「スプリット」

シャラマンの最新作である。
シャラマン作品で観ているのは「アンブレイカブル」のみ。
「シックス・センス」を観る前に「アンブレイカブル」を観てしまい、「なんじゃ、こりゃ?」と思ってしまったのでそれ以来シャラマン作品は観ていない。

では、今回はどうだったかと言うと、個人的にはかなり満足できた。
その要因は、ジェームズ・マカヴォイとアニャ・テイラー=ジョイのキャスティングである。

ケイシー(アニャ・テイラー=ジョイ)はハイスクールに通っているが、クラスでは浮いた存在になっていた。
友だちがいないだけではなく、常に一人だけ居残りで課題をやらされたりしている。
それでもクラスメートのバースデー・パーティに呼ばれたのだが、その帰り道、友だちの父親が送ってくれると言うので車の助手席に乗り込むと、運転席に乗り込んできたのはまったく知らない男だった。
クラスメートが後部座席から男に「あんた誰?」と問いかけると、男は催眠スプレーを取りだし、クラスメートたちを眠らせてしまった。
恐怖の中、ケイシーはなんとか車を降りようとするが、やはり催眠スプレーで眠らされてしまう。
目が覚めるとそこは窓のない部屋で、一緒に車に乗っていたクレアとマルシアも同じ部屋に閉じ込められていた。
やがて車に乗っていた男ケヴィンが現れる。

ケヴィンはなぜ3人を誘拐したのか。
1人が乱暴されそうになるものの、その後特にケヴィンが3人を襲う事はなかった。
もちろん身代金を要求している訳でもなさそうだ。
そのうち、部屋の外で男女の会話が聞こえてくるようになった。
女性がケヴィンをたしなめているようだ。
ドアが開き、女性が現れるかと期待した3人の前に立っていたのは、女装したケヴィンだった。

多重人格者のケヴィンが、3人の女子高生をなぜ監禁したのか、ケヴィンの過去とともにその秘密が少しずつ明らかになっていく映画だ。
ジェームズ・マカヴォイの、多重人格の演技は素晴らしい。
さすがに23人の人格となると見分けがつかない部分も多くなるが、それでも主要な人物の演じ分けはキッチリできている。
ジェームズ・マカヴォイの演技力が光っている。
また、誘拐されたケイシー役のアニャ・テイラー=ジョイもいい演技を見せている。
ケイシーも過去に秘密を抱えているため、同級生から距離を取っており、かつ拉致をされてもそう簡単にはパニックにならないハートの強さを持っている。

全体のストーリーもわかりやすく、手堅くまとめられたと言っていいだろう。
科学的な裏付けがあるのかと言う意見もあるかもしれないが、個人的には、人間は脳からアドレナリンが大量に放出されると通常以上の力を出す事もできると聞くので、まったく「トンデモ」は話でないのだろうと思う。

ただ、エンドロールの後に出た次回作の告知にひっくり返りそうになった。
ネタバレになるので詳しくは書けないが、そこに続かなくていいんじゃない、という感想だ。


64.スプリット


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by ksato1 | 2017-05-19 06:12 | 映画 | Comments(0)