久しぶりのギンレイの2本

もうとっくの昔に終わってしまったギンレイの2本。
ここのところ忙しくてギンレイにもなかなか行けないのだが、なんと今年はまだ2回しか行っておらず、しかも3作品しか観ていない。
経年で14か月会員になっているのだが、いくらなんでもちょっと年会費がもったいない感じだ。

それはさておき映画だが、今回の2本はLGBTがテーマだった。

まず「リリーのすべて」。
デンマーク人の画家アイナー(エディ・レッドメイン)は、同じく画家であるゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)と結婚していた。
ある日、ゲルダの親友のモデルがアトリエに来られなくなったため、ゲルダはふざけてアイナーに女装をさせて絵を描く。
するとその絵が画商から高い評価を受け、ゲルダは一躍有名画家となった。

アイナーは女装する際にリリーと名乗り、ゲルダと共にパーティーにも参加するようになった。
ある日パーティの席で、リリーが男性と親しく話しているところをゲルダが目撃する。
ゲルダが追求をすると、アイナーはかつて女装をしていた事を告白する。

その後ゲルダは高い評価を受け、二人はパリに移住する。
パリにはアイナーの幼馴染の画商ハンスがいて、ハンスはアイナーの性癖を理解した。
ハンスの薦めでアイナーは何人かの医師に診てもらうのだが、その中の一人のドイツの医師が、アイナーは精神異常ではないと診断する。
医師はアイナーに性別適合手術を薦めるが、大きな手術のため命の危険を伴う事になってしまう。
そして何より、ゲルダはリリーではなくアイナーを愛していた。
アイナーの絵はまるで評価されず、ゲルダの庇護のもと暮らしていたのだが、彼はアイナーからリリーになる事を決断する。

実在の人物で、世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベを題材とした作品だ。
当時はキリスト教の影響から同性愛者は社会から抹殺され、性同一障害と言う言葉もない時代である。
そんな中でもアイナー自分の気持ちを貫いてリリーになるのだが、おそらくストーリー構成がかなり事実に近いと思われ、非常に生々しくて重い作品になっている。
ゲルダとリリーの心の葛藤も、よく言えばキッチリ描かれているのだが、あまりにもヘビーで観ていて少々引いてしまう。
リリーの気持ちもわかるものの、個人的には献身的に尽くすゲルダの方に、深く感情移入してしまった。

続いて「キャロル」。
テレーズ(ルーニー)はカメラマンを目指しながらデパートで働いていた。
恋人もいて普通の生活を送っていたのだが、ある日デパートに来たキャロル(ケイト・ブランシェット)を見て、その美しさに心を奪われてしまう。
お互いに惹かれあう二人は、その後接近をする。

キャロルは夫と離婚訴訟をしており、夫はキャロルがテレーズと親密になるのを快く思っていなかった。
夫はかねてから、キャロルが幼馴染のアビーと仲がいい事を疑っており、今度はテレーズとの事をネタにキャロルから娘の親権を奪おうとした。
その事を知り我を失ったキャロルはテレーズに冷たくあたるのだが、冷静になった後、謝罪して彼女を旅行に誘った。
そしてその旅行で二人は肉体関係を結ぶ。

美しいが激しい性格のキャロルと、そんな彼女に惹かれるテレーズの物語だ。
二人はレズビアンの関係だが、男性的なキャロルにテレーズが惹かれて行く過程が非常にわかりやすく描かれている。

とは言え、同時上映「リリーのすべて」に比べるとかなりインパクトは弱い。
悪い作品ではないと思うが、「リリーのすべて」が強烈過ぎたため、心にあまり残らなくなってしまった。



67.リリーのすべて
68.キャロル


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by ksato1 | 2016-09-18 21:35 | 映画 | Comments(0)