「スター・トレック BEYOND」

2009年から始まった、クリス・パイン版カーク船長の3作品目である。
ただ監督、脚本とも大幅に入れ替わったせいか、前2作品より若干雑な仕上がりに感じた。

未知の惑星探索の5年間のミッションを継続中であるカーク船長は、争いの調停のためとある惑星に来ていた。
和平の印として、争っている一方の種族からの「贈り物」をもう一方の種族に渡そうとするのだが、「それは元々大量破壊兵器の一部で、敵の種族があまりの威力に恐れをなし二つに破壊した一片だ、和平の印ではない!」と激怒されてしまう。
その種族から攻撃を受けそうになり、カーク船長は慌てて転送でエンタープライズ号に帰還する。
そしてその「贈り物」を船内に保管した。

エンタープライズ号はヨークタウン基地に帰還、カーク船長は事の次第を提督に報告した。
そしてこの5年のミッションが終わった後は、宇宙船を降りて副提督になりたいと提督に申し出る。

その間エンタープライズ号は補給を行い、乗務員スタッフはつかの間の休暇を取っていたが、アルタミド星系付近の宇宙船からの救難信号が入ったため急行する事になった。
救難信号を送ってきたエイリアンと合流し、信号発信現場にワープするエンタープライズ号。
しかしそこには救難船はなく、大量の敵戦闘機がエンタープライズ号を待ちうけていた。

極めて統率の取れた敵機の大群の攻撃に、エンタープライズ号はなすすべもなく破壊され、やがて敵の船内侵入を許してしまう。
敵のボスであるクラールは、カーク船長が先のミッションで使用した「贈り物」を探していた。
その「贈り物」は「アブロナス」と呼ばれ、やはり太古から伝わる大量破壊兵器の一部だったのである。
クラールはカーク船長を脅してアブロナスの在り処を教えるように言うが、部下のウフーラが身代わりとなってカーク船長はポッドで脱出、アルタミド星に不時着した。
ウフーラは捕らわれたものの、スポックとマッコイは敵戦闘機、他のメンバーもそれぞれポッドで脱出して不時着。
しかし、カーク、チェコフ、スポック、マッコイ以外のメンバーは、ウフーラとともに敵に捕らわれてしまう。
4人は偶然、原住民のジェイラーと遭遇、彼女の力を借りて、他のメンバーを助け出す事にした。

冒頭の、カークが調停に行くシーンはなかなか面白いオチだった。
アクションシーンのCGも美しい。
だが、全体があまりうまく整理されていないため、よくわからない部分が多い。

例えば、「アブロナス」が大量破壊兵器の一部である事は、カーク船長やおそらく提督もよくわかっていなかったと思われるのだが(エンタープライズ内で厳重注意の扱いではなく、かつ任務終了後もそのままエンタープライズ号の中に置かれたままだった)、なぜクラールはその秘密を知りえたのか。
ジェイナスは元々どこの星の住民で、どうやってアルタミド星にやってきたのか、もし古来から住む原住民であれば、その他の住民はどうしたのか。
救難信号後にエンタープライズ号に乗船してきた宇宙人も、結局敵なのか味方なのかわからないままだった。
そして一番大きな謎は、クラールはどのようにしてあれだけの軍を率いる事ができたのか、軍隊はどこの星の住民だったのか、である。
戦闘シーンのCGも派手で見応えはあるのだが、やや荒っぽく、特に前半のエンタープライズ号が急襲されるシーンでは、途中で何がどうなっているのかよくわからなくなってしまう。

ファンの多い映画で当然この後も続編も作られると思うが、次回作はもう少しきめの細かい作品にしてもらいたいと思う。


91.スター・トレック BEYOND


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by ksato1 | 2016-11-16 00:09 | 映画 | Comments(0)