「ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション」

「ハンガー・ゲーム」シリーズもこれでラスト作品だが、結論から言えば、良くも悪くも想像に近い結末であった。

反乱軍はカットニスを基地内にとどめて進軍の旗頭にしようとしていたが、カットニスが自ら前線へ乗り込んでしまう。
そして最後の難関であった第2地区を攻略、しかしその際、第2地区の兵士にカットニスは撃たれてしまった。
防弾ベストで一命を取り留めるカットニス。

反乱軍はいよいよキャピトルへと駒を進めるが、カットニスはプロパガンダのために使用される映像撮影用の部隊に投入される。
危険にさらされる事のない後方部隊ではあったが、コイン首相とゲームメーカーのブルタークはその部隊に、スノーに洗脳されまだ完全に回復していないピータも編入させる。
ピータがパニックを起こしてカットニスを殺した場合、カットニスを英雄に仕立てて軍の士気をあげるためだ。
同時にコインは、戦後の指導者としてカットニスが自分のライバルになる事を恐れ、できれば終戦までにカットニスに死んでもらいたいという狙いも含まれていた。

カットニスの部隊は少しずつ進軍をするが、スノー大統領がキャピトル中にポットと言う名の様々なトラップを仕掛けたため、なかなか先に進めない。
やがて部隊は大きなトラップにハマってしまうのだが、その時にピータがパニックを起こしメンバーの何人かが犠牲になってしまう。
部隊長は末期の瞬間、ポットを感知する探知機の使用権をカットニスに任す。
カットニスは、自分はコインから大統領暗殺の特命を受けており、大統領官邸を目指すとメンバーに告げる。
地上はポットだらけで危険と判断したカットニス達は、地下道を進んで大統領官邸に近づこうとするのだが、そこにはミュットと呼ばれるゾンビのようなバケモノが巣食っていた。

実際にはこのあたりが中盤くらいで、この後物語はクライマックスへと進んでいく。
ただ、正直ほぼ予想通りの展開であった。

唯一意外だったのは、ラスト直前でキャピトルを制圧したコイン首相が、キャピトルの子どもたちで第76回ハンガーゲームを主催する事を提案し、さらにそれに賛成する者がいた事。
おそらくは、キャピトルの住人はみな支配者で、それ以外の地区の住人は隷属状態にあった被害者、という図式なのだろう。
ただ少なくとも今回の作品では、キャピトルの住人すべてが支配者階級には見えず、そもそもハンガー・ゲームと言う馬鹿げたイベントに嫌気がさしてみんな蜂起したはずなので、まさか賛成する者がいた事にちょっと驚いた。

正直、最初の「ハンガー・ゲーム」と比較すると、なんの変哲もないありふれたレジスタンスの物語になってしまった。
王道の作りではあるが、あまりにもわかりやすい伏線の張り方で、結末への期待感がまったく盛り上がってこない。
ミュットの描き方なんかを見ても、出来は悪くはないものの20世紀に作られた映画を観ているようにも感じた。

元々原作がライトノベルだけに、それほどストーリーの深みを期待してはいけないのかもしれないが、個人的にはもう少し捻りが欲しかったように思う。


123.ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション


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