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ローテーションと騎手の素敵な法則

有馬記念はローテーションにも特徴がある。

まず古馬の王道は天皇賞秋→JC→有馬で、同一年にこの3つを制覇するとボーナス賞金が出る。
なので数年前まではこのローテを選択する馬が多かったが、最近は意外と少ない。
なぜかと言えば、秋から冬にかけて3回馬を仕上げる事がかなり難しいから。
この3連勝を成し遂げた馬はわずかに2頭。
2000年のテイエムオペラオーと2004年のゼンノロブロイだ。

2000年のテイエムは全戦無敗と言う記録を打ちたてるほどの強さだったが、この有馬の翌年は7戦して2勝しかできずに引退した。
ゼンノロブロイに至っては、翌年5戦して未勝利である(海外遠征も含む)。
この3連勝がいかに過酷であるかがわかる。
したがってここ数年は、天皇賞、もしくはJCをスキップする馬も少なくない。

ここ10年の有馬勝ち馬で言えば、両方のレースに出走しているのは延べ5頭。

2005年ハーツクライ
2004年ゼンノロブロイ
2003年シンボリクリスエス
2002年シンボリクリスエス
2000年テイエムオペラオー

2005年のハーツクライ以外は天皇賞秋を勝っており、ハーツクライはJCで2着に入っている。
つまり天皇賞秋、JCの両方に出走した馬は、どちらかのレースで連帯をしていなければならないのだ。
ちなみに2着の馬まで広げても、過去20年で唯一の例外は昨年のアドマイヤモナークだけだ。

この時点でコスモバルク、エアシェイディの2頭は消していいだろう。

次に3歳馬であるが、通常は菊花賞→JCのローテか、JCをスキップして菊花賞から直行のローテになる。
そもそも菊花賞はJCの前々週に行われていたのだが、中1週という強行ローテが嫌われてJCをスキップする馬が多かったので、開催週を早めることにした。
しかしそれでも菊花賞から直行する馬が多く、ディープインパクトでさえ3歳時はJCをスキップしている。
そして菊花賞に出走してその年に有馬を勝っているのは、過去20年までさかのぼっても以下の4頭だけ。

2001年マンハッタンカフェ
1997年シルクジャスティス
1995年マヤノトップガン
1994年ナリタブライアン

このうちJCに出ているのは菊花賞で負けているシルクジャスティだけで、残りの3頭は直行組だ。
他にも、ディープインパクト、リンカーンが直行で2着に食い込んでいる。
一方菊花賞からJC以外で1戦挟んでいるのは、テイエムオペラオー、ナイスネイチャなどもいるが、いずれも3着止まり。
今回はイコピコとフォゲッタブルがこれに該当し、どちらもちょっと見所はあるのだが、3着止まりと考えた方がいいかもしれない。

それと最後に騎手、これがかなり重要。
日本人騎手のテン乗りの場合、過去20年までさかのぼっても勝ち馬は出ていない。
最後にテン乗りで勝ったのは1988年、岡部騎乗のオグリキャップだ。
過去10年で見ると、2着まで広げても例外はアドマイヤモナークだけである。

これもある程度理由がある。
1年を締めくくる大レースであり、有力馬はそのまま主戦騎手が継続して騎乗する事が多い。
だからテン乗りどころか、乗り替わり自体があまり多くない。
しかも中山2500mはスタートが難しい。
さらに騎手にかかるプレッシャーも大きいだろう。
一瞬の判断ミスが敗戦につながるのだ。
有馬記念のプレッシャーを感じにくい外国人騎手が、過去10年で4勝しているのも無関係ではないはずだ。
今回該当するのは三浦皇成のマイネルキッツだ。

春の天皇賞馬だが、三浦皇成はG1未勝利という事もあるので今回は見送る事にしよう。
またスリーロールスの浜中騎手だが、中山での騎乗経験自体が少ないので、この大舞台はちょっと家賃が高いか。
この段階では消すまではいかないが、大きな割り引きが必要だろう。

結構データを見てみたが、まだまだ前々絞り込めてない。
最終結論は、明日の夕刻以降に。




by ksato1 | 2009-12-26 03:40 | 競馬 | Comments(0)