「インフェルノ」

「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」に続く、ラングドン博士シリーズの第3弾だ。
基本的には聖書やキリストにまつわる暗号を解くシリーズなのだが、さすがに今回はちょっとネタ切れ感があった。

ラングドンが(トム・ハンクス)が悪夢にうなされて目を覚ますと、そこは病院のベッドだった。
記憶がうまくつながらないなか窓の外を見ると、そこはフィレンツェだった。
なぜ自分はフィレンツェにいるのか?
看護師のシエナ( フェリシティ・ジョーンズ)に話を聞こうとした瞬間、女性警察官が現れ発砲、彼の目の前で医師が射殺されてしまった。
シエナとともに逃げ出すラングドン。

二人はシエナの部屋に逃げのび、ラングドンはそこで自分のメールをチェックした。
するとイニャツィオという謎の人物から送られた、「天国の25を探せ」というメールを発見する。
さらに二人は、ラングドンが超小型プロジェクターを所持している事にも気付く。
そのプロジェクターのスイッチを入れると、ダンテの神曲をモチーフにした地獄の階層図が映し出され、そこには「ゾブリスト」と書かれていた。
ゾブリストは遺伝子学者の大富豪で、人口爆発による人類滅亡に警鐘を鳴らしていたが、数日前に塔から飛び降り自殺している。
そしてラングドンは、階層図がところどころ書き換えられている事にも気付いた。
アナグラムからイタリア語で「探せ」と言う言葉を発見する。
二人がそれらを調べている時に、部屋の外が騒がしくなった。
ラングドンの追手が迫っていたのだ。
二人は部屋を出て、まずは手掛かりとなりそうなヴェッキオ宮殿に行った。
するとそこの係員から、「昨日一緒だったイニャツィオは今日はいないのか」と尋ねられる。
昨日の事をまったく思い出せないラングドンがとっさに「昨日と同じものを見に来た」と答えると、ダンテのデスマスクの展示に案内された。
しかしデスマスクは消えている。
ラングドンたちが係員と監視カメラのログを調べると、そこにはラングドンがデスマスクを盗み出す映像が映っていた。

ストーリーは、ゾブリストが開発した新型ウィルスの争奪戦という内容だ。
WHOと「危機総括大機構」と言う謎の組織が、ラングドンとシエナを追う。
しかし、WHOの中にも怪しい人物が多く、誰が本当のラングドンの味方か最後までわからない。

ただ、マッドサイエンティストが開発した新型ウィルスから人類を護ると言うテーマは、「M:I-2」と一緒である。
映画としては、他にもかなり語りつくされたテーマだ。
また、前作、前々作とも宗教的な背景を事件全体のベースにしているのに対し、今回は暗号のために強引にダンテの「地獄の階層図」を用いただけでもある。
そして、ゾブリストが敬虔なクリスチャンという設定でもないため(もしそうであれば遺伝子学者にはならない?)、暗号の隠し場所が地獄の階層図である必然性も薄い。

前々作はフィクションであったものの、「シオン修道会」と言う秘密結社など歴史的に深い作品と言う演出があったが、今回はそういう歴史的な見どころがほとんどない。
唯一の見どころは、ヴェッキオ宮殿の内部構造くらいか。
この映画単体としてはそれほど悪くないが、「ラングドン博士」シリーズと考えると、ちょっと物足りない感じがする。
前作の空中爆破もやや大味な感じがしたが、このシリーズもだんだん謎説き要素を含んだ「M:I」になってしまうのかもしれない。


81.インフェルノ


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by ksato1 | 2016-11-04 23:47 | 映画 | Comments(0)