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ヨーロッパGP

あーあ、これで中嶋はスペインでは悪者になっちゃったね。
私自身も、地元でアロンソのアグレッシブなバトルシーンを期待していただけに、ちと残念。

さて今回のGP、日本人とすればトヨタの大検討を喜ぶべきなのだろう。
でも、ちょっと素直に喜べない。
なぜなら、あえて1ストップを選んだグロックより、結果は2ストップのトゥルーリの方が上位で入賞したから。

今年のF1サーカスは、タイヤはブリジストンのワンメイクだ。
したがってどのチームも似た悩みを抱えており、1番の問題点はソフトタイヤの信頼性が低いこと。

今回はソフトとスーパーソフトの2種類だったが、だいたい5月以降はハードとソフトの2種類だった。
で、ほとんどのチームが2ストップで、最後の数周だけ信頼性の低い柔らかい方を履いていた。

グロックは今回のレースで、ソフト(今回は堅い方)を引っ張って1ストップ作戦。
これはすなわち、燃費とタイヤの摩耗のセッティングがほぼ完璧に割り出せているという事。

給油が行える今の体制では、給油後にマシンが重くなると、それだけタイヤへの負担は大きくなる。
なので1ストップでたっぷり給油をしてマシンを重くしてしまうと、ソフトを履いた時にさらにリスクが大きくなってしまう。
少しずつ給油してマシンの負担を減らすのがセオリーだ。

そのリスクを承知の上であえてグロックに1ストップをさせたのだから、燃費とタイヤの摩耗は分かっていたはず。
それでも2ストップのトゥルーリよりも遅いと言うのは、よくわからない。

単純に、今回トゥルーリが異常に速かっただけなのか。
その可能性もある。
トゥルーリは予選でほとんどトライできないのにシングルグリッドを確保したそうだから、グロック以上にセッティングがバッチリ決まっていたのかもしれない。
ただそうなると、今回のGPは二人とも最高のセッティングで最高の走りをしたという事になり、これ以上の上がり目がない、とも考えられるんだよね。
そこが素直に喜べない微妙なところ。

さらにグロック自身のファステストがレースの終盤54週目らしいので、やっぱり燃費とタイヤ効率は結構よかったんだよね、きっと・・・。
うーん、本当にちょっと微妙だね。

それはそれとして、ライコネンはちょっとついてないなぁ・・・。
スタートもあっさりコバライネンに差されちゃったし、何よりあのピットワークはちょっとどうなのよ。
知らなかったが、ピットアウトのサインがどうも信号型の新システムになったらしいんだけど、やっぱりあれよりもロリポップの方がわかりやすくていいんじゃない?

マッサはここに来て本領を発揮、さすがにミハエルが認めた後継者だ。

コース自体は、市街地コースという事でフェニックスのようなコースを想定してたんだけど、直角のコーナーも少なく、車線もなかったし、どうも専用の路面を使っているみたいだった。
ジル・ビルヌーブサーキットに近いのかな。
コース幅も広くてなかなか面白そうなサーキットだったけど、意外とバトルシーンが少なかったなぁ・・・。
今回は初めてと言う事で、みんなちょっと堅実に行ったのかもね。
期待して昼寝までしておいたんだけど、ちょっと肩すかしを食らった感じだ。
by ksato1 | 2008-08-25 02:31 | 日記 | Comments(0)