「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」

監督は21世紀版「009 RE:CYBORG」の神山健治と言う事で、まったく期待しないで観に行った。
だが、最悪と言う作品ではなかった。

岡山で暮らす高校三年生の心羽(ここね、高畑充希)は、自動車修理工場を営む父モモタロー(江口洋介)と二人暮らしだった。
父はあまり欲のない人で、近隣住民の車を商売抜きで治してしまったりしていた。

そんな心羽は、よくある夢を見た。
心羽は、国を挙げて自動車を作るハートランド王国の姫エンシェンで、このエンシェンはタブレットを用いて魔法を掛ける事ができた。
しかしその魔法が原因で、エンシェンは塔の上に閉じ込められてしまっていた。
そしてそのエンシェンの魔法を狙い、謎の鬼がたびたびハートランドを襲っていた。
国王は鬼を倒すためにエンジンヘッドというロボットを何体も開発、国を護ろうとしていたが、鬼はエンシェンの魔法を掛けたエンジンヘッドしか倒すができないのだった。

一方現実世界では、父のモモタローがなぜか警察に拘留されてしまう。
さらに心羽が一人で家にいると、不思議な男たちが現れて家の中を物色し始めた。
息を殺して心羽が男たちの様子を見ていると、いきなりモモタローからのメールを着信する。
そこには、タブレットを取られるなと書いてあった。
しかしタブレットは男たちに取られてしまう。

心羽は幼馴染のモリオ(満島真之介)と、タブレット奪還のために家にあったサイドカーに乗って、高松空港に向かう。
二人は首尾よくタブレットを取り返すのだが、夜のうちにサイドカーでウトウトしている間に、なぜか大阪の道頓堀にたどり着いていた。

人工知能による自動運転をモチーフにして、心羽と父モモタロー、そして亡き母の想いが語られるストーリーだ。
タブレットの争奪に絡んだアクションシーンのほとんどを、心羽の夢の中のハートランド王国にした発想は、アニメならではでなかなか素晴らしい。

ただ、やはり全体のストーリー構成がダメダメだ。
そこそこ重要な登場人物であるモリオの登場シーンはインパクトが弱くて中途半端だし、ハートランド王国内の設定もかなり甘い。
タブレットの中にあるSNSアプリで父と連絡を取ろうとするが、登録ユーザーが他にもかなり見えており、普通に考えたら敵に情報が漏れる可能性を考えて使用しないだろう。
心羽とシジマ自動車会長の出会いもかなり強引だ。

子ども向けのアニメと言う点では悪くはないと思う。
しかし、ハッキリ言ってジブリ作品のように、一緒に観ている大人が満足できるレベルではない。


42.ひるね姫 ~知らないワタシの物語~


※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]
by ksato1 | 2017-04-20 07:56 | 映画 | Comments(0)