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「暗殺教室~卒業編~」

原作を途中まで読んでいたため前作を観に行ったが、監督が羽住英一郎なだけに、まずまずまとまった作品にはなっていた。
で、今回はと言うと、やはり羽住英一郎の手腕でなんとかギリギリ及第点の出来になっていた。

殺せんせー暗殺のリミットまであと半年、途中参加の主要メンバーも揃ってクラスはいい意味でも悪い意味でまとまりはじめていた。
学園祭の後片づけの最中に茅野カエデの正体が判明し、その流れで殺せんせーが殺せんせーとなった経緯が明らかになる。
さらに、殺せんせーを助ける方法も見つかったりする。

ズバリ言って、学園モノの王道路線である。
友情、努力、勝利という少年ジャンプの三大要素を使った見本的な作品だ。
そして映画としては、CGの出来が良く、役者の演技も悪くない。
特に、アクションシーンはどの役者もかなり頑張っている。

だが、やはり原作の設定が強引過ぎた。
殺せんせーの存在が、物理的にあまりにも無理が多すぎる。
さらに研究者の柳沢誇太郎(成宮寛貴)と雪村あぐり(桐谷美玲)、そして死神(二宮和也)の3人に、無理矢理人間関係も設定したのも失敗だ。
雪村あぐりが昼間は教員で夜は研究の手伝いをしている、という設定があまりにも強引で、その段階でストーリー自体がほぼ破綻してしまっていた。

原作のラストを読んでいないのでよくわからないが、おそらく映画公開に合わせて原作も終了したと言う事は、映画もかなり原作に忠実に作られているのだろう。
だが、こんなグズグズの展開になるのだったら、映画は原作とは大幅にラストを変えてしまっても良かったかもしれない。

役者の演技も素晴らしく、お金を掛けて丁寧に作っているにも関わらず、かなり残念な作品になってしまった。

22.暗殺教室~卒業編~


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