「リトルプリンス 星の王子さまと私」

「星の王子さま」を最後に読んだのがいつだったか、もう思い出せないほど遠い昔だが、この映画の前半は「星の王子さま」を巧く取り込んだファンタジックな作品になっていた。

少女は母の期待を背負って名門学校を受験するものの、対策に失敗してあえなく不合格。
母娘はプランBとして、その名門学校の学区域に転居し、なんとか9月の新学期に名門学校に入学する算段を立てた。
母は首尾よく学区域内に家賃の安い部屋を見つけるのだが、隣には謎のボロ家が建っていた。
母は少女に対し、彼女の一生分のプランを立て、新学期までみっちり勉強するように告げる。
転居の翌日、少女は母の言いつけどおり勉強していたのだが、隣のボロ家から飛行機のプロペラが飛び込んでくる。
プロペラを取りに来たのは老人で、かつては飛行士だったらしい。
最初は老飛行士を避けていた少女だが、彼が教えてくれる「星の王子さま」の物語にどんどんのめり込んでいく。
やがて少女は母の設定したプランをまったく実行しなくなり、老飛行士と星の王子さま話に夢中になって夏休みを過ごす。

ある日老飛行士が、少女の誕生祝いにレストランに連れ出そうとするが、交通事故を起こして捕まってしまう。
少女の母親の依頼で、警官から少女への接触を禁じられてしまう老飛行士。
しかしすでに星の王子さまに夢中になっていた少女は、王子さまに会いに行こうと老飛行士を誘う。
その時老飛行士は、王子さまとお別れした結末を少女に話す。
結末にショックを受けた少女は、夏休みのすべてを無駄にされたと老飛行士をなじって帰宅する。
そしてその晩、老飛行士は倒れて救急車で運ばれてしまう。
老飛行士を救うためには王子さまの力が必要だと思った少女は、老飛行士が直していた飛行機に乗って、王子さまを探す旅に出る。

ズバリ言ってここまでの話は、単調な作りながらも大人が観ても非常に共感ができる部分が多かった。
両親の離婚理由は父が仕事をし過ぎたせいなのだが、母も結局仕事ばかりして少女を構おうとせず、それどころから誰よりも勉強する事で幸せになれると少女に強制する。
最初はその教えに素直に従っていた少女が、王子さまの話に感化され、本当に大切な物が何かを考えるようになる。
ああ、「星の王子さま」リスペクトでまとめているな、と思ったのだが、少女が飛び立つあたりから話が急展開する。
ここから先は、ディズニー映画によくあるドタバタ喜劇になってしまうのだ。

このドタバタ喜劇もそれほど酷くはなく、ちょうど子どもが飽きてくるあたりで話のテンポを変えると言う手法も無くは無いのだが、あまりにも展開が変わり過ぎるので、正直かなり面食らう。
私的にはギリギリ許容範囲であるが、この急展開を許容できない人も、決して少なくないだろう。

小学校高学年から中学生あたりの女の子なら、かなりハマる作品かもしれない。
あるいは、仕事に疲れた20代後半から30代にかけての女性あたりか。

だがやはり前半と後半のギャップが、ともすれば薄っぺらい作品と取られてしまいかねないので、もう少しテイストを統一した方が良かったようにも思う。


124.リトルプリンス 星の王子さまと私


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