「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」

Part1もトンデモな作品であったが、今回もかなりのトンデモ作品だった。

前作で迷路を抜け出し保護されたトーマスたちは、ジャンソンたちに救出され砂漠の中にある基地にいた。
そこには、他の迷路から救出された若者たちがいて、彼らは順番に新たなる天地へと送り込まれていた。
だがある日、他の迷路から来たエリスに声を掛けられたトーマスは、基地を出たはずの仲間が眠らされたまま基地内のある部屋の中に入って行くのを目撃する。
トーマスがエリスとその部屋に侵入すると、そこには大勢の若者が眠らされたまま吊るされて体液を奪われていた。
そこでトーマスたちは、ジャンソンがWCKDのメンバーであり、さらに前作で自殺したはずのWCKDのリーダーエヴァがまだ生きている事を知る。
トーマスは仲間のミンホたちを誘い、基地を抜け出し砂漠に逃れる。
だが基地の外は荒廃し、脳を犯す病原体フレアに罹患したゾンビたちがうようよしていた。

トーマスたちは、基地でRA(ライトアーム)というチームが複数の迷路を破壊し、WCKDと敵対している情報を得ていた。
山中に隠れ住むRAに会うべく、トーマスたちは荒野を進み始める。

まず、今作のキャッチコピー「生存率0%」は、作品中のどこにも出て来ない。
いつゾンビに襲われるかわからず、どこにいるのかわからないRAを探す旅は過酷であるが、トーマスたちは結構簡単にヒントとなるジョージたちのグループの元にたどり着く。
さらにそこから先もゾンビたちに襲われるものの、それほど難なく元RAのグループまで行き着いてしまう。
しかもそこまでのストーリー展開も、かなりビックリポンな展開だ。
トーマスたちはおそらく1昼夜以上かけて砂漠を横断し、やっと山の麓のジョージたちの隠れ家にたどり着く。
だがジョージたちの隠れ家でひと騒動あり、トーマスとジョージの片腕であるブレンダが地下通路に逃げると、ちょっと走っただけで市街地、それもビルの相当の上階部分に現れてしまう。
ドラえもんも腰を抜かすほどモノ凄い空間移動だ。

さらにその市街地はスラム化しているものの、かなりの数の一般人が生活している。
そしてこの街はWCKDとつながっていると思われる謎の人物が支配しているのだが、こいつがまた近年稀に見るほど弱っちい。
トーマスたちは結果的にこの弱ボスからRAの居場所を聞き出すのだが、それだけのためにこの街と弱ボスのエピソードを入れる必要があったのかと不思議に思う。

役者の演技はしっかりしており、アクションシーンもなかなかハラハラさせてくれるのだが、マトリックスとバイオハザードとマッドマックスを足して適当に割ったような世界観とストーリー展開なので、どうしても既視感ばかりが先にたってしまう。
一応三部作という事なのでたぶん次回作も観るとは思うが、ラストで満足できるような展開になるとは到底思えない。
「ハンガー・ゲーム」以降似たような作品が次々作られたが、この作品を含めて正直どれも今一つ感は否めない。



118.メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮


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