「ザ・ギフト」

サイモンとロビン夫妻は、シカゴからサイモンの生まれ故郷であるロスに引っ越してきた。
二人が生活用品を買っている所に、サイモンの高校時代の級友ゴードが通りかかる。
ゴードとサイモンが連絡先を交換すると、それ以降しばしばゴードはサイモンの家にプレゼントを持ってくるようになった。
最初は夫妻が不在の時にメッセージとともにプレゼントが家の前に置かれ、その後、ロビンが一人で自宅にいる時にゴードがやってくるようになる。
何も知らないロビンは、ゴードが親切な人だと思いこむ。
しかしサイモンは、ゴードは高校時代「変人ゴード」と呼ばれていた男で、あまり近寄らない方がいいと言う。
だがゴードは執拗に訪れ、やがて自宅に二人を招待すると言いだした。

ゴードは大きな家に一人で暮らしていた。
家族はおらず、数週間前に妻が二人の子どもを連れて出て行き、実は精神的に不安定であると言う。
サイモンは限界を感じ、ゴードにもう自分たちには連絡を取らないでくれと言うのだが、ゴードは過去の事は水に流すから仲良くしてくれと願った。

その場はゴードを振り切って帰宅した二人だが、しばらくすると、飼っていた大型犬が行方不明になってしまう。
サイモンは怒ってゴードの家に向かう。
しかしそこにいたのはゴードではなく老夫婦だった。
警察に相談すると、ゴードは老夫婦から車を借りる契約をしていたためガレージのカギを持っており、サイモンたちが招待された日は老夫婦が旅行に出かけいて、おそらくゴードはガレージから母屋に侵入したのだろうと教えてくれた。
さらに警察は、ゴードの家を家宅捜査する事は可能だが、理由を言わなければならず、そうなるともっとゴードの恨みを買う可能性があるので今は静観した方がいいとも言った。
仕方なく警察の言うとおりにして二人は地道にビラを配って犬を捜す事にするのだが、数日後に犬が家に戻ってきた。

犬の件はそれで済んだが、ロビンは精神を消耗してしまう。
元々シカゴで流産した時にノイローゼで医者に掛っていた事もあり、ロビンは精神安定剤に頼るようになってしまった。
サイモンの留守中に自宅にいても、ロビンは常にゴードの訪問を気にするようになった。

カテゴリーとしては、サイコスリラーだ。
ゴードの変人っぷりはなかなか気持ち悪く、なぜ彼がしつこくサイモン夫婦に絡んでくるのかが少しずつ明かされる展開である。
構成としては正当で悪くないのだが、演出が単調でちょっとメリハリに欠ける感じがした。
緊迫したシーンで大きな音(犬の鳴き声など)を立てて驚かせる手法は、いくらなんでもちょっと安っぽい。
カット割りも単調、もっと顔や目、額に浮かぶ冷や汗などをアップにして緊迫感を演出しても良かったと思う。

監督はゴード役のジョエル・エドガートンだが、もっと作品を作り込む監督が撮影したら、もっと緊迫感をある作品になったんじゃないかと思う。


86.ザ・ギフト


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by ksato1 | 2016-11-09 23:08 | 映画 | Comments(0)