「破門 ふたりのヤクビョーガミ」<自由部門>

原作は黒川博行の直木賞受賞作品だ。
それほど期待しないで観に行ったのだが、なかなか悪くない作品であった。

父が生前ヤクザだった二宮啓之(横山裕)は、ヤクザにもなりきれず、建設現場でもめ事を解決するシノギで糊口を凌いでいた。
その二宮に仕事を振るのは二蝶会の桑原(佐々木蔵之介)だった。

ある日二宮は、映画プロデューサーの小清水(橋爪功)から裏社会の取材をしたいとの依頼を受ける。
二人は小清水の事務所に会いに行くのだが、二宮が知らない間に桑原は映画に出資をしていた。
さらに、二蝶会の若頭である嶋田(國村隼)も1500万円もの大金を出資していた。
嶋田は二宮の父に恩義があったために二宮を殊更気に掛け、二宮の分として別に100万円出資もしていた。
しかし小清水はこのカネを持って消え、その上映画製作委員会名義で滝沢組に1億5000万円の手形を振り出していた。
桑原と二宮は小清水の行方を捜し始めるが、ところどころで滝沢組が邪魔をしてくる。

二蝶会と滝沢組は、同じ神戸川坂会亥誠組直傘の暴力団であったが、滝沢組は構成員600人、二蝶会は60人と格差があった。
滝沢組組長の滝沢(宇崎竜童)は、嶋田が映画製作委員会に名を連ねている事を楯に、手形の額面1億5000万円を割り出すように要求してきた。
組同士の力関係に加えて、桑原が邪魔をする滝沢組の若い衆をボコボコにしてしまったため、二蝶会全体が窮地に立たされてしまう。
二蝶会組長の森山(月亭可朝)は、次の亥誠組の幹部会議までに問題を解決しろと嶋田と桑原に告げた。

緊張感と笑いが、ほどよくミックスされた映画である。
主役の二人に加え、登場人物のキャラがきっちり描き分けられているので、ストーリー展開にも無理がない。
イメージとしては「探偵はBARにいる」や「まほろ駅前多田便利軒」に近く、個人的にはかなり好きなジャンルだ。
佐々木蔵之介の凄み方も見事だったし、横山裕のいじけた下手れぶりも悪くなかった。
今回はあまり登場していないが、二宮の従兄の悠紀(北川景子)や桑原の内縁の妻(中村ゆり)など脇役も魅力的な配役になっている。
また原作は「疫病神シリーズ」で他にもエピソードがあるようなので、この後の続編にも期待したい。


15.破門 ふたりのヤクビョーガミ


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by ksato1 | 2017-02-02 22:54 | 映画 | Comments(0)