「ビッグ・アイズ」

今回のギンレイは「ビッグ・アイズ」と「はじまりのうた」だったが、時間がないので「はじまりのうた」は断念した。

で、「ビッグ・アイズ」。

1958年のアメリカ西海岸、マーガレット(エイミー・アダムス)は娘を連れて夫のもとから逃げ出した。
当時はまだ女性が働く事が社会的に認知されておらず、無職の女性が自ら離婚を決意することが少なかった時代だ。
マーガレットは学生時代に絵を学んでいたため、とりあえず家具メーカーに就職して子ども用の家具に絵を描く仕事に就いた。
その傍ら、休みの日にはフリーマーケットで似顔絵を描く事もしていた。
ある日、そのフリーマーケットでウォルター(クリストフ・ヴァルツ)と出会う。
ウォルターの本業は不動産業だったが、はパリへの留学経験もありその時の経験でパリの街並みを描いていた。
二人はすぐに意気投合、さらにマーガレットの元夫が裁判所に、マーガレットの収入が安定しない事を理由に娘を引き取る申し立てをした事もあり、それを回避するために再婚することとなった。

その後ウォルターは、画廊などさまざまな場所に二人の絵の売り込みを始める。
やがてとあるバーに絵を飾る事を許され、さまざまな経緯からマーガレットの大きな目の人物画に注目が集まり始める。
ウォルターはマーガレットの絵を大々的に売り込もうとするが、その際マーガレットに、絵の作者は自分にするように言い含める。
時代背景として、女性より男性の作者である方が売り込みやすかったからだ。
マーガレットは納得いかない部分もあったが、絵が売れる事を目的に渋々承諾する。

ウォルターはゴシップ誌の記者を抱き込み、有名人に絵を寄贈するなど商才を発揮し、マーガレットの絵はみるみる評判となっていった。
ウォルターはポスター販売などの商売を広げ、マーガレットは娘にさえ内緒で絵を描く日々を送っていた。
だがニューヨーク万博のユネスコ館に寄贈した絵が、TIMESで酷評を受けてしまう。
そのあたりからウォルターの計画が上手く運ばなくなり、二人の間にも溝ができ始める。

さらに、マーガレットはウォルターがまったく絵を描いた事がなく、パリの絵も他の人の作品である事に気付いてしまう。
マーガレットは娘と共にハワイに逃げるが、ウォルターは離婚の条件に、マーガレットに新作100枚を描くように求めてきた。


ティム・バートンが実話をもとにして制作した映画だ。
実話をもとにしているだけに、ティム・バートン的な奇想天外な発想はほぼ見られない。
しかし、純朴なマーガレットがウォルターに騙され、世間を偽りながら作品を描き続ける彼女の葛藤は、ティム・バートンならではの描き方だ。
エイミー・アダムスの、幸せそうな表情と追いつめられた表情のコントラストが、映画に緊迫感を持たせいる。
ティム・バートン作品なのに、と言ってはなんだが、どの世代にもオススメできる作品だ。


75.ビッグ・アイズ


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