人気ブログランキング | 話題のタグを見る

先週観た映画3本

先週観た映画3本。

まず、「ワールド・オブ・ライズ」

監督がリドリー・スコットで、ディカプリオとラッセル・クロウが出演している。
内容もなかなか面白い。
でもあんまり話題にならなかったのはなぜだろう。

舞台は現代の中東。
ディカプリオ扮するCIAの諜報部員が、上司であるラッセル・クロウから無理な指令を受け、時には上司が余計な手を回してくるので命の危機にさらされたりする。
ラッセル・クロウはほとんどがアメリカにいて、子どもの世話をしながらディカプリオに指令を出す。
平和なアメリカの日常と、中東の緊迫した状況のコントラストも悪くない。

唯一の難点は、ディカプリオが仕掛けた罠が意外とあっさり失敗しちゃう点かな。
それと有能な諜報部員が、結構簡単に仕事よりも愛を選択しちゃうところも、まあどうかなといえばどうかな、という感じがしないでもない。
ただ、全般的にまずまずなのに話題にならなかった要因は、「ワールド・オブ・ライズ」という邦題ではないか。
直訳すると「偽りの世界」。
ある意味内容を端的に表しているんだけど、単純にカタカナで単語を並べてみると、ちょっと地味な感じがする。


続いて「地球が静止する日」

よく知らなかったのだが、50年代に制作された作品のリメイクらしい。
そのせいか最近の作品と比較すると、ストーリーはシンプルに作られている。

宇宙のどこかからあらわれた異星人「クラトゥ」。
地球人の姿をしているが、彼は地球を人類から救うために飛来したという。
戦争を止めることができずに、地球を破壊し続ける人類。
すでに70年前に送り込まれた「クラトゥ」の同胞は、「彼らは考えを改めることはない」と結論を出し、人類を一掃するためのプログラムが始動する。

「地球破壊」がテーマの映画が作られる場合、説教臭いご高説がダラダラと続きそうなものだが、この作品は元の作品のストーリーを忠実に再現しているためか、地球温暖化とかヘンに現代の要素を取り入れていないのでテンポも早い。
その点はいいと思うのだが、ラストの幕引きはちょっとあっさりしすぎか。

いろいろな含みを持たせている、という見方もできるが、この後地球はどうなるのか、よくわからないまま終わりになってしまった。
まさか続編を作るための布石じゃないだろうな・・・。


最後は「チェ 28歳の革命」

内容はそのもので、ゲバラがカストロらとゲリラを指揮し、キューバでの革命を成功させるまでと、その後の国連での演説シーンを描いている。
物語は演説前後の取材シーンから始まり、彼の記憶のフラッシュバック的に戦闘シーンがスタートする。

おそらく作品は、史実にかなり忠実に展開しているのだろう。
ゲバラが戦ったゲリラ戦が、どれだけ苦難の連続であったか、また軍医であった彼が、そこでどのように周囲の信頼と尊敬を得たのかが描かれていた。
これはこれとして、作品としてはかなり作りこまれている。

ただ、私自身はゲバラについてはあまり詳しくはなく、裕福な家に生まれたゲバラがなぜ革命家に身を投じたか、という点を、もっとクローズアップして欲しかった。

と、思ったんだけど、詳しく調べたらその点については、「モーターサイクル・ダイアリーズ」っていう別の映画があったのね。
たぶんその作品と被らないように、この映画は時系列的にはキューバ上陸前、ゲバラとカストロが出会うところから始まっているのだ。

うーん、先に「モーターサイクル・ダイアリーズ」のDVDを観ておくんだった、失敗、失敗・・・。

次の「チェ 39歳 別れの手紙」では、革命後のキューバで、ゲバラが孤立し、国外に旅立つシーンが描かれる。
こちらも非常に興味深く、楽しみである。



4.ワールド・オブ・ライズ

5.地球が静止する日
6.チェ 28歳の革命
by ksato1 | 2009-01-20 08:13 | 映画 | Comments(0)