「テラフォーマーズ」

豪華な出演陣で、監督は三池崇史。
かなり大味な映画になるのかなと思ったが、想像していたほどではなかった。
むしろ、かなり手堅くまとめた感のあるの作品だった

食糧不足となった地球は火星への移住を模索し、その結果、火星の地中で凍結している二酸化炭素を溶かせば温暖化現象が発生し、地表が地球並みに暖かくなると推測した。
火星の表面を黒くして温度を上げる計画だが、そのために選ばれたのがコケ類と、過酷な状況でも生き延びられるゴキブリだった。
そのゴキブリはテラフォーマーズと呼ばれた。

やがて500年が経過し、火星の大気が地球に近くなってきた。
人類は本格的な移住のために、最初に送りこんだゴキブリの駆除を試みた。
そのために、バグズ手術を受けた15人が「バグズ2号」に乗りこみ火星に送り込まれた。
当初乗組員には、バグズ手術は火星での活動がしやすいようにする適合手術と説明された。
しかし実際には、極度に進化したテラフォーマーズと闘うために、虫のDNAを埋め込む手術であった。

火星に降り立った15人のうち、その事を知っていたのは艦長の堂島(加藤雅也)のみ。
テラフォーマーズのあまりの強さに恐れをなした残りの14人は、火星からの帰還を希望する。
しかし、探査船がなぞの故障を起こして発射ができない。
堂島は、かつて送りこまれた「バグズ1号」からシステムを移植すれば発射が可能になると言い、自分以外のメンバーに「バグズ1号」へ向かうように告げた。
そして自分は「バグズ2号」に残り、襲ってくるテラフォーマーズと闘い始める。

主役は伊藤英明の小町小吉だが、ズバリ言ってあまり主役が目立っていない映画である。
100分ちょっとの上映時間で15人の乗組員全員にそこそこスポットを当てながらストーリーを展開しているので、どうしても主要メンバーのエピソードも短めになってしまう。
原作は読んでいないので違いはわからないが、大きな矛盾が出ないようにストーリー展開し、かつバトルシーンの迫力も削がずにテンポがいい。
CGの出来もよく全体的に悪くないのだが、出演者が豪華なだけに、もう少し主要メンバーの掘り下げが欲しかったようにも思う。
主要メンバーは、小町小吉、秋田奈々緒(武井咲)、武藤仁(山下智久)、蛭間一郎(山田孝之)の4人だ。
小町と奈々緒は恋人同士だが、この二人の関係の描き方ももう少し深堀りしてほかった。
また蛭間一郎のバックグラウンドも、物語の冒頭からフラッシュバック的に組込み、彼の葛藤を描けばストーリーに深みが出たと思う。
そして武藤に至っては、かなり面白そうなキャラなのにバックグラウンドの説明はほぼナシだ。
大張美奈(小池栄子)も、もう少しキャラを膨らますことができたんじゃないかと思う。

エンターテイメント作品と言う事を意識して、冗舌にならないように構成したのだと思うが、予想していた以上にきちんと丁寧に作られていただけに、もう少しキャラクターそれぞれをフィーチャリングしても良かったんじゃないかと思う。


34.テラフォーマーズ

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