬は、とにかく今週の調教が特筆モノ。
馬なりで行って、ダートコースでラスト1F11.4を記録した。
芝並みの時計である。
中1週ではあるが、当然コンディションには問題はないだろう。
ダート初挑戦の馬は苦しいというデータはあるものの、カレンブラックヒルよりむしろこの馬の方が適性がある可能性が高い。
人気もなさそうなので、狙いどころである。

5番手はガンジスだ。
ダート戦は4.3.1.0でまだ4着以下がない。
重賞経験がG3の2戦だけという点でやや信頼は置きづらいが、昨秋の武蔵野Sではイジゲンの2着に来ている。
勝ち切るまでは難しいかもしれないが、3着までなら十分考えられるだろう。

最後はテスタマッタ、グレープブランデー、ダノンカモンの3頭で迷った。
テスタマッタは昨年の勝ち馬で、鞍上は岩田である。
前走の根岸Sは、59kgを背負っても6着に来ている。
一叩きして狙いどころではあるが、追い切りを見るとどうもまだ昨年の出来にはなっていないようだ。

グレープブランデーは、4歳の時にJDDを制している。
1年近く休み、その後はややモタついたものの、前走G2の東海Sを快勝した。
東京ダート1600mもユニコーンSで2着に来ているが、実は1600m以下のレースはこの1戦だけ。
ハイペースで台頭しそうな気もするが、復帰後は切れ味勝負の印象がないので脚を余しそうな気がしてならなり。

そこで最後はダノンカモンにする。
前走の根岸Sはty苦戦で順調さを欠いてしまった。
しかし、昨秋の武蔵野Sではイジゲン、ガンジスに続いての3着である。
さらに昨年、一昨年とこのレースを連続4着。
コース適性は間違いなくあるので、人気薄で3着なら十分可能性がある。


◎イジゲン
○シルクフォーチュン
▲ナムラタイタン
△ガルボ
×ガンジス
×ダノンカモン


馬券はいつも通り三連単フォーメーションで、1着◎○、2着◎○▲△、3着は◎○▲△×の24点勝負。
今回はちょっと攻めたので、当たればそこそこ配当が付きそうだ。
当たれば、だけど。
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by ksato1 | 2013-02-17 14:24 | 競馬 | Comments(0)

日本ふんどし協会と壇蜜

今何かと話題の壇蜜が、ベストフンドシスト賞を受賞したそうな。


【壇蜜の衝撃ふんどし姿を評価 「ベストフンドシスト賞」受賞】
http://mdpr.jp/news/detail/1224934



このベストフンドシスト賞、日本ふんどし協会が主催しているらしい。
でもこの「日本ふんどし協会」、わざわざ「日本」を付ける必要があるのだろうか。

サッカーが好きな人なら知っていると思うが、イングランドのサッカー協会はFA(Football Asocciation)である。
日本はJFAで頭に「Japan」の「J」がつくが、イングランドのサッカー協会は「England」の「E」が付かない。
それは、「サッカー(フットボール)と言えばイングランド、サッカー協会と言えばイングランドのサッカー協会に決まっとるやろ!」という事である。

サッカーとレベルが同じかどうかは少々疑問だが、おそらく「ふんどし」という着衣は、全世界探しても他にはほとんど見かけないだろう。
あったとしても、伝統的な衣装として協会を作っている国はおそらくないはず。
だから「日本ふんどし協会」も、堂々と「ふんどし協会」を名乗っちゃえばいいと思う。
他の国で「ふんどし協会」が設立されたら、その国は頭に国名を付ければいいのだ。

まあ、それはそれとして、ここのところの壇蜜の勢いがスゴイ。

たしかにオッパイは大きいものの、ハッとするような美人でもないし、ズバリ言って年ももう30歳を超えている。
なのに、この魅力は何なんだろうか、と思ったが、最近なんとなくその理由がわかった。

表情だね。

どことなく憂いを帯びている笑顔が、なんとも言えずエロい。
そもそも和風顔で派手さはないのだが、その和風顔に加えて長い黒髪にエロい表情が、男の心の琴線にビンビン触れるのだろう。
その上であのオッパイだ。

本人は職業を「エッチなお姉さん」と名乗っているらしいが、最近この手のキャラはあまり見かけないので、当分は壇蜜の天下が続きそうだな。


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by ksato1 | 2013-02-14 21:56 | 日記 | Comments(0)

「東京家族」

小津安二郎の「東京物語」を山田洋次がリメイクした映画である。
本来なら、「東京物語」もまともに観ていない私なんかがケチを付けるべきではないのかもしれない。
だが感想は「良くも悪くも古臭い映画」である。

なるべく、「東京物語」のテイストを残したかったんだと思う。
だが、すでに21世紀も10年以上が経過しており、生活スタイルも考え方も20世紀とは丸っきり異なる現代に、「東京物語」の設定を残すのは無理があった。
いや、設定自体はそれほど無理がないのかもしれないが、登場人物のセリフがかなり陳腐化している。
特に冒頭、長男の幸一(西村雅彦)の家で、妻の文子(夏川結衣)が中学生の子どもを叱る場面がある。
その時の会話がこれ。

「じゃあ、赤点取ってもいいんだね」
「コラ!」

いまどきこんな会話をしているのは、「サザエさん」の磯野家くらいだろう。
中学生の子どもを「コラ!」なんて叱る母親が、存在するとは思えない。
そもそも今の中学生に赤点はないと思うし、あっても中学生本人が赤点なんて言葉は使わないだろう。

また周吉(橋爪功)ととみこ(吉行和子)が、次男の昌次(妻夫木聡)に連れられて浅草で鰻を食べるシーンがある。
この時、昌次は舞台美術の仕事をしている事を告げるが、周吉はこの仕事に理解を示さない。
周吉は元教員であるが、いくら田舎の教員と言えども、いまどきの教員なら舞台美術の仕事がどんなものかは普通にわかっているはずだ。
フリーという立場を危惧するならわかるが、「要するにお前はラクしたいんだろう」というセリフは、とても元教員のセリフとは思えない。
周吉が昌次を全否定するという図式を作りたかったんだろうが、だったら「その年でまだアシスタントならお前には舞台美術の才能はない」くらいの方が、ずっと説得力があっただろう。

周吉が旧友の沼田と居酒屋で悪酔いするシーンでも、隣の客が沼田の愚痴に厭気をさして店を出るのだが、あの程度の愚痴を嫌がるサラリーマンは、おそらく日本中の居酒屋を捜してもどこにもいないだろう。
というか、愚痴れない居酒屋なんて、たぶん半年持たずに潰れるに違いない。

次女滋子(中嶋朋子)の旦那である庫造(林家正蔵)の立場も意味不明。
美容院なのに、安っぽいジャンパーを着て集金に回っている。
いくら商店街の個人経営と言えども、いまどきツケで月末払いの美容院なんて存在しないだろう。
この夫婦の会話は特に、時代遅れ感が強いセリフが多かった。

さらに全体の軸となる、周吉ととみこの状況も無理がある。
このご時世で、いくら隠居の身とは言え帰る日程を決めずに上京する人間なんている訳がない。
犬を飼っているのならばなおさらだ。
最初から、周吉ととみこの上京期間を1週間に設定しておけば、無理がなかったんじゃないかと思う。
横浜のホテルも、滋子たちに商店街の会合の予定があるから急遽予約した事になっていたが、最初からホテルが予約してあった設定の方が、逆に無理がない。
ちなみに横浜のホテルも、老夫婦に用意されたのがダブルの部屋である。
細かい点ではあるが、観ていて違和感があった。

また、山田洋次が観ている人にあまり辛さを感じさせたくなかったのかもしれないが、老夫婦が子どもたちにもてあまされる状況が、非常に中途半端になっている。
この忙しい現代において、帰る日程も決めずに田舎の両親が遊びに来たら、誰だって迷惑に決まっている。
しかし、迷惑な感じはそれほど表現されていない。
部屋を取られた中学生の子どもも、あまり不満には思っていないようだ。
人間の本音がまったく見えて来ず、上っ面の建前だけで話が進行してしまう。
だから前半は言ってしまうと、毒にも薬にもならずに観ていてとても歯がゆかった。

だが後半、昌次の彼女である紀子(蒼井優)が登場してから、話が俄然引き締まってくる。
自分に甘い面がある昌次にしっかり者の紀子と言う取り合わせは、ある意味定番の取り合わせである。
だが、この紀子がいい。
二人の出会いが東日本大震災のボランティアという部分が、強烈に効いている。
これによって二人とも若いが、考え方はしっかりした人間であるという部分が描けている。
特に、紀子ととみこが昌次の部屋で会話をするシーンは名シーンである。
観客は、いい年してフラフラしている昌次が安心だとわかったすぐ後に、一気にストーリーのターニングポイントに引き込まれるのだ。

そこからラストに向かってはテンポがよくなるのだが、最後に舞台が大崎上島に移ってからは、またやや展開が鈍くなる。
中学の先生が自転車で溝にハマるシーンも、現代の映画ではちょっとわざとらしくて浮いているとしか言えなかった。
周吉が「(食事などの世話は)ユキちゃんのお母さんが」というセリフもあるが、普通は子どもの名前ではなく「お隣の●●さんが」とか「お隣さんが」と言うだろう。
山田洋次が脚本も担当しているだけに、「ちょっと現代にはマッチしてないんじゃないですかね?」と進言できる人が、周りにいなかったのかもしれない。

唯一、林家正蔵の演技がとてもクサかったが、それ以外の出演者はみな実力者ばかり。
家族の心のつながりというテーマも、非常にいいと思う。
だが繰り返しになるが、いかんせん現代にマッチしていない場面が多く、違和感でゴツゴツした作品になってしまった。
むしろ時代を20年前のバブル期に設定していたら、逆にもう少しこなれた感じになったんじゃないかとも思う。
非常に惜しい作品だった。

15.東京家族


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by ksato1 | 2013-02-13 20:02 | 映画 | Comments(0)

「苦役列車」

映画自体はまずまず面白かった。
監督の山下敦弘は、当たり外れの大きい監督である。
今回もどうだろなぁ~、と思って観に行ったのだが、予想していたよりは全然良い出来だった。
いつものごとく、原作は未読。
もうちょっと重い話かと思いきや、意外とわかりやすい青春映画だった。
ただ後述するが、実は原作と映画は雰囲気がかなり異なるようである。

北町貫多(森山未來)は、彼が小学校の時に父親が性犯罪を犯した事が原因で一家が離散、中学卒業後は日雇いの人足をしてその日暮らしの生活を送っている。
その職場に、専門学校生の日下部正二(高良健吾)がやってきた。
同い年だったため二人は気が合い、すぐにつるみ始める。
貫多は正二を風俗に連れて行き、正二は貫多が憧れていた古本屋のバイト康子(前田敦子)に告白させる。
告白と言ってもお友達なのだが、3人で連れだって遊びに行ったりもする。

だが、これまで一人で生きてきた貫多は、他人とのコミュニケーションが巧く取れない。
若いがために性欲バリバリという事もあり、それをストレートに表現してしまったりする。
そのために疎んじられるのだが、それを自分が中卒だからだと卑下してしまう。
この貫多の憧れ、若さゆえの欲望と失敗、屈託などが見事に表現されていた。
映画としてはなかなかの出来で、いろいろな賞を受賞しているのもうなづける。
特に主演の森山未來は、アカデミー賞主演男優賞を取っちゃうかもしれない。
それくらいの出来である。

ただ、原作とは内容が随分乖離しているらしい。
そのため原作者の西村賢太が、各方面で映画を批判しているようである。
映画としては良くできているものの、作品の軸ともなる主人公の境遇があまり描かれていないとの事だ。
これでは、「苦役列車」というタイトルにする意味がない、と発言している。

なるほど言われてみれば、途中で強引に列車音のSEが入るものの全体を通して、貫多が降りるに降りられない列車に乗せられている、という雰囲気はない。
人生の選択肢が人足だけで、その状況を甘んじて受け入れている、と言う感じではないのだ。
貫多は一度倉庫番見習いに昇格し、昼食も人足時代の弁当より格上げするものの、同僚の事故で元の人足に戻ってしまう。
でも、人足の仕事自体をそれほど苦役と感じている様子もない。
屈託はあるものの、風呂付の部屋に暮らすためにあくせく働くくらいなら、3畳風呂無共同便所の部屋でダラダラ過ごす事を、貫多自らが望んでいるように見える。
総じて、この映画のタイトルが「苦役列車」である意味がまるでない。
「性春の苦悩」とでもした方が、よっぽどしっくり来そうだ。

なので、原作を読んで期待して観に行くと「ガッカリ」かもしれない。
同じタイトルだけど原作とは別の話だと割り切れば、面白く見る事ができると思う。
いずれにしろ、私は好きな映画である。


14.苦役列車
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by ksato1 | 2013-02-12 21:55 | 映画 | Comments(0)

「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」

原作は直木賞作家、井上荒野の「つやのよる」で、これまた原作は未読である。
だが原作のレビューを見てみると、原作よりも映画の方が面白そうである。

映画はそこそこ面白かった。
それは監督の行定勲の力量か。
原作は短編集のように、各エピソードが淡々と流れるらしい。
映画もその手法に近いのだが、きちんとメリハリが付いている。

松生は妻の艶と、大島でレストラン&ペンションを経営していた。
ところが艶が病気になり、すでに意識もほとんどない状態であと何日もつかもわからない。
必死に看病する松生だが、妻の最期を知り知人に連絡を取ることにした。
知人と言っても、連絡を取るのはかつての艶の愛人たちだ。
幼少の艶をレイプした艶の従兄、艶の前夫、そして艶の元愛人と思われる男である。
そして各エピソードは、その男たちではなく、男を取り巻く女性を軸に展開する。

艶の従兄は作家で、本妻のほかに愛人がいる。
最初のエピソードの主役は本妻(小泉今日子)である。

そして前夫は離婚後一人で引きこもり生活をしているが、愛人の湊(野波麻帆)がいる。
湊は根っからの愛人体質で、前夫以外に他の男の愛人にもなっている。
このあたりまでは、だいたい想像していた話であった。

だがここから話は少し捻りが入ってくる。
艶の元愛人と思われる男は、あくまでも元愛人と思われる男である。
メールでキワドイやりとりがあったものの、本当に愛人だったという証拠はない。
その妻(風吹ジュン)は、松生の誘いに乗り大島に来るものの、最後まで夫と艶の関係を認めようとしなかった。

次の男は、島でバーを経営するユウだ。
だがこれも艶が一方的にストーカーをしていたのだが、艶と関係があったかどうかわからない。

艶がつき合った時系列的にだんだん現在に近い男になってくるのだが、単純に艶の昔の男、というだけではなく、付き合っていたかどうか微妙な関係になってくる。
さらに、舞台も大島となり空間的にも現在の艶に近づいてくる。
このあたりの捻り方が巧い。
そして最後のエピソードは、現在の艶の夫、松生の前妻と娘が主役となる。
艶のかつての男たちそのものではなく、その男と関係した女が主役と言う、ちょっと関連性のないエピソードが少しずつ折り重なるのだが、単調な話の繰り返しではなく少しずつシチュエーションが変わるという部分がなかなか面白かった。

最後まで、艶の顔はまともに画面に映し出されない。
艶は主役のようで、一番の脇役だったりする。
このあたりの手法も斬新だ。
「桐島、部活やめるってよ」の桐島に近いかもしれない。
そして、ラストに持ってきたのが艶ではなく、松生自信である。

若干、とらえどころのない映画と言ってしまえばそれまでだが、役者陣も実力者ぞろいだし、個人的にはなかなか好きな作品ではあった。


13.つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語
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by ksato1 | 2013-02-11 13:06 | 映画 | Comments(0)

「TED テッド(日本語吹替版)」

友人の評価が低かったので、ちょっとプライオリティを下げていたのだが、日本語版は有吉がテッドの声を吹き替えていると聞き観に行くことにした。
で、感想はと言うと、なかなか面白かった。

友達のいないジョンがクリスマスにお祈りをすると、テディベアに命が宿った。
もちろんこの奇跡は世界中の話題となり、テッドは一躍スターになるのだが、ブームが過ぎると世間から忘れられる存在となる。
やがてジョンもいいオッサンとなり、テッドと二人でソファに並んで、出勤前に朝からドラッグをするような怠惰な生活を送っていた。

基本的に、ちょっと日本人にはわかりづらい部分が多い映画である。
アメリカ人はハイスクールの卒業パーティが大人になるための一大イベントで、高校を卒業して大学に進むと実家を出て寮生活を始め、その時に完全に親から独立する、という生活パターンなんじゃないかと思う。
ハリウッド映画によくあるパターンである。
だがジョンは、大学に進んでもずっとテッドと一緒だったため、大人になりきれていないのだ。
一応レンタカー会社で働いていて、彼女も一緒に暮らしてはいるものの、精神構造は日本のニートにかなり近いものがある。
「いいDVDが手に入った!」とテッドから電話で誘われて、会社をサボってテッドの部屋に観に行ってしまうような生活だ。
ちょっと前に流行った石原まこちんの、「THE3名様」みたいな感じである。
具体的に言うと、バイトよりも「伊集院光のOh!デカナイト」を聞く方を優先する、的な生き方だ。
あるいは今なら、「紙兎ロペ」のアキラ先輩と言った方がわかりやすいか。

だが、肝心のジョンとテッドが興味を示す内容が、日本人には少々わかりづらい。
子どもの頃からのヒーローが「フラッシュ・ゴードン」で、ご本人様も出演するのだが、日本人にはちょっとなじみが薄いよね。
「アベンジャーズ」よりも、もっとなじみが薄いかもしれない。
テッドがコーラの瓶をバスケットボールのようにゴミ箱に投げる時にジャバーの名前を出すんだけど、これも日本人でジャバーって言われてすぐ思い出す人は少ないだろう。
私もその後で、「ジャバーって『死亡遊戯』のね」というテッドの一言でやっと思い出した。
ラストも、憎たらしいガキがダイエットして●●になりました、というオチなんだけど、この●●がよくわからない。
ネタバレのために伏せ字にしているのではなく、本当に誰だかよくわからないのだ、少なくとも私には。
でも最後のシーンは、アメリカ人ならドッカーン、大爆笑で終了、なのだろう。

さらに、映画の主題である下品ネタも、ちょっと日本人にはキツすぎる感じがある。
テッドがスーパーの採用面接に行き、オーナーに「何ができる?」と聞かれて「お前の奥さんを寝盗る事」と言うのだが、それ以外にもここには書けないようなストレートな用語がバンバン出てくる。
私は日本語版を見たので、それを音声で聞いたからまだよかったものの、スクリーンにあの字面が出ると、日本人ならちょっと引くかもしれない。
ノラ・ジョーンズご本人様を出演させ、これも結構キワどい発言をさせるんだけど、日本人的には「ノラ・ジョーンズにそんな事言わせちゃうの?」と、ちょっと驚く人が多いだろう。
私は笑っちゃったけど。
スーパーのオーナーとテッドの彼女の下品ぶりも、日本人には理解しづらい部分がある。

でも、テッドがジョンに「お前なんかより『くまもん』の方がマシ」と言われてキレたり、アクションシーンでテッドが「ガチャピンよりすげーだろ」なんて言うところもあり、日本人向けに作られた笑いもある。
その辺はかなり笑える。

最初から、かなり下品な映画と割り切って観に行けば、かなり楽しめるだろう。
でも自分の子どもには絶対観せたくないけどね、少なくとも成人するまでは。


12.TED テッド(日本語吹替版)


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by ksato1 | 2013-02-08 21:18 | 映画 | Comments(0)

「ストロベリーナイト」

さて映画の「ストロベリーナイト」である。
原作は姫川シリーズの「インビジブルレイン」だ。
屋外のシーンはほぼ雨という映画である。

暴力団の死体が発見され、中野東署に捜査本部が設置された。
姫川班は日下班、および暴力団関連の組対四課と一緒に合同捜査する事になったが、相変わらず角突き合わせ、捜査がなかなか進展しそうにない。
そんな状況の中、姫川は偶然タレ込みの電話を取った。
その電話は殺人事件の犯人が「柳井健斗」だと告げる。
姫川は早速「柳井健斗」を調査しようとするが、いきなり管理官から「待った」がかかってしまう。
しかも信頼していた係長からも、この件には触れるなと言われてしまった。

捜査本部から外れ、独自に「柳井健斗」を調査する姫川だが、そこである人物に遭遇する。
龍崎組の組長牧田勲(大沢たかお)だ。
牧田もまた、別の理由で「柳井健斗」を捜していた。
当初牧田は姫川に組長である事を隠し、姫川に情報を流して「柳井健斗」を捜させようとする。
だが、姫川と一緒の時に敵対する組のチンピラに絡まれて、正体がバレてしまう。
裏切られたと激怒する姫川だが、心に闇を抱えていた二人は次第に惹かれあっていった。

状況に勘づき始めた姫川班のメンバーは必死に姫川をフォローしようとするが、暴力団組長の牧田と一緒にいる目撃談も増え、だんだん庇いきれなくなってしまう。
姫川を慕う菊田が姫川に近づくなと牧田に直談判に行くが、姫川の暴走は止まらない。
牧田から銀行口座を聞き出し「柳井健斗」に迫りかけるのだが、ついに刑事部長命令で事件の捜査本部から外されてしまった。
それでも「柳井健斗」を追うべく、姫川は単独行動を続ける。


事件の結末の部分が、やや強引な感じもする。
全体に結末に関する伏線があまり引かれていないため、「そいつが犯人かい!」と言う人もいるだろう。
ただこの映画は、トリックとか動機とかがキモではない。
警察上層部の隠ぺいを暴こうとする姫川が、牧田にシンパシーを感じて恋愛感情を持ってしまう、立場上完全に行き詰りながらも姫川班の部下たちが彼女を支える、でも牧田に惹かれている姫川に菊田は納得がいかない、それは姫川も感じている、さあ、どうする?という映画である。
ある意味、現場を無視する上層部に立ち向かう中間管理職と言うサラリーマン的な部分と、絶対に好きになってはいけない敵に惹かれてしまうという恋愛ストーリーが見事に調和した映画なのだ。

特にこの恋愛ストーリーの部分は、姫川が刑事になるきっかけとなった暴行事件とも絡んでいるので、ストーリーに1本筋が通っている。
牧田に「殺したいヤツがいるんだろう?」と聞かれ、姫川は刑事として封印していた感情を噴き出させてしまう。
牧田自身、自分の生い立ちの中で「殺したいヤツ」がいたため、姫川の気持ちがよくわかっていたのだ。
このあたりの設定に無理がない。
そして、シリーズを通して姫川への思いを貫いてきた菊田が絡んでくる。
いや、もう本当に菊田には泣ける。
自分の感情を殺して、最後まで姫川に刑事としての思いを遂げさせようとする。
予告編で何度も流れる「オレ達は姫川班です!」と言うセリフは、菊田の気持ちを考えると本当に重い名セリフだ。

すでに映画の後日談のSPドラマも放送されたが、その中の「東京」は原作では姫川が主役だったそうだ。
しかしSPドラマでは菊田が主役だった。
ここで、どうして菊田がトレードマークの肩パンチをするようになったのかがわかるのだが、これを見ても本当に泣けた。
今回の映画も、空模様はすべて菊田の心情を表していたのではないかとも思う。
刑事としての菊田は「SPEC」の瀬文と並んで、私の中では歴代のドラマの刑事でも1、2を争うカッコ良さである。


単純なミステリー映画としても悪くないので男性も楽しめるし、女性は恋愛映画としても楽しめるだろう。
設定も面白く非常に完成度の高い映画だとは思うが、唯一の欠点は、TVドラマを見ていないと微妙な人間関係とか心の機微がわかりづらいところ。
ただ、最初から見ないと何が何だかわからない、という事もない。
映画を観た後DVD借りてドラマを見ても、十分満足できると思う。
「どこから見始めてもOK」という全体のシリーズ構成という部分でも、やはり完成度の高い作品だ。

原作にはまだ映像化されていない『ブルーマーダー』という作品があるらしい。
その他、短編にも映像化されていない作品があるようだ。
SPドラマでも映画でもいいから、ぜひぜひもっと続編を制作してもっともっと楽しませて欲しい。
場合によっては、原作にないオリジナルのスピンオフもいいかもしれない。
映画の最後の記者会見のシーン、和田課長を追って走り出す記者たちの中、唯一質問をした記者一人だけが、思わせぶりたっぷりに席から立たなかった。
あの記者と和田課長の過去の話とかね。
あるいは、牧田が組の中でのし上がるまでの話とかね。
SPドラマなら十分制作可能だと思うけどな。

いずれにしろ、今回で終わらせるにはとても惜しい作品だ。
機会があったらぜひシリーズ全作品を見て欲しい。
絶対に損はない。


11.ストロベリーナイト


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by ksato1 | 2013-02-05 20:49 | 映画 | Comments(0)