「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」

おー、「アウトロー」の続編か、と期待していたのだが、私がイメージしていたのはキアヌ・リーヴスの「フェイク・シティ」だった。
まあどちらの作品も、「なんでもアリ」な最新機器がほとんど登場せず、とにかく主人公がバコンバコン敵を殴り倒して話が進むと言う点では非常に好感が持てる作品なのだが。

ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)はかつて軍内を捜査する捜査官だったが、あまりにも強引な手法のため降格も経験していた。
今は軍を退官、居所を決めず、カードなども一切作らず、痕跡を残さない生活を送っていた。
ある夜リーチャーはダイニングバーでもめ事に会い、保安官に逮捕されそうになる。
だが、かつての同僚であり恋人でもあったターナー少佐(コビー・スマルダーズ)の助けで難を逃れた。

リーチャーはお礼を兼ねて、久しぶりにターナーに会う約束をした。
しかし彼がワシントンDCにたどり着いた時に、彼に会ったのはモーガンという名の大佐だった。
モーガンはリーチャーに、ターナーはスパイ容疑で逮捕され、自分が後任だと告げる。
仕方なくリーチャーは、ターナーの弁護士であるモアクロフト大佐と会い、ターナーとの面会を要求した。
しかしモアクロフト大佐はターナーがリーチャーとの面会を拒否しており、その理由が、リーチャーがかつて関係を持った女性から親権問題で提訴されているからだと告げる。
身に覚えのない話に、リーチャーは若干動揺する。

リーチャーはまず、親権問題を起こした女性との間の子どもサマンサを探しに行く。
その際、自分を尾行していた二人の男をボコボコにして、彼らが「パラソース社」に所属していている事を付きとめる。

リーチャーは次に再びモアクロフト大佐と会い、ターナーが、先日アフガニスタン従軍で死亡した二人の部下の事を調べていた事を聞き出す。
しかしリーチャーと会った日の夜、モアクロフト大佐はパラソース社の男に殺害された。
翌日リーチャーは軍本部から呼び出され、モアクロフト大佐殺害の容疑で逮捕されてしまう。
だがリーチャーは逆にその機会を使って拘束されていたターナーを救出、軍警察とパラソース社の追手が激しく追いかけてくるが、地元警官が駆けつけてきた隙に二人はなんとか逃げ切った。

リーチャーはモーガン大佐を尋問し、パラソース社関連のデータを押収する。
そこにはサマンサの名前も記されていた。
二人はサマンサを探しに行くが、その間にモーガン大佐もパラソース社に殺されてしまう。
その事を知った二人はサマンサの身を案じて急行、なんとか救い出す事に成功した。

二人はサマンサをターナーの母校に預けようとするが、サマンサの携帯から居場所がバレてしまい失敗、結局3人で行動する事になってしまう。
仕方なく、途中で知ったダニエル・プルドムと言う男と会うために、3人はニューオーリンズに向かった。

冒頭にも書いたが、「なんでもアリ」の最新機器はほとんど登場しない。
リーチャーとターナーが情報を収集するのも、実際の相手をぶちのめして、PCからUSBメモリにコピーするくらいである。
敵のサーバをハッキングして情報が全部わかっちゃいました、その間わずか1分的な、安易な興醒めする展開はない。
その無骨感が、個人的には非常に好きだ。

ただ前作もそうであったが、若干全体のバランスが悪い。
リーチャーは身に覚えがないはずなのに、サマンサがリーチャーの娘である事がストーリーの前提のようになっている。
サマンサは3人で行動する上でお荷物的な存在となり、それがアクションシーンのアクセントにもなっているのだが、「サマンサは本当にリーチャーの娘かも」と思わせる要素が前半にあまりないので、命を掛けて彼女を護らなければ、と言う部分が薄くなっている。
もちろん、主要な登場人物の命が危ないとなれば主人公も焦ったり躊躇したりするとは思うのだが、せっかく「リーチャーの娘」と言う設定にしてあるのだから、前半部にもうちょっと「そう言えばあの時の・・・」的な要素を入れた方が、より感情移入しやすい展開になったのではないかと思う。

ラストのオチも悪くはないのだが、これだけ引っ張ってこれだけ人が死んで、それでこのオチですか、という気がしないでもない。
「最新兵器が登場しないのがいい」とは書いたが、オチもやや20世紀的で、かつその露見の仕方もかなり単純だったためちょっと肩すかし感があった。

ただ、最新兵器オンパレードの「M:I」シリーズの対極にある作品と考えれば、これはこれでいいのかもしれない。
世界観は好きなシリーズなので、次回作にも期待したい。


95.ジャック・リーチャー NEVER GO BACK


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by ksato1 | 2016-11-19 08:38 | 映画 | Comments(0)