「湯を沸かすほどの熱い愛」(再)

今回のギンレイは「湯を沸かすほどの熱い愛」と「永い言い訳」のナイスな2本立てだ。
別けあって、今週は「湯を沸かすほどの熱い愛」を観る。
「永い言い訳」は来週観る予定。

今年度の日本アカデミー賞で宮沢りえが最優秀主演女優賞、杉崎花が最優秀助演女優賞を獲り、優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞も受賞した。
先日授賞式のあった映画批評家大賞でも作品賞、主演女優賞、助演女優賞を獲得し、その他にも数々の賞を受賞して何冠なのかもわからない。
私も「2016年オレ的映画総括」で2位にしているが、何度観ても素晴らしい作品だ。

栃木で銭湯を営む家族だが、父親の一浩(オダギリジョー)が1年前に疾走したため銭湯を休み、母親の双葉(宮沢りえ)がパン屋でパートをしている。
娘の安澄(杉崎花)は高校でイジメを受けていて登校拒否気味。
そんなとき、双葉のガンが見つかり余命数カ月の宣告を受ける。
双葉は興信所を使って父一浩の居所を捜しあて、無理矢理家に引き戻す。
だが一浩は、小学生の女の子鮎子と一緒だった。
鮎子の母親は、一浩にあなたの子どもだと告げ、一緒に暮らす事を迫ったそうだ。
しかし3人で暮らし始めると、母親は1カ月も経たずに男と逃げてしまった。

不思議な縁で家族として暮らし始めた4人が、双葉の余命数カ月の間に織りなす愛情の物語だ。
一言で言えば、愛情にあふれた映画である。
中盤の安澄のイジメのシーンから、泣けるシーンがいくつも積み重なっていく。
しかも、各エピソードの伏線の張り方が巧みだ。
作品が終盤に向かうにつれ、あれも伏線だったのか、これも伏線だったのかと、気付かされるたびに感動してしまう。

個人的には、「死ぬまでに一度は観ておきたい作品」に入るレベルだ。
この作品が商業長編映画の監督デビューだと言う中野量太の力量には、驚くばかりである。


65.湯を沸かすほどの熱い愛(再)


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by ksato1 | 2017-05-20 08:49 | 映画 | Comments(0)