「フォックス・キャッチャー」

今回のギンレイは実話を基にした2作品。
「イミテーション・ゲーム」はすでに観ているのでスルーして、「フォックスキャッチャー」だけ観た。

マーク・シュルツ(チャニング・テイタム)はロス五輪のレスリングで金メダルを獲得していたが、やや内向的な性格からか、その後の仕事には恵まれていなかった。
兄のデイヴ・シュルツ(マーク・ラファロ)も同じくレスリングの金メダリストであったが、こちらはコーチとして引く手あまただった。
兄に対しての劣等感もあるため、屈託の日々を送っていたマークのところに、ある日オファーの電話が入る。
デュポン財閥の御曹司ジョン・デュポンが、自らが作るレスリングチームに来ないかと誘ってくれたのだ。
兄のデイヴも一緒に参加する事が条件であったため、マークはデイヴも誘うのだが、デイヴは現在の契約は破棄できないと断る。
結局デュポンはデイヴが不参加であっても、マークのチーム参加を認めた。

チームは、デュポンが自分の所有する敷地内に建てた施設でトレーニングをし、フォックス・キャッチャーと名付けられた。
トレーニングは順調に進んでいるように見えたが、デュポンは心を患っていたため時折奇怪な行動を取った。
そのためチームに所属する選手たちにも、デュポンに対する不信感が広がっていた。
しかしマークは、自分を拾ってくれたデュポンを信頼していた。
彼に言われるがままコカインを常用するようになるのだが、その結果試合では勝てなくなる。
デュポンはマークが試合に勝てなくなったため、デイヴを引き抜いてフォックス・キャッチャーに参加させた。

しかしマークは試合で勝てない。
デュポンは自分がチームのコーチであると妄想し、選手たちに自分を崇拝する事を求めた。
そして誰からも崇拝されるため、強いレスリングチームを作りたかったのだが、その願いはかなわなかった。
心の病を悪化させたデュポンは、デイヴを射殺してしまう。

実際に起こった事件を、ほぼ忠実に映画化したようだ。
そのためか映画全体を通して抑揚に欠け、どのシーンも淡々と流れて行く。
ドキュメンタリーを意識したのかもしれないが、ナレーションによる説明が入る訳でもないので、映画としては非常に退屈な印象になってしまった。
マークのキャラクターも、劣等感を抱えている部分を強調したためか、非常に抑えた演技になっている。
リアリティを追求した結果だとは思うが、あまりにもマークの感情表現が少ないため、ストーリー全体が単調に感じられてしまった。

役者陣が巧い演技をしたがため、映画としてはちょっと物足りない作品になってしまったような気がする。


88.フォックス・キャッチャー


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