「手紙は覚えている」

ユダヤ教徒のゼヴは、軽い認知症を患っており施設で暮らしていた。
つい先日最愛の妻を亡くしたのだが、その事を理解できない事もある。

そんな状態のゼヴに、同じ施設仲間のマックスが手紙を用意する。
ゼヴはマックスに言われた通り、施設を抜け出してクリーヴランドに向かう。
クリーブランドでゼヴは、まず銃を購入する。
そしてルディ・コランダーと言う人物を訪ねた。
初めて会うルディ・コランダーに、銃を向けるゼヴ。
彼に「アウシュヴィッツにいたか?」と尋ねると、コランダーは「自分は北アフリカ戦線にいたので、お前が捜している人物とは別人だ」と告げる。
男に詫びをして、その場を立ち去るゼヴ。
ホテルからマックスに電話をすると、マックスはルディ・コランダーと名乗るドイツ系移民は4人いて、そのうちの一人がオットー・ヴァリッシュ、アウシュヴィッツのブロック長で、ゼヴとマックスの家族を殺した張本人だと言う。
国境を超えてまで残りの3人を捜すゼヴ。
ゼヴは認知症と戦いながら、ついに残りのルディ・コランダーの居所をすべて突き止めるのだった。

第二次大戦から70年が経ち、実際に戦争を体験した人も少なくなった。
この映画はその部分を巧く取り入れており、復讐を実行するゼヴが高齢で認知症を患っているという部分がポイントとなっている。
時折記憶があやふやになるゼヴにとって、頼みの綱はマックスが書いた手紙である。
だがその手紙も、汚れたりなくしそうになったりする。
手紙以外でも、ゼヴの行動のハラハラ感が、映画として機能している。

ただ、前半の静かな展開に比べ、後半はかなり重苦しい内容となっている。
3人目のルディ・コランダー、そしてラストのルディ・コランダーと、どちらも激しい展開で救いがない。
映画としてはきちんと伏線を張って起承転結を成立させており、完成度は高いと言えるのだが、内容的にちょっと後味の悪い映画になってしまっている。



88.手紙は覚えている


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by ksato1 | 2016-11-11 06:17 | 映画 | Comments(0)