「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」【超長文ネタバレあり、覚悟しやがれ!】

封切り日の12/18は18:30からの上映しかないのかと思ったら、その後も上映があることがわかり急遽会社帰りに観て帰ることにした。
配給会社が20世紀FOXからディズニーに代わったため、お馴染みの20世紀FOXのジングル→一瞬の静寂→「ジャーン」の音とともに画面いっぱいの「STAR WARS」、ではなくなった。
この部分はちょっと違和感があったものの、ズバリ言ってこれまでのファンも、初めてスター・ウォーズを観る人にも満足できる出来だった。
回を重ねるごとに尻すぼみになるシリーズもあるが、スター・ウォーズはあらかじめ全9作品として構想されているだけあって、どんどん面白くなっていく。
もう、ラストのエピソード9を観るまでは死ねない。

エピソード6で反乱軍が第2デス・スターを破壊し、ルークがシスとダース・ベイダーを倒してから約30年後の世界。
帝国軍の残党がファースト・オーダーと言う軍勢となり、反乱軍との攻勢を繰り広げていた。
共和国軍は中立を護る立場だった。
反乱軍の希望は最後のジェダイの騎士、ルーク・スカイウォーカーだが、ルークはとある理由で数年前から行方不明となっていた。
勝敗のカギを握るルークの居所は、反乱軍はもとよりファースト・オーダーも血眼になって捜していた。

そんな時、レイアは砂の惑星ジャグーにルークの居場所を記した地図があることを知り、反乱軍一のパイロット、ボーを探索に向かわせる。
ボーは相棒のBB-8とジャグーに急行、首尾よく地図のデータを手に入れたが、その時にファースト・オーダー軍の急襲を受けてしまう。
ボーはストーム・トゥルーパーに捕らわれる前に、BB-8に地図を託して逃がした。
BB-8は宛てもなく砂漠を彷徨っていたところで、砂漠の嫌われ者に捕獲される寸前レイに救出される。
レイはかつての戦争で撃墜されたスター・デストロイヤーから廃品を改修して糊口を凌いでいた。

一方、捕獲されたボーはスター・デストロイヤー内で拷問されていたが、口を割らずにいた。
しかしカイロ・レンのフォースによって、BB-8が地図を持っていることを悟られてしまう。
カイロ・レンは、BB-8の捕獲部隊をジャグーに向かわせた。
ボーはそのままスター・デストロイヤーにいたが、ストーム・トゥルーパーから脱走を試みる兵に救われる。
二人はタイ・ファイターを奪って脱出、ボーは名前のなかった脱走兵にフィンという名前を付けた。
だがタイ・ファイターは撃墜されジャグーに墜落、フィンはパラシュートで脱出できたがボーは行方不明になってしまう。

歩いて集落までたどり着いたフィンは、怪しげな男たちに襲われているレイとBB-8を目にする。
BB-8はボーの相棒で、怪しい男たちはファースト・オーダーの息が掛かっている連中に間違いない。
さらに、タイ・ファイターが襲いかかって来た。
レイの手を取って逃げるフィン。
二人とBB-8は、砂漠に長年置き去られていた宇宙船で逃亡を試みた。
それはかつてハン・ソロが愛用していたミレニアム・ファルコン号だった。

フィンはレイに、自分は反乱軍のパイロットで、BB-8を反乱軍基地に届けなければならないとウソをつく。
レイは納得するものの、自分はジャグーに戻らなければならないと言う。
そんな時、ミレニアム・ファルコン号は輸送船にロックされて捕獲されてしまった。
その輸送船に乗っていたのは、ハン・ソロとチューバッカだった。
二人は反乱軍として戦わず、相変わらず密輸屋として行動していた。

レイたちがなぜミレニアム・ファルコン号を手に入れたかの話をしている時に、輸送船に大きな衝撃が走る。
ハン・ソロは相も変わらずほうぼうで借金を重ね、その取り立て屋が追いかけてきたのだ。
ミレニアム・ファルコンで脱出した4人は、反乱軍にBB-8を届けるため惑星タコダナに向かう。
ハン・ソロはここの酒場の主であるマズ・カナタなら、反乱軍に届ける宇宙船を調達できるだろうと言うのだ。
だがマズ・カナタはハン・ソロに、自分で届けるようにと協力を拒否した。
それと並行して、レイはマズ・カナタの酒場にあったルークのライト・セイバーに引き寄せられる。
レイはライト・セーバーに触れた途端、いろいろな幻覚を見てしまう。
マズ・カナタはレイにライト・セイバーを持って行くように言うが、レイは拒否する。

その頃、ファースト・オーダー軍はデス・スターの何倍もの威力を持つスターキラーを完成。
強力なエネルギー砲で共和国の元老院がある惑星を破壊した。
さらに酒場に来ていた荒くれ者がファースト・オーダーに連絡、タイ・ファイターがタコダナを襲い始めた。
ライト・セイバーはフィンが手にするが、彼はフォースの持ち主でライト・セイバーで戦い始めた。
しかし圧倒的な武力に押され、あっという間にハン・ソロたちは制圧されてしまう。
そこに反乱軍のX-Wing軍が襲来、ファースト・オーダー軍を蹴散らした。
しかしレイはカイロ・レンの手に落ちてしまう。
カイロ・レンはハン・ソロとレイアの子どもで、ルークの下で修行をしていたのだが、ダークサイドに堕ちていた。
ルークはその事にショックを受けて、身を隠したのだ。

反乱軍の基地に戻ったハン・ソロたちは、BB-8の持っていた地図を解読する。
しかし地図は不完全で、ルークの居場所は依然わからなかった。
それとは別に、反乱軍はレイの持つスターキラーの情報を重視した。
フィンの案内でスターキラーに潜入してシールドを解除し、X-Wing部隊がスターキラーを破壊する計画を立てたのだ。
フィンはレイを救出してスターキラーを破壊することを提案、反乱軍の部隊はスターキラーに向かった。

ここまででも見応え充分なのだが、実はここまではある意味前段で、この映画の本当のキモはこの後訪れる。
ハン・ソロとカイロ・レンが対峙し、レイがルークの娘ではないかと思わせるシーンで終了するのだ。

脚本、演技、映像の美しさ、音楽、どれをとっても超S級のエンターテイメント作品だ。
各シリーズがすべて砂の惑星からスタートすると言う点も、繰り返されるスカイウォーカー家の歴史の演出となっている。
スターキラーを破壊すると言う展開も、デス・スター攻略を彷彿させてくれる。

さらに、ラストシリーズの1本目としては「謎の出し加減」が絶妙。
まず、映画封切り段階ではレイがハン・ソロとレイアの娘と思わせておいて、実はカイロ・レンの方が息子だった。

その部分は、すでに私も予想しておりある程度当たっていた。

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ただ問題は、この後の展開である。

レイがルークの娘のように思わせていたが、本当にそうなのだろうか。

ポイントは、カイロ・レンとレイ、フィンが戦った時のカイロ・レンのセリフ。
二人に向かって「裏切り者!」と叫んだ。
ぼーっと見ていると、この言葉はストーム・トゥルーパーを脱走したフィンに向けられたようにも見える。
だが一兵卒、しかも最初の戦闘でチビって逃げ出した兵に、「裏切り者」なんて怒号を浴びせるだろうか。

可能性としては以下の通り。

・フィンは子どもの頃ジャグーでさらわれてストーム・トゥルーパーになったが、元々「フォースを持つ者」としてさらわれた
→それにしてはフィンのストーム・トゥルーパー内での扱いが酷く、期待されていたとは思えない

・「裏切り者」とはレイに向けられた言葉で、本来レイはファースト・オーダー側で「フォースを持つ者」として戦士になるべき立場だった。
→タコダナでカイロ・マズと会話をした時も頑なにフォースを拒否しており、全体を通じてもジェダイの騎士とフォースに対して疑問を持っている、それは過去に何かを経験している事が理由の可能性が高い

となると、レイの出自が単純にルークの娘、とはならないような気もする。
場合によってはファースト・オーダーの指導者の関係者の可能性もある。
あるいはルークの娘であったとしても、カイロ・レンがダークサイドに堕ちた際に何か彼女が関与しているのではないか。
カイロ・レンとレイが双子という線も、まだまだ捨てきれない。

そもそも、ジェダイの騎士はルークのみとなっていたのに、なぜいきなりファースト・オーダーの指導者が現れたり、フィンが「フォースを持つ者」として覚醒したのだろうか。

エピソード6と7の間に何があったのか、だが、そうなるとエピソード3と4の間の謎も一緒に解き明かされるのかもしれない。

オビワンはなぜ、ルークをタトウィーンのアナキンの種違いの弟に託し、さらに「スカイウォーカー」の名前まで名乗らせたのかと言うのが、3と4の間の最大の謎だ。
普通に考えれば、ダース・ベイダーは自分の弟がジェダイの騎士として覚醒する事を恐れるだろう。
だから調査をして、場合によっては覚醒しないかどうか、常に見張りを付けそうなものだ。
もちろん、その子どもについても。
だがダース・ベイダーはそれをしていない。
なぜだろうか。

整合性のある答えとしては、ダース・ベイダーはルークがいずれジェダイの騎士として覚醒する事をわかっていた。
いや、そう願っていたのだ。
そしてダース・ベイダーがルークの存在に気づいていることを、オビワンもわかっていたのだ。
しかしシスに気付かれないように、わざとタトウィーンに目を向けないでいた。
家族を何よりも愛したアナキンならば、その可能性はある。
さらに、レイアが娘であることにも気づいていたかもしれない。
そして、いずれ二人が自分を倒すことを願って、二人にシスの手が伸びないように気を配っていたのかもしれない。

その、祖父ダース・ベイダーの深い考えを知ったカイロ・レンは、ファースト・オーダー軍の指導者が現れた時、あえてダークサイドに堕ちた振りをして指導者に近づいたのかもしれない。
ファースト・オーダー軍の指導者を、自分が倒すべく。
そして一緒に修行をしていたレイも誘ったが、彼女は拒否をした。
だから「裏切り者」と言うセリフが出たのではないか。

カイロ・レンにとっては、ファースト・オーダー軍の指導者を倒すことが最大の命題である。
指導者からの絶大な信頼を得なければならず、そのためには父であるハン・ソロを倒すことも辞さない。
ダークサイド側の者を倒すためには、自分や家族さえも犠牲にしなけれればならない、それがジェダイの騎士の崇高な考えだ。

と、まあ、あくまでも妄想の域を出ない。
ただ、カイロ・レンがただの「ダークサイドに堕ちた弱い者」というオチだとちょっと悲しいので、いろいろと深い裏事情の展開があることを期待したい。

いずれにしろ、今回の「謎の出し加減」が絶妙なので、ラストのエピソード9を観るまでは死ねない。

スピンオフでエピソード3と4の間の作品が2本用意されているようなので、そちらにも期待したい。


130.スター・ウォーズ/フォースの覚醒



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