「ジェイソン・ボーン」

「ボーン」シリーズにマット・デイモンが戻って来たと言う事で、観に行くことにした。
しかし思ったほどの作品ではなかった。

CIAの監視下を逃れて暮らしていたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)だが、かつての同僚であったニッキー(ジュリア・スタイルズ)から呼び出しを受ける。
ニッキーはCIAのサーバをハッキングし、トレッドストーン作戦とブラックプライアー作戦の情報を盗み出していたのだ。
そしてジェイソンに彼の過去の情報を教えようとする。
デモと暴動で混乱するギリシアで落ち合った二人だが、そこにはすでにCIAの追手が迫っていた。
激しいカーチェイスの末、ニッキーは凶弾に倒れてしまう。
だがニッキーは最期の瞬間、ジェイソンに自分が集めた情報を託すのだった。

一方CIAでは、ヘザー・リー(アリシア・ヴィキャンデル)がジェイソンを呼び戻そうと画策していた。
なんとかジェイソンにコンタクトを取ろうとするリーだが、なぜか上官のCIA長官デューイ(トミー・リー・ジョーンズ)が邪魔をしてくる。
デューイはジェイソンを殺害するよう指示し、暗殺者(ヴァンサン・カッセル)を派遣した。

それと並行してデューイは、SNSを使って世界中の情報を支配しようとしていた。
プライバシーが完全に護られると謳い、多くの人々から期待されるそのSNSは、裏でCIAにすべての情報が集まるように仕組まれていたのだ。

シリーズ全体のテーマが「ジェイソンの存在理由」なのだが、2作目、3作目と続くごとに展開がかなり苦しくなり、ついに4作目はリブートでジェイソン・ボーンは登場させず、ジェレミー"ホークアイ"レナーを主役に抜擢して制作されていた。
実はリブートという事で4作目の「ボーン・レガシー」は観ていないのだが、新シリーズとして成立する内容ではなかったようだ。
だから5作目でジェイソンを復活させたのだと思うのが、正直もう限界と言える展開だった。

今回のテーマはCIAの陰謀とジェイソン・ボーンの誕生の秘密となるのだが、ジェイソンとニッキーがギリシアで再会するあたりで、そのボーン誕生の秘密はすべてわかってしまう。
CIAの陰謀のSNSの話はとても安っぽく、結局はアクションシーンだけが見どころか、となるのだが、そのアクションシーンもカーアクションの一辺倒だ。
前半のギリシアのカーアクションはなかなか良かったが、クライマックスシーンのラスベガスも似たようなカーアクションである。
しかもどちらもなかなかの長さで、はっきり言って最後はかなり飽きてしまった。

続編を匂わせるようなラストであったが、もし次回作を作るのであれば本作の後の時間軸ではなく、今回明かされたジェイソン・ボーン誕生前の「エピソード0」的な内容にするしかないだろう。
と言っても、積極的に観たいと思う人はあまりいないと思うが。


82.ジェイソン・ボーン


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by ksato1 | 2016-11-05 21:57 | 映画 | Comments(0)