2017年 12月 04日 ( 1 )

「アベンジャーズ」の成功を見たDCコミックスが、2匹目のドジョウを狙っただけで大したシリーズではないだろうとなめて考えていたが、いやはや「アベンジャーズ」以上に面白くなりそうな雰囲気だ。
今回はシリーズ5作目となるが、ジャスティス・リーグのスタート作品となっている。

ゾッド将軍襲来時の戦いでスーパーマンが死亡した後も、地上には不思議な生物が跋扈しており、バットマンは一人でその生物の謎を解こうとしていた。
だが一人だけの戦いに限界を感じていたバットマンは、レックス・コープの元社長ルーサーJr.が遺したメモを元にメタヒューマンを探し、仲間にしようと考えた。
すでにアマゾン族の女王ワンダーウーマンには連絡を取り、さらにアトランティス王国の末裔アクアマン、超高速で動く若手のフラッシュ、そして大けがを負った後行方がわからなくなっているサイボーグをスカウトしようとする。

サイボーグがなぜこの名で呼ばれているのかと言えば、彼は大けがで体の多くを機械化され、とあるキューブの力を借りて復活したからだ。
だが本人は見た目も機械されている部分が多いため、研究者の父の慰めも聞かず、人間とはかけ離れた姿、能力を持つ自分に絶望をしていた。

ワンダーウーマンは、ヨーロッパで博物館員をしながら正義のために活動をしていた。
しかしある日、故郷のアマゾンの宮殿に炎が放たれたニュースを見る。
なぜ宮殿に炎が放たれたのか。
それは、アマゾン族が護っていたキューブを、異星人のステッペンウルフに奪われたからだった。

キューブは宇宙を旅して地球に降り立った。
その力は膨大なため、人類に加えて古くからの種族のアマゾン族、そしてアトランティス族が力を合わせて3つのキューブを封印しようとした。
そのキューブの力を狙い異星人が来襲するものの、さらに別の異星人の手助けもあり、地球連合はキューブの封印に成功する。
しかしそのキューブをステッペンウルフが狙いに来たのだった。
ワンダーウーマンがいないこともあり、アマゾン族はステッペンウルフにキューブを奪われてしまう。
そしてステッペンウルフは、次にアントランティス族のキューブに狙いを付けた。

アクアマンは本来アトランティス族の王女の息子であったが、王女はアクアマンを彼の父親に預けてしまう。
アクアマンは母に捨てられたと思い、誰も信用していなかったのだが、アトランティスの危機を知り救援に駆けつけた。
しかしステッペンウルフの力は強大で、キューブを奪われてしまう。
そしてアクアマンは、母が自分を父に預けた理由が、このような戦闘から息子を護るためだったと知る。

最後に残ったのは人類が護っているキューブだが、これがサイボーグの力の源となるキューブだった。
サイボーグの父たちがこのキューブの研究をしていたのだが、ステッペンウルフの手下に全員さらわれてしまう。
そのことを知ったバットマンは、スカウトしたワンダーウーマン、フラッシュ、サイボーグたちと研究者たちの救出に向かう。
しかしステッペンウルフの力はやはり強大で、研究者たちはなんとか救い出すものの、最後のキューブも奪われてしまう。
この戦いの中で、バットマンはスーパーマンを蘇生する方法を考え出す。
あまり乗り気ではない仲間もいたが、ステッペンウルフに対抗するには、やはりスーパーマンの力が必要だった。

アベンジャーズは、正義感が強いメンバーが少ない。
リーダーのキャプテン・アメリカこそ正統派のヒーローだが、アイアンマンのスタークはかなりの皮肉屋だし、ソーは地球人ではない。
ハルクのバナー博士はハルクになりたくないと考えており、ブラック・ウィドウはスパイ、ホークアイは弓の名手だが普通の人間で戦闘能力が低い。
後から加わるワンダも双子の弟を亡くして情緒不安定だし、ヴィジョンは人間ではなくAIである。

それに比べると、ジャスティス・リーグのメンバーは正統派のヒーローばかりだ。
今のところ、リーダーはスーパーマンかワンダーウーマンであるが、この二人は本当の正統派ヒーローである。ワンダーウーマンは第二次大戦中に恋人のスティーブを亡くして心に傷を負い、表舞台に出ることを嫌っていたが、やはり人類の危機の時には先頭に立って戦いに挑む。
スーパーマンは、人類を助けるための戦いで犠牲者を出したことを糾弾され、その点を気に病むものの、やはり巨悪の前には力を発揮する。
アクアマンは自分の生い立ちからか、世を拗ねた部分があったものの、仲間と戦う事に喜びを感じ始めた。
機械の体で生きる事に悩んでいたサイボーグも、自分の存在意義を確認できるようになった。
父の冤罪を晴らそうと頑張っていたフラッシュは、ブルース・ウェインの力でなんとかなりそうである。

各メンバーとも最初はいろいろと個人的な悩みを抱えているものの、ステッペンウルフとの戦いの中で仲間と戦う事の意義を理解する。
そして個人的にちょっと泣けたのは、バットマンである。
資金力にモノを言わせてスーツや最新兵器を身に着けているものの、自分一人だけが普通の人間である。
メンバーをスカウトしてチームを結成しており、彼がリーダーになっても誰も文句は言わないだろうが、超能力者である他のメンバーを生かすために、どこまでも脇役に徹しようとする。
そもそもバットマンは、警察でもないのに悪役を罰する自分もまた、法律に違反する犯罪者であると考えている。
決して自分がヒーローなどとは思っていないのだ。
自分すら許すことができないほどストイックなキャラなのだが、このキャラがベン・アフレックによく合っている。
クリスチャン・ベールのバットマンもシンプルなヒーローでよかったが、今回のベン・アフレックのバットマンが一番バットマンらしいのではないかとも思う。

そしておちゃらけキャラをフラッシュ一人にしている点も巧い。
最終決戦は、かつて原子力発電所があった廃墟になりかけた街だ。
ここなら戦いの中で犠牲者が出る、と言う心配もほとんどないので安心して観ることができる。
これらすべて、シリーズ全5作を担当しているザック・スナイダーの手腕とも言えるだろう。

この後はMCU同様に、アクアマン、フラッシュあたりの個別の作品が作られ、次のジャスティス・リーグにつながって行くのだろう。
アベンジャーズはちょっと話が広がり過ぎて追うのが大変になっているが、ジャスティス・リーグについてはもう少しシンプルなシリーズになりそうだ。
そういう意味では、アベンジャーズよりジャスティス・リーグの方が期待できるかもしれない。



134.ジャスティス・リーグ


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