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「ハンサム★スーツ」と「落下の王国」

映画2本。
まずは「ハンサム★スーツ」

森三中の大島美幸のダンナで、構成作家でもある鈴木おさむが脚本。

「カンナさん大成功です!」
の男バージョン、もしくはちょっと前に鈴木が原作でTVドラマになった「ブスの瞳に恋してる」の男バージョンとでも言うべきか。
それでもやはり面白い。
いや、私がこの手の映画が好きなだけかもしれない。
でも映画はやっぱり楽しいのが一番だよね。

映画全体の作りは、やや安っぽくも見える。
思いっきり「洋服の青山」のタイアップ取ったり、せっかくの「東京ガールズコレクション」のシーンも作りものっぽさがモロに浮き出ている。
なんかそれこそTVドラマの画面が大きくなったような感じだ。
テーマソングの「My Revolution」をはじめ、流れるBGMも80年代後半に流行ったJ-POPばかりで、非常にチープ。
だがその部分は逆に、その時代に夢中でJ-POPを聞いていた自分には、非常に心地が良かったけど。

ストーリーも、途中でオチはだいたいわかってしまう。
自分が想像していたオチよりもちょっと捻られていたが、まあこんなもんだろう。

でもなぜか面白いんだよね、この映画。
それはおそらく、配役がバッチリ決まっているから。

主役の塚地武雅と谷原章介、大島美幸と北川景子の対比がいい。
特に谷原章介のワザとらしい演技は、この作品の中ではとても輝いている。
佐田真由美もいい感じだ。
バナナマン日村の使い方もグッド!

気分が落ち込んでスカっとしたい時には、おススメの映画だ。



続いて「落下の王国」

最初、入院中の少女に架空のお話をするストーリーと聞いて、「パコと魔法の絵本」的な作品を想像していた。
だが内容はもっとシンプル。

大けがを負って未来を断たれたスタントマン。
入院中の病室に紛れ込んできた少女に、適当な作り話をしたところ夢中になって食いついてきた。
彼はこの作り話を餌に、言葉巧みに少女に自殺用の薬を持ってこさせようとする。
だが少女を夢中にさせようとして作ったお話は、いつの間にか少女だけではなく彼自身をも夢中にさせる事になる。

やや暗めの話ながら、主人公と少女のやりとりが軽快で笑わせられる部分も多い。
そしてこの作り話の描写がこの映画の見所だ。
何しろ撮影には4年を費やしたとのこと。
世界遺産の美しさをふんだんに見せつける圧倒的な映像は迫力満点。
新宿の割と小さめのスクリーンで観たのだが、大スクリーンで観たらよかったかなと、ちょっと後悔した。


124.ハンサム★スーツ
125.落下の王国
by ksato1 | 2008-12-08 21:26 | 映画 | Comments(0)