「007 スペクター」

ダニエル・クレイグ版ボンドの集大成的作品と言ってもいいだろう。
ただ、ちょっとダニエル・クレイグのシリーズを引っ張り過ぎた感もあった。

ボンドはメキシコでスキアラと言う男を追っていた。
大騒動の末スキアラを倒し、彼の手から指輪を奪うのだが、そこにはタコのような紋章が刻まれていた。

ロンドンに戻ったボンドは、メキシコの一件を新「M」に咎められ謹慎を言い渡される。
謹慎を聞きいれMI6を出ようととしたボンドに、前作で内勤に代わった元エージェントのマネーペニーが、前作で焼失したスカイフォールから見つかった箱を渡そうとする。
夜、ボンドの自宅で箱を開けると、そこには燃え残った写真が入っていた。
そこでボンドはマネーペニーに、メキシコの一件は前「M」の遺言を実行したのだと告げる。
前「M」の遺言をさらに遂行するために、ボンドはローマに向かった。

ローマに行った理由は、スキアラの未亡人に会うためである。
感女から指輪のタコの紋章の手掛かりを掴んだボンドは、秘密組織の会議場に潜入する。
そこで組織の首領がフランツ・オーベルハウザーであることを知るのだが、同時に潜入が組織にバレてしまう。

なんとか組織の追撃を振り切ったボンドは、前々作で対決したホワイトが、この組織の関係者であることを知る。
ボンドはホワイトに会いに行くが、彼はオーベルハウザーの手にかかって残りの命がわずかの状態にあった。
ホワイトは娘のマドレーヌの警護をボンドに依頼し、同時にマドレーヌが組織に近づくカギを握っていると告げ、自ら命を絶った。

ボンドはマドレーヌに会いに行くのだが、彼女に拒否をされてしまう。
そうこうするうちに、組織がマドレーヌを拉致した。
ボンドはマドレーヌを追い、救出する。
そこでマドレーヌから、組織の名前が「スペクター」であることを知る。

上記の話と並行して、新「M」は「00」セクション廃止の危機に立ち向かっていた。
MI5の責任者「C」が、MI5とMI6の統合および「00」セクション廃止を企んでいたからだ。
さらに「C」は、世界9カ国の諜報部員が集めた情報を一括管理する提案をしていた。
東京会議では一度否決されたものの、「C」は着々と根回しをして9カ国の合意を得てしまう。
だがこの「C」の背後には、スペクターが暗躍していた。

ボンド、「00」セクション、そしてMI6自体の存続を掛けた作品である。
前作で若き「Q」が登場したが、これまでのダニエル・クレイグ版ボンドの総括作品である。
名前だけではあるが、前作で対決したシルヴァもスペクターの一員だった、と言う設定だ。
それはそれでアリだとは思うのだが、ちょっと話を広げ過ぎた感が強い。
前作の「スカイフォール」が3年前、前々作の「慰めの報酬」に至っては8年前で、もう細かい設定は忘れてしまっている。
「スカイフォール」は地上波TV放送で復習していたが、さすがに「慰めの報酬」はぼんやりとしか覚えていなかった。
かなりコアで1作品を何度も見返している人以外は、「えーっと、この人誰だっけ?」と言う感じになってしまうだろう。

ラストも、ここで終わるとも続くとも取れる終わり方になっているが、それが逆に中途半端に見えた。

今回は前作よりもアクションシーンが派手でその部分はとても満足できたのだが、ストーリーを追うのが大変でかなり集中しながら観る事になった。
個人的には007シリーズは、もう少しシンプルでアクションを楽しむ映画であって欲しかった。


129.007 スペクター

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by ksato1 | 2015-12-19 13:30 | 映画 | Comments(0)