「クリーピー 偽りの隣人」

西島秀俊と竹内結子の「ストロベリー・ナイト」コンビに香川照之なので、かなり期待して観に行った。
しかし正直微妙な作品であった。

犯罪心理学の研究者でもあった高倉(西島秀俊)は、猟奇殺人の犯人を取り調べしていた。
しかし犯人は警察官を殺害して部屋から逃亡、警察署内で人質を盾にするが、高倉の後輩の野上(東出昌大)に射殺された。

前述の事件から1年後、高倉は警察官を辞職して大学で犯罪心理学の教鞭を取っていた。
転職と同時に高倉は引越しを行うのだが、隣人たちは不思議な人たちばかりであった。
特に隣人の西野(香川照之)は、相手がいらだったり気味悪がったりするような返答ばかりし、しかもそれが故意的なように見えた。
そんな西野の影響もあるのか、その先の隣人も近所づきあいはしないとそっけない対応をしてきた。

高倉の妻康子(竹内結子)は、警察官を辞めた高倉を案じてか少しずつストレスを溜めていた。
引越しを機に気分転換ができるかと思いきや、むしろストレスは溜まる一方だった。
その事を夫に言えず一人で思い悩むのだが、康子はその素振りを一切夫には見せなかった。
そしてそんな康子の心理状態を見抜いたかのように、西野が近づいてきた

一方高倉は、大学の授業の合間に未解決事件を調べていた。
その中で、行方不明なのに未解決事件扱いになっている案件を見つける。
高倉が野上とともにその事件を調べ、4人家族で唯一失踪していない末娘本多早紀(川口春奈)と面会をする。
早紀は記憶があいまいで何も覚えていないと言い、証言能力がないと判断されていたのだ。

行方不明事件を調べているうちに、高倉は失踪した家族が住んでいた家の構図が、今自分が住んでいる家と酷似している事に気付く。
そして隣家の西野家には、娘がいた。
野上が廃墟となっている失踪事件の家の隣家を調べると、押し入れの中からミイラ化した遺体が何体もも発見された。
その中には失踪した本多家の家族全員も含まれていた。
高倉と野上は、高倉家の隣人西野が事件に関与しているのではないかと考える。
野上は単身捜査のため、西野家に乗りこんでいく。

監督は黒沢清で、前半はこの監督ならではのジワジワと迫る恐怖がよく表現されている。
しかし中盤以降、西野の秘密が明かされてからは、個人的にちょっとエグ過ぎて観るのが辛かった。
そのあたりは香川照之、西島秀俊、竹内結子、そして西野の娘役の藤野涼子の演技力による部分も大きい。
特に藤野涼子は、「ソロモンの偽証」も非凡な演技力を見せていたが、実力派の3人に一歩も引けを取らない演技で将来性を感じた。
だが、監督の手腕、役者の演技力は評価されるべきだとも思うが、商業映画として考えた場合、私のように感じる人も少なくなくて、評価も上がらないんじゃないかと言う気もする。


49.クリーピー 偽りの隣人



※こんな本書いてみました。
よろしかったらご購読ください



●放射能ヒステリックビジネス

http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-%E4%BD%90%E8%97%A4%E7%9D%A3%E8%AA%8C-ebook/dp/B00DFZ4IR8/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1404017694&sr=8-1&keywords=%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9
[PR]

by ksato1 | 2016-07-02 12:42 | 映画 | Comments(0)