「10 クローバーフィールド・レーン」

「クローバーフィールド/HAKAISHA」の続編と言う話もあったので、気になって観に行った。

ミシェルは恋人に別れを告げ、車を運転して別の街に行こうとしていた。
するといきなり後ろからピックアップトラックに追突されて道路の外に弾き飛ばされ、そのまま意識を失ってしまう。
目が覚めるたときは、窓のないコンクリート打ちっぱなしの部屋で脚を繋がれた状態だった。

ミシェルがパニックに陥っていると、小太りの男が部屋に入ってくる。
この男に攻撃を加えて脱出を試みるミシェルだが、交通事故で脚を怪我していた事もあり失敗。
そしてこの男は、自分の不注意で事故を起こしてしまったお詫びとしてお前を助けた、俺は命の恩人だ、と言う。

男の名はハワード、ミシェルがいた部屋は、ハワードが作ったシェルターの中の1室だった。
ハワードはかつてアメリカ海軍に勤務しており、「何者か」がアメリカを攻撃することを察知していた、と言う。
そのためシェルターを建設、事故を起こした日は、ハワードが外出中に敵の攻撃を察知して急遽帰宅する途中であり、あまりにも慌てていたため事故を起こしてしまったと告げた。
シェルターは広いリビングのほかにハワードの個室があり、その中にシャワーとトイレ、そしてミシェルが繋がれていた部屋と、数年間分の物資を置いた通路兼物置があった。
その物置の奥には、このシェルターをハワードと一緒作った若い男、エメットもいた。

ハワードは銃を持っており、ミシェルはうかつな行動は取れない。
そしてエメットはそもそもこのシェルターに入る予定ではなかったが、事故のあったその日にシェルターに逃げ込んできたため、ハワードが仕方なくシェルターの中に入れたと言う。
その時に左腕にケガを追っていたため、行動も制限されていた。

外は危険なガスが充満していると言うハワードの話を、ミシェルは最初信じていなかった。
しかしハワードからシェルターのカギを奪って逃げだそうとしたその時、外に女が現れ中に入れろと叫び出した。
絶対にドアを開けるなと言うハワード。
やがてドアの外の女の顔は崩れ始め、血を流しながら倒れてしまった。

信じがたい現実を受け入れなければならないミシェル。
やがてハワード、ミシェル、エメットの3人は少しずつ距離を縮め、しばらくはシェルターの中は平穏な日々が続くのだった。

そんな中エアフィルターの故障が起き、狭いダクトを通ってミシェルが修理に向かった。
そこでミシェルが発見したのは、窓に書かれた「HELP!」の文字。
さらに、ハワードが「娘だ」と言って見せてくれた写真の少女が付けていた、アクセサリーが落ちていた。
ミシェルはリビングに戻ってから、写真の少女がハワードの娘かどうかをエメットに確認する。
しかしエメットはこの少女はハワードの娘ではなく、自分の友人の妹で、行方不明となり家で扱いになったと告げた。
ミシェルはハワードがウソをついていると確信し、エメットともに脱出の計画を立てはじめた。
しかし計画がハワードにバレて、二人は窮地に陥る。
そして、宇宙ロケット用の燃料でもある過塩素酸が入ったドラム缶を見せ、この液体なら人体もすべて溶かす事ができると二人を脅す。
ミシェルをかばうためにエメットが自分が勝手に行った事だと言うと、ハワードは容赦なくエメットに向かって発砲した。

「クローバーフィールド/HAKAISHA」の続編かどうかは、微妙な感じだ。
それがなかったとしても、ハワードに対するミシェルの疑惑という点では、なかなかよく作りこまれたサイコサスペンスである。
舞台をシェルター内という非常に限られた空間にして、さらに敵か味方かわからないエメットを加えている部分も巧みである。

ラスト30分は急激な展開になるのだが、この部分は正直評価が別れるだろう。
ストーリーの軸となるサイコサスペンス部分の作りが良すぎるため、ラスト30分の展開はちょっと全体から浮いている感もある。
ただ、この映画と「クローバーフィールド/HAKAISHA」をつなぐ作品がまた別の見せ方で作られたりすれば、この映画の構成も再評価されるのではないかと思う。

個人的にはとても満足できた作品だった。


48.10 クローバーフィールド・レーン



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by ksato1 | 2016-07-01 07:42 | 映画 | Comments(0)