「マグニフィセント・セブン」<自由部門>

名作「荒野の7人」のリメイクだ。
久しぶりに見るデンゼル・ワシントンのガン捌き、そしてやはり久しぶりに見るイ・ビョンホンの切れのあるアクションなど、オッサンにはなかなかこたえられない作品になっている。

資本家のボーグは乱暴な手法でさまざまな土地を買い占め、金鉱山の採掘をしていた。
ローズ・クリークの村の近くでも金の採掘を始めたが、そこから流れる汚水で村の土地は汚染され始めていた。
村人は教会に集まり対応を協議していたが、そこにボーグ自身が用心棒を伴って現れる。
1家族20ドルで土地を売れと強要したのだ。
ボーグは帰り際に教会に火を付け、あまりの酷い態度に抗議しようとした村人を撃ち殺した。

その時ボーグに夫を殺されたエマ(ヘイリー・ベネット)とテディQの2人は、村を離れてボーグに対抗してくれる用心棒を捜しに行く。
そして、街でお尋ね者を追う執行委任管のチザム(デンゼル・ワシントン)と出会った。
チザムはエマの願いを聞き入れ、まずその場にいたギャンブラーのファラデー(クリス・プラット)をスカウト、そしてちょうど追っていた賞金首のヴァスケスに、罪はチャラにならないが以降自分はヴァスケスを追いかけない事を条件に仲間に引き入れた。
また同時にファラデーに、かつて南北戦争時に知り合った伝説のスナイパー、グッドナイト・ロビショー(イーサン・ホーク)を仲間に引き入れるよう指示、ロビショーとコンビを組んでいたナイフ使いのビリー・ロックス(イ・ビョンホン)も仲間に加わった。
一行がローズ・クリークに向かう途中、かつてネイティブ・アメリカンたちからも恐れられたスゴ腕猟師のジャック・ホーンと、はぐれネイティブ・アメリカンのレッド・ハーベストも仲間に加わる。

7人は村に到達してすぐに村にいた用心棒22人を倒し、ボーグに雇われた保安官に、ボーグの元に行くように伝えた。
チザムは、ボーグは4日で村に兵を連れて戻ってくると想定。
その間に村人を鍛え、守りを固める必要があった。
しかし村人の中にはボーグを恐れて村を離れる者もいて、かつ残った者も基本的に戦闘能力が高い者はいなかった。
到底ボーグの兵に勝てるとは思えない状況の中、ボーグたちが村に現れた。

「荒野の七人」も「七人の侍」も観たはずだが、どちらも30年くらい前なのであまり記憶に残っていない。
ただ、そのどちらもほとんど知らなくとも十分楽しめる作品だ。

ズバリ言って、7人が集まる過程はやや安易である。
西部にその名をとどろかせる悪党ボーグと戦うのに、スカウトされた6人は尻込みする事もなくメンバーに加わって行く。
ただでさえ、南北戦争の経緯やネイティブ・アメリカンの立場など、日本人にはわかりづらい設定が前提となっているうえに、7人のモチベーションがどこにあるのかがわかりづらい。
かすかな記憶では、「荒野の七人」では村人と恋仲になる者がいたが、この映画ではそういうエピソードもなく、用心棒としての報酬も具体的には示されていないので、村を守るためになぜ6人が命を掛けるのか、その部分に若干の違和感を感じる(一人は明確な理由が説明される)。
全員がかつてボーグに痛い目にあった事がある、という設定なら分かりやすかったような気もした。

とは言え、クライマックスのアクションシーンを観れば、そんな小さい事はどうでもよくなってしまう。
SFXやCGで、物理的にあり得ないとんでもない超兵器がスクリーンに次々登場してくる昨今だが、この映画はガンアクションやナイフの格闘だけで観る者をしびれさせてくれる。
そもそも、明確な理由がなくとも命を掛けて村を守るからこそ「Magnificent 7」なのかもしれない。
そう考えると、7人の活躍がさらに痛快に思える。
アクション活劇が好きな、オッサン達にはたまらない作品である。


13.マグニフィセント・セブン


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by ksato1 | 2017-01-30 23:42 | 映画 | Comments(0)