2017年 06月 29日 ( 1 )

「ハクソー・リッジ」

予告編からは想像できないほど激しい沖縄戦の戦闘シーンが描かれている。
実話を基にしているためそれほどドラマチックな展開はないのかと思っていたが、この戦闘シーンによって作品にメリハリが付き、かなりいい出来に仕上がっていた。

デズモンドはアメリカの田舎町で、両親、弟の4人家族として育った。
父は第一次世界大戦で心に傷を負っており酒浸りの毎日、家族にも暴力をふるっていた。
そんな中で育ったデズモンドは、暴力を嫌っていた。
母とともに宗教を信じ、厳格な生活をするのだった。

青年になったデズモンドは、ある日看護師のドロシーと出会う。
一目で恋に落ちたデズモンドは、ドロシーにプロポーズする。
一方、第二次世界大戦の激化で、弟や友人達が次々と兵士に志願していた。
デズモンドも志願を決意するが、ドロシーのように衛生兵として国の役に立とうと考えた。

入隊の後、デズモンドは訓練を受けるのだが、銃を手に取る事を拒否して衛生兵志望である事を上官に告げる。
苦しい訓練をこなして周囲を納得させようとするのだが、銃の訓練を受けない事は上官の命令拒否とみなされ、軍事裁判に掛けられてしまう。
その事を聞いた父のトムがかつての自分の上官である准将に掛けあった結果、デズモンドは衛生兵として銃を持たない従軍を認められた。

訓練が終わったデズモンド達が派遣されたのは、ハクソー・リッジと呼ばれる激戦地だった。
崖の上には日本軍が塹壕とトーチカを築き、それ以前に6度の戦闘が行われたものの、6度とも米軍は撤退を余儀なくされ、最後には一個師団が壊滅させられていた。
そしてデズモンドの部隊が攻撃を仕掛け、敵味方がわからないほどの激戦が始まった。

デズモンドがハクソー・リッジに派遣されるまでがストーリーの半分以上になるのだが、この部分が最初は長く感じられた。
特に日本人には宗教の戒律と言う部分がわかりづらく、銃すら持ってはいけないと言う教えを頑なに守り続けるデズモンドに、ややイライラしてしまう。
しかし、この教えを貫き通すデズモンドの精神力が、ハクソー・リッジで70人以上もの負傷兵を救う事になるのだ。
ストーリーの組み立ても巧く、訓練中デズモンドの頑固っぷりと激戦の戦闘シーンが、デズモンドの偉業を際立たせる演出になっている。

自分が成すべく事を愚直にやり遂げる、そう言う部分で今の若者や子供たちに観てもらいたい映画なのであるが、何しろ激しい戦闘シーンだ。
PG12に指定されてもいるので、おそらく地上波でノーカットでの放送は不可能だろう。
それでも、若い人にぜひ観てもらいたい作品であった。


76.ハクソー・リッジ



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by ksato1 | 2017-06-29 07:44 | 映画 | Comments(0)