「ガール・オン・ザ・トレイン」

それほど話題になってはいないが、なかなかよく作られたサイコ・サスペンスである。

レイチェル(エミリー・ブラント)は、郊外から鉄道でNYに通勤していた。
彼女は絵が得意で、かついろいろと空想、というより妄想する癖がある。
車窓から見える幸せそうな夫婦の職業や、彼らがどのように暮らしているかを想像する。
ただ、実はレイチェルがいつも見ていた車窓の家は、彼女が以前住んでいた近所の家であった。
彼女はアルコール中毒の症状があり、そのため子どもができず、浮気で子どもができた夫のトム(ジャスティン・セロー)から離婚されていたのだ。
さらに元住んでいた家に忍び込み、そこにいた夫の赤ちゃんを抱いて連れ去ろうとした経歴もある。

ある日レイチェルがいつものように車窓を見ていると、妻が夫ではない男とバルコニーでキスしているシーンに遭遇する。
妻の名はメガン(ヘイリー・ベネット)。
美術が好きで画廊勤務を希望していたがなかなか仕事がなく、トムの家でナニーをしていた。
トムの浮気相手で現在の妻であるアナ(レベッカ・ファーガソン)ともうまくやっていたのだが、ある日画廊での勤務が決まった事を理由に、急遽ナニーを辞めてしまう。

そもそもメガンも心を病んでいた。
その生い立ちも影響しているのだが、奔放な性格でSEX依存症の傾向もあった。
夫のスコット(ルーク・エヴァンス)が束縛するタイプである事も影響し、彼女は夫婦関係に悩み、心理カウンセラーのカマル(エドガー・ラミレス)の診察を受けていた。
さらにカマルを誘う行為もしている。

そんな状態の中で、レイチェルはメガンの浮気現場を目撃する。
妄想の中の理想の夫婦が崩れ去りそうになり、レイチェルは激しく動揺、その夜泥酔状態でかつての自宅の最寄り駅で電車を降り、スコットとメガンの家に向かおうとする。
翌朝気付くと、レイチェルは血だらけで自室にいた。
以前からレイチェルは泥酔状態になると記憶をなくし、トムに暴力をふるった事があったのだが、それも覚えていなかった。
今回も記憶がなく、レイチェルは何が起きたかわからずパニックに陥る。

やがてレイチェルの元に警官が訪れ、メガンが行方不明になったと告げる。
どうしていいかわからなくなったレイチェルは、面識のないスコットを訪れ、自分はメガンの友だちだとウソを言う。
そして、メガンが誰かと浮気している現場を目撃した、とも告げた。
スコットはレイチェルにカマルの写真を見せ、メガンは心理カウンセラーのところに足繁く通っていた、目撃した浮気相手はこの男だったのか、と問い詰めてきた。
レイチェルは記憶をたどり、メガンの相手が間違いなくカマルだった事を思い出す。

一言で言って、正当なサイコ・サスペンスである。
レイチェルは実はアル中のため職を失っており、毎日あてもなくNYまで電車で通っているなど、ストーリーが進むにつれマイナスな条件がどんどん追加されていく。
どんどん追い詰められて、レイチェル自身、自分が信じられなくなって行くのだ。
レイチェルが真実に気付くシーンと、その伏線の貼り方も巧い。

ラストシーンの表現がやや過激で若干後味が悪かったが、このジャンルが好きな人なら十分楽しめる作品だろう。


100.ガール・オン・ザ・トレイン


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by ksato1 | 2016-11-25 06:33 | 映画 | Comments(0)