2017年 07月 14日 ( 1 )

原作が和田竜、監督が中村義洋という事で期待して観に行ったが、期待ほどではなかった。

伊賀の下忍無門(大野智)は、仲間内の中でも随一の腕を持つ忍者だった。
「無門」の名の由来は、どんな城でも忍び込んで城門を必ず開けてしまうため、「門の意味が無い」というところからきている。
伊賀は12人の上忍が十二家評定衆と名乗って取り仕切っていた。
しかし各家は小競合いを繰り返し、死人が出ることも日常茶飯事だった。
無門は百地三太夫(立川談春)の一家に属していたが、その日も下山甲斐(でんでん)の城を攻めて開門を行っていた。
さらに三太夫から、甲斐の次男の次郎兵衛(満島真之介)抹殺の命を受ける。
無門は一騎討ちで次郎兵衛を殺害した。
目の前で弟を殺された兄の平兵衛(鈴木亮平)は、怒り狂って無門に戦いを挑むが、その時十二家評定衆を招集する合図の音が聞こえる。
皆が戦いをやめ招集に応じようとするが、平兵衛は納得がいかない。
平然としている父甲斐に向かっても抗議するが、甲斐は「次男は下人」と相手にしなかった。
平兵衛は父、そして伊賀の忍者に不信感を強くする。

その頃、伊勢を治める北畠具教(國村隼)の元に、織田信長の次男信雄が婿養子に入ることになった。
信雄はかつての北畠の家臣日置大膳(伊勢谷友介)、長野左京亮(マキタスポーツ)を従えていた。
左京亮は信雄の言う事を聞くものの、大膳はかつての主君を裏切ることを割り切れずにいた。
しかし信雄のために具教を討った。

その事を聞いた伊賀の十二家評定衆は、織田が伊賀も攻めてくるのではないかと考える。
織田と一戦交えても勝ち目はないと考え、伊賀は織田に下ると結論を出す。
そして、使者として平兵衛が伊勢に向かう事になった。
だが伊賀に不信感を持っていた平兵衛は、伊賀を裏切って信雄に伊賀攻略を進言する。
まずはじめに、伊賀と結ぶ振りをして領内に築城するよう勧める。
平兵衛の言う通り信雄は伊賀内に築城、しかし伊賀の忍者たちは、自分たちで築城した城を完成直後に燃やしてしまう。
伊賀に騙されたと思った信雄は平兵衛を投獄、武力で伊賀に攻め入ろうとする。

大膳は一度は伊賀攻めに反対する。
しかし一連の動きは初めから伊賀の十二家評定衆が仕組んだ罠であることを見抜く。
不信感を抱いた平兵衛を使者に出し裏切らせ、築城を進言させてそれを焼き落とし、信雄が大膳抜きで伊賀攻めした際に返り討ちすると言う目論見だった。
大膳は信雄に従い、伊賀を攻めることする。

無門は十二家評定衆の命に従い、築城などで糊口を凌ごうとしていた。
しかし自らがさらってきた妻お国(石原さとみ)はなかなか厳しい女で、無門の稼ぎが少ないことを日々攻めていた。
無門は伊勢の城に忍び込んで信雄の命を狙おうとすると、その時ふとしたきっかけで北畠家の家宝の茶入「小茄子」を手に入れる。
無門は「小茄子」を売り払って、京で商売を始めようとお国に持ち掛ける。
二人だけではなく、織田軍が攻め入れば勝ち目はないと、伊賀の忍者の大半が逃げ出していた。
忍者の大半が逃げてしまったとき、織田軍が伊賀に攻め入ってきた。

上映時間は125分だが、内容的にはちょっと詰め込み過ぎな感じがした。
「すべてが十二家評定衆が仕組んだ罠」という話は面白いのだが、時間の制約の中ですべてのエピソードを詰め込んでおり、さらにアクションシーンもかなり力を入れているため、ストーリー展開がとてもせわしなく感じてしまう。
見終わった後も、アクションシーンの印象が強くて、ストーリーの印象が残りづらかった。
エンターテイメント作品だからそれでもいいのかもしれないが、ストーリー自体も悪いものではなく、かつ役者陣の演技もよかったので、ちょっともったいない感じがした。
思い切って、アクションシーンをもうちょっと削れば、バランスのいい作品になったような気がする。


78.忍びの国


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